鉄人28号 コレクション―Ⅲ

今日は、minimumな鉄人をお届け。
小さいながら変身する鉄人、小さくて重い合金鉄人。
更に食玩(FUTUTA)ながら、驚く程精巧につくられた鉄人、、、。
15.

5.5cm 肩がまわって可動。腰から胴体をロケットタンクを軸に分離し90度開き、そのままスライドして腰に接合。足から車輪を引き出し、胴体の下の車輪とともに4輪で走る鉄人となる。イメージとしては空を飛ぶ鉄人である。そのままの立ちポーズもコミカルだが、拳がギュッと握られているというより、丸くくり抜かれている。この丸い穴は何か意図を想わせる。遊び方でもあるのか、、、。プラスチック製。
16.

8cm 肩が回り可動。合金製で重い。恐らく一番小さな合金鉄人。しかし、フォルムは、Ⅱ―13の貯金箱鉄人的な頭でっかちキッズアニメ調のもの。
17.

フルタの食玩。台座から街灯まで5cmもない。ジオラマ的なドラマ仕立て。カラーとモノクロ。大塚署長と正太郎くんのクライムアクションムービーの一場面というところ。(たまたま鉄人はいないが)緊迫した雰囲気が出ている。以下、全て同シリーズ。
18.

5cm足らず 製造中の鉄人であるが、完成間近という場面。ロケットタンクを装着すれば、もう完成であろう。これをフィギュアにするところが、なかなかのもの。
19.

7cm 鉄人自体も完璧であるが、鉄人の最も美しい飛び方のフォルムを飾る台座も、言うことなしの出来栄え。遠近法的に加速・強調されたビルとサーチライトの交差。この単純で簡潔な幾何学形態は見事。ライトの途中の穴に鉄人の足の凸部分を嵌め全体重を支える。この絶妙なV字バランス効果。食玩史上最もフラジャイルな美かも知れない。
20.

6cmほど 飛び立つ鉄人の足を握って捕まえるモンスター。離せこらっ!というところ。モンスターの手の付け方の角度によって、上の鉄人の姿勢が劇的に変化する。2体あるとその違いを見比べられる。動的なフォルムで楽しいものだ。
21.

台座の下からでも5cm弱 鉄人と宿敵ブラックオックスとの取っ組み合い。緊張感を漲らせるに十分なフォルムである。全体に良くまとまっている。しかし細部を見て驚く。手の指が一本一本組み合っているのだ。つまり指から掌へしっかり組み合って力が均衡している状態のフォルムが見事に構造的に造形されている。手の部分及び組んだ手と腕だけ材質まで変えている。このスケール上(コスト上)の制限の中で、どれだけのことが可能かに掛けているかのよう。いつも思うが、下手な芸術よりもずっとこちらに感心することが多い。
22.

5cm弱 大きさ(遠近法)的に絶妙な関係で絵が構成されている。迫力と美的なバランスが丁度とれている秀作と言えよう。作りこまれたディテールは申し分ない。
23.

台座下から車まで5.5cm 鉄人はマンガでもそうであったが、かなり伸び縮みする。4mくらいから20mくらいか?このモデルでは、せいぜい8mだろう。絵的なダイナミックさが最も出る大きさの関係をその都度更新してゆく鉄人である。これもムーブマンとプロポーションとマッスの調和がとれている。台座の造形にもその緊張感が表現されていて演出表現にも手抜きはない。
24.

台座下から4.5cm 静かな頭像。首から下、胸くらいまでのメカ部分も覗き、monumentalな出来である。横顔からすると、その鶏冠部分の形状は初期型のものである。その後の鉄人の鶏冠は、もっと直線的になる。
Ⅳでは、更に超細密でドラマチックな、minimum鉄人を予定。
また、Vとして、名脇役をご紹介できたらと思う。
ということで、今日はこの辺で、、、。
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