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北ホテル

HOTEL DU NORD001

HOTEL DU NORD
1949年
フランス

マルセル・カルネ監督・脚本
「天井桟敷の人々」には圧倒された。それからみるとこじんまりとした感はあるが、味わい深い作品である。


ジャン=ピエール・オーモン 、、、ピエール(売れない画家)
アナベラ、、、ルネ(孤児の寄る辺ない娘)
ルイ・ジューヴェ 、、、エドモンド(謎の男)
アルレッティ、、、レイモンド(エドモンドの情婦)

HOTEL DU NORD003


パリのサン・マルタン運河のほとりに建つ北ホテルが舞台。
小さな庶民のためのホテルである。水門が近くにあり、街並みにしても古くてパリのひとつの姿を垣間見せている。
丁度、ホテルの主人夫婦が娘の初聖体を祝うパーティで賑わっていた時だ。
16号室の客ピエールと恋人ルネが心中を図った。生きることに疲れ死に魅せられたカップルである。
ルネは相手の男に撃たれたが、その音を聞きつけドアを破って駆け付けたエドモンによって病院に素早く搬送される。
エドモンは何故かピエールを警察には突き出さず、逃がしてしまう。
ルネは急所は外れていたためか、回復は思いのほか早かった。
ピエールは、結局死ねず警察に自首する。
そこから物語は、ルネを中心にまわり始める。

行くあてのないルネは北ホテルでメイドとして働くことになり、その美しさから周りの注目を浴びることになる。
下町の人々は彼女を人情深く受け入れてゆく。ちょっかいを出す男もいるが彼女は全く見向きもしない。
彼女に想いを寄せていた謎めいた影ある男エドモンは情婦のレイモンドと縁を切る。
刑務所のピエールは死なずに逃げた自分を恥じ、面会に来たルネに対しこころを閉ざす。

エドモンは、ロベールという本名をルネだけに明かす。
彼女に自分のアイデンティティを晒す。そのことで、彼女はエドモンにこころを許す。
面会で頑なに別れ話を持ちかけるピエールにルネはもう成すすべもない。
再び絶望して路頭に迷うルネはエドモンとどこか異国で生活することに決める。
二人は急速に接近し、結ばれたかに見えた。
昔の悪友に命を狙われているエドモンにとっても、ピエールを吹っ切ろうとするルネにとってもそれが一つの決断の選択でもあったのだ。
船に2人して乗りこむが、やはりルネはピエールへの未練が断ち切れない。エドモンもそれを見て悟る。

ルネは一人船を出て、北ホテルに舞い戻る。
時はパリ祭のたけなわ、そのダンスの後で、出所が決まったピエールと落ち合うことになっていた。
船から立ち戻ったばかりのルネの説得でふたりは、今度こそやり直すことにしていたのだ。
エドモンがその祭りに取って返してきて、彼女に改めてお別れを告げる。
ルネもエドモンと一緒に国を出ようとした決意には嘘はなかったことを告白する。

ルネはエドモンにホテルの部屋には近づかないように警告する。
彼に振られたレイモンドが彼を追っていた男に待ち伏せさせていたからだ。
しかしあえてエドモンは、その男の待つ部屋に行き、自ら彼にピストルを投げて渡す。
ピストルの音は、祭りの爆竹の音と思われ誰にも気づかれなかった、、、。


HOTEL DU NORD002

エドモンは、雰囲気としては「サムライ」のアランドロンに似た虚無的なダンディズムを貫いていた。
わたしとしては、そのまま透明感あふれる清楚なルネと彼が結ばれてもよいなと思っていたが、、、。
ピエールと一緒に本当にこの先やってゆけるのか、不安要素は拭えない。
あまりに脆弱なロマンティストであり、現実感が薄そうな優男なのだ。
ホテルの主人が別れ際、また自殺なんかするなよ、とルネに冗談交じりに言っていたが、、、

絵の作り(カット)からしてロマンチックである。
王道のメロドラマを観たという感触だ。
たまには、こういうのもよい。


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