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GOMA28

Author:GOMA28
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3700記事目

StrawberryMoon002.jpg


自分が昨日、何を見て何を書いたかも思い出せなかったりするが、記事は3700となる。
通過点としても意味をなさない。
とは言え、、、
これまでわたしが何やらやって来たことの中では、一番長く続いた方かも。
ブログが。
何でも書けることが良い。記事など無限にある。それに困ることなどないし。
書いた先から忘れてもよいのも都合が良い。

まだまだ続けるが(笑。
結果として救いとなれば、癒しとなれば、、、それ以外に何をかやる理由などそもそもあるか。
丁度、”CURE”を聴きながら書いている。
”CURE”聴きながら、って、ながらの出来る音楽ではない。
無茶をしている。
明らかに。今日はそうしたい。

そうそう無茶と謂えば、”デスノート Light up the NEW world”2016は、観るのはやめておこうと思う。
以前一度観た時の印象が良くなかった。ストーリーなど全く覚えてないが、見ない方が良かったという印象だけが残っている。
菅田将暉だけが光っていたような気がするのだが、、、。
これ以上、デスノートの世界が壊れるものは観たくない。
藤原竜也と松山ケンイチが出て来るわけでもないし。戸田恵梨香ただひとり出ていた気がするけど。
これはやめておこう。前程、可愛くないかも知れないし。

さて、”Disintegration”である。
CUREではもっと良いアルバムは幾つもあるが、とってもこれがCUREらしい。
崩壊である。
もう少し言えば、蕩尽でもよい。
積み重ねて積み重ねて、やがて全的崩壊にもってゆく甘やかで香しい終演。
ジョルジュ・バタイユとかのBGMによい。

周期的にこう言う気分になるのだけれど、また最近こうなのだ。
別に世界情勢があちこちでそうなっているからではない。
あくまでも自分のなかでの問題。
だが自分の中が外でないはずはない。われわれは、ちくわと同じ構造なのだから。
内面ではなく内界である。
内界は外界でしかない。

何かとの共振なのだ。
この気分は。
明日は口腔外科なのだ。
奥歯の崩壊。
まずこれが利いた。契機となり得る。

普通に食べられない弊害は大きい。
あらゆるところに響く。

片付け仕事をして寝る。



Moonwalker002.jpg





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L change the WorLd

L change the WorLd002

L change the WorLd

2008

中田秀夫 監督
小林弘利 脚本
大場つぐみ、小畑健 原作「DEATH NOTE」
川井憲次 音楽

松山ケンイチ、、、L
工藤夕貴、、、K / 久條希実子
福田麻由子、、、二階堂真希(二階堂公彦の娘、低血糖症)
平泉成、、、松戸浩一(二階堂公彦のウイルス共同研究者)
福田響志、、、BOY / ニア(タイ人、バイオテロで独り生き残る、Fに救われる、数学の天才)
正名僕蔵、、、小西朝夫(環境保護団体『ブルーシップ』のメンバー)
金井勇太、、、吉沢保(『ブルーシップ』のメンバー)
佐藤めぐみ、、、三沢初音(『ブルーシップ』のメンバー)
波岡一喜、、、F(タイで起きたバイオテロ事件で爆死)
石橋蓮司、、、加賀見シン(『ブルーシップ』所長)
南原清隆、、、駿河秀明(FBI捜査官)
瀬戸朝香、、、南空ナオミ(FBI捜査官)
田中要次、、、佐々木(タクシー運転手に転職)
中村獅童、、、リューク(死神)
藤村俊二、、、ワタリ(ワイミーズハウス創始者でLの代理人)
鶴見辰吾、、、二階堂公彦(アジア感染症センター所長)
高嶋政伸、、、的場大介(『ブルーシップ』のメンバー、ウイルス兵器の売却で金儲けを企む)


噺自体は然程面白くなかった。デスノートと死神は関係しない世界の出来事。
人類自体が地球環境を破壊しているということから、環境保護団体を隠れ蓑に、人類削減計画を練るなど、随分稚拙な内容。
しかもウイルス兵器を売りさばき金儲けをしようというお粗末なもの。
ありふれた杜撰な噺。
”L”がまだキラとの決着のついていない時点から始まる物語であり、”L”はそんなハードな案件の掛け持ちしていたのかと驚く。
(それはちょっと、、、)。

L change the WorLd003

監督も違う。
ガックリ来たが、”L”が良く動いていて面白かった(普段動かない人が動く役作りも上手い)。
子供を扱うのもとてもぎこちなく彼らしい。
しかし結局兄のように慕われる存在であり、彼自身しまいには生きる喜びを味わい、もう少し生きたみたいという気持ちになる。
これはこの世を去るに当たり、とても良い心境の変化だ。
やはり子供と関り、運動したのが良い方向に行った。
背筋を無理に伸ばしてみたのも良い。
意味のあることだ。

L change the WorLd004

この作品のキャストはイマイチであった。
”L”とニアは良かったがその他は入れ替わっても別に問題ない(南空ナオミ以外は)。
特にワタリの替わりだと言って入って来た駿河秀明は冗談かと思った。
南原清隆を信用しろと謂われてもかなり無理がある。
鶴見辰吾とか頑張っていたが、キャストが総じて薄くて軽い。
けっして工藤夕貴が良くない訳ではないが、何かしっくりこない。
噺そのものが今一つであったことも大きいが、こちらも乗れないままで終わってしまった。

”L”をもう少し見たいという人の為のスピンオフと謂う感じ。
”L”と松戸浩一博士と二階堂真希とBOY (ニア)の4人がかりでウイルスワクチン製作の糸口を見つけるところとか、部分的にはワクワクするところはあった。
だが”L”が頭を使うところは余り多くなく、自転車を乗り回したり、ちょっとアクションじみたことをしたりで、不得意分野で健気に頑張る”L”を見せたかったところか。
確かに人間味ある”L”ではある。
どのような思想のもとであろうと殺人は正当化されない、ということを力説し、頭も使うが身体を張る”L”である。
応援もしたくなるが、どうもストーリーが今一つチャチなのだ。

L change the WorLd006

ウイルス兵器で大儲けしようという輩を止めようとする主人公という構図、何でまた”L”自らが現場に訪れなくてはならなかったのか。
全部指示をして、FBIにやらせれば良かったのでは、とずっと思いつつ観てしまった。
今回は”L”が外に出るのが目玉なので、その設定で観るしかないが、、、。
ヒトとの触れ合いで人生の尊さと深みを知る彼を描きたかったのか。
恐らくそれが主眼となるのだろう。

二階堂真希役は今であれば、當真 あみなどがフレッシュで清々しく適役だと思う。
この福田麻由子という女優さんも合わないとは謂わないが、もう少しビビットなオーラの欲しい役処。
福田響志というタイ人役の子役が良い味出していた。
あの幼さで二階堂公彦が数学の難問に籠めたメッセージを解くきっかけを作る役を黒板上で披露する。
なかなかやるではないか(笑。
頑張った。

L change the WorLd005

しかし全体に暴力アクションが幅を利かせて、このシリーズの面白さからは遠ざかった分、残念でもある。
佐藤めぐみ演じる三沢は環境保護団体の研究員であろうに、何であんなにナイフや銃の扱いに慣れてるのか。
環境保護団体を隠れ蓑とした暴力営利団体だからああなのか。確かにこのパタンは時折観られるものだ。
とは言え、既視感を超え、感動できる物語とはならなかった。

デスノートの前・後編を見て終わりで充分。
しかし”L”というのは画期的なキャラだった。
それを味わい愉しめればこの作品も意味があろう。
(それぞれの鑑賞者に委ねられる)。




AmazonPrimeにて





DEATH NOTE デスノート the Last name

the Last name001

DEATH NOTE the Last name
2006

金子修介 監督
大石哲也 脚本
大場つぐみ、小畑健 原作
川井憲次 音楽

藤原竜也、、、夜神月(優秀な大学生)
松山ケンイチ、、、L / 竜崎(名探偵)
戸田恵梨香、、、弥海砂(家族を強盗に皆殺しにされたアイドル)
片瀬那奈、、、高田清美 (キラ派のニュースキャスター)
池畑慎之介、、、レム (悪魔)
五大路子、、、夜神幸子(月の母)
満島ひかり、、、夜神粧裕(月の妹、高校生)
マギー、、、出目川裕志 (高田の上司)
上原さくら、、、西山冴子 (高田の先輩キャスター)
中村育二、、、宇生田(夜神総一郎の部下の捜査官)
青山草太、、、松田(夜神総一郎の部下の捜査官)
清水伸、、、模木(夜神総一郎の部下の捜査官)
奥田達士、、、相沢(夜神総一郎の部下の捜査官)
小松みゆき、、、佐波(夜神総一郎の部下の捜査官)
前田愛、、、吉野綾子(高田の後輩)
板尾創路、、、日々間数彦 (キラに批判的な評論家)
津川雅彦、、、佐伯警察庁長官
中村獅童、、、リューク(悪魔)
藤村俊二、、、ワタリ(Lの執事)
鹿賀丈史、、、夜神総一郎(警視監)


前・後編に分けて正解だ。
このボリュームを一本に無理やり詰め込んだら舌足らずの詰まらないものになだろう。
とてもズッシリと魅せてくれ説得力充分だった。
本も演出も破れ目は無いし、キャストも、皆旬の時で凄く魅力あふれている(満島ひかりも若いが充分頑張っていた)。
二体の悪魔とか、要素がやたらと多く動きも複雑にも関わらず、全員の造形が上手くできており、破綻なく引き締まっていた。
他の邦画もこれくらいのレベルのモノを作ってもらいたいものだ。
最近は、”ゴジラ-1.0”くらいか、、、。
謂う事なし。

the Last name007

いや、他に言う事ないのだ(笑。
ともかく着想からして面白く、内容的に煉られていて愉しめる作品になっている。
よくこんなこと発想したもんだね、と思う。
原作者がいるのだから最初に小説で出たのか?
読者もきっと愉しめたものだろう。

