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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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何だか分からん

EL HOMBRE QUE VINO DE UMMO001


変な書類書きをほぼ半日していて発狂寸前まで来た。
頭と体を休ませねばなるまい。
ということで、こんな時に観たいのはライトホラーである。
それでは、と言うことで、、、。
如何にもという奴を。

EL HOMBRE QUE VINO DE UMMO002


「モンスター・パニック 怪奇作戦」というのを観始めたら寝てしまった。
EL HOMBRE QUE VINO DE UMMO
1970
スペイン、西ドイツ、イタリア

トゥリオ・デミケリヒューゴ・フレゴネーズエベルハルト・メイシュナー監督

マイケル・レニー
カリン・ドール
クレイグ・ヒル
パティ・シェパード
ポール・ナッシー
マニュエル・ド・ブラ

BGMが曲者。催眠術の音だ。
出て来るのも皆、のんびり歩く、ドラキュラや狼男やミイラ男や妙にのっぺり顔のフランケンだ。
そして間の抜けた叫び声をあげる美女と訳の分らぬ機械を操作する博士の姿をした何とか星人である。
地球人を滅ぼして自分たちの星にするようなことを表明しておいて、何だかちまちま伝説上のクリーチャーたちを目覚めさせて、一体何をどうしようと謂うのか、、、
観ていたつもりが、途中から夢で観ており、先程目が覚めると、映画はまだやっている。

EL HOMBRE QUE VINO DE UMMO003

夢の映像と繋がっていたかどうかなど知らない。
起きたところで夢の文脈は忘れている。
だが継続してクリーチャーと独特の効果音の世界に浸っていたのだ。
それは間違いない。
実際にそれを観ていたのだし。

面白い。この映画、夢を侵食してくる。
音だ。やはり音だと思う。
音に秘密がある。
最初から妙にこじゃれた軽めの音楽と奇妙なBGMに感覚が侵されていた。
罠とも言えよう。
VFXのショボさは抽象的な魅力を醸していた。
(これは計算のうちではなかろう)。

EL HOMBRE QUE VINO DE UMMO004

ともかくのっしりのっしりとクリーチャーが行ったり来たり寝ころんだりしているところにサブミナル音響が絡むとこちらも錯綜する。
これは革新的な秘密実験なのかも。
これから映画を作る人は、この辺も計算して取り込んで作ると面白いモノが出来るはず。
音はかなり適当に流す人が多い。
無機的に機械的に厳密につけるとどうなるか、よい例だ。

狼男は髭と牙があるだけだし、フランケンはつるつるのっぺりロボットみたいだし、ミイラ男は粘土色の地味なキャラ。
狼男がそれらを皆、倒してしまう。彼は人類の見方なのだ。
しかし変身してしまった姿に恐れを抱き恋人は彼を撃ち殺してしまう。
結局同士討ちでふたりとも死ぬ。しかし人類は救われた。
何だか分からないが。

EL HOMBRE QUE VINO DE UMMO006

この宇宙人は地球征服どころではない。
地球人の情熱に負けたとか言っている。
変なクリーチャー蘇らせて刑事には狼男の片割れを殺され、もう一人の彼女を守る狼男が残りのクリーチャーに挑んでゆく。
この辺に情熱感じちゃったのね。
まあいつもながら警察は組織としては何の役もしない。

結局、博士と助手の女性は一度死んだひとの身体を使っていた為、単にその場から消えただけ。
地球征服は、情熱の感情がある限り無理なそうだ。
まるで関係ない理由で言い訳を本部に伝える博士宇宙人。
これが通るようでは、この宇宙人が絶滅するしかないわ。

EL HOMBRE QUE VINO DE UMMO005

ひとつ情熱的に生きてみないか、という映画なのか。
素晴らしい。
ほとんど眠っていたので、細かいことも大筋もよくわからないが、要素の動くリズムと計算された無機的効果音を上手く操作することだ。
それをしっかり方法論化すれば、どしどしヒット作も可能かも。

噺そのものは、日本のかつてのドラマ「怪奇大作戦」の方が余程よく出来ている。
だがこの映画は、噺の出来~内容レベルではないところで勝負している。
しかし成功しているのかどうか、寝ている時の記憶がほぼ無い為分らない。
美女を集めて助手にしていたが、その後彼女らはどうなったのか。
元に戻ったのかしら。

