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さらば愛しき女よ

FAREWELL, MY LOVELY002

FAREWELL, MY LOVELY
1975年
アメリカ

レイモンド・チャンドラー原作
ディック・リチャーズ監督

ロバート・ミッチャム、、、フィリップ・マーロウ(私立探偵)
シャーロット・ランプリング、、、ヘレン・グレイルまたはベルマ(魔性の女)
ジョン・アイアランド、、、ナルティ刑事部長
ジャック・オハローラン、、、ムース・マロイ(ベルマのかつての恋人)

ロバート・ミッチャム(というよりフィリップ・マーロウ)のナレーターが要所々々入って流れてゆく。
それが、かなり適当にハマっていた。
(これが映画の意味を限定するようなことになれば、ブレードランナーのようにディレクターズカットであっけなく削除される羽目になる)。

バーボンが美味そうだった。
ジャズがいい感じで挿入される。
ジョー・ディマジオの連続安打をずっと気にする主人公フィリップ。(如何にもと言う感じだ)。
独特の男臭さで、単に渋いとかでは片つかない。(キムタクとかのジャニーズを見慣れた人にはどう映るだろうか?そう言えば、キムタクはいまブームなのか?)
それを言ったら、ムースだ。
ほとんど、ノーメイクでフランケンシュタインでも行けるような、、、。
基本、ゴツイ男たちの物語だ。
アムサーという娼婦宿の女主人も尋常ではないゴツさであった。
あんな往復ビンタ見たことない。
しかしそれに対し、やり返すフィリップもこの古き時代の気骨ある男だ?!
である為、シャーロット・ランプリングの端正な美は際立つが、その恐ろしい魔性で、互角以上の迫力であった。
(表情は一番怖い)。

ヒトラーがロシアに進行した年。
黒人だけのバー。
なる程な、、、。
終始気怠い上に殺伐として暗い空気が漂うなか、1941年のロス?の雰囲気が堪能できた。
街のセット、室内、車も申し分ない。
美術、カメラ、演出の何処にも裂け目がない仕上がりだ。
駆け出しの頃のシルベスター・スタローンもいたりして、ちょっとニンマリ。
(ホントのチンピラ役である)。

ストーリーは、なかなか凝っている。
私立探偵のフィリップは、もう歳でもあり、身も心も疲れている。
この商売はもう辞めたいと考えながらも、、、続けている。
フィリップがある日、ムースという粗暴な大男からベルマという女(恋人)を探して欲しい、と依頼を受けて一連の事件が始まる。
かつて、ムースとベルマは銀行強盗で大金を奪い、ベルマがその金を隠しているのだが、ムースの出所後、全く彼女に連絡がとれなくなったという経緯であった。キナ臭い依頼であるがフィリップは受けてしまう。
この他に新たに入ってくる依頼をフィリップは割と気安く受けるのだが、どれも思った以上に危険なもので、手がかりを探ってゆく過程で、ことごとく殺人事件が起きてしまう。
その間に、フィリップは、市の実力者で大金持ちのロックリッジ・グレイル邸にも、事件から割り出した翡翠の件で調査に行き、婦人のヘレン・グレイルにいたく魅了される。その後数回、会って惹かれてゆく。
その後もフィリップ自身、よく殺されなかったという件もあるが、そのタフさで警察とも揉めながら、独自の調査を進めてゆく。
そして最後にそれらの事件が、改めてシャーロット・ランプリングのご登場によって!ブーツストラップである。
最初はバラバラで関係なかったような事件が全て繋がりを明かす。
実は、それまでヘレンだと思っていた彼女がベルマであったのだ。
いまひとつ分からなかった部分もフィリップが彼女に向けた語りによって、成程ねと分かるというもの。
そして衝撃的なラストシーンである。

ムースの最後のシーンはまさにフランケンシュタインのクリーチャーであった。
フィリップが言うところ、「彼は生きていれば3発撃たれたとしても彼女を許すだろう。彼は愛を全うした。」
確かに、何で、、、という感じで彼はベルマに撃たれ息絶えた。
更に、フィリップはベルマをも、、、撃たねばならぬハメに。
彼の実に疲れたやりきれない表情、、、。
彼は後を、ナルティ刑事部長に任せて、出てゆく。

そう、スタイリッシュでもある。

原作がしっかりしていることもあろうが、かなり練られた脚本だった。

ロバート・ミッチャムやジャック・オハローランの纏う雰囲気は、今の役者には見られない貴重なものだと思う。
シャーロット・ランプリングのこれだけの魔性の迫力も出せる女優がいるかどうか、、、。
FAREWELL, MY LOVELY001





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