何と言っても藤原竜也と松山ケンイチが嵌り過ぎ。
ここで2人とも死んでしまい、もうこのキャストでシリーズ化が無いのは勿体ない。
もう少し続けても良かったのでは、、、。
これでもう終わりなの、、、とガクッと来てしまったでないの。
スピンオフもあったが、改めて観るつもりだが、残念だねえ、、、。

the Last name002

藤原竜也と松山ケンイチでなければ、このテーマでもし作り直しても、これを超えるのは無理だね。
到底無理。
”L”はどう考えても松山ケンイチ以外にない。
絶妙のオーラを纏った稀有なヒーロー生み出したもんだ。
渥美清の寅さん以上に、決まっている。
法の限界に憤る夜神月の苛立ちと独善的決意にも共感は出来るところ。
デスノートの存在に触れ化け物のようにその幻想が肥大して全能感に至って行く過程をしっかり表現していた。
中盤からの宿敵同士が同じ作戦本部の空間で密着して互いを探り合う重苦しく緊張感タップリの展開は実にリスキーで息をのむところ。

シリーズ化とまで行かなくてももう少し見たいではないか。
せめて”バイオハザード”くらいは。
それくらいの回数の壮絶な頭脳戦は展開できるのでは、、、

the Last name003

まあ勿体ない。
”L”のキャラは空前絶後だと思う。
役作りも体当たりである。あれだけ甘いもの食い続けたら体の管理もさぞ大変だったろう。
わたしは、あんな役貰ったらとても嬉しいが(笑。
実生活でもそれをやった為、今かなり危ないところに来ている。
笑ってる場合ではない。

the Last name006

藤原竜也と松山ケンイチはともかく凄いの一言だが、他のキャストも一番良い時ではないか。
申し分のないジョブである。
戸田恵梨香は最も可愛らしい時期にあれだけの演技力で存在感抜群。
片瀬那奈も一番良い時期としか思えない。魅力爆発でないの。
満島ひかりはこの後からめきめき演技派で注目を浴びてゆくが、いたいけで真っ当な女子高生を熱演していた。
そして鹿賀丈史の存在が、全体を締まったものにまとめていた。

the Last name005

さらに二体の死神とデスノートである。
この存在が無ければそもそも物語自体、成り立たないのだが。
これが実にこの映画の要素としてしっくりしていて、不自然さがないのだ。
あんなにふざけたリュークといい、悪魔とは思えないナイーブなレムといい、ホントにいてもおかしくない。
単にわれわれにとっても見えないだけで、いても驚かない気はする。

ただ、弥海砂が何で悪魔にあんなに大切にされるのか(悪魔が自分の命と引き換えに彼女を守るのである)。
ここがどうにも腑に落ちないとは謂える。悪魔にとっても彼女はそんなに可愛いのか?分かるような気はするが。
更に弥海砂が何であそこまで夜神月に心酔し愛情を抱くのか、キラ派になるのは分かるが、実際に逢ってみるととても自己愛の強い傲慢でいやな奴である。家族を殺した犯人を葬ってくれたことに感謝すれども恋人になりたがり隷属すると謂うのはまた次元が異なる。この辺はちょっと共感しずらいが、そうでなければ終盤の展開はなくなる。そういう設定だとして観るしかない。
それよりも、キラ自身が悪魔の目を持てば速攻、キラの勝利となるはずだがそれはやらないのね。残りの寿命が半分になるのは嫌だから、、、しかしその役を自分を慕っている弥海砂に任せると謂うのは、やはり性格がよく出ている。

the Last name004

最後のLと夜神総一郎との別れのシーンは胸に残る。
「あなたは立派な父親だと感じました」「さようなら夜神さん。ありがとうございます」と語り死を迎えようとするLに対し、夜神は敬礼して去って行く。Lの息を引き取ったシートの脇には、デスノートで死んだワタリの写真があった。親を知らないLにとり、ワタリは父代わりだったのだと窺える。
最期のLの逆転劇は鮮やかであったが、キラが飽くまでも自分の身を守ることを優先していたのに対し、Lが自分の命を引き換えにして事件の解決を図ったところが決定的であるが、ワタリに対する気持ちも大きなものであったと思えた。

the Last name000

全体として世界観には共感出来、キャストの嵌り具合が最高であることで充分に入りこめる映画であった。
悪魔の造形・キャラ、ノートの属性~魔性もも申し分ない。
金子修介監督は、そうだ!平成ガメラシリーズ(3作)の監督だった。
道理で。
あの(苦悩の)ガメラシリーズ実に秀逸だった。
その監督だ。こりゃいいに決まってる
納得。




AmazonPrimeにて





睡眠リズムを取り戻す

King Crimson011

”DEATH NOTE デスノート the Last name”は、明日観ることに。
今日は忙しかったのではなく、体調がイマイチでほぼ寝てしまった。

デスノートの後編も昔一度観てはいるはずだが、前編も新鮮な気持ちで観られたから、きっと明日も新鮮な映画体験となるだろう。
”L”のヴィジュアルだけ強烈に脳裏に残っているが他はほぼ白紙に近いし(笑。
(いや確か”L”死んじゃうはずだ。もっと生きてシリーズもので続けて欲しいと思ったものだ、寅さんみたいに)。
最近、3日前に観た映画も忘れているから何事も妙に新鮮なのだ(爆。
しかし心地よい清々しい気分では全くないのが辛い。
ずっと、もやもや低空飛行。

睡眠が上手く取れていない。
これが不調に繋がっている。
大谷選手も例のゴタゴタ時期は睡眠が充分に取れずそれがプレーにかなり影響していたそうだ。
やはりヒトは睡眠が基本である。
今夜はきっちり寝る~眠るつもり。
まずはそこから、、、。

King Crimson012

ぼ~っとしているから、キングクリムゾンの”スターレス・アンド・バイブルブラック”大音響で聴きながら書いている。
勿論、ヘッドフォンで。ここ数年は全てヘッドフィン以外で音楽を聴いたことがない為、わたしが何を聴いているか誰も知らないはず(笑。
それはともかく、起きてはいられるが、ほとんど思考する余地が無い。
脳が揺らぎ続ける快楽に浸る。

何だかんだ言って、クリムゾンは2期が一番カッコよい。
それ以後のポリリズム・ディスコ期やメタル期や全てダブル期もそれぞれ面白いが、決まってるのはやはりジョンウェットンのヴォーカルの2期だね。何と言ってもロック史上に燦然と輝く大傑作”フラクチャー”あるし(ヴォーカルはないけど)。
これ聴いてるとゾンビから人へと再起できそうな気がする(ゾンビにはなってないけど)。
それがよいかどうかは、さておき(どっちも大差ない)。

King Crimson010

音楽は心身に及ぼす作用はとても大きい。
心身の固有振動に共鳴する音楽は治癒効果もあると思う。
リズムと倍音効果と旋律のダイレクトに心身~魂に訴えかけるもの、、、
その衝撃。その強度。その快感。

今夜はタップリ聴いてスヤスヤ眠ろう。
どうだろう、、、。

最後はファーストの”エピタフ”にするか。
かつて子守歌にしていた。
(ザ・ピーナツがカバーしていたのを知ってる人どれくらいいるかな(笑)。


そう謂えば、、、わたしが凄く注目していた女史バンド”Girl Friend”が二枚のアルバム残して解散してしまいとても残念に思っていたが、ベーシストのMINAさんがソロデビューしてシングル出している。嬉しい限り。物凄く元気そう。
ベーステクの凄いのはバンド時代から知っているが、ヴォーカルもかなりのもの。コンポーザーとしても期待できる。
ほぼ同時期にギタリストとして注目していたReiさんがアスカちゃんの番組に出ていた。とっても久しぶりに彼女を観た。
コンポーザーとしてもヴォーカリストとしても凄いが、何と言ってもあらゆるギターを超絶技巧で弾けるのが売り。
アスカちゃんを気に入ってたみたいだし、いっそこの三人でバンド組んだらどうか。まあ、MINAさんは折角ソロになって伸び伸びやってるところだから、バンドやる気があるかどうかわからないが、両立できるものだし、アンサンブルの魅力も充分知ってるはずだし。
バンドも是非やってほしいものだ。アスカちゃんもマイケルジャイルズみたいなドラム叩けると思う。練習すれば。カールパーマーより複雑なドラムやれそう(笑。(わたしが一番凄いドラマーだと思っているのは、プロコルハルムのバリー・J・ウィルソンだが)。
それからキーボードもいた方が良いので、アスカちゃんがイクちゃんもおいでよ、と声かければ忙しくても来るはず。彼女もファーストソロアルバム出したところだし。音楽には貪欲な人だ。でもイクちゃんは、ルネサンスみたいなクラシカルなロックサウンドがあってるように思うのだけど。
ボカロ流行の今日この頃、ピアノ基調のクラシカルなサウンドは、それこそ新鮮だと思うけど。勿論、ギターとベースが超絶技巧、思う存分発揮してそこらのバンドと差別化を図り。
プロコルハルムやELPみたいになっても良いけど。それから坂道一派ではないけど、そのお仲間にいて卒業した瀧野さんがプロ級のサックス奏者だというから、そのへんも引っ張って来て管楽器が加わればよりスリリングなアンサンブルを愉しめる(作曲も)、以前イクちゃんもアンサンブルの面白さについて語っていたが、この辺でやってみたら面白いと思う。
売れるぞ。スーパーグループだし。

何だか面白いことを思いついたものだ(かなり朦朧としてきたが)。おやすみなさい。

StrawberryMoon001.jpg




デスノート

DEATH NOTE001

DEATH NOTE
2006

金子修介 監督
大石哲也 脚本
大場つぐみ、小畑健 原作

藤原竜也、、、夜神月
松山ケンイチ、、、L / 竜崎
戸田恵梨香、、、弥海砂
瀬戸朝香、、、南空ナオミ
香椎由宇、、、秋野詩織
細川茂樹、、、FBI捜査官レイ 南空ナオミの婚約者
五大路子、、、夜神幸子
満島ひかり、、、夜神粧裕
中村育二、、、宇生田
青山草太、、、松田
清水伸、、、模木
奥田達士、、、相沢
小松みゆき、、、佐波
中原丈雄、、、松原
田中要次、、、佐々木 バス運転手
皆川猿時、、、恐田奇一郎
顔田顔彦、、、渋井丸拓男
渡来敏之、、、日比沢有介
津川雅彦、、、佐伯警察庁長官
中村獅童、、、リューク(悪魔)
藤村俊二、、、ワタリ
鹿賀丈史、、、夜神総一郎


こんなんだったか、、、。かなり昔に観た記憶が、、、。
新鮮な気持ちで、ずっと引き込まれっぱなしで観た。
悪知恵もここまで効くと凄いね。
悪魔も呆れるほど。

DEATH NOTE002

Lの人物造形はとても魅力的。
スウィーツ好きの飛んでるキャラで親しみも覚える。とっても。
キラとLとの天才同士の一騎打ちの前半と謂うところ。
丁度良いところで終わる。

