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リオ・ブラボー

Rio Bravo

Rio Bravo
1959年
アメリカ

ハワード・ホークス監督


ジョン・ウェイン、、、ジョン・T・チャンス(保安官)
ディーン・マーティン、、、デュード(保安官・助手)
リッキー・ネルソン、、、コロラド・ライアン(保安官・助手)
アンジー・ディキンソン、、、フェザーズ(流れ者の女性)
ウォルター・ブレナン、、、スタンピー(保安官・助手、牢の番人)
ジョン・ラッセル、、、ネイザン(無法者)
クロード・エイキンス、、、ジョー(ネイサンの弟の無法者)
ペドロ・ゴンザレス=ゴンザレス、、、カルロス(ホテルの主人)

西部劇という映画~エンターテイメントの快楽が詰まっている。
もう様式~定形美の世界だ。
安心して楽しめるところが何より。(つまり主人公たちの生死ではなく純粋に彼らの活躍の質に集中できる)。
派手なガンアクション(に加えダイナマイトまで登場)は勿論、友情にアルコール依存性からの立ち直りを絡めてもいる。さらに女性がしっかりもので情熱的なラブロマンス、若くて律儀な思慮深い助っ人の心強さ、肝心な時に頼りになるユーモアタップリの個性的な名脇役、賢兄愚弟の悪者、そして歌(音楽も効果的に使われている)と、、、盛りだくさん。

そう、歌手(ミュージシャン)が2人も主役級にいる。脇役でパブのショウで背景に唱うとかいうレベルではない。
もっともミュージカルではないため、歌うのは一度だけだが。
ディーン・マーティンとリッキー・ネルソンが「ライフルと愛馬」を歌う場面にはドキッとした。
ソフトな歌声が良い。この手の曲(カントリー)もなかなかではないかと見直した。
決闘を控えナーバスになっているときに綺麗な歌声を披露している場合かとも思うが、、、
敵も巧妙に「皆殺しの歌」を流して、神経を逆撫でする不安感を掻き立てていた。
(なかなかの心理戦である。敵の兄貴の方は知的レベルも高い、、、弟はただのゴロツキだが)。
しかも、そのメロディーにハーモニカで合奏するスタンピーの無神経振りも凄い。
その図太さ頼りになる(笑。


メキシコ国境地帯(「黒い罠」に引き続き)のテキサスで、チャンス保安官は、殺人犯のジョーの身柄確保するも、彼を移送出来ないように兄のネイザンによって街を封鎖されてしまう。街はネイサンに金で雇われた殺し屋に監視され、保安官たちは孤立無援の状況下に置かれることになる。
そんなときに街を訪れたチャンスの旧友が事情を知り、彼に加担しようとするも、殺し屋に殺害されてしまう。
旧友が連れてきた腕の立つ賢い若者コロラド・ライアンが、その後何かとチャンスたちに力を貸し、ついに街に残り保安官助手として力を発揮してゆく。おまけにギターと歌も上手い(笑。

いよいよ緊張も昂まり、悪党たちはデュードを不意打ちにして囚え、ジョーとの交換を持ちかけてくる。
罠であろうが、デュードを助けたいチャンスは、その提案を呑む。
そして翌朝、交換場所にジョーを引き連れやって来るチャンスたち。
ジョーとデュードが解放されてそれぞれの仲間の待つ場所に向かうそのすれ違いざまに、機転を利かせたデュードがジョーに掴みかかる。そこで一瞬怯んだ相手方に一斉射撃でアドヴァンテージを取る。
その後には、スタンピーもカルロスも銃弾を持って駆けつけて大銃撃戦となるが、数で圧倒する相手とはいえデュードとコロラドの確かな腕がどんどん男たちを撃ち殺してゆく。そして、駅馬車に積んであったダイナマイトをスタンピーが相手に次々に投げつけることで、一気に優勢をかたいものとする。
結局、相手の立てこもる小屋を破壊し圧勝に終わる。

流れ者の美しい賭博師フェザーズの愛を受け入れる堅物のチャンス保安官。
タイツ姿で登場した彼女に目が点になっていたことが笑えた。
コロラド・ライアン演じる若きリッキー・ネルソンは、とても瑞々しく爽やかであり拳銃裁きも様になっていた。
スタンピーのウォルター・ブレナンは、よくいる一言多いが結局頼りになる憎めない爺さんである。
葛藤しつつも主役のチャンスを誰よりも心配し、最後に結ばれる美しいヒロイン。
如何にも憎々しい悪党たち、、、と、しっかり決まったキャラクターが隙なくくっきりと描き出されていた。
特にデュード役のディーン・マーティンはアル中や緊張感を服装と着こなし顔と指の表情からも細やかに演じ見事であった。


兎も角、めでたしめだたしである。
ちょっと呑気な感じはしたが、楽しい西部劇であった。



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