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ポルターガイスト

poltergeist001.jpg

Poltergeist
1982年
アメリカ

トビー・フーパー監督
スティーヴン・スピルバーグ脚本・製作

娘たちがホラー好きなので、一緒に観始めたが、いつの間にか2人は消えていた!?
TVに吸い込まれたのではない。
TVで観ていた最中なので、、、吸い込まれれば分かる。

悪魔の何とか、、、とかのような、大スプラッター大会などはなく、音楽も含め上品に迫って来るものなので、感覚的には見られる。
幽霊も、それほど怖いものでもない。
わたしがその手のクリーチャーで最も肝を潰したのは、「未知の物体X」のバケモノである。
あれ程怖いものは、今のところ観た事がない。あれはSFの衣を被ったホラーだ。SFの棚に置いてはならない。

その意味でこれを観ると、ホラーというより親が悪しきものから命懸けで子どもを守る愛のホームドラマだ。
どうやらそこらへんを察知したあたりで、彼女らの姿が消えたふしがある。
彼女らは近頃、身も蓋もなく屍体が転がり、その度にキャーキャー叫んで走り回って楽しむのを趣味としている。
セーラームーン期より堕落した感があり、心配になってきた。


家に急に超常現象が起き始めた。
勝手に椅子が動いたり、、、。
お母さんは最初はそれを面白がっていた。
害はないし、、、と。

しかし、幼い娘の仕草や行動、犬の機敏な動きなどで、ジワジワ尋常ではない事態が迫る事を匂わせてゆく。
この雰囲気の展開が丁寧によく描かれている。
特に突如ベッドからムクッと起きた少女がTVの前に座り、砂嵐を見つめ出すところは、象徴的である。
「貞子、、、」も間違いなくこの影響下でできているはず。(画面から魔物が出ようとしていたところもあったし)。

そう、この映画のオマージュ作品はかなりあると思う。
犬が状況の兆しを察知して先導したり、ホラーと家族愛の対比の反復で双方を際立たせたり、何とも言えない科学者(心理学者)に相談し、調査はするが腰を抜かすだけで埒が開かず、その道の思い切り怪しい霊能者に頼んで、どうにかひとまず切り抜ける。
(大概、オカルトが科学に勝つ)。しかし最後はどんでん返しをしっかり用意しておき、家族愛が打ち勝つ、大サービス。(最後の車に乗ってさよならは、ヒッチコックの「鳥」を思い起こすが、これは「鳥」の方が先である)。
また、この禍の原因が金儲けのため、死者を冒涜した(墓の上に宅地を作った)ことが原因であった、、、等々、後の作品に散見する場面が少なくない。
謂わば、基本形(有効なフォーマット)の完成をみた、というものであろう。

怪しいピエロや窓の外に控える怖い形をした木、不気味な光、後半暴れまわる木と恐ろしい形相で吠えまくる魔物の表情、それから、何といっても風だ。強烈なエネルギーの表現も人が吹き飛ばされたり吸い込まれたり、家具や小物が浮かんで飛び回ったり、大変効果的であった。
これらには、ディズニー的な様式美を今や感じる。
poltergeist003.jpg



少女が幽霊たちに捕らわれて、姿は見えないが砂嵐TVから受け答えの声は聞こえる。
わたしはここで、もっとTV(電磁波)との関連はないか、と思ったのだが後半はTVそっちのけとなった。
霊能者が出てきてから、子供部屋の窓と霊的(異次元と言っていたか)に繋がる居間の天井間での綱引きみたいになった。
これは、これで面白いアイデアではあった。
ここで奥行きのある霊界の時空を想像させる。
「光に向かうな。」「光に入れ。」とか、指示がハラハラさせスリリングである。
そして居間の天井からお母さんと娘がロープで結ばれ、どしんと降りてくる。
この間、普通なら科学者やその助手、場合によっては霊能者などドシドシ犠牲者となるところ、誰も死んだりしない。
その為、子供が見ても問題もほとんどなかろう。
(うちの娘はそこに問題を感じて、いなくなったようだが)。

最後は、お母さんの独壇場となる。
家では、ハエみたいに部屋の壁や天井に貼り付いて格闘し、風で吸い込まれそうな子供2人を何とか助ける。彼女はそのまま何故か外に出て、プールで骸骨たちとまた格闘、水浸し泥だらけの大パニックである。何とか夫も帰ってきて、子供たちは救出できるが、家は跡形なく地中に吸い込まれるように消えてしまう。最後にその有様に一番上の姉の大絶叫。彼女、あまり出番のなかったものの、存在感を示して車に乗り込む。


poltergeist002.jpg

映画としてはよくできたものだと思う。(かなり引くところはあるが、、、)


娘たちは外でかくれんぼして遊んでいた。

「そんな暇があったら、ピアノ練習しなさい!」(わたし)


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