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CHLOE/クロエ

chloe001.jpg

CHLOE
2009年
カナダ・フランス・アメリカ
アトム・エゴヤン監督

アマンダ・セイフライド、、、クロエ(娼婦)
ジュリアン・ムーア、、、キャサリン(医者)
リーアム・ニーソン、、、デヴィッド(大学教授)

アマンダ・セイフライドのクロエこれこそファムファタルを絵に描いたような、、、。
元になったフランス映画「恍惚」は観てない。
エマニュエル・ベアールがアマンダ・セイフライドの役のようだ。
だとすると、観てみたい映画ではある。
しかし、両者とも美し過ぎはしないか?

、、、いまひとつよく判らない映画である、、、。
映画自体のせいではなく、わたしがこういう世界にどうも感覚的に入りずらい、というのもあるか、、、。

まず、夫の浮気を疑った結果、娼婦に頼み夫に誘いを掛けると乗るタイプかどうか調べてみるって、、、
一体どういう論理なのか、理解ができないのだ。
確かに、誕生日パーティに夫が飛行機に乗り遅れて帰らなかったことと教え子に異常な人気があることから何か不安を覚える場面もあるかも知れぬが、、、。怪しいと、、。写真などから、、、。
しかし浮気を疑ったのなら、浮気の対象であろう相手との関係をまず(場合によっては探偵でも雇い)調べてみるのではないか?
何で関係ない娼婦に夫を誘わせてみるのか?(悪ふざけか何かのゲームに思えたが)。
テストのような事をしてみて、そこから実際の何らかの関係が割り出せるというものではないだろう。
彼の好みの傾向とか性向は分かるかも知れないが、それは実際の浮気という行為とは関係ない。
しかも、よりによってアマンダ・セイフライドみたいな途轍もない美女が相手では、ほぼ誰でも嬉しくなってホイホイ乗って行ってしまうはず。
これがエマニュエル・ベアールでは尚更そうであろう。
世界トップの美女を差し向けてどうするつもりだ、、、と言いたい。

この辺からもう意味分からなくなって、ぼうーっと見てゆく事になる。
引っ掛かりがいまひとつないままついてゆくことに。

最初のクロエのモノローグから、なかなか凄い身体性のレヴェルを狙った映画だと感じた。
「相手を満足させたならわたしは、その人のリアルな夢となって生き続ける。
そうなればわたし自身消えてもいい。」

この娼婦であるクロエは医者であるキャサリンの依頼を受け彼女の大学教授である夫に接触し誘いを掛ける。
彼女は逐一、キャサリンにその様子・結果を詳細に報告してゆく。
キャサリンは、夫との関係崩壊を感じパニックに陥り、もうその調査を切り上げようとするが、クロエは向こうから電話が掛かって来るためやめられないと応える。
その関係がエスカレートしてゆくのだが、どうやらクロエの興味の対象はキャサリンであることが浮き彫りになってくる。
キャサリンと会う機会の確保のため、デヴィッドとの関係を頻繁に作っているのではないか。
それは、いよいよクロエとキャサリンの肉体関係にまで発展することで明確になる。
キャサリンは強引に彼女に手切れ金を握らせ、関係を一方的に断つが、クロエはそれでいよいよ逆上してしまう。
もはや、歯止めが効かないといったところ。

混乱に終止符を打とうと、キャサリンは全てを打ち明けるためデヴィッドを呼び出すが、そのカフェにクロエが偶然やってくる。
こここで血相を変えたのはデヴィッドではなくクロエであった事から、彼女は夫とクロエが不倫どころか接触さえも一度もなかったことを察知する。
ただクロエは、キャサリンに執拗に向かっていたのだ。
では、単純(素直)にキャサリンに迫ったのでは、だめなのか?やはり夫との破局などのダメージが必要だと踏んだのか。
まあ、まずその件でキャサリンとの関係もできた(それ以前からクロエは彼女に興味は抱いていたのだが)のだし、それを使うのは必然であった。

クロエは、直ぐにキャサリン宅に行き、息子を夫婦の寝室で落とし、帰ってきたキャサリンに詰め寄る。
この爆発は自分をモノ扱い(金で解決)したこと、自分の気持ちを利用したうえに、受け入れてくれないこと、などへの憤懣であろうか、、、しかし、その口論が、また抱擁となってしまう。
それを息子に悟られ思わずキャサリンはクロエを突き放す。
その反動でクロエは背後のガラスに強くぶつかる。
手で体を支えれば助かるはずであったが、彼女は自ら手を離し下に落下してゆく。

最後は、夫婦の仲も修復し、友人たちとのパーティを楽しむ一家の光景で終わる。
キャサリンの髪には、クロエから渡された髪飾りが、、、。
クロエは、キャサリンにとってのリアルな夢となり生き続けるのか、、、。
確かにキャサリンはクロエによって再び充足した生活(生きられる時間)を手に入れたようにも思われる。



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