全体的にタイトに緊張感溢れる作りであったが、特に印象に残ったのが、ポテチ袋の中での犯行である。
疑われ部屋に沢山の監視カメラを設置されたキラが、ポテチ袋の中にポータブルTVとノートの切れ端を忍ばせて新たな犯罪者を処刑し、予定した犯罪者殺害ではないことを証明して疑いを逃れるところ。死角を突いた犯行であろうが、いくら何でも不自然な動きとなるはず。ちょっと無理を感じるね。流石に。

DEATH NOTE003

でも元優秀なFBI捜査官であった南空ナオミをああいう形で返り討ちにするとは、誰も思わないはず。
悪魔にもお前は悪魔より悪魔だと言わしめる悪魔振りであった(笑。
まさか南空もLも、自分の恋人を生贄にして身を守り逃れるとは流石に思うまい。
もう単に自分が勝ち残る自分が絶対的な存在と成ることへの執着しかない。
その為にはどんな犠牲も厭わないまさに悪魔に魂を売った男だ。
ただ賢いだけではない。完全に箍が外れている。もう正義がどうのこうののレベルではない。

DEATH NOTE005

この辺、見事な本である。いや原作か。
また、主役の藤原竜也と松山ケンイチの演技~役作りが圧巻。
この2人以上に適任はいない(恐らく。
どちらの役者にとっても実にやり甲斐のあるキャラだと思う。
他のキャストも皆ピッタリ嵌っているのも見事。
戸田恵梨香が若くてフレッシュ。
満島ひかりはまだ幼さが感じられた。
仮面ライダーの細川茂樹もFBI捜査官として良い味出していた。
香椎由宇も瀬戸朝香も凛とした儚さが際立ち、言う事なし。

DEATH NOTE004

そうだいぶ前の作品だ。
しかし死神以外にこれと謂ったVFXがなくともよく出来た絵であった。
適宜入るデスノートの取説も無理なくタイミングはバッチリ。
アニメーションでない邦画で、これだけ愉しませてくれるものはなかなかない。
小津や溝内以外で。

この独特の世界観の創造、上手く行った一例だと思う。
悪魔がただの悪ではなく、夜神月に興味を示し彼の人格を分析してみたりとユーモラスなところが妙に魅力を感じるところ。
リンゴ好きというところも悪魔らしい?
二者が切っても切れない仲になって行くところは自然な流れでまさにバディか。
デスノートを拾わせた悪魔としても、これだけ面白いことをやってフルに活用してくれるのだから月からは目を離せまい。
そしてLにとっても大変やりがいのある相手~ライバルとなった。

DEATH NOTE006

疑ってとことん追い詰めたのに交わされ、かつての優秀な部下も失い、いよいよ直接対決となる終盤、スウィーツ好きのLが例のポテチの袋を持ち夜神月の元に現れ、チップスをこれ見よがしに食べる挑発の仕草も決まっていた。
これを観て後編を観ようとしない人間はまずいまい。

こりゃとても面白い邦画だ
デスノート欲しい(マジで。
(わたしも凝った使い方するぞ(笑)。

DEATH NOTE007

なるべく早く後編を観たいが、諸般の事情もありどうなるか、、、。






AmazonPrimeにて








エンバー 失われた光の物語

City of Ember001

City of Ember
2008
アメリカ

ギル・キーナン監督
キャロライン・トンプソン脚本
ジェニー・デュープロ原作
アンドリュー・ロッキングトン音楽

ハリー・トレッダウェイ、、、ドゥーン・ハロー
シアーシャ・ローナン、、、リーナ・メイフリート
ティム・ロビンス、、、ロリス・ハロー
ビル・マーレイ、、、コール市長
マーティン・ランドー、、、スル
トビー・ジョーンズ、、、バートン
メアリー・ケイ・プレイス、、、マードおばさん


何だか分からんが地上に人類が住めなくなり、科学者たちが、地下に居住地を作り、200年経ったら外に出られるような工夫をする。
しかし規模が小さく、アメリカの何処かの街という感じであった。かなりローカルな感じ。
子孫に託す箱を用意し、そこに何やら書類を保管する。タイマーをセットし200年経ったら蓋が開く。

City of Ember002

この時点で何なのよと思う。
まずどのような異変が地上で起きたのかが定かでない。
よくあるのが核戦争で放射能汚染により地上には人が住めない状態の為、取り敢えず200年間地下シェルターに籠る、とかまたかよ的な。
確か昆虫やネズミが巨大化していたようだし、生態系に大異変を及ぼす環境破壊が起きたのねと思うことにする。

City of Ember003

それ以前に何で箱なんか作ってそれを特定の人に代々継がせるの?途中からほっぽり出されて埋もれてしまうって無いでしょ。
何処かの金庫にでも厳重管理とか普通はすると思うが。
そもそも自動的に地上に通じるハッチみたいなのが200年後にパカッと開くようにしておけばよいでしょ。
あのボロボロに破れた謎解きみたいな解説書と二枚を組み合わせて使えるカードを偶然みつけ、分かり難い地図を頼りに探り、インディジョーンズばりのアトラクションを経てやっとこさ若者カップルが地上に出るって、もうアクションファンタジーの世界と謂えばあきらめもつくが、まあ微妙な展開ですな。

City of Ember006

いやその前にだ、200年というのを実にいい加減にセットしていたが、無根拠にそんなこと決めて、地上に出たら皆お陀仏だったらどうするの?
まだ地下でもぞもぞしていた方が良かったかも、、、。200年あれば何か良くなってそうだし、というところか、、、。
出だしから何だこれ感が充満する映画だったな。
シアーシャ・ローナン出せば何とかなるというところか。
そう謂えば、脇を固める俳優陣も有名どころ揃えている。
トムハンクスも製作に関わっているとか。

City of Ember005

それでこれか?
発電所をはじめメカも仰々しいいつの時代のものかと思うもので、スタジオジブリのアニメに出て来るものにも想える。
その辺、オマージュにも感じたのだが、、、。
日本では公開されなかったというが分かる。
これ映画館にわざわざ観に来ないわ。

ビル・マーレイみたいな見た目如何にも良い人という偽善者っているよな、とか思いながら見ていたが、主人公カップルがとても平板な人物造形でどうにも感情移入など出来ず、その他の取り巻きも実にペラペラな設定でここに瑞々しさや臨場感を覚える人はまずいまい。
何と言うか、、、どういう顔して見ろと謂うのよ、レベル。
テーマパークで愉しむ感じに似ているか。
解説書と現物とのすり合わせなど見ていられない程稚拙な遊戯であり、このキャストならもう少しシリアスな設定で臨んで欲しかった。

City of Ember004

でもラストで、地下の発電所によるライトしか知らぬ若い二人が、登る太陽の光を青空のなかで浴びる光景は、解放感に満ちて清々しいものであった。
この映画は地下から初めて外に出る人間の噺である。
この部分が共感できればよいみたい。





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ドラキュラ/デメテル号最期の航海

The Last Voyage of the Demeter007

The Last Voyage of the Demeter
2023
アメリカ

アンドレ・ウーヴレダル監督
ブラギ・F・シャット、ステファン・ルツォヴィツキー、ザック・オルケウィッツ脚本
ブラギ・シャット・Jr.原案
ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』「デメテル号船長の航海日誌」より原作
ベアー・マクレアリー音楽

コーリー・ホーキンズ、、、クレメンス医師
アシュリン・フランシオーシ、、、アナ(ドラキュラの生贄)
リーアム・カニンガム、、、エリオット船長(デメテル号船長)
デヴィッド・ダストマルチャン、、、ヴォイチェク航海士
ハビエル・ボテット、、、ドラキュラ伯爵
ジョン・ジョン・ブリオネス、、、ジョセフ(船員)
オルガネス:ステファン・カピチッチ(大羽武士)
ニコライ・ニコラエフ、、、ペトロフスキー(船員)
マルティン・フルルンド、、、ラーセン副船長
クリス・ウォーリー、、、エイブラムス(船員)
ウッディ・ノーマン、、、トビー少年(船長の孫)

1897年。
不吉な荷を乗せて、、、。
ルーマニアからイギリスのロンドンに向けて商船デメテル号が出航した。

The Last Voyage of the Demeter004

夜の船上で毎晩惨事が起こる。
船は、ドラキュラを乗せていたのだ。
ヒエ~っである。
それは、これまでに観たクリーチャーの中でもっとも邪悪なまさに悪魔そのものであった。

漆黒の闇から忽然と現れ、悪の化身としか思えない恐ろしい顔のクリーチャーが船員の首に噛みつき血を吸ってゆく。
可愛らしい船長の孫まで襲って血を吸ってしまうのだ。
この無慈悲さ。不条理さにクレメンスは絶句する。

The Last Voyage of the Demeter003

だが、ドラキュラは太陽光に滅法弱い。
身体から火が噴出して燃え尽きてしまうのだ。
(ここではドラキュラそのものは燃えることなく生き延びてしまうのだが)。
夜出現した際に何とか足止めして夜明けまで捕らえて動けないようにできれば燃えてしまうはず。
だがそうは上手く行かない。
皆、夜の間にやられてしまう。
夜は無双なのだ。
やたら怖い顔ですばしこく空も飛び回るし、無敵の強さを誇る。

こんな奴相手に怯まない人間はいまい。
夜の恐怖に最適化した魔物と謂えるか。
このドラキュラはイギリスで栄えようとしていた。
小さな村で村人たちに生贄にされ辛くも生き延びたアナが言うには、餌を求めてのお引越しのようだ。
イギリスに上陸すれば、もう夜な夜な喰いたい(吸いたい)放題だろう。

The Last Voyage of the Demeter001

ドラキュラに噛まれた人間もドラキュラ化してしまい、夜明けの日光に包まれ激しく発火し燃え尽きてゆく。
この光景は限りなくエキセントリックで苛烈で美しい。
ドラキュラ美学のひとつに違いない。

恐らく多くのクリーチャーのなかでもっとも美的な拘りの強いオシャレな奴だ。
首に噛みつき血を吸い尽くして棺桶~いやこの映画では頑丈な木箱だった、に還って行くと謂うのも風情がある。
いいねえ。
で、結局デメテル号の船長や船員はじめゲストのクレメンス医師と生贄の身から逃げ延びたアンたちによる死力を尽くした死闘虚しくドラキュラはイギリスの夜の街に紛れ込んでしまった。
唯一生き残ったクレメンスはこのドラキュラを退治することを誓う。

