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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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ヴィジット

The Visit

The Visit
2015年
アメリカ

M・ナイト・シャマラン 監督・脚本・製作

キャスリン・ハーン、、、ママ
ディアナ・デュナガン、、、祖母(偽)
ピーター・マクロビー、、、祖父(偽)
エド・オクセンボールド、、、タイラー(弟)
オリビア・デヨング、、、ベッカー(姉)


POVで姉が母(シングルマザー)のために作るムーヴィーに重ねて映画そのものも進行させてゆく。
(娘が母に贈るドキュメンタリー映画を作る過程を映画そのものにする)。
些かゲンナリさせるアイデアだ。
もう最初から素人臭い映像と編集に、それ相応の話の組み合わせで進んでゆくのだろうか、と、、、。
そのやり方~方法に期待がもてない。またこれでくるのか、、、という。
音や気配でしきりに不安感を抱かせようとするが、、、祖父母の動向と合わせても特にどうというものでもない。
非常に平板で分かりきった関係であるし、こちらは最初から俯瞰しており、彼ら孫たちも充分感づいている。
ここにホラー要素を持ち込むとしたなら、もう祖父母の狂態で脅かすという力技でくるしかあるまい(笑。
謎の小屋の演出、美術もいまひとつ弱いし。

祖父母の家に一週間(月曜から土まで)姉弟でお泊りするのだが、実際の祖父母は精神病院の相談員もしており、その病院の患者夫婦にすでに殺害されており、彼らが入れ替わり家に居座っていたのだ。彼らは祖父母から孫の遊びに来ることを聞いており、それを待ちかまえていた。
彼ら老夫妻は自分の子供も以前殺害しているという。
結局、子供たちは木曜日頃になり、耐え難い怪しさと身の危険を感じるようになり、金曜日にはようやくママに連絡がつきスカイプで確認したところ、祖父母があかの他人であることが判明する。ここで一番驚くのはママ自身のはず。
それまで、その変な人たちを祖父母と信じて子供たちが一緒に暮らしていたのか、、、というのは母~親としては驚愕の事実となろう。
しかし、観ているこちらとしては、別に今更面白くも怖くもない。

普通、自分の子供を長いこと逢っていないとは言え(いや逢っていないからこそ)一週間も預けるのである。まず、祖父母にスカイプででも挨拶するだろうに。それすら出来ないほど不仲なまま(母親は駆け落ちして家を出た身で、会わせる顔がない)なら預けること自体ありえないだろう。一言もなく、いきなり押し付け自分はバカンスって、、、お国柄が違うにしても考えられないのだが。写真すら子供に見せていないようだし、、、。この無頓着さって、、、向こうはそうなのか?
まずもって、親娘のやり取りが子供訪問後に一切ないというのが、もっとも奇怪(ホラー)な部分である。
(元気でやってる?くらい確認しないか、、、子供にではなく直に親にも)。
その後、祖父母宅に病院から医者が当番の日に来なかった事を心配して訪問に来ても、更生プログラムで世話になった人がご馳走持って訪ねてきても、そこは留守にしていてずっと正体がバレないっていうのもやはり、不自然。向こうは不意に(連絡なく)やってきたのだ。

思った通り、TVを見てるかと思ったら、部屋の影を見て大笑いしていたり、夜裸になって走り回っていたり、床を這い回ったり壁をかきむしったり、吐いてみたり、、、その前に床下を探検していたら物凄い勢いで追ってきたり、、、これで子供たちも危機感を持つ、、、当たり前だが(笑。二度もベッカーをオーブンの掃除だと言って体をスッポリ奥まで入らせるところは、ヘンゼルとグレーテルを連想させようという演出が見え見えであるが。
これは日没症候群とか認知症で済む話ではない。
祖父もオムツを溜めていたり、仮装パーティーに行くと言って着替えてみたり、確かにそのままでオカシイ。
だが、彼らは明らかな殺意をもっている。(これもひとつのパーティーのつもりか?)
最後にタイラーの顔に向けて外したばかりのオムツを「お前は潔癖症だったな」といって押し付けるところは、エグい。
タイラーが実際の試合でタックルできなくても、切れてタックルしたのは、当然である。

しかし、2人ともかなり脆く、子供たちにすぐのされてしまい、母親もパトカー連れで素早くやってくるし、、、
これで、終わり?と肩透かしを喰った。もうふた捻りきてもおかしく無い。特に偽祖母は雰囲気と素振りだけものものしいが、破壊力に乏しい。
「死霊のはらわた」の強烈などんでん返しのショックからすると、何とあっさりした結末か、、、。
結局、偽祖父母ともに極めて危険な精神状況であったが、物理的な力はかなり見掛け倒しであった。
子供たちにとってはそれが幸いしたが、、、。


結局、何も引っかかるものがなかった残念な映画。
このところ、見る映画の当たり外れが激しい。
非常にプロットが単純で先が見通せるという物語の筋とかいうレベルではなく、映画そのものの見応え~出来栄えが直ぐに感得できてしまう、つまらなさに充満していた。
気持ち悪さ(床を這い回ったり、オムツを山のように隠していたり)はあったが、緊張感も恐怖も共感も微塵もなかった。
世界観に惹かれるものがない事が決定的なのだ。
(例えば、偽祖父の男が宇宙人を見たと言ってもただの戯言、せいぜい幻視のレベルだ。それがもう少し外界の現象にも繋がる広がりがあるような世界観であれば、、、しかしそれがテーマ性をもつような作品であれば根本的に違う映画になってしまうか)。
こちらで勝手に想像を膨らめようと思う、、、何というか映像に対する愛着も全く生じなかった。


タイラーのラップミュージックがホントにつまらないが、頑張っていることだけは伝わった。
姉の緊迫感のある映像を撮りたいという目標に対しては、彼女にとってはそこそこ緊迫感のあるものが撮れただろうか、、、。

これを見る方はツライの一言。

借りるんじゃなかった。
(わたしはいつもホラー系は買わないが)。
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