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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります

5 FLIGHTS UP

5 FLIGHTS UP
2014年
アメリカ

リチャード・ロンクレイン監督


モーガン・フリーマン、、、アレックス・カーバー(老画家)
ダイアン・キートン、、、ルース・カーバー(アレックスの妻)
シンシア・ニクソン、、、リリー・ポートマン(ルースの姪、不動産コンサルタント)
クレア・バン・ダー・ブーム、、、若き日のルース
コーリー・ジャクソン、、、若き日のアレックス
ドロシー(愛犬)


わたしも、物の買い替えなどの際、ちょっとした煽りでデカいもの(具体的には伏せるが(笑、買ってしまうことがある。
だが、それが家となると話は文字通りでかい!
とはいえ、それとて何かのはずみで買ってしまうものなのだ。
この夫婦は既のところで、我に返るのだが、、、。


40年暮らしたアパートの「5階までの道のり」が老齢からキツくなった夫婦がエレベーターのあるアパートに引っ越そうかと考えることから始まる物語。(愛犬にもキツくなった、、、(笑)。
モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが実に良い味を出している。
円熟味とはこのことか。

ルースは夫と愛犬の足腰を心配してエレベーターのあるアパートに住み替える提案をする(姪のやり手の不動産エージェントに勧められたことがきっかけだが)。
夫のアレックスは窓からの眺めの良いアトリエがある今の家をとても気に入っているが、妻の心使いを理解する。
しかし、40年住んだ家に染み付いた思い出~記憶は、重い。
そもそも記憶は場所~部屋とセットにあるものだ。
事あるごとに若い頃の出来事が、想念としてふたりにそれぞれ鮮明に蘇ってくる。
(ルースはアレックスの絵のモデルとして知り合ったのだった、、、)。

売る決断をした直後に、愛犬が病気(ヘルニア)になり手術入院することになる。
時を同じくしてマンハッタンに行く途中の橋で爆弾テロ総動が持ち上がり、メディアも騒ぎたて付近はその話題で持ちきりとなる。
そんな時でも、やり手のルースは家の売却を強硬に忙しなく推し進める。
周辺の場所の安全性は、不動産価値を左右する要素でもあり、物件の値動きに気を配るりりーの影響で夫妻も不安になり気が休まらない。
何しろ家が高値で売れなければ、次の家も好いものが手に入らない。
物事をかき混ぜる触媒のように、早速リリーが内覧会を開かせ、目まぐるしい競りに二人を巻き込んでゆく。
すぐさま、数字のゲーム(トリック)に二人もはまってゆく。
実に数字に人間はハマり易い。(わたしも直ぐにハマる。安値が出たときには今必要なくても、買っている(哀)。

ゆっくり穏やかに流れるふたりの時間を大切にしていた生活が急に忙しなくなる。
何故か現状を変えることを前提にした急き立てられるような事態に追いやられてゆく。
あれよあれよという間に、、、。
また、イライラが募りぶつかり合うこともしばし、、、しかしそれがふたりの深い信頼~歴史の再確認にも繋がってはゆくが。
だが、大変なゲームに巻き込まれたことは確か。

このようなことは、よくある。
今回も、ちょっとしたことで話が大きくなる。騒ぎがとんでもなく激化する。それに便乗する者も出てくる。
人は混乱を好む。
犬はそんななか、どうにか回復をみて、カーバー夫妻もしばし安堵する。
(この犬は子供に恵まれなかった彼ら夫婦の大切な存在であった)。

内覧会には、本当に個性的な家族が次々に現れ、好き勝手に見て回っては不躾な質問をして帰ってゆく。
夫妻にとって安らげないナーバスな時間が続く。
しかし、物件が良かったためか、混乱の収まらないうちにもオファーが何件も来て、値を釣り上げてゆく。
夫妻もそれに気をよくして、自分たちで先走り自宅の売却が決まらないうちに、かなり良さそうな物件に当たり調子に乗って競り落としてしまう。
リリーは、その勝手な行動に驚くが、彼女も直ぐにそれに対応し、彼らが購入を決めたアパートより高値でカーバー夫妻宅の売却値を釣り上げてしまう。さすがにやり手である。普通ならそれで万歳となり、後はサインして引越しあるのみなのだが、、、。
小切手のサインにその売主の家に赴いた時に彼ら夫妻は、たまたま放送されているTVを見る。

テロ事件の顛末を告げる番組であった。
橋でタンクローリー車が立ち往生してパニックになった若い運転手がその場を後にしてしまったことが、テロ爆破事件へと勝手に膨らみ、運転手は一夜にして民衆の敵の凶悪犯として手配されてしまったのだ。
そうなるともう出るに出れなくなり、事態は更に様々な憶測を呼び、彼のプライバシーなどお構いなく公に晒されてしまった。
結局彼は白旗をあげて警察に身柄確保されるが、途中でコンビニ強盗した件などは、訴えた店員が自ら犯した窃盗を騒ぎに乗じて彼になすりつけた冤罪だったことも判明する始末。


これを観てアレックス・カーバーは、サインを取りやめる。
それまで夫婦揃って買う気満々でやって来たのだが、、、。
自分たちが訳のわからぬ騒動に巻き込まれて自らを見失っていたことに、はたと気づいたのだった。
「5階まで登れる間は、今のアパートに住む」という本当の自分の気持ちに気づき、妻もそれを理解する。
この一件が自分たちを再確認し、より深く信頼を築くよい機会となったことも確か、、、。
アトリエの壁も妻が白く綺麗に塗り替えてくれたし、アレックスは今の妻の肖像を描き、全てにレフレッシュも出来た。

リリーが怒りまくって去って行ったが、それは仕方ない、、、。
(というか、少し申し訳ない、と思うが)。

モーガン・フリーマンとダイアン・キートンである。
当然のごとく、うまくまとまった映画になっている。


"se7en"”ショーシャンクの空に””インビクタス 負けざる者たち””最高の人生の見つけ方””コレクター””ディープインパクト””LUCY ルーシー””オブリビオン””トランセンデンス”、、、等々でモーガン・フリーマンを見てきたがその範囲で、この映画の彼は”ショーシャンクの空に”、"se7en"の次(ほぼ同じくらい)に良かった、、、。彼は、語りが良い。その雰囲気がとっても良い。





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