The Last Voyage of the Demeter005
.
最初は医者のクレメンスは、人の世の不条理を理解したいという哲学的な命題を掲げ彷徨っており、天文学と航海術の素養もあることで船に乗りこむことになる。
確かに詩人は一度は船に乗るひといるわね。
ランボーやミショーはとくに有名だけど。
舟に乗ってこの世を知ろうとする。

う~ん、わたしは直ぐにも船酔いしそうで乗る気にはならないが、、、
船は何と言っても儲かるしな。
マグロ漁船に乗ったひはもう凄いらしい。マグロ御殿が建ったりして大金持ちにもなってしまう。
そういう面は確かに在る。
同時に船は確かに誌的だ。そして幾何学的だ。岩成達也の最初期の詩集を読んで分かった。

The Last Voyage of the Demeter002

このクレメンス医師は多彩な能力を持ちながらも黒人差別により職に就けなかった経緯に対し恐らく様々な面から考察を進めていたようだが、舟に乗ってドラキュラに出逢ってからは、ちょっと平板なヒーローみたいになってしまった感はある。
急に脳筋になってしまったみたい。
余り船に乗った甲斐が無かったような。まあドラキュラに仲間が全て殺され、アンもかつて噛まれたことがあったために日の登る海上に燃え尽きてしまった。これまた美的。
その為もう仇討ち命みたいな人になってしまう。確かに理解では追いつかない。多様性とインクルージョンには到底収まるまい。
排除と潰滅 の美学が立ち上がる(このパタン酷くチャチになるきらいがあり慎重に進めてもらいたい)。

ドラキュラは人を捕食しなければ生きられない生態系なのだし、天敵となれば相手を殲滅するしかないか。
この関係では、他にどうにもなるまい。
ドラキュラは、この映画で観る範囲ではかなりの知能があり、身体能力は遥かに高く体力腕力、殺傷力も凄い為、陽の元に引き釣り出す以外に人類に勝ち目はないだろうな。
そんな巧妙な罠が仕掛けられれば勝機はある。
クレメンス医師の健闘する続編はあるのかしら。
それを匂わせる終わり方ではあった。

The Last Voyage of the Demeter006

続編があれば観ると思う。
そう思わせるに十分な出来の映画である。




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異なる系

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今日は総合病院の口腔外科に紹介状持って行くと、やたらとしつこくX線撮影。
行く先々で、同じような書類を3度も書かされ、、、
随分待って、やっとこ初診の診察を受け写真を見ながら奥歯の状況を確認。
さて抜くのはいつになるのか、と思っていたら、、、
今度は毎月定期的に通っている内科に向けて担当になった医者が手紙を書くという。

高血圧の治療も受けている為、その関係である。
薬の関係だ。
以前にも歯を抜くとき、胃カメラをのむ時、等々一時的に薬を止めた。
またそれである。
単にその日の前日はお薬止めてね、でよいのでは、、、。
もう何度も行ったり来たりで面倒この上ない。

微妙に異なる並行世界を行き来するような歯がゆさ。
歯だけあって、難儀である。

いつになっても歯がそのままでまともにものが食えないでないの。
変な食べ方してるから下痢したり、なんだりで、、、ほぼフラフラ、、、。
しかも今日の雨である。本来なら自転車で行くつもりであった。
傘をさして歩いて行く。
還りも。
車を手放して一番後悔した日(爆。

運動にはなると思っていたのだが、、、
余り運動になった気もしない。
汗と雨でびしょ濡れにはなって、特に靴が気持ち悪い。
陰鬱な気分だけ後に残った。

明日直ぐにかかりつけの内科に行き、お手紙を渡しことを進めましょ。
それしかないのよ。

今日も猫のウンチがやたらと臭い。
PTSDになったみたい。
猫の祟りか(爆。
共に同じ空間にいるようで、その本体は別の系に存在する猫。
こちらに劇的に作用するのは、ウンチの臭さ。


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太陽フレアの活動がかなり活発らしい。
通信障害など結構起きそう。
何と言うか、、、面倒ばかり。





お気に入りの服を3着捨てる

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今日は何故か酷く疲れて、昼間スッと寝てしまった。
トラのいるところには必ず猫砂トイレを置いておくのだが、たまたまその時は外に出したまま、部屋のドアを閉めて寝落ちしてしまっていたようだ。
トラがやけに鳴いていたが、いつものことでもあり気にしなかった。いつも煩い猫なのだ。
だがやたらと臭い。

凄まじく臭いのだ。
ハッとして起きると紛れもないあの匂い。
暫くあちこち目をやるが見当たらない。
だがトイレは外に出したまま。
緊急事態宣言を取り敢えず家中に出す。

猫が寝ていたいつもの長椅子も調べるが、した形跡はない。
布団の上にもない。
だが強烈に臭い。
どこだ。
どこなんだ。取り敢えず窓を全開する。

まさかと思い見ると何と案の定、わたしが畳んで置いておいた薄手のセーター、薄手のウインドブレーカー、Tシャツの上にしっかり、それぞれに上手い具合にかかるようにデカいウンチをしていた。
駆け付けた妻がそれを見つけ、どれもそのまま捨てるように!と。
渋々だが、いたしかたない。

もう捨ててもよい服はあるのだが、それらはこれから着ようと思って出して畳んで置いたものである。
勿論、まだ新しい。
よりによってそこに気持ち良く出していたのか。顔が目に浮かぶぜ、、、。
トラはいつもわたしが砂を新しくした直後に気持ちよさそうに目を細めてウンチやおしっこをする。
その出したばかりの服もふかふかで、さぞや気持ち良かったはず。

やりやがったな、、、(怒。

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その後は流石にトラと口をきく気になれず、ニャ~ニャ~言ってきても何も応えなかった。
そう謂えばここ最近、おはようも実にぞんざいで手抜きである。
舐めてんのか、、、。

まあ、今日のウンチ騒動は、わたしが眠る前に外に出して置いた猫砂トイレを部屋に引っ張り込んで眠ればよかったことだ。
だがちょっと横になっただけで、庭仕事をやる予定でもあり、まさか眠ってしまうとは思わなかった。
わたしがスヤスヤ眠っている時に奴はトイレをもようしたのだろう。
恐らくニャ~ニャ~言っていたはず。
気付かなかった。
これが敗因。
もうどうにもならない。

捨ててもよい服は幾つかあるのだが、今日の服はこれから結構着るつもりのものだった。
トラはそんなことはお構いなし。
全く悪びれずにニャ~ニャ~いつも通りにすり寄って来る。
そりゃそうだ、猫には関係ない。トラの知ったことではない。
やっと部屋の臭いも消えた。

明日は大雨の日だが、予約の取れた総合病院の口腔外科にかかる日である。紹介状持って。
あくまでも初診としてかかることに。いつ抜くことになるかは、明日決まる。
いつもの月一回の病院も近い。定期検査もやる予定。
今月はそちらでも面倒。とても気が重い。
ともかく明日は大雨予報。また道の全く分らぬ呪いのタクシーに当たるのだけは困る。
(何で全てこちらが、その十字路左、2つ先を右とか逐一指示しなくてはいけないのよ。そういう運ちゃんが最近かなり多い。料金下げろと謂いたい)。
テンション下がるわ~。

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見えざる手のある風景

Landscape with Invisible Hand001

Landscape with Invisible Hand
2023
アメリカ

コリー・フィンリー監督・脚本
M・T・アンダーソン原作
マイケル・エイブルズ音楽

アサンテ・ブラック、、、アダムキャンベル(絵の好きな黒人少年)
カイリー・ロジャーズ、、、クロエマーシュ(アダムのクラスメイトの白人少女)
ティファニー・ハディッシュ、、、ベスキャンベル(アダムの母、優秀な弁護士だが失業中)
ブルックリン・マッケンジー、、、ナタリーキャンベル(アダムの妹)
ヨシュ ハミルトン、、、クロエの父(公認会計士失業中)
マイケル・ガンドルフィーニ、、、ハンターマーシュ(クロエの兄、無職、皮肉屋)


コミカルなパロディでもあり、単なる(ブラック)コメディ映画としても観れるか。
宇宙人支配下における地球のある高校生男女とその家庭にスポットを当てた物語だが、、、。
争う段階は過ぎた状況なのか、地球人は皆無力に従っているだけの情勢である。
宇宙人の造形が奇妙で気になる(どう見ても高度な文明を生む形態ではない。テレビのリモコン操作も出来ない手なのだ)。
それから主演の黒人少年がアダムである。「見えざる手」あのアダムスミスにひっかけているのは分かるが。

Landscape with Invisible Hand005

雰囲気的には人類はAIに支配されてしまうのでは、という漠然とした危うさ不安・無力感と丁度重なる。
人知を遥かに超えた圧倒的な文明で来られたら確かにぐうの音も出ないはず。
隷属され無力感に打ちひしがれ重苦しさが世界に充満する。貧困に悩まされ人々のこころも荒れ果てて。
高学歴で以前は高収入の職業に就いていた人々が職を失い喘いでいる。
ただ上から締められるだけでも、人々の本性やエゴも剥き出しになりぶつかりあう。
理性で隠せない差別意識も吹き出て来るところも厄介。共同体自体が内側からも破壊されてしまうのだ。
これもみな高度な?文明を誇る宇宙人にある日突然圧倒され支配されてしまったことによる。
このある日突然、侵攻され支配される不安と恐怖は誰にとっても他人事ではなくなった(内部のAIと外部の覇権国家)。

Landscape with Invisible Hand006

まず経済を握られてしまった。
まるで今の中国やインドに対するような恐怖であるか。
この宇宙人、ロシアやイスラエルのように武力で支配する形はとらない。
経済で首を絞めてその後教育で完全に支配下に置き、同化させてゆこうとする。
その隷属姿勢をしっかり見せている者は高額で職を与えてもいるが、大半は切り捨てられてしまっている状況だ。

しかしあの宇宙人の形体はどう見ても高度な知的生命体にはそぐわない。支配者としても無理がありすぎ。
その奇妙なギャップがずっと付き纏う。手を擦り合わせて変な音を出すし。特殊な発音と謂うのが妙に現実的だが(笑。
冗談としか思えない形で進む。このエイリアンの造形をどう見るか。微妙。

