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キャロル

carol002.jpg

Carol
2015年
アメリカ

トッド・ヘインズ監督
パトリシア・ハイスミス『The Price of Salt』原作


ケイト・ブランシェット、、、キャロル・エアード(裕福な人妻)
ルーニー・マーラ、、、テレーズ・ベリベット(写真家志望の若い女性、キャロルの恋人)
サラ・ポールソン、、、アビー・ゲルハルト(キャロルの親友)
カイル・チャンドラー、、、ハージ・エアード(キャロルの夫)

「ベルベット・ゴールドマイン」の監督だ。


目と目の演技がとても美しい映画であった。
(どちらも目力が凄い女優だ。それだけで語り合ってしまう)。
夫が鬱陶しいキャロルと恋人が鬱陶しいテレーズは、ひと目見た時からお互いに強く惹き合い徐々に親しくなる。
それからもキャロルは離婚訴訟中で夫から嫌がらせを受け、テレーズも結婚を急かせる恋人から煩く文句を言われ、、、
相手から離れたい気持ちも強まり、更にふたりの親密度は深まる。
キャロルとテレーズはお互いに似た境遇からも理解・同情し合うことができ、元々感覚的にも惹かれあっているためか深く愛し合うようになる。
(この感覚的、生理的に合うということは、肝心なところだ)。

恋愛の本質的な部分を突いた映画と言える。

相手(性、立場、年齢など)が何であっても、まずはトキメキである。
それなしに恋愛は始まるまい。
そして障害があれば更に燃える。
何より自分に誠実に、自分を偽らない。
そういう物語だったと思うが、、、。
違うか?!
ただ、そんな事を魅せる映画ではない。

ともかく、気品に充ちた繊細な絵がひたすら美しく、その流れを堪能する類の映画であろう。
ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラのファッションや細かい所作なども大いに見所であるはずだ。
撮影や美術がふたりを如何に美しく際立て、こころの揺れまで表現するに最適化している。
映画としての文体が丁寧に練られている。


ただ観れば良い映画だと思われる。
タップリと絵に酔うように。
音楽もそれに見合っている。

特に何も謂うことはない、というより謂うべきではない、、、。


”シンデレラ”の継母、”ハンナ”のCIAエージェントのような強烈な役や”ミケランジェロ・プロジェクト”の知的な役、更に”ギフト”のような特異な影のある役まで実に多彩に演じ分けるケイト・ブランシェットであるが、この作品のエレガントで深みのある役がもっとも彼女に合っていると思う。
ルーニー・マーラについては、今回はじめて観たが、オードリー・ヘップバーンを想わせる凛とした華のある女優である。
他の作品も是非観てみたい。


Carol001.jpg

最後のシーンは非常に濃密で芳しい予定調和であった。
印象に残るエンディングとしては、わたしのなかで5本の指に間違いなく入る。

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