鉄人28号 コレクション―Ⅳ

超細密でドラマチックな、minimum鉄人をご紹介
基本的にわたしが持っている鉄人はここまで。
(最も新しくておよそ12~3年くらい前までのもの)。
最近、どうなっているのかは、不明(寂。
追いかける余裕がないもので。
子供の頃の遊び倒したブリキの鉄人たちは、勿論跡形もない。
古いもので形をとどめている鉄人や新しく出た精巧な鉄人など情報をお寄せ頂けたら大変嬉しいし、ありがたい。
では、最も細密でドラマチックなもの、、、。
25.

7.5cm 腕・脚・首が可動。台座の支えがなくともバランスを整えしっかり立つことができる。ポーズもかなり変化のあるものが可能。小さいながらもずっしりしていて、威厳を感じる(笑。プロポーション的に見るとわたしが持っている鉄人の中で、頭部の小ささと四肢の長さから、最も大きい体であることが分かる。
26.

7.5cm 大きなダメージを受け、半死半生の状態か。25と同形体である。片腕がもげ痛々しい。しかしアニメでもよく腕はもげていた。自分のもがれた腕を持って飛んでることもあった。敷島博士(亡き金田博士と共に鉄人を作ったヒト)に後でくっつけてもうためにもしっかりもげた腕を回収しておかないといけない。という感じであったが、このフィギュアはよくできているためか、生々しい。
27.

6.5cm 実はわたしは、この鉄人シリーズ(2004年に新たに構想・放映された鉄人28号)をTVで全て見ていないため、そのシーンをよく知らない。「太陽爆弾」を体内に埋め込まれた二次世界大戦下での、かなりキナ臭い設定である。この世界観が鉄人ドラマを重苦しく暗いモノにしている。新元素バギュームをエネルギーとして搭載すると動力パワーは飛躍的に上がり、黒部ダムで数百体のブラック・オックスを独りで倒してしまう。(通常パワーだとオックスとは五分五分だが)。その時期のコンテクストに嵌る劇的シーンのひとつである。動力部分には「正太郎」の名前が書かれていた。(彼の父金田博士によって)。このエネルギーを使用したら鉄人は最終的に爆弾として自爆することになっている。(地球上の生命全てが60年間生存不可能な状態となるという)。日本軍(金田博士)はとてつもない兵器を秘密裏に製造していたワケである。
28.

3cm弱 三日月と雲の夜空の下、白煙が全てを覆い隠そうとする中、モンスターを殴りつけるクールな鉄人。家の屋根から上に胸までが見えるシーン。もくもくとした白煙が混沌とした戦いの様相を示す。基本的に鉄人は、パンチとキック(上から飛んできて足で潰す)だけである。次々に現れる戦後のハイテクロボット相手では、通常エネルギーモードでは押されることが多くなってくるのであった。
29.

4cm よく見た光景であるが、こういうクローズアップ・フィギュアも良い。颯爽と鉄人の掌に乗り空を翔る金田正太郎のジャケットとネクタイが風に棚引く。この勇敢な正太郎くんのファッション・センスは、近頃亡くなった大橋巨泉に似ている。柄物(主にチェック)のジャケットに短く太めのネクタイ。巨泉さんがモデルになっていたかどうかは、知らない。(巨泉さんは半ズボンは履いてなかったと思う)。
30.

6cmちょっと ブラック・オックスとの戦い。またも大きさの(遠近法的)対比が効果的に利用される。鉄人に対しオックスが異様に大きい。向かいのビルは、未来派のビルのように背後に加速して仰け反る。オレンジ色の強烈な噴射ガスともくもくと立ち上る煙。鉄人のオックスの攻撃の瞬間を捉えたロケット噴射の強さが説得力を持って表現される。これから展開される壮絶な戦いを想像させるに十分なシーン。
31.

6cm Ⅲ―17のように正太郎くんと大塚署長がクローズアップだが、月と雲の浮かんだ上空には鉄人が飛んでいる。Ⅲ―17は、忍び足で息を殺して敵の動きを探っている場面に思われるが、こちらは、一気に突撃を仕掛けるダイナミックなシーンといえよう。今まさに仰け反ったビルの狭間から放射状に全面に向かって力線か放たれる。その構図に乗り飛行する鉄人が現れ、正太郎くんと大塚署長が最前列に押し出され「傾く」。構図に深みを与えているのが、又しても地平とビルとの境を曖昧にする白煙である。それによって空間のダイナミックな奥行が無理なく演出されている。戦国時代の屏風画に用いられた雲に似た機能である。
32.

8cm 先程までのシリーズよりは大きい。ここからは、また別のFURUTAの食玩シリーズである。ちなみにお菓子の方は、麦チョコが6粒くらい入っていたような記憶があるが。グリコのおまけ欲しさにグリコを買いまくっていた少年期と同じである。最後のもう一つが欲しいために何箱も買うのだが、なかなかそれが当たらず、同じフィギュアが10個くらいたまってしまうこともあった。しかし後で知る事になるのだが、アキバのフィギュア屋さんで、中身を全て出してパッケージにしたものが、千円代で手に入るのだ。ちょっとスリルとワクワク感がなくて集める楽しみはなくなるが、お金と手間はかからない。モンスターにロケットタンク部分を掴まれた鉄人が逃れようとして噴射力をマックスにあげたところ。相変わらずよくできている。
33.

12.5cm 今回のシリーズは、プレートが付いている。ドラマの題である。32は「鉄人対モンスター」これは「鉄人対ギャロン」である。見た番組を想起できるものになっているのは、確か。比較的大人しい構図である。ギャロンが鉄人が飛び立って体勢を整え攻撃してくるであろうことに、全く気づいていない様子がよい。かなりとぼけた表情である。
34.

15cm とてもシンプルな飛び立つ鉄人である。カラーとモノクロ2体。「鉄人28号」と看板。恐らく手の入れようのない均整の取れた鉄人である。シンプルで美しい。
35.

12cm ⅠやⅡにあった、基本形である。鉄人28号一体だと、手脚に可動部分のないものは、大概34かこの形体に落ち着くはずである。もっとも、らしい形であり、「ガオウ」という例の声も聞こえてくるというもの。やはりこれである。つくづく思うがこれだけシンプルで美しいフィギュアは、ありそうで、ない。究極的な形体である。後にFXなどという鉄人が現れたが、あれは問題外である。全く認められない。(鉄人の影響で生まれた後々のロボットのモノマネをしている呆れた代物)。
これだけの精巧なものが作れる技術は日本ならではのものだと思われる。
フランスでも日本フィギュアはその精度と芸術性から高く評価されている。
単純で洗練されたフィギュアは、フランス生まれでアメリカで人気爆発した、「ぞうのババール」にも近いものがあろう。
ⅴはいよいよ最後、おまけコーナーではあるが、なくてはならない敵役の強敵揃い、、、。
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