Landscape with Invisible Hand002

で、主人公のアダム少年が可愛らしい同年の白人少女に好意を寄せ、自分の家の地下室に家族ごと住まわせてあげるところから家族間の確執や葛藤、色々と騒動も起き、それでどうなるというような進展にも繋がらない。
少女の思い付きで少年と今で言えばVチューバ―の恋愛実況みたいなものを宇宙人相手に見せ、閲覧数で金を稼ぐ。
それでかなりの稼ぎは得たが、宇宙人に2人は逮捕されてしまう。親同士のゴタゴタも反映してか、2人の恋仲も冷めて来て、それでも金の為に続けていたら宇宙人に虚偽の恋愛実況と判断され、この先6代まで続く罰金を請求されることに。
この宇宙人は自らに無い人間の感情的なもの、それによる創作などに興味を抱くようだ。

Landscape with Invisible Hand004

黒人少年は落胆し、なす術もなく、全授業がリモート化したことで廃校となった母校の壁に得意な絵~壁画を描きなぐる。
自分の感情を思い切りぶつけたものだ。
するとそれを見た宇宙人がこれを評価し、このプリミティブな絵画をわれわれの為に量産しろとスカウトにやって来た。
契約金は破格のモノで、生活は完全に保証されるではないか。
母に祝福され喜んで宇宙船に乗り込み、宇宙人が壁毎剥ぎ取り運んだ壁画の前に立つと、大幅な修正が加えられていた。
少年は閉塞感と鬱積する怒りの感情を爆発させた絵を描いたのに、宇宙人を賛美するプロパガンダの絵に変わっているではないか。
その絵の前でスピーチをしろと命ぜられ、流石に何も言えない。金の為と割り切って来たのに、言葉が何も見つからないのだ。
当然のことだが。そして金も全くもらえず契約もご破算となって追い返されることに。

この辺、バンクシーの絵を壁毎切り取り、オークションで競り落とすのと同様なものだ。
まあ、この宇宙人のような悪趣味の修正は流石にやらないが。それをやったら価値がなくなる。
ヒトラーの元などでは、やられる可能性はあるか。もっとも退廃芸術と断じられ修正より焼却であるか。
この宇宙人、ちゃんとした美術館の歴史的名作などに対し、どういう姿勢を持って接したのか。
テレビのドラマ映画を観て人間の本質を探るみたいなことをしていたが、どうもズレており何よりセンスが悪い。
政治的な利用しか考えられないのか。
感情や美的な想像性~創造性に欠けるところははっきり分かる。

Landscape with Invisible Hand003

放り出された少年は、一度は別れた美少女とまた一緒に、違う壁に絵を描き始めた。
確かにメキシコの反政府運動をしていた大画家たちは、壁画を描きまくっていたものだ。
こうした創造がこのような立ち位置からはもっとも有効な力となるかも知れないが、、、
支配者が支配者である。
実際のところどうか分からない。何も変わらぬ可能性の方が大きい、、。
見えざる手がどのように働くか、、、。
われわれに置き換えれば、やはりAIの脅威がもっとも現実味を帯びるかも。
誰もが覚束ないところに立っているのは確か。

一度支配下に置かれるとそこからの脱却は大変困難となる。
ウクライナが闘い続けている理由でもある。







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本質力

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久しぶりに良い曲を聴いた。
昔一度聴いて、そのまま聴けないでいた曲を改めて作曲者に聴かせてもらう。
データを送ってもらったものだ。

娘の友人が中1の時に作った曲に心なごみ復調の兆し。
わたしは音楽を聴くだけで体調が良くなったりする。
勿論、その曲による(曲は厳格に選ぶ)。
本人の許可はないので、勝手にここに載せることは出来ないのだが。とっても素敵。
何れアートワークをつけて何処かに発表、あるいはCDにはいることになるかも。
(うちの次女が当時アートワークを頼まれ試作は見せたそうだ。その後作業は具体的に進んでいない)。
最近、巷で賑わっているボーカロイド系の曲にはない、素直な切実さと甘やかな安らぎが香る。

やはり能力の高い才能のある子の最初期作品~原石には魅了されるもの。
アウラの魅力は絵も同様。技術を超えたものがある。本質力がある。
ただ、勉強家であり情報をどんどん吸収する子でもある為、次作は一回りして戻って来るのを待った方がよさそう。
これから先は、様々なスタイルや手法を使った何処かで聴き覚えのある作品が生産されてくるはず。
音楽の素養(DTM含め)がタップリありピアノの技量も充分の為、高校の勉強が忙しくても多分大丈夫。
勿論、出来はかなりのレベルのモノになると思うが、恐らく面白味(驚き)や斬新さとは違うモノだと思う。

実は最近の作品を幾つか聴かせてもらっているが、色々とマスターした作曲法の実践作というものか。
流行の曲も一杯聴いてそう。
試作を超えた出来であるが、処女作の(頃の)インパクトには及ばない。
これから技術と知識をもって、処女作の場に戻って行く過程を愉しみにしたい。

最近の曲だけ聴けばそれはとても良いと感じると思われるが、わたしは最初期の輝きを知っている為、今後に期待したくなる。
やはり本質力だな。
舌足らずでも来るものは来る。
こういうものを持っている子は何よりも自分のオリジナリティを大切にして欲しい。

うちの娘にも自覚を持ってもらわないと。
自分が何をやりたいのか、自分が何が好きなのか、資質・才能に結び付いたものになるはず。
自然に。
やりたいことをやるのが一番肝心なこと。

わたしは出来ているのか。
やるべきこと。
そして排除すべきこと。
どちらも徹底してやらないと。

闘うこと。
自然にそんな気にさせられる。
素敵な曲を聴くと。


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エゴ

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それぞれが自らのエゴに従い、生きたいように生きている。
それは結構なことだが、こちらに一切依存はしないでもらいたい。
勿論、こちらも依存しない。

心配も依存のひとつだ。
向うが負担であったり、それが元で反発するようなら、一切気にかけない方がよい。
こちらも超低空飛行中だ。気持ちは平静でいたいもの。

家事の最低限をして脚マッサージ機を掛けているうちにウトウト、、、。
ポワロのSeason2を2話ほど観たが、余りよく分からなかった。
何故ポワロが翻弄されたのか。ヒロインのトリックも細かいところまでははついて行けなかった。

どうもああいった推理ものは、苦手。わざわざ手の込んだトリックなど億劫この上ない。
この噺の場合は、最初からヒロインが怪し過ぎたと思うが。
命を狙われていたら、あの余裕はなかろう。

上手く騙されたと謂うよりポワロの思い込みの強さが真相を見えなくしたか。
ポワロは美女に弱いらしい。過剰な思い入れが凄い(笑。
しかし誰もが自分の趣向に流され生きている。好き嫌いに。勿論欲得に。

エゴが足枷にもなる。欲得と怨恨は犯罪に繋がり易い。その線から辿れば見えて来るものは絞られる。
ポワロはその辺、誰よりも熟知してそうなのだが、美女には丸め込まれる。ここが限界~弱みか(笑。
しかしこの噺は欲得の比重が余りに大きすぎて、その美女を含め周り一同まるで屑に見える。

エゴを剥き出しにするにせよ、もっと快楽原則~好きなことを純粋に追い求めるのが幸せに繋がって行くと思われるが。
決して他者を利用せず巻き込まずに。独り歩きした創造の結果を他者がどう受け取ろうが、それも関係ない。
依存は悪だ。娘は全く独立したひとつの人格であり、他者であり違う世界の生き物である。

ただ自分の好きな事をやる。
それで生きようが死のうが誰の責任でもない。
それでよい。

スティーブ・ライヒはよい。
ずっと聴いている。頭の中で静かに鳴り響く。


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貞子DX

Sadako DX001

Sadako DX
2022

木村ひさし 監督
高橋悠也 脚本


小芝風花、、、一条文華(IQ200の大学院生)
川村壱馬、、、前田王司(変な人)
黒羽麻璃央、、、感電ロイド(引篭もりオタク)
西田尚美、、、一条智恵子(文華の母)
八木優希、、、一条双葉(文華の妹)
池内博之、、、Kenshin(霊媒師)
渡辺裕之、、、天道琉真(Kenshinの父)


体調のせいもあり、たまたまポチっとしてしまった。
小芝風花が最終的にどうなるのか、だけ観たくて最後まで観ることに、、、。
彼女がヒロインでなければ、まあ15分以上観ることは不可能であっただろう。

Sadako DX002

凄まじいアホパロディコメディだった。
特に川村壱馬という前田王司役の役者の糞ウザイ事(演出のせいなら悲惨の極みだが。
我慢の限界をハッキリ超えた!
小芝風花以外のキャストは総取り換えで、脚本と演出も全部書き直して撮ってもらいたかった。
ひとつ分ったのは、「貞子」を延命する為、この先コメディ映画の枠で貞子を存続させてゆく方針のようだ。
誰の方針?

この映画でも毎日、貞子のヴィデオを観なければ死んでしまうこととなった(笑。
飽きる前に、小芝風花演じる一条文華にデジタル血清でも作成してもらわないと。
これ結局、ウイルスなら対抗処置は研究次第で打てるはず。
呪いと謂うのもその道の人や研究者で色々と策を巡らせ解決に持ってゆけるのでは。
死ぬまで毎日(24h以内に)このヴィデオ観続けてゆくのは無理だわ。
内容が詰まらないし。ヴィデオも痛むし。ハード面のメンテも大変だぞ。

ここでは貞子はとっても寂しがり屋さんで、自分を忘れず見続け意識して欲しいクリーチャーなのね。
困ったもんだわ。
こんなのに一度絡まれたら。

Sadako DX004

でも結局、ウィルスだったのか呪いなのか、ハッキリしないでおわったわね。
それにしてもキャストがもう少しどうにかなっていれば心地よく笑える作品にはなっていたかも。
この映画は笑うに笑えず、中途半端の単に居心地の悪いだけの作品になっていた。
この次の貞子ものは、キャストの選定と脚本・演出を振り切ったものにし、捧腹絶倒をしっかり目指してもらいたい。

真面目で可愛らしい小芝風花に振り切った狂気の面白軍団が絡めば爆笑ものも夢ではない。
まあ二度と貞子映画に彼女は出ないと思うが。
無理に貞子を延命させなくてもよかろうに。
もう飽きたし興味もないよと謂って終わりにしよう。

Sadako DX003

鬼太郎ならこの先、ずっと生き残ると思うが、貞子は無理だね。
面白くないから。
だからこの映画みたいに、強制的に毎日見させるという酷い仕打ちに出る。
無茶だ。
井戸からでてこなくてよろしい。
もう永遠にさよならということにしましょ(チ~ン。




