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魔女っこ姉妹のヨヨとネネ

yoyonene.jpg

2013年
平尾隆之監督
柴田由香キャラクターデザイン、総作画監督

娘たちと何かアニメ映画を観ようということで、TVに録っていたビデオで観た。
やたら、カラフルでポップなオタク画像が次から次へ溢れ弾け出てくるアニメであり、シーンはたくさんあるが上滑りしてゆくだけで、、、正直長かった。
娘たちも、感想は、「長い!」であった。

あれだけポンポンと変わったものを出し続けている割には、何をやっているのかサッパリ分からないところからくる退屈さであろう。
まず、感情移入は不可能なレベルの作品である。
これはスーパーフラットの見本のようなアニメである。


設定がどれについてもはっきりしない。魔法の国があるならあるでよいのだが。
『のろい屋しまい』でも何でもかまわないが、、、
物語の構造が見えない。恐らく、無い。プロットが弱い。ストーリーが掴めない。
基本コンセプト、、、世界観と言ってよいものかどうか、、、魔法の存在の普遍性とその現実との折り合いみたいなことを下に敷いているようだが、物語の進展と共にそのテーマの深化と魔法とは結局何かが問われてきてよいはずである。
誰もが持っている魔法の力を石に集積して、その力を分けてくれた人にはその希いを叶える、、、その希いが元で災難がこの世界と魔界両界に巻き起こる、、、というこの流れ(原因~結果)の説得力が余りに薄い。
また、魔法とも呼べる力が魔力のあるなしに関わらず使えるということ、、、信念のようなものか、、、を仄めかしてはいるが、どうもその装置がチャチである。というより、それについてまともに考えているのか?
ただ、他人のことを思いやりましょう程度の標語~記号レベルの乗っかりで作っているだけか、、、
ワザとらしいオーバーな感情表現も余計白々しさを呼ぶ。
これでは、ジブリアニメには到底太刀打ちできない。

どういう動機で、こういうものを作ったのだろうか?
何というか内輪(一部のアニメオタク)で受けている「モノ~ハナシ」を片っ端出して、その愛好者向けのお祭り騒ぎで暴走している様相なのだ。
つまり、その外の者が観ても何のことやらサッパリ、、、。


非常に退廃的てしまりのない文化を感じる。
ここには独善的で独りよがりの求心的な魅力も見い出せない。
逆にどこまでもナンセンスに散らばった終末感とでも言うべき広がりがとめどない。
長く感じるのは、そのためだ。

感覚的にだけ楽しめればよいのだろうが、キャラクターに造形的魅力がない。
特に主人公やその喋り方などにも。
既視感のたっぷりな様々なものがこれまたよく見る動きで目まぐるしく刺激を送りつける。
このメディアのマッサージに、しかしわれわれは慣れっこになってしまっている。
この方向性で、アニメ映画は生き残ってはゆけない。
それは確かだ。






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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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