PICKUP
ザ・ミスト
末期の目
美しき冒険旅行
レヴェナント: 蘇えりし者
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
シャイン
トイレのピエタ
カッシーニ グランドフィナーレ
ゴッド ファーザー
それでも恋するバルセロナ
シチズンフォー  スノーデンの暴露
透明な身体性
森羅万象を描く デューラーから柄澤齊へ
ヴィデオドローム2 ~イスラム国 ~アノニマス
魔術師
ブラック・スワン Black Swan
見えない重力を描く Ⅱ
美の翳りに寄せて
LUCY ルーシー
ミツバチのささやき
娘ふたりと女子美へ☆彡
父 パードレ・パドローネ
写真についてーⅡ
去年マリエンバートで
午前零時の奇蹟(シュル・レアリスム覚醒の時間)
パーフェクト・デイ ~ルーリード ~ローリー・アンダーソン ~スーザン・ボイル
未来派の画家~ウンベルト・ボッチョーニ
Balthus ~ バルテュス展行ってまいりました。
「ゴールドベルグ変奏曲」 バッハ  ~グールド ~P・オトゥール ~ニーチェ
大昔のスケッチ(詩画集のための試作)
すでに世界は終わっていたのか ~ ヒエロニムス・ボスその1
スヌーズレン002
情報リテラシー  ~華氏911 ~不都合な真実
南伸坊「歴史上の本人」
プラトーン
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

死霊館 エンフィールド事件

The Conjuring 2

The Conjuring 2
2016年
アメリカ

ジェームズ・ワン監督・脚本(チャド・ヘイズ、ケイリー・W・ヘイズ、デヴィッド・レスリー・ジョンソン)

マディソン・ウルフ、、、ジャネット・ホジソン(悪魔に憑依される少女)
ヴェラ・ファーミガ、、、ロレイン・ウォーレン(霊能力者)
パトリック・ウィルソン、、、エド・ウォーレン(ロレインの夫)
フランセス・オコナー、、、ペギー・ホジソン(ジャネットの母)
サイモン・マクバーニー、、、モリス・グロス(心霊現象研究家)


超常現象研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻の調査による、史上最長期間続いたポルターガイスト現象「エンフィールド事件」を描く。
『死霊館』(シリーズなのか?)の続編だそうだが、わたしはそれは観ていない。
だが、この作品は独立してこれだけで完結しているため、鑑賞にとって問題はない。

たまたま観たホラー作品、、、のようだが、よくできていて充実感を味わえた。
とても丁寧に作りこまれた映画である。
キャストもよかった。
特に、ジャネット・ホジソン嬢の豹変する姿や表情の演技と素直な子供らしい素の部分もともに素晴らしかった。


さて話は、ロレインがニューヨークのラッツ一家の霊現象の調査を頼まれたときからはじまる。
その家でかつて起きた一家全員虐殺の惨劇の様子を霊視する彼女であったが、実はその事件は悪魔の仕業であったことを確認する。(犯人を操って殺させたのだ)。
そこに禍々しく出てきた悪魔が、結局今回イギリスのホジソン家を襲った悪魔であったことから、ロレインたちに調査を思いとどまらせる警告であったことが分かる。しかも最愛の夫の死の予知夢という形で脅してきた。
これは相当な相手であることが、素人のわたしにも分かる(笑。
ロレインにその悪魔も驚異を感じていたのだろう。
(しかし、こんな能力は欲しくないものだ。とても生きた心地はしない、、、)
悪魔というものは、この地上でそんなに悪さをしたいのだろうか、、、そういう疑問も芽生えてくるのだが、、、。

教会の要請でイギリスまで来てホジソン家の調査をするが、強力な悪魔のためロレインの透視能力が封じられ、霊的なものが家族から感じれれない状態であった。霊現象であることが証明されれば、教会の援助が得られる。
一家はかなりの惨状であり、確かに悪霊につけ込まれ易い状況にあった。
経済的に困窮した、4人の子を養育するシングルマザーの家であり、まだ離婚の後遺症を引きずっている。
更に子供と母親間の関係がギクシャクしていて不安をお互いに抱えている。

普通に見ると思春期の少女の父親の喪失からくる鬱積した不満や葛藤などが、母の不安と切り盛りのストレスとの相乗効果を生み家庭内の様々なイザコザがあたかも霊現象のような様相を呈している、または故意にそう演出していると受け取られる可能性は高い。
そこへ夫婦間の絆は非常に強い夫婦の霊能力者がやって来た。
当然、ジャネットは、その関係性を豊かに保っているその夫妻には安らぎを覚え惹かれてゆく。