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物語はまだ可能か

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今奥歯が未治療壊滅状態のうえ、お腹の調子も良くない為、頭を使って他人の物語に寄り添ってる場合じゃない。
更に今、テレビでタレントがカップ焼きそばが旨い旨いと番組のコーナーでしきりに宣伝していたので、それを買って柔らかめにして食べてみたのだが(湯豆腐と一緒に)もう胸がムカムカして来て今にも吐きそう。
人が旨いと言って食べてるのを真似して食べて、これまで良かった試しはない。

先程から、気持ち悪くて気持ち悪くて、、、、
やっぱ、吐きそう、、、。
まだ風邪を引いて、暖かくて美味しいものをたくさん食べて布団に入って眠る方がよっぽど良い。

まあ、ここのところ生活の質は、どん底というか。
妻の趣味で畳を外したのはよいが、畳はそのままでは処分が出来ないらしい。
市で聞いても三等分したものを有料で処理場に運ぶと。
其の三等分を業者に頼まなければならない。
因みに近くの畳屋では、一枚に着き3000円だと。
何かバカバカしいのだ。とっても。
わたしは、畳の上を覆っているものの処分で済ませることを主張していたのだが、どうするのだろう。

今、この件と次女が一向に風邪を治す気がないことで、家がバタバタグラグラしている。
わたしの件はどうでもよいみたいで、誰の気を揉むでもなく何の影響ないことは、気軽で良いが。
このどうにも物語化しない空疎なわたしの時間は、他の物語ともほとんど連結しない。
午前中にふたつ映画を実は観てはみたのだが、着いて行けなかった。
全く面白くなかったという事もあるが。
途中放棄した。どちらも主人公が気に喰わないというのが大きかった。

最近、特に嫌いなものは嫌い。徹底的に排除したいという気持ち意思が強度を増している。
その傾向は今後更に強くなるはず。
わたしは更に抽象化する。
わたしは更に動かなくなる。
わたしは更にものを集める。

わたしという総重量だけが指数関数的に増大する。
もうなすがまま、止められない。
誰が止めると謂うのか。
他者のいない宇宙で。
救済のない空虚に。

そう、永遠に発見されない宇宙原理のひとつなのだ。
わたしは。
わたしが宇宙そのものでもある為。
この宇宙はいつまで持つか、など愚問。
終わりを知るものなどいない。始まりを知るものがいないように。
意味がないからだ。

物語にはならない。
最初も最後もなく中身もなく。
時間も空間も幻想に過ぎず。
記憶も、掠れ干乾び滑り落ちてしまった。
幻想に色を挿していた記憶ももはやない。

物語は形を纏えない、、、
形を纏えない、、、
形を纏えない、、、


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もうひとりのルームメイト

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2012

中村公彦 監督・脚本

仁田宏和、、、悠紀夫(小説家志望)
芳賀めぐみ、、、鈴香(彼女)
齋藤映海、、、祥子(父の愛人の娘、座敷童子)
川瀬陽太、、、滋(父、人気小説家)
渡会久美子、、、母



子供の頃の人間関係はちょっと覚束ないと言うか、かなり怪しい。
(わたしも幻じみたクラスメイトとかいた経験がある)。
家に或る日突然現れ、誰も相手にしないその子を主人公は「座敷童子」だと思う。
他の大人が完全無視していて世話も焼かず放置していれば、そう考えてしまうかも知れない。
2人だけで結構仲良く遊んでいたが、一緒に花火をしていた時に母に見つかり酷く叱られ彼だけ連れ戻された。
母はその子に一顧だにしなかった。
それを境にその子は彼の前から姿を消す。

「座敷童子」がいなくなった家は衰退するという伝説通りに彼の家も父が亡くなりもぬけの空になってしまった。
大人になった彼は取り壊される家を一目見ておこうとやって来ると、その子に再び出会う。
その子は当時のままの姿形であった。
懐かしさと何処にも居場所のないことから彼女を今住んでいるアパートに連れて帰ることに。

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同棲相手もいたが、彼は自分にしか「座敷童子」が見えない為、心配はなかった。
その子も彼とは適度な親密な関係を結び生活を共にしてゆく。
さて、これからがこの映画独自の展開である?
彼女と「座敷童子」との二重生活を歪な形で送る主人公であったが、或る時母が訪ねて来て驚愕の事実を知る。
父に愛人がいたことは漠然と知っていたが、「座敷童子」の彼女は実在し祥子という愛人の子供であったという。
その子を家で預かっていたのだ。
母は愛人の子に愛想よく接することなどする気もなく、全くいないが如くに振舞っていたのだろう。
その子はその後どうしたのかと聞くと、暫く後に亡くなったという。

その会話を押し入れの中からこちらに顔を向けて聴く祥子の顔は、まさに呪怨とかに出て来る顔そのものであった。
主人公は愕然とする。
そして母を追い出し、祥子を呼び寄せ謝る。
つまり、今現在の祥子こそホントの「座敷童子」であったのだ。
「座敷童子」の祥子とは今や父子くらいの年齢差であるが、親子でも恋人でも幼馴染とも違う奇妙な関係が結べそれなりに安定していた。勿論同棲相手は、独りごとを言って気持ちが別に向いている彼を訝り心配はしていたが。そして浮気もしていたのだが。
或る時、彼女は妊娠に気付き、彼の子ではない事を打ち明ける。

関係の縺れから危機的状況になるが、別れようという彼女を彼は引き止めそれでも修復してこれまで通りに暮らそうと説得する。
そこへ割って入った「座敷童子」の祥子が彼女の首を絞める。
ここで彼は他人の子を身籠もった同棲相手を取るか「座敷童子」を取るかの局面に立たされる。
だがこのまま「座敷童子」に首を絞めさせれば殺人犯である。まさか警察は「座敷童子」の犯行だとは認めまい。
そして同棲していた彼女に未練もタップリでもあるのだ。
祥子の手をやっとの思いで振りほどくと、かつてのようにまた彼女は消え去ってしまった。

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結局、同棲相手と結婚し、サラリーマンとなりお腹にいた子はあの「座敷童子」と同じくらいの歳になっている。
彼にはもう「座敷童子」の祥子を見ることは出来なくなっていた。
ある意味、大人になっていたというところか。

余りに疎外されていた子を「座敷童子」として見ていたなどという事があるだろうか。
その子が亡くなり幽霊となって現れた姿がその当時と全く変わらない、というのも、、、幽霊とあらばそうなるか。
つまりその子~祥子はどんな風に存在していたのだろう。でもそうした危うさで認知している相手というモノはある。
実在する人と幽霊が全くおなじ見え、というのもあるのかも。
日頃、対象をどういう形で認知~認識しているだろう。
少なくともうちの母など生まれてこの方わたしを独立した主体とは見たことなどない、ことははっきりしている。
「座敷童子」ほどのものかも怪しい。
そもそも他者の表象など窺い知ることなど原理的に不可能なのだ。
「この世界」と謂っても人の数だけある、ことばだって内実は違う。それこそマルチバースだ。

なかなか切ない噺であり祥子役の子役がかなりの存在感をもっていた。
今どうしているのだろう。齋藤映海で調べてみたが何もヒットしなかった。女優はやめたのか。早いうちの決断ということか。
それも良いと思うが。ちょっと勿体ない気もした。





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和室を無理やり洋室に

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家で最も狭く環境の悪い部屋がわたしの部屋であり、書庫も人の環境としてはとても良くない。
最も日当たりがよく風通しも良い快適な部屋が、、元長女、現在妻の部屋と今次女が使う和室なのだが、洋室に改築だと。
まあ、ただ畳をフローリングにするだけなのだが。
それが何故か突然、決まったらしく、今日業者がやって来るのだと、、、
家はいつも何故か突然、気が付くと決まっている、のだ。
全てのモノを部屋の外に出し、当然のごとくわたしも駆り出され分解・運搬係主任に暗黙の裡に任命されている。
今、とても体調の悪い時なのに、そんなことなどお構いなしが古くからの家のしきたりである。仕方ない。

もう二階と一階を重い天板など持って上ったり下りたりだけならまだしも、ネジを舐めてしまい、回らないで外れないパーツなどもあり、何でこんなねじ頭にしたのと聞いたら、それは買った時にオプションで店の人に組み立てて貰った家具だとか、、、もう文句言えるタイミングじゃないわね。という事で得意の電動ドライバーでちょいと大きめの頭をつけると結構これが外れるのだ。経験上だが。
何とか解体を済ませる。で、隣の部屋に全てを運び込む。この際、次女に要らないもの整理を言いつける。このタイミングで捨てるモノを捨てないとこれまた面倒なことになる。

そんなこんなして、全て綺麗に出すと、業者が待ってましたというタイミングでやって来て3人でどんどん畳を外し~見ると上に絨毯や茣蓙を敷いていたことが長く、まだとっても綺麗なのだ~上にフローリングする前に断熱材だか何だかを挟み板を一斉に張る。
手際良いので観ていて気持ち良い。
職人仕事(というほどのものでもないが、慣れた手さばき)は見物していても飽きず、面白いものだ。
だが、直ぐに作業部屋の窓が全開なのに気づく。
猫が出たら大変。二階のベランダからの脱出はお手の物。

とは言え、そうはならなかった。
板材を切ったり嵌めこんだりの音が大きい為、魅惑の広い空が開けていてもそちらに向かう気にはなれないのだった。
確かに窺ってはいたが直ぐに向き直り、わたしの部屋に逃げ込んで来たものだ。
猫は音に敏感であるが、大きな音で知らない大人が3人も動いている。
警戒していたのだ。

猫は、寝ていてもちょっとした物音、異音でも耳をぴくっとさせ起きて、そちらの方に注意を向け、確認する。
娘の足音なら寄って行ったりもするのだが。
餌とおやつと水を与えて砂の取り換えなどしているのはわたしであり、信用は他の人間に対しあまりしていない。
これは亀もそうだが、他の人間には素っ気ない。当然。直ぐにまた戻って来る。


夕暮れ時になり全ての作業は終わり、業者は引き上げ、今度はわれわれが必要なものや家具を戻す番となる。
当然、分解したものは、また組み立てる。ねじの壊れたテーブルは廃棄処分が決まった。他にもかなり痛んだものもあったが、使い道のあるものは残す。畳はとても勿体なかった。

