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ペントハウス

Tower Heist001

Tower Heist
2011年
アメリカ
ブレット・ラトナー監督

まさに「ペントハウス」である。

ベン・スティラー、、、ジョシュ・コヴァクス
エディ・マーフィ、、、スライド
アラン・アルダ、、、アーサー・ショウ

アメリカで最も高級なマンション”ザ・タワ-”を舞台に繰り広げられるクライムアクション。
最上階のペントハウスに暮らす富豪のアーサー・ショウは20億ドル横領の罪で逮捕されるが、彼はビルの従業員の年金までも着服していた。しかも隠し金をまだ何処かに管理していてFBIにも見つからない。
それまでアーサー・ショウに憧れ忠誠を尽くしてきたビルの管理マネージャージョシュ・コヴァクスは、裏切られた気持ちが大きく、収まりがつかない。
そこで、コヴァクスは幼馴染みの泥棒のスライド他3人を誘ってアーサー・ショウの隠し金を奪うことにする。(途中から凄腕金庫破りのウエイトレスも加わる)。
金を搾取される労働者階級と搾取し権力に守られる搾取側の典型的関係が実に明瞭である。
ホテル従業員・FBI・ショウ各登場人物の動機の構図は分かりやすい。
金を奪い返しみんなに分配するという連中(スライド以外)の気持ちには感情移入できる。
だから最後まで彼らに寄り添って見ることを妨げるものはない。

うまいな、、、と思ったのは、悪徳富豪のショウが世界でたった1台のスティーブ・マックイーンの乗ったフェラーリだと、プレミア感を出して誰にも触れられないように飾ったコレクションそのものが、お金を金に変えた隠し財産であったというところだ。誰もがそこまでは気づかない。フェラーリはフェラーリだと思うものだ。
ただしこの男、コレクターとしては失格である。
言うまでもないがそれは完全な作りなおしであり、元のフェラーリなんて跡形もないではないか、、、意味がない。無粋である。悪趣味にも程がある。
幾ら富豪であっても、趣味の悪い者はどこかで馬脚が出る。

スティーブ・マックイーンの乗ったフェラーリを純金製に作り変えるというのもそれだけで幾らかかるか分からぬが、それをビルのプールにFBIにも悟られずどうやって沈めたのか、謎は多いが緊迫感はあり終始飽きさせない展開であった。
(この映画、FBIがやや弱い)。
ベン・スティラーとエディ・マーフィが組むとなると、スリルやサスペンスはともかく、面白さを期待するが、意外とシリアスものであった。ほとんど笑えるところはなく、ニヤリとさせられるくらいである。
話はよくできていて、特に素人集団がおっかなびっくり慣れない手つきで、悪徳富豪の金庫破りとフェラーリ盗みをするところは、それはそれでスリルがある。
銃撃戦など全くない。(スライドだけは危ないが)。その手のスリルは皆無だ。
ひとりは腰が引けて向こう側の職についてしまう始末だし、スライドは堂々と裏切り金を独り占めにしようとするし、一枚岩の引き締まったプロ集団のスムーズな手さばきとは対極のものである。
しかし、絶体絶命の時に職のために離れた仲間も役に立ってくれる。
スライドも力を合わせないわけには行かなくなる。
何よりビルの最上階からぶら下げた純金フェラーリを下の階で受け取るところは、こちらもドギマギしてしまった。
この高所というのは、この映画では有効に使わなくては意味がない。
また、カーニバルとこの事件を上手く合わせて混沌と混乱で盛り上げるのも上手いところだ。

コヴァクスの自己犠牲的精神でみんなをひっぱり、アーサー・ショウの裏取引台帳をFBIに提出し有罪にして、自分以外の者は不起訴処分で解決に持ち込む。
最後は、純金フェラーリをばらばらにして各部品を、ビルで働く年金を巻き上げられた従業員宅に配送する。
これはこれで面白いが、物によって重さは異なるところなど、細かいことはこの際、気にしないらしい。
みんな喜んでおり、収監される懲役2年らしいコヴァクスのドヤ顔からも、ハッピーエンドと言えるだろう。

特に配役から余計な期待を持たずに観れば、緩いクライム映画として充分面白い。


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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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