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キック・アス

Kick-Ass008.jpg

Kick-Ass
2010年アメリカ

マーク・ミラー、ジョン・ロミータ・Jr”Kick-Ass”コミック原作
マシュー・ヴォーン監督・脚本

アーロン・ジョンソン、、、デイヴ・リズースキー / キック・アス(コミックヒーローに憧れるオタク)
クロエ・グレース・モレッツ、、、ミンディ・マクレイディ / ヒット・ガール(ヒロイン)
ニコラス・ケイジ、、、デイモン・マクレイディ / ビッグ・ダディ(ミンディのパパ)
クリストファー・ミンツ=プラッセ、、、クリス・ダミーコ / レッド・ミスト(ダミーコの息子)
マーク・ストロング、、、フランク・ダミーコ(麻薬組織のボス)
リンジー・フォンセカ、、、ケイティ・ドーマ(デイヴの彼女)

何と言ってもクロエ・グレース・モレッツがカッコ良い。
「キャリー」などに出ている場合ではなかろう。軌道修正しないと)。
最後の敵地へ二丁拳銃で1人で突入。
その後の、目の覚める敏捷極まりない、しなやかな拳銃アクション、、、。
問答無用で、彼女が主役だ。
ナタリー・ポートマンのマチルダ(Léon)より素敵かも、、、(向こうはシリアス、こっちはコメディだが)。
同じくらいの歳ではないか?
Kick-Ass005.jpg
音楽も、プロディジー、プライマル・スクリーム、スパークスまで出ている。全編ロックである。
いや、、、エンニオ・モリコーネも何故か入っていた。
とても音楽で盛り上がる構成だ。

物語そのものは、わざわざ語る程のものではない。
何故、コミックにはスーパーヒーローがいるのに、人は自分がそれになろうとはしないのか、、、と不思議がるデイヴ少年がまず、オカシイ。非常に困った傍迷惑な存在だが物珍しさからネットをはじめメディアで話題の有名人になってゆく。
なるからには、多少なりとも具体的な計画やもっと明確なVision更に最低限の武器や身体の鍛錬は必須であろうに、なにもやらない。どうみても変な男だ。

物語の流れは、自分に麻薬販売の罪を着せ、妻を自殺に追いやったギャングのボス(とその組織)へのマクレイディ父娘の報復により展開してゆく。
基本的に、如何にヒット・ガールとビッグ・ダディを格好良く活躍させるか、、、その見せ場のシーンにより映画が成り立つ。
最初に父がまだ幼い娘をピストルで撃つというシーンから、尋常でない父娘の姿~シチュエーションが窺える。
防弾スーツを着せているにしても、こちらもハラハラしてしまう。
何故か、ビッグダディは自分たちの物語をコミック化している。
銃器マニアで殺しのプロというだけでなくアニメが上手い。

それから、常に何の役にも立たず足を引っ張り続けるキック・アスにも最後には、物語を締める役を与える。
あの空飛ぶスーツに装着した2丁のXM214 Micro gunsからギャングを蜂の巣にしたり、Mk 153のバズーカ砲でダミーコを向こうのビルまでぶっ飛ばすなど、ぎこちないが爽快に決めてはくれる。
だが、キック・アスの立場は、ギャング組織がマクレイディ父娘の復讐劇によって崩壊するまでの解説役(狂言回し)である。
あの父娘がいなければ、武器も手にすることはなかったのだし、、、。

ここにスーパーマンやらスパイダーマンのような(スーパー)ヒーローは存在しない。
逆に、何の特殊な能力もない普通の人間が取り敢えずヒーローコスチュームを着てしまって、何が出来るかというお噺でもある。
その意味での実験性はある。
最近観た「アイアムアヒーロー」にも重なるところがある。
まあ、こちらは最後まで大したことないが、、、。相変わらずのヘタレである。

敵の殺戮を喜々として華麗にゲーム感覚でやってのける殺人マシンである、幼いヒット・ガールの強度が際立つ。
一言、気持ちいい!観ていることがそのまま快感である!
「エクス・マキナ」のエヴァにも相当する美しい人形(アンドロイド)としての気品もある。
彼女も未来のイヴの系譜に属するはず。
ここに、彼女の生育歴における唯一の自己実現が殺人であったというような人間的悲劇性は微塵もない。
あるのは、楽天的娯楽性のみだ。

最後はダディの親友(かつて組んでいた相棒)の警察官がミンディ(元ヒット・ガール)の身元引受人となる。
(保護されたのか、殺人については何らかの形で問われないのか、、、そこはよくわからない)。
彼女はデイヴの高校に普通に編入して来る。
(この映画、やたらめったら屍体を転がしておいて、犯人を捕らえる動きが少なくとも警察にはない。警察幹部がギャングとつるんでいるのでもう、めちゃくちゃとは言えるが)。

この映画の特殊性と言うか画期的なところは、クロエ・グレース・モレッツの役柄とその完璧な役のこなし様であろう。
あの拳銃さばきとそのアクションだけでも、凡百の映画などすっ飛ぶ!
人にとってなくてはならない大切な遊びの要素の「目眩」に値するところ。(ロジェ=カイヨワから)。
そこにおいて、この映画は輝きを失わない作品として残るはずだ。
サム・ペキンパーがこれを観たら何と言うだろう、、、。
ちょっと、そのへんも思ってしまった。
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