鏡にだけ悪魔が映ったり、影だけが歩いたり、おもちゃが勝手に動くというシーンも随所に見られるが、、、
ここで巻き起こっている霊現象は凄まじく、「エクソシスト」でもそうであったが、家具が宙を舞い、ソファーが飛んできたり、ジャネットが空間移動したり、宙を浮かんだりしまくる。
勿論、少女の口を借りておどろおどろしい口調と声で、恐ろしい言葉を吐きつける。

表だって彼らに危害を与えている霊はその家のソファで死んだ老人の霊であり、「ここはわたしの家だ。」というしょうもないことで彼らを脅す。後半まで、何でこんな事で老人の霊は嫌がらせをしてくるのか、、、どうも腑に落ちない気持ちでこちらも観てゆく。
(もしかしたら、父親の帰宅を待つ少女の強い無意識が言わせている言葉か、、、という考えも浮かんでしまう)。
彼らもそれで引越しなどしない。日本ならすぐに引っ越すはずだが、国民性の違いだろうか、「ここはぼくんちだ」と子供も譲らない。そこで、不可避的に霊との対決となる。

また、ホラー映画によっては、当事者の見聞き感じる物事が第三者には全く感知できないようなものがあるが、これは皆がともにそれを体験する。しかし隠しカメラを検証し、これは当人が偽証しているとか、これは浮かんでるのではなくベッドからジャンプした写真だなどと端から取り合わない専門家もいる。
実は悪魔が逆にカメラを利用したのだ。カメラの前でジャネットを脅して部屋を荒らさせたのだ。
証拠もあれば反証も出る。そんな経過であったが、結局これが決定打となる。
それまで、独り孤独なジャネットと、彼らは信頼関係を築いてきた。
自分たち(ウォーレン夫妻)もお互いがたったひとりの味方として支えあってこれまできたことを明かしていた。

モリス・グロスも、諦めきれない気持ちでいっぱいであったが、一旦、この件を霊現象から外して皆撤退を決める。
一度は夫妻もそこを引き上げかけるが、エドがテープに録音した謎めいた老人の霊の二度に渡る言葉を思い出す。
それを2台のデッキで同時再生すると、「助けて、あれが、おれのことを、離してくれない」であった。
その老人の霊は悪魔に操られており、ジャネットが悪魔に乗っ取られることを心配してとどまっていた霊であったことが分かる。
またその霊は「さずけたり、ちなんだりする、誕生の時にあった頼まれなくとも死ぬまで付いてまわるもの」という重要な伝言メッセージをロレインに残す。エドはすぐに、それが「名前」であることを指摘する。
ここからスピーディな急展開となる。

その後、ホジソン家に直ちに引き返すと、悪魔は力を解き放っており、ジャネットはすでに窮地に落ちていた。
エドは予知夢の心配をするロレインを振り切り、悪魔の暴れ狂う家に飛び込みジャネットの救出に向かう。
ロレインは、ラッツ家を霊視した時に襲ってきた悪魔からその「名前」を聴きとり咄嗟に聖書に書き込んでいたことを思い出す。
それを調べると、”ヴァラク”であった!
今まさに窓際まで追い込まれ圧倒的な魔力によって、夫が予知夢の通りに殺されそうになっているところに彼女は駆けつける。
そして、その悪魔の名前を叫び、地獄に撤退させる。
ジャネットとエドは後既のところで、助けられる。
翌朝、「わたしは運がいい。たったひとりの味方が奇跡を起こすんでしょ。わたしにはふたりいた」とジャネットは語る、、、。

最後は、感動的であったのだが、、、何故かそれで済まない終わり方ではある。
また続編にゆくのだろう。
その前に前作を観ておくか、、、。

エルビス・プレスリーはもっとも苦手なミュージシャンのひとりであるが、ここでエドの唱うプレスリーから話は濃密になり、感動的に展開してゆく。ここでのプレスリーはよかった(笑。



確かにエドも言っているが、悪魔(単に悪でもよい)は、不安にさせ弱気にさせることで自分の力を強める。
ここでは気味悪がられて孤立したジャネットなど、その恰好の的である。
こころの痛みは悪霊のエサとなる。
まさにそうだ。
こころは、常に平穏、中道に、ニュートラルでいたい、と思う。

結局、十字架に怯んだのは、老人の霊であり、その背後にいた悪魔は、そんなものなんでもなかった、ということか、、、。
映画ではそう見える。
しかし、キリスト教の国なんだなあ、、、とこういう映画を見るたびに思い知る。


関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
日々思うことを綴ってゆきます。
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ることもあります。
悪しからず。
コメント、メッセージ頂ければ嬉しいです。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR
最新トラックバック