ともかく、普通の床にしたかったそうだ。
ただの次女と妻の好き好きの問題らしい。
もう家では母の部屋だけである。畳は。
畳に拘るつもりはないが、勿体ない。

多少の整理も出来て、何だかスッキリした部屋が生まれた感じはする。
次女の部屋だ。好きにすればよい。
相変わらずまだ咳が止まらず、家で面倒見なければ覚束ないこともはっきりしている(外で過ごすのはまだまだ)。
そのための部屋の大袈裟な模様替えであったか。
ともかく、電動ドライバー持ってあっちこっち、重い天板やらパイプを持ってあがったりさがったりの一日であった。

基本、他に何も出来ず、肉も魚も食べれず、ビタミンゼリーやレトルト粥などで乗り切る(トホホ。
わたしは、このままでもつだろうか、、、。
普通の家なら大丈夫だろうが、家は全く違う。


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さてどうするか

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体調がイマニのときは、どうするか。
何と歯を抜くのが、5月下旬なのだ。
それまで、どういう食生活で繋ぐか、という問題である(苦。
勿論、事後もキツイ時期を過ごすことは余儀なくされよう。

で、結局今日は御粥を大量に食べた(笑。
数日間、流動食をあれこれ口にはしたが、どれも量がとても限られていて余計にお腹がすくのだ。
(味も何とも微妙だったり、、、。離乳食じみていたりで)。
日頃、食べ過ぎが常態化していたこともあるが、まともな咀嚼が出来なくなり料理が極端に限定されてもうイライラフラフラである。
この状態がまだ暫く続くとなると、そこに対応した生活モデルを自分なりに作成しないとならない。
(食に限らず)。

ともかく食べられるものをチェックして取り寄せる。
量で誤魔化さない。今日はそれをやってしまった。
少しは減量にも役立てるような食構成にもってゆく。この際、本当の健康と謂う状態にも思いを馳せる。
頭を使うと過剰にお腹がすくので、この期間は呆けて暮らす(爆。
ひたすら歩いてみるとか、気を紛らわすことが肝心。
本も面白いだけのモノを読むなど。

暫くは堕落した生活を営みたい(笑。
まだ次女にうつされた風邪も治ってはいないこともある。
体調自体も悪いのだ。
次女も変わった人間で、一向に風邪を治すつもりがないみたいで全く気をつけない。労わらない。どうするのか。
わたしは、着いて行けない。

そう、次女のお友達で優秀な女史の作った曲を久しぶりに聴く。
元はピアノ弾きなので、懐かしいキーボード主体の曲をまず聴いたが、最近はギター主体のタイトに刻んで来るサウンドも作っていて、歌詞もこの年頃に素直に馴染むもので嘘が無くて良い。
キーボードの曲は、ペンタトニックスケールの響きである。だから郷愁を感じ愛おしさにも繋がって行く。
いきものがかりの曲に多いような、、、。そう、とても多い。

自分で表出形式は何であっても、作ることは、自分を対象化して知ることにも繋がり、点検の一つの手法ともなる(飽くまで結果的にであるが)。
作るということは、自分を侵食し覆い被さって来ている意図せぬよけいなものを振りほどく作業も同時発動するものである。
でもえてして、あちこちに目配せして周りのスタイルを自ら取り込んでしまう機会にもなりかねない。
知らず纏った余計なものを削ぎつつ、日和って流行のコードを取り込んでいる場合もあるため、意識的でなければならない。

この辺、ひとの作品に接することで、自分の姿勢が照射(逆照射)されることは、逃さぬようにしたい。
良い機会である。
何にせよ、若い人がモノづくりをして自らを研ぎ澄ましてゆく過程は、見守ってゆきたいものだ。


ホント次女には早く風邪治して絵を描いて貰いたいもの。
わたしもこの場から抜け出さなければならない。

今は、過激な音が聴きたい。


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ゴジラ-1.0

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GODZILLA MINUS ONE
2023

山崎貴 監督
佐藤直紀、伊福部昭 音楽


神木隆之介、、、敷島 浩一(元・海軍航空隊の少尉)
浜辺美波、、、大石 典子(両親を空襲で失う。見知らぬ女性から託された明子を育てる)
山田裕貴、、、水島四郎(新生丸の若い見習い乗組員)
青木崇高、、、橘宗作(元・海軍航空隊の整備兵)
吉岡秀隆、、、野田健治(技術士官)
安藤サクラ、、、太田澄子(敷島の隣に住む女性)
佐々木蔵之介、、、秋津淸治(機雷除去用の特設掃海艇「新生丸」の艇長)
永谷咲笑、、、明子(典子に託された孤児)


「-1.0」
最初のゴジラ(1954)より以前のゴジラ譚である。
しかし前日譚でもない。しっかり本編であろう。
確かに「-1.0」の生々しさと瑞々しさ。即物性たっぷりのアウラに満ちている。

主演の浜辺美波と神木隆之介も清々しい。

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「僕の戦争は終わっていないんです。」
生き残ってしまったことへの恥とか、死んだ戦友や内地で亡くなった身内への責任とか言うものに収まらない。
完全にPTSDでもある。単なる思想的な課題ではない。身体の問題だ。
確かに、終わっていない。身体の震えと悪夢は抑えられない。
わたしの闘いも勿論、終わっていない。断じて。身体の問題としてこれからも闘い続ける。


「家族」
焼け野原にあって生きながらえるには、典子も敷島も混乱の中でのその場しのぎ的な疑似家族として過ごすが、、、。
血の繋がりが地獄でしかないケースがはっきりある以上、この家族はそれを超える絆を得るに至った共同体だ。
幸せな家族となることだろう。但し妻は被爆してしまったようだが。
どういう形であれ、われわれには困難は常に付き纏う。
それを引き寄せる必要などそもそもあるのか。
勿論、ゴジラも人類が引き寄せた結果である。誰もが引き寄せた結果の巨大で強大な破壊神となった。
それは禍々しくも神々しい、、、

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「海神作戦(わだつみさくせん)」
日本政府もアメリカもソ連との関係を刺激できない為、国家として軍事行動はとれない、ってそれはないだろう。
ゴジラに日本が壊滅されたら次はそちらだぞ。時間の問題だ。こんな自分の首を絞める無責任な政治判断は流石にあるまいが。
だが民間人でゴジラに対峙する意味は大きい。
戦争終結直後である。誰も既に国家(政府)自体を見限っている。だが自分たちのこれからの為の日本は、まさに自分たちの手で死守するしかない。いや、するのだ。
「戦争に行かなかったことは幸せなんだぞ」と秋津は水島に告げ、彼を残して作戦に参加する。「これからの日本を頼むぞ」と囁き。
これまでわれわれは余りに人命を軽く見過ぎていた。本作戦では一人の犠牲も出さない、と作戦提唱者である野田健治が宣言し作戦遂行する。
砲撃の一切通用しないゴジラに対し、彼はフロンガスの泡でゴジラを包み込み浮力を奪う事で一気に深海に沈める第一攻撃、更に深海でフロンガスタンクと共に括り付けたバルーンを瞬時に膨らませ一気に海上に浮上させるという水圧による第二攻撃を仕掛ける。ほぼ計画通りに作戦は成功したかに見え、ダメージは明らかに受けたゴジラだが、バルーンを喰い破ることで、もたついてゆっくりと浮かび上がった時は、、、
既に背びれが青く一つ一つ立ち上がって来ているではないか、、、。
誰もが絶対的な恐怖と畏敬の念に凍り付き運命を受け容れんとしたところへ。

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「震電~特攻」
密かに敷島は相模湾へのゴジラ誘導任務を超えた作戦を天才的整備工である橘宗作との間で練っていた。
敷島は実戦は経験していないが、訓練では飛び抜けた飛行技術を見せ一目置かれた海軍航空隊少尉である。
ゴジラの口からまさに今熱線が放射されんとする瞬間に(終戦後まで残されていた)「震電」で特攻を果たす。
ゴジラの口に戦闘機が噛み込まれた瞬間、全てが凍り付く。そして青い光が身体中から細く放射され海に崩壊して逝く。
誰もが救われたと思ったと同時に敷島の喪失に空を仰ぐ。するとパラシュートで舞い降りる敷島があった。
飛び立つ直前、安全装置のレバーと脱出用シートのレバーを橘から確認していた。0戦には装備されていない脱出装置である。
かつて特攻隊から逃げ、大戸島の守備隊基地においてもゴジラの来襲から身を守り逃げたことで橘以外の整備兵全てを失い、橘からは深い恨みを買っていた。だが敷島が0戦から機銃掃射したところでゴジラには何のダメージも加えられなかったはず。
当初から観ると明らかに目付きの鋭い覚悟を決めた敷島を信頼し、彼に全てを託した橘は「生きろ」と声をかける。
敷島はこの頃、ゴジラとの対峙を通し敗戦と自らの逃避に対する強度のトラウマを再度同様な経験を通して浄化しようとしていた。無意識にしかし意図的に。
そして自らが一度は逃げた特攻をゴジラの熱線を放とうとする口に向け敢行した。
瓦礫の如く崩れ落ちるゴジラ。其の遥か上空から舞い降りる敷島。神話的な光景。

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「ゴジラへの畏怖」
最後の敬礼は、相手がキングギドラではあり得ない。
ゴジラがゴジラであるため。ひとは無意識のうちにゴジラに畏怖の念を抱く。
何であれゴジラはわれわれの内面から生じた。外宇宙から飛来した異物ではない。
(具体的にはビキニ環礁にて行われたアメリカ軍によるクロスロード作戦による放射能の影響で出現に及んだとなっているが)。
途轍もない生命力と再生能力、熱線放射時には背びれが尾から順に青く立ち上がって行く恐怖のメカニズム。
その熱線を喰らえば一撃で重巡洋艦「高尾」もスクラップである。

あの咆哮は、虚無そのもの。
絶対的恐怖と共にわれわれは共振してしまう。魅せられてしまう。だから畏怖するのだ。
誰もがその最期に自ずと敬礼するしかない、、、。

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「あなたの戦争は終わったのですか」
何であってもこれを聴いてくれる最愛の(最期の)人はいなくてはならない。
だが、大概の人には、そんな相手はいない(又は残ってはいない。わたしのように初めからいない)。
不幸とはそれを指す。

