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帰らざる河

River of No Return003

River of No Return
1954年
アメリカ

オットー・プレミンジャー監督

ロバート・ミッチャム、、、マット・コールダー
マリリン・モンロー、、、ケイ・ウェストン(酒場の歌い手)
トミー・レティグ、、、マーク・コールダー (マットの息子)
ロリー・カルホーン、、、ハリー・ウェストン (ケイの夫、ギャンブラー)

これも所謂、西部劇なのか、、、。
のっけからケイ・ウェストンの弾き語りがとても素敵だった。
シリアスで硬派なラブロマンスで、モンローの凛々しい美しさが際立っていた。
勿論、モンローの唄で魅了されたところでシッカリ掴まれ、そこにロバート・ミッチャムの登場で、誰も結末を予想してしまい、これからそこにどう流れ着いてゆくのか、そのドラマに対する期待をもつ。
わたしは、まさにそうである~

ふたりは、まずはよそよそしく、途中で誤解やら何らかの困難も持ち上がり、なかなかスムーズには通じ合えない。だが、心の内では相手のことが気になり、それは次第に深まってゆく。その間、敵対する相手が現れその対立と葛藤のなかから、お互いのこころの深部や変化がいよいよ顕になってゆく。そして自らの考え(思想)の変化に従い、相手が大切な存在だと気づいて歩み寄る時にまたひと波乱有り直ぐにはくっつかないが、最後にしっかりお決まりの予定調和へと流れ込んでゆく。こちらも何か清々しい満足感を得て、観て良かったとエンドロールに浸っている。というだいたいの予想は、始まって直ぐについて勝手に期待を膨らめている。


最初のケイ・ウェストンの置かれた立場は、彼女の切々とした弾き語り、それを見守る客とその店の様子だけで充分に説得力がある。ここには不足も過剰もないきっちり計算された演出~映像が感じられる。
そして期待感はいきなり昂まってゆく。
刑務所帰りのマット・コールダー が息子を迎えに来る。たまたまケイがその男の子の面倒をみていた。
実にあっさりそっけないマット・コールダーの登場と退場となる。さてどういう展開でくるか、、、。


場末のどん底の生活から共に抜け出ようという同胞意識で結ばれることもあろうが、ケイの相手ハリーはかなり危なっかしい信頼感は全くない男であった。
現状から脱したいとは言え、彼女の唄う歌詞にもあったが、男の力に依存した生き方は困難なものがある。
この時期はそれ以外にほとんど女性にとっては方法がなかったといえようが、選んだ相手がイカサマ師ではどうにもならない。
このままではケイ・ウェストンの先は見えている。さあ、マット・コールダーにどう繋ぐかそのお手並みを期待すると意外にもちょっと強引な再開にもってゆく。ケイとハリーが激流を筏に乗って渡っているときにマットとマーク父子に助けられる。
この偶然なくしてこのドラマは成立しない。

そして助けたマークの裏切り(ゴロツキの本領発揮)により銃と馬を失い、先住民の急襲により父子は家まで失う。
ケイは真っ当な精神を持っている為、ハリーに怪我を負わされたマークとその子のもとに残り、ハリーだけイカサマによって得た金鉱の利権書登記の為、さっさと出かけてゆく。後で迎えに来るぜ、、、ってまず来ないこと間違いなしのセリフを残し。
3人は、先住民の執拗な追跡から逃れる為、「帰らざる河」と呼ばれる過酷極まりない急流を(ケイとハリーが乗ってきた)筏で下ってゆく。
River of No Return004


この困難の連続と持続する急流との闘いに加え、どうにか捕まえた鹿の肉をならず者に強奪され命も狙われたり虎に襲われるなどのハプニングにも遭う。
また、ケイの低体温症?による身体的な親密さや息子に過去の自分の罪状をケイにより明かされてしまうなどのこころを深く抉る契機がおとずれる。
またその際に得た銃により、その後の3人の命が保証される。
マットは狙撃の名人なのだ。
これらにより、ふたりの距離は急速に縮まる。

彼らの強迫観念がわれわれの強迫観念になってゆく。

急流、先住民の急襲、ならず者、虎、いずれも精確に計ってその重み付けがなされている。長くもないし短くもない。
つまり、ダレルところがなく機械的に正確に進むべきところへと進む。

困難を乗り越えたところに目指すカウンシル・シティが広がる。
そこには無事登記を済ませたハリーが酒屋でくつろぎカードに興じていた。
ケイは約束が違うことに憤るが、まずマットに謝ることを促す。
しかし、ハリーは謝罪どころかマットに銃を発泡し命を狙う。
それを止めようとするケイ。
次の引き金を引こうとした瞬間、ハリーは背後からの銃弾を浴び絶命する。
マークの狙撃によるものだった。(彼は父から充分に手ほどきを受けていた)。
奇しくも息子も父親と同じ体験する運命にあった。(父も調度同様のシチュエーションで刑を受けていた)。
ケイはマークを許し慰め、また再び酒場の歌い手に戻ってゆく。
ある夜「帰らざる河」を歌い終えた時に、マットが彼女を迎えに来る。
3人で馬車に乗って「家に帰ろう」(マット)である。
彼女は酒場でいつも履いている「赤い靴」を路上に脱ぎ捨てる。

River of No Return001

マリリン・モンローは、恐らくこういう映画にこそ出たかったように思われるのだが。
彼女に適合したロールプレイ~心理療法にもなっていた感もする。
それまでの「赤い靴」を脱ぎ捨て新しい靴を履くためにも、、、。


DVDで見たのだが、激流下りはかなりの迫力で臨場感もあったが、アングルによっては、嵌め込み画面が余りにあからさまで、ちょっと興ざめになる場面もあった。
同じシーン内で色調が変わったりする画質の不安定な部分もあった。
(この部分の修復はされているのだろうか、、、名作でありモンローを語る上ではなくてはならないフィルムである)。

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