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マンハッタン

Manhattan001.jpg

Manhattan
1979年
アメリカ

ウディ・アレン監督・脚本
昨日の映画がやたら面白かったので、またAmazonprimeで観られるものをチョイスしてみた(笑。
これ便利で、お得感有り。もっとタイトルが増えるとよいのだけど、、、。
もう実際、DVD(Blu-ray Disc)置く場所がないのだ、、、こんな形で全て観られれば言うことなし。
わたしは、こういった映画のジャケットデザインとかには拘りは全くない。勿論、ソースを集める気もない。
音楽のジャケットには、やたらと拘り、できれば、LPの紙ジャケットが欲しい派だ。
こちらは死に物狂いで一時集めまくったものだが、、、。


ウディ・アレン、、、アイザック(TV作家)
ダイアン・キートン、、、メリー(エールの愛人、一時アイザックの愛人)
マイケル・マーフィー、、、エール(アイザックの友人の教師)
マリエル・ヘミングウェイ、、、トレーシー(アイザックの17歳の彼女)
メリル・ストリープ、、、ジル(アイザックの元妻、アイザックとの離婚に至る暴露本を執筆)


ジョージ・ガーシュウィンの曲が気が付くと鳴っている、、、。
ここでもマンハッタンの風景の撮影は素晴らしい。
ナレーションがやたら小煩いが、それらしい導入であろう。
ウディ・アレンというひとは、街~場所を上手く語る人である。
その場所に溶け込んだ人々の存在の脆さ、危うさをユーモアとペーソスをもって劇画調(笑、に表す。


何というか、大人は17歳のトレーシーだけか、、、最後に18歳になるが(笑。
一番落ち着いていて、真っ直ぐで誤魔化しがない。
後の登場人物は、もう滅茶苦茶である。
身勝手極まりない形で人を振り回し自分も誤魔化し、それを正当化するために廻りくどい屁理屈をつける。
浅薄で攻撃的な批判を常に他者に向けつつ自己を優位に置こうとする。
美味しいところだけを欲して逆ギレして自己保身に回る。
それらが非常に劇画化されて描かれ彼らに苦笑しつつも、自分にも逃げの姿勢を確認したり、、、(爆。

17歳のトレーシーを殊更に子供扱いするが、アイザック、メリー、エールの大人たちはすべて、大人げない。
思いっきり情けない。
特に恋愛関係が、自分に都合のよいリベラルさのみを追い求めてゆく。
傍目に見れば、くっつくはなれるの全くどうでもよい話(いちいち書く気にもならないもの)ばかりである。
しかし、そのどうでもよい内容が、彼らの日常を悩ます大問題なのだ。

瑣末な屁理屈ばかりで取り繕い、結局自分がどこを目指しているかも分からない。

そして誰からも見放され、結局自分が捨てたトレーシーこそがもっとも大切な存在だと気づくアイザック。
彼は彼女にロンドンで演劇の勉強をすることを勧め、そのなかで新たな恋愛をする大切さも説いていた。
あくまで、一時の恋愛の思い出として、彼女を軽んじさっさと別れることにしていたのだ。
その彼女が、彼に言われた通りに単身ロンドンに立つ矢先に駆け込んできて、「行くな!」(爆である。
「ここにいてくれ。行く必要はない」って、それはない。もう行く手はずは全て整え、向こうの住居もさがしてあるのだ。
そしてまた弁解めいた屁理屈を延々と述べ、「行ってしまったら君は恋愛をして変わってしまうだろ」って、ここまでくると見苦しくてただ情けない。
マンハッタンで恋愛ゲームに勤しむ彼らは、皆こんな精神の持ち主なのか、、、まあ、かなりグロテスクな風刺であろう。

そこで、もう愛想尽かして、わたし行くわ!、、、と颯爽と彼女は出てゆくかと思いきや、、、。
「あなたは少し人を信じるべきよ、、、」(穏やかな微笑みで諭す)。
彼女が聖女に見えた(爆。
トレーシーだけがよくできた人であった。しっかり周りに惑わされずに成長している。
ここに出てくる誰にもない、優しさと寛容をひとり備えている。
アイザックの我に返る、、、いや違う、懲りていないか、、、その微妙な表情。
ということで、トレーシーの存在が他の彼らの無明ぶりをよく照らしていた。


マリエル・ヘミングウェイ、トレーシーの役にまさに打って付けの女優であった。
アメリカにはなかなかいないタイプの女優ではないか、、、フランス女優みたいな、、、。
彼女である意味支えられている映画である。
ウディ・アレンは自分の書いたものだ。誰より自覚して演じているのは確か。
ちょっと達者すぎて鼻につくが、、、。
ダイアン・キートンの知的で神経質で我儘な演技が高邁な女性の雰囲気をよく表していた。
メリル・ストリープという大女優がここでは、無表情に氷のような女性を淡々と演じていて面白かった。


わたしとしては、圧倒的に「ミッドナイト・イン・パリ」のような御伽噺の方が楽しい。
「おいしい生活」も好きだが。
これは、マリエル・ヘミングウェイ以外に魅力という面では、、、厳しい。

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