キャストクレジットを探す時、ときおり他の人のコメントが目に入る。
ご都合主義と謂って、品川から渋谷に向ったゴジラの情報をラジオで知り、典子を救いに駆けつける敷島が危ないところで彼女を見つけ肩を抱え逃げるシーンを指摘している。更に爆風で吹き飛ばされた彼女が病院に収容され生きていたのもそれだと。
しかしそれでは、最初の出逢いからして皆そうではないか。全て出逢いは極めて稀なものであり連なる事象の生成もまさに、、、。
出来事とは全てそういうものだ。
悉く当てが外れて壊滅状態ということだってあるしどのようにも転がる可能性は秘めている。
同時性を覚える体験は数限りなくあった。このわたしでさえ。
「死んではダメだ」という思いが彼女を見つける。「生きろ」という橘宗作のことばが敷島を解放し典子にも繋がった。
こんなことは、われわれの日常に幾らでもある。
生きるとはそういうもの。
もう、全てを手放し思い切り解放され、幸せに生きればよい。

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海中に沈むゴジラの肉片からまた再生が始まる。
ゴジラ1.0(1954)の誕生に続く、、、のか。

音楽がまた素晴らしい。
伊福部昭がしっかり生きていた。





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鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

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2023
古賀豪 監督
吉野弘幸 脚本
水木しげる 原作
川井憲次 音楽

声:
関俊彦、、、鬼太郎の父(人間に虐殺された幽霊族の末裔、高い戦闘能力を持つ)
木内秀信、、、水木(帝国血液銀行のサラリーマンで龍賀製薬担当)
種﨑敦美、、、龍賀 沙代(龍賀乙米の娘)
小林由美子、、、長田 時弥(長田庚子の幼い息子、時貞により次の当主に指名)
白鳥哲、、、龍賀 時貞(龍賀一族の当主)
古川登志夫、、、ねずみ(龍賀家の使用人)
沢城みゆき、、、鬼太郎の母(幽霊族の末裔、人間にも愛情を注ぎ彼らの世界で生きる)
庄司宇芽香、、、ねこ娘(猫妖怪、鬼太郎の相棒)
野沢雅子、、、目玉おやじ(父が死後、鬼太郎の元に目玉だけになりやって来た)
飛田展男、、、龍賀 時麿(龍賀時貞の長男、時貞死後、当主に指名される)
中井和哉、、、龍賀 孝三(龍賀時貞の次男、哭倉村の禁域に立ち入り心を失う)
沢海陽子、、、龍賀 乙米(龍賀時貞の長女)
山路和弘、、、龍賀 克典(龍賀乙米の婿で龍賀製薬社長)
皆口裕子、、、龍賀 丙江(龍賀時貞の次女、駆け落ちしたが引き戻された)
釘宮理恵、、、長田(龍賀)庚子(龍賀時貞の三女。長田幻治の妻、時弥の母)
石田彰、、、長田 幻治(庚子の夫、哭倉村の村長、乙米の下部)
松風雅也、、、山田記者(鬼太郎の謎を追い、廃村となった哭倉村を訪れる)


山田記者が鬼太郎たちの秘密の物語を記事にしようと今は廃村となってしまった哭倉村を訪ねるところから始まる。
鬼太郎たちに運よく遭遇するが、直ぐには受け容れてはもらえない。

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時は昭和31年に遡る。水木と謂う男が登場する。

龍賀一族の絶対的当主、龍賀 時貞の死去に伴い、その葬儀の席で遺書の内容が明かされる。その場に駆けつけ水木は自分の担当する龍賀製薬入り婿の龍賀 克典社長が当主を引き継ぐところに同席し、帝国血液銀行での地位を確立することを目論んでいた。
哭倉村を水木が訪れるところから始まるが、何やら既視感一杯なのは、犬神家の一族とか八つ墓村などの横溝正史ものにとても雰囲気や構図が近いからか。昭和のあの時期に重なる独特なものでもある。
龍賀 克典がすっかり信じ切っていた当主の座はまだ幼い長田 時弥と指名される。
当てが外れた克典の狼狽振りと水木の落胆は大きい。

龍賀 克典のようなやり手だが入り婿の為、家での地位が低く色々と画策する者とか、龍賀 丙江みたいに駆け落ちしたが引き戻され自暴自棄な生活をしている女性とか、定番のキャラである。
ここで水木は飄々とした鬼太郎の父と出逢う。運命の出逢いとなるがその男は自分の妻を探しに来たと謂う。

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まず、エッと思ってしまったのは、作画であるが、やけに今風ののっぺりしたカワイイ系のもので、水木先生のものとかなり違ったこと。
(龍賀 沙代については妥協するにせよ猫娘まで、、、やはり水木風に統一すべきだと思う)。
表情の動きは最近の絵にしては乏しい。
ただ、鬼太郎の父の造形はその人格ともかみ合い素敵だった。
(何と言うか、今風と水木流が混在する感じの画面で、複数の形式がひとつに融合することはない為、この点では上手くない)。
ただ声優陣は素晴らしい。こういう時によく今人気の若手俳優がたどたどしい声優に抜擢され台無しになったりするが、皆本格的なプロの声優で助かる。

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理不尽に葬られた者たちの怨念で生まれる「狂骨」というのは、凄い迫力で描かれ、圧倒的な力の象徴として機能していた。
そのどうにもならない自然と怨念の力に対し、結局は虐げられた恨みを持つ者たちが立ち向かう構図となっており、最後に自分が独りで引き受けた(依り代となった)のが鬼太郎の父であった。何とカッコよい。こんなヒーロー久しぶり。
自らも憎む人間社会の滅亡を身を挺して防ぐのは、これから生まれる我が子の為であり、その人間社会の行く末を見てみたい為でもあった。
であるから、彼は身体は滅んでしまったが辛うじて残った目玉ひとつで鬼太郎の元にやって来たのだ。
ともかく、この映画は鬼太郎の父の英雄譚である。実にカッコよい。
狂骨との二度にわたる激しい死闘そのバトルアクションは凄まじく新鮮でもあった。
長田 幻治の操る外道集団との闘いでは鬼太郎の父の戦闘能力の高さがスタイリッシュに示される、このシーンも良い。

水木の要所要所で挿入される最前線の兵隊として死線を彷徨った壮絶な経験。
人の魂、死を弄ぶ権力。全ての人類の醜い矛盾も描き込まれる。
この水木の深く抱え持つ空虚と一種のニヒリズムに対して鬼太郎の父も共感を持つところがあったにちがいない。
種族の違い仇であることを超えたある種の友情である。

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水木はここでは、佐田啓二似の上昇志向しかないサラリーマンとして登場し、この八つ墓村みたいな閉鎖的で因習に絡めとられた不気味な村で飛んでもない怪現象の経験を重ねる。そして、龍賀製薬と哭倉村が秘密裏に製造していた「M」という血液製剤の製造過程の驚愕の事実を知り、鬼太郎の父と共にその野望を打ち砕かんと死力を尽くす。龍賀 時貞は孫の長田 時弥の魂を追い出し彼の体を乗っ取り生きながらえていた。その野望と謂い、徹底的に命を利用し尽くし愚弄する精神は戦争にもぴったり重なるその象徴でありひとりの人間に具現化した姿にも見える。ともかくこれほど憎たらしいラスボスも観たことない。

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その製剤により人間を兵器化して荒稼ぎをする準備を着々とおこなっていたところだ。その血液製剤の製造に捕らえられた幽霊族の鬼太郎の母の血がずっと使われていた事実に改めて激しく憤る。夫が見つけた時は既に彼女は屍に近い状態であった。しかし息子を身籠って必死に生き続けていたのだ。何としても救わなければならない。
結局水木は、その磁場から逃れようと彼を一心に頼って来た沙代を救えなかった悔恨の念に駆られつつも最後の決着を着けよとする鬼太郎の父と別れ、彼の子供を宿した妻を背負い村を脱出する。再会を約束して。
山道で救助された彼は記憶を失っており、彼が背負ってきた鬼太郎の父の妻(母)は消え失せていた。

そしてその場を去ろうとするとき、墓場から赤ん坊の強い泣き声が響き、行ってみると墓の中から自力で赤ん坊が這い出て来るのだ。水木はそれを禍を生む元凶と感じ、その場で殺そうかと一瞬思うが、気持ちを改め愛おしく抱き締める。
そこを今や目玉となった父が駆け付ける。

壮絶な物語であった。

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現在、山田記者がその話をしっかり書き留め記事にする約束を鬼太郎たちにする。

最後のテーマ音楽がとても滲みる。
よく出来たアニメーション映画であったが、絵は再考した方が良かったと思える。




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超低空飛行中

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今日は雨が降っているにも関わらず、傘をさして外を歩いた。
健康の為のウォーキングというなら良いことなのだが、、、
医者に行って来たのだ。
買物などは一切しないが、買い物と同等の金額はかかった。

もう歳を取ると、身体のあちこちがイカレテ来る。
今日は歯である。
食事にも直結するところ、生活への影響は大。
よく謂われる生活の質は、がた落ちする。

今日はレトルト御粥とレトルトカボチャスープ、そして何かジュースでもと思ったが、ジンジャー葛湯となった。
梅干しとかき卵がおかずである。
こんなもの食っていたら痩せてしまう、、、ってちょうどよいか?
だが全くパワーが出ないのも困るではないの。

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とは言え子供でやたらと金がかかり、わたしが太り過ぎ傾向(それが体調にも影響大)であるなら、これを機に食を細くするのも充分ありだと。流動食も悪くないか。
フラフラでよれよれで過ごすことになるのは目に見えているにせよ。
仕方ない。

家事もせず、寝っ転がってばかりの生活になりそう。
面倒な創作に再挑戦とか新しいことにチャレンジは無理だな。
かなりのパワーを必要とするし。
読書が何とか出来る範囲のものかも知れない。
だが頭は働くまい。そりゃ脳は栄養の大部分をいつも消費しているのだ。
食べられないと、体ではなくまず脳に行く。

明日は徹底的に飲料系で身体に役立ちパワーも補給できるものをチェックして取り寄せる。
しかしその前に病院に行って歯を抜くのだ。
こんな嫌なことはない。
とっても気が重くて。
やる気ない。

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飛び切りのイチゴ食べたい。



”Bon voyage.”

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地球が静止する日
宇宙戦争
トランス・ワールド
ロボット
ヴィデオドローム
イグジステンズ
マイノリティ・リポート
フローズン・タイム
マザーハウス 恐怖の使者
EVA
ベイマックス
ファースト・コンタクト
ファースト・マン
13F~サーティーン・フロア
あやつり糸の世界