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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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インビジブル2

Hollow Man II

Hollow Man II
2006年
アメリカ

クラウディオ・ファエ監督
ポール・バーホーベン製作総指揮(インビジブル監督)

ピーター・ファシネリ、、、フランク・ターナー捜査官
ローラ・レーガン、、、マギー・ダルトン博士
クリスチャン・スレーター、、、マイケル・グリフィン(透明人間、元特殊部隊兵士)

ある意味「中身のない男」であった。

最近の生物学(細胞研究において)、細胞の透明化が実際に進んでおり、透明の魚なども新たに生まれている。
しかし人間の透明化と言っても、このような透明化はまた次元が異なるが、、、。
その辺をとやかく謂う映画ではなく、まず透明になる実験が成功し完全に透明化した人間が生まれたという前提から始まる。

「インビジブル」の方は、自分のミスでデッキから消去してしまい、この2しか残っていなかった。
2とは言え、1の続きを意識することなく、これ自体で観る事に問題はない。
しかしこの映画自体には、さしたる魅力はなかった。

少し前に観たマフィアと透明人間ではどちらが面白いだろうか、、、などと一瞬想った。
透明人間が、自在に透明・不透明に変わることが可能であれば、こちらの方が都合はよく、確実にやりたいことは出来るはず。
しかし、透明化したらそのまま、というならリスクが高かろうがマフィアの方が良い。
ヒトは自らが他者から見られ、何がしかの存在として受け取られてゆくことにより自我が更新され続けて実存が可能となる。
透明で有り続けていたら、自分が例えやりたい放題のことをしていたとしても、アイデンティティーの崩壊は自明のことだ。
精神が持つはずがない。ここではさらに緩和剤の問題もあり、死への不安や恐怖も抱え込み生きることになる。
マフィアが自在な(ドラえもん的な)透明人間になりでもしたら、まさに最強・最凶であろう。
それだけは勘弁してくれ。
政府はそれを兵器として使いたかったのか?
レーダーや赤外線に引っかかればそれまでだし、兵器として使うとしたなら、かなり限定的な使用に留まるように思える。

ここでの透明人間の心的状況の描き方はとても薄い。
透明なので薄いのも仕方ないが、、、それにしても一体何をどう描こうとしているのか、が判然としない映画であった。
題からしても、「中身のない男」だが、彼の振る舞いは、それに等しい。
パーソナリティの横揺れなどがもう少し明瞭に描かれていてもよいかな、とは思える。

透明人間の身体性は、映像的に描くとすれば基本こういう感じになるだろう。
しかし終盤の主人公も透明化し、透明人間同士の闘いなども、もっと工夫が必要であっただろう。
考えれば、まだ他に様々な演出の余地もあったとは思うが。
さらに透明人間といってもあれほど全く感知できない存在になってしまうとは、考えられない。
ヒトの知覚は勿論、視覚優先であるが、それだけではない。
感覚は幾つも細やかで重層的に機能する上、第六感なんてものもある。
これは確かに、、、。
足音や空気の振動や匂いや気配(超越的感知含め)、、、いろいろあろう。(実際そうだったのでは)。
そこからすると、単純に見えないだけで覚知出来ないということもないはず。

しかし見えない何者かに襲われるという恐怖は、かなり出せていたのではないか。
特に、ダルトン博士とターナー刑事が車で逃避行中の疑心暗鬼など不安を掻き立てる良い演出であった。
もっとも見せ場は適度に見せてはいるが、それぞれのキャストの設定の背景やその動きの動機がしっかり描写されていない。
動かし方を取り敢えずそれ風に作っていても、そこに強く共感できる動機がないため、流れそのものに説得力が足りない。
全体にその流れで最後までゆく。
特に警察と軍?の動きや体制が何やらいまひとつでちょっと頼りなさすぎないか。


キャストも皆、微妙であった。
クリスチャン・スレーターなど、観たいと思っているファンには肩透かしであろう。
出ているはずだが。
ターナー捜査官も善戦していたとは思う。
マギー・ダルトン博士(ローラ・レーガン)は、ひとつ頑張れば、ブリジット・フォンダ的な魅力も出せた気もするが、どうであろう。
(少し大根気味に感じられた)。




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