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GOMA28

Author:GOMA28
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トイレの花子さん

Melancholia002.jpg

次女がご本を読んだというので、寝る前にすかさず長女がやって来た。
4月生まれで6月から飼っている亀(銭亀)が大きさに差ができているのだが、このふたりの間にも大きさの差が出来てきた。
長女の方が、3.5センチ、体重で2.5キロ大きい。

単独で見ても、大きくなった事が分かる。
彼女は、「トイレの花子さん」の話をしに来たと言う。
「本は?」と聞くと、覚えてるときた。
やはり、、、長女は読むのが苦手なのだ。
ひたすら作ったり、描いたり、弾いたりのヒトで、読むのは実にやりたがらない。
最近、担任の先生に作文を褒められたのに、読むことは苦手らしい。
じゃあ、お話聞かせて、と言うとよく友達との間で語り合ってる話の割に、噛みながら話してゆく、、、。


「語り部」から聞いた話によれば、、、。
「トイレの花子さん」は、3の続く都市伝説だ。
まず花子さんは、学校のトイレの事故で亡くなり、トイレに住み着くようになったという。
事故がどういった事故であったのか、その詳細は語り継がれてはいない。
ただ、花子さんは、トイレに纏わる事故で亡くなっている事実のみが皆に認識されている。

夜中の3時に3階の女子トイレの手前から3番目のトイレを3回ノックして、「はーなこさん、いらっしゃいますか?」
と呼ぶと「ハーアーイ」と声が返ってきたら、何とそこを3秒以内に立ち去らないと、花子さんに便器の中に連れ込まれて二度とこの世に戻ってこれないという。(何でもかんでも、3を連続させてみた語呂合わせだろうか。何で3なのか。西洋では6か?)
つまり花子さんと顔を合わせてしまった瞬間に、もうこの世にはいないという事情になる。
これは、ピンポンダッシュを超えるロケットスタートで、花子さんの返事を背中に聞きながら遠ざかってゆくしかない。
それでも、彼女の声が聞けたのなら、その存在を確かめたと間接的に捉えることになろう。
顔が見れなくとも、それをもって、花子の存在確認(花子探検ツアーは成功)としなければならない。

夜中の3時に決行するのだ。余程の心構えで臨むことになる。
肝試し的な要素が何より強い。
(お化け屋敷の延長線上であるか)。

まずうちの娘は、このような怖いことには関われない。
寝るときにその部屋の電気が点いていないと、部屋に行けないでわたしを呼びに来るし、寝付くまで添い寝しないとダメな時も多い。兎も角、少しでも暗いところに一人でいれないのだ。

そのくせ、怖い話にばかり興味がある。
先日、姉妹で何やら真剣に語り合っているから、何事か聞いてみたら「死とは何か」を話していたらしい。
それが、おばけと分かちがたい状況にもある。(普通に考えれば、未知の事象に対する恐怖と不安の感情の表れであろうが)。
2人の研究家によると、人は皆、死んだらおばけになるらしい。
おばけという立場を持って、この世の人と何らかの関係性を保持しているとすれば、これはまた暑苦しいものになる。
幸い花子さんは、何らかの接触を持とうとしてやってくる好奇心タップリの覚悟の足りない連中を向こう側に一瞬のうちに連れ去ってくれる。
これは、とてもすっきりしていて、良いことだ。

花子さんは、人間的な関係性など端から受け付けない。
彼のエイリアンか。はたまたブラックホールか。

こういった特異点をヒトは無意識的に欲している。
無意識的に意図的に他者と消滅を期待している。


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