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明日に向かって撃て

BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID

BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID
1969年
アメリカ

ジョージ・ロイ・ヒル監督
バート・バカラック音楽

B・J・トーマス、、、主題曲「雨にぬれても」


ポール・ニューマン、、、ブッチ・キャシディ(強盗)
ロバート・レッドフォード、、、サンダンス・キッド(強盗)
キャサリン・ロス、、、エッタ・プレイス(学校の先生)

原題がそのまんまなのに対して邦題が派手だ。
しかし、カッコ良い。確かに最期、「あすに向かって撃て」であった。
この邦題の方が気が利いている。


耳触り良い音楽を聴いていて、不覚にも?途中で寝てしまった。
バート・バカラックはホントにイージーリスニングで、疲れた時にこの上ない快眠をくれる。
そういえば、オースチン・パワーズでも名曲披露していた。(良い曲の多い人である)。
どこで寝たかも定かでない。
(連日の子供との添い寝で疲れた)。
だれる映画では全くない(寧ろ惹きつけられる魅力に溢れた映画)のだが、くつろいで観てしまううち睡魔に襲われる。

基本、おバカな二人組の逃避行の物語であり、(これはコメディなのか?)余り緊張感はない。
結構激しい撃ち合いがあっても、スパイス効きまくったサム・ペキンパーの西部劇とは訳が違う。
どこか、のほほんとユーモラスでふざけている。
「雨にぬれても」でブッチとエッタが自転車で遊ぶシーンは長閑で素敵で頬が自然に緩むところだ。
こんな牧歌的なシーンのまま行ってもらってもよかったのだが、、、。


常に楽観的で、何とかなるという勢いに任せ、銀行や列車強盗を繰り返す。
状況判断も甘いが、変なところで知恵が回る。
堅気の商売はどう見ても出来ない人たちに違いない。
口のうまい面白い男と早撃ちの男のコンビも強盗でやっていける歳と時代ではなくなってきた。
その焦りも窺えるなかで、いつまでも足を洗えず、ズルズル惰性で続けてゆく男二人組の(ちょっととぼけた)哀愁。

逃避行となってからの延々と続く馬の乗りこなし(途中スタントも入るのか?)二人揃って崖から河に飛び込むところなどは、アドベンチャー映画と比べても全く引けを取らない。
落ちた後もボブスレーかと思うようなスピードで流されてゆき、泳げないキッドも無事に岸に上がる。
この辺はハラハラ感もあるが、気持ちよさの方が大きいエンターテイメントなところ。


後で知ったが、この二人19Cにモデルが本当にいて、それを元に作った映画らしい。
自転車(馬に代わる新時代の発明品)にもっと拘るタイプであれば、生き方も時代に順応できたと思うのだが。
ある意味、自転車に愛想尽かした時点で、転げ落ちが始まったとも想える。
ブッチに倒された自転車のスポークの接写が象徴的であった。

大金で雇われ彼らを執拗に追い回す超人的な追手が、終始影のような形でしか描かれないのは、何か象徴的に思えた。
ある意味、この影はふたりの精神に次第に濃く広がり、二人を内面から追い詰めてゆく。
腕利き保安官レフォーズをリーダーとするこの精鋭チームは、いつしかふたりの内面の葛藤の象徴になっていたはずだ。

そして何も追手をかわす為とはいえ、ボリビアにまで行くとは、、、。
異文化(外国)であり言葉が通じないが、取り敢えず追手を振り切る(自分たちがそのままでいられる)場所ともなった。
しかし、彼らが同じことを延々と繰り返していれば、体制は異なる追手を幾らでも用意できる。

彼らは死ぬか違う者になることを強いられる。これはエッタからも要請される。
しかしそれを今更変われないと二人が拒んだ為、彼女はひとりで帰ってしまう。
ここで、運命はもう決定的になったと言えよう。

面白い三角関係?である。
エッタが、学校の先生なのに、二人に強盗をやるためのスペイン語教室をしているところは和む。
三人はアウトローで繋がっているわけだ。微妙な関係ではある。
それと対極の現金輸送列車に毎回乗り合わせ顔馴染みの、職務に忠実な社員もまた滑稽な味を出している。
どちらに付いていても、滑稽でありキッド(未成熟)には違いない。
彼らはどちらの側も辟易していた。ただ、何処か遠くに行きたい(事態を先延ばしにしたい)、といったところだろうか?


ストップモーションのラストは、確かにキマッタ。
悲壮感ゼロだが哀愁のある彼らのmonumentalな最期である。
どこか、ギャグマンガ的なシーンだ。
普通、多少なりとも賢いギャングであれば、オーストラリア行きの相談している時に、この世での別れを告げ合って玉砕と出るであろうに。
「レフォーズがいなかったか?」「いや見ていない。」「気が楽になったぜ。」
確かにレフォーズという内省を呼ぶ(自身に直面する)存在が最も彼らにとって回避したいものであったに違いない。
「やつらなら大したことはない。」
と、夥しい人数に増員された ボリビア奇兵隊の前に突撃してゆく二人。
(状況確認し忘れた)。
しかし彼ららしい。
闇雲に「明日に向かって撃って」出た、、、。

実際に、こんな最期を遂げていたのなら、そりゃ映画にも残るわ、、、と思った。

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