EL HOMBRE QUE VINO DE UMMO008
EL HOMBRE QUE VINO DE UMMO007

わたしも今日は、こんなふうに頭がおかしくなりそうだった。
これを観て少し休まった気がする。昼寝をしたためだけかも知れぬが。


またこんな映画に出くわしてみたいものだ。





AmazonPrimeにて








ドラマを観た

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2015
山本剛義 監督


シリアスでも肩の凝らないものが観たかった。
Tvドラマは時間が長くなり覚悟はいるが、えいや~という感じで観始めることに。
そこそこ面白いのだが、、、。

uminifuru002.png

「海に降る」というの。1~8話、一気に観た。
今をときめく有村架純主演モノであったが、かなり物足りなかった。
高名な研究者で「しんかい6500」の操縦士でもある亡き父の遺志を継ぐ娘。
JAMSTEC~海洋研究開発機構の職員で6500の操縦士として活躍せんとする、、、。
かなり強烈な光を放ってもよさそう。
こんなに演技ヘタだっけ、、、。妙にずっと暗いしオーラが無い。
余り演技は気にしないわたしでもとても気になった。

uminifuru003.png

周囲を固める俳優陣は皆渋いベテラン揃いで、堅実であったが。
曲者の竹中直人もアクロバティックな動きはなくただ悪いだけ。
何と言うか幅が感じられない。

有村架純、、、天谷深雪
井上芳雄、、、高峰浩二
板谷由夏、、、正田眞美子
筒井道隆、、、神尾宏
高橋和也、、、近藤恒哉
時任三郎、、、天谷厚志
西岡德馬、、、多岐隆司
平泉成、、、皆川彰平
竹中直人、、、陣内公彦
原田知世、、、天谷直子
遠藤憲一、、、石堂将司

全体にとっても地味な仕上がり。これだけの錚々たる面々をもってして。
噺の内容からしてもっとスリリングでダイナミックに持ってゆけるのでは、と思うところ。
有村女史ももう少しチャーミングさが発揮されてもよい。彼女特有の透明感とか瑞々しさを放ち。
何で?と言う感じ。

uminifuru004.png

決して詰まらない内容ではない。研究に人生を掛ける研究者と真面目で一途な操縦士たちの研究機関の噺である。
そこに金儲けの単なる開発組織にJAMSTECを変えようとする政治家が絡む。
研究機関を儲けの為の開発団体に変えられて堪るかというところで、権力に対する反発が起こるが、、、
ただなんだかこじんまり感があって、いまひとつかみ合っていないところも感じる。
特に何のコンセンサスもなく急激な組織変革を行う遠藤憲一の立ち位置と周りの人間との関係の変化。
どうも流れが判然としない。動きに説得力が無い。特に終盤の関係性に。
セリフも舌足らず。
皆が感心していたりする場面がそれほどのものとは思えない。

脚本家は、徳永友一、山浦雅大、三浦駿斗、浅野敦也とかなりいる。
これってもしかして、エピソード毎に分れているのかしら、、、。
繋がりはあるのだが、まとまりが弱い。演出ももう一工夫を、、、。
「しんかい6500」自体のVFXは悪くはない。
だがレーダーをちゃんと見ていてあれはなかろうに、というものではあった。
肉眼で観てもそりゃ、海流が濁って視界が悪けりゃ見えないだろうとは思う。

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別に凄い盛り上がりや、感動の大団円を期待するわけではないが、来るものが薄かった。
そう、薄口映画(ドラマ)という感じ。
50分8回ドラマならかなり細やかにじわじわくる壮大な噺も組めるだろうに。
各々が資料に当たったりデータ解析を行うシーンはタップリあってよかったが。
俳優陣も贅沢だし生かされている部分もあった。

とは言え、やはりヒロインが厳しかったなあ。こういう演技を求められたのか。
本来の有村架純ならもう少しビビットになるのでは。
それで全体の緩急や波~展開まで弱く感じたか。
もっと面白く出来たのではないかという思いは否めない。

uminifuru005.jpg

「しんかい6500」はずっと興味はありその為、観てみたのだが、惜しかった。
かなり遅くに観始めて、観終わり書くにも勢いが今一つ足りず、、、この辺にしたい。
「深海の宇宙」と地震の関係とか、結局どうなんだろう。
純粋にそれを追求するというより代議士の軍用機調査との関係など政治的な駆け引きなどが重く、ありきたりな方向に行ってしまった。
「深海の宇宙」そのものにもっと時間を割きたい。





AmazonPrimeにて








ピース・オブ・マインド

Piece of Mind001

Piece of Mind
2010
カナダ

ジュンガ・ソング監督・脚本

ローグ・ジョンストン
アダム・テクマン
クリスティン・アジズ
ビクター・チウ
ダニー・バーカー


ここでは鬱陶しい幽霊たちに悩まされる画家~現在無料食堂の従業員がヘトヘトの状況という噺であるが、、、
この類に悩まされ続け、日々いっぱいいっぱいのヒトはいる。
あながち他人事ではない。

Piece of Mind000

霊は全て自殺者のようで、この世に未練たっぷりみたいで元画家の近くに纏わりついて離れない。
見える為か引き寄せてしまうらしい。引き寄せるから見えてしまうのか。
これから自殺しそうな人も直ぐに分かり、その人を救おうとするが、当然変な人扱いされる。
そして彼から離れ、自殺した後で彼に無念を打ち明けに来たりするから、たまったもんじゃない。

こういう悪循環のドツボに嵌ってしまう流れが立ちきれないのだ。
分る。こういうパタン。すぐ傍にうじゃうじゃいつも寄って来ているのが生理的に限界。
彼は重度な自閉症スペクトラムとして入院も勧められる。

Piece of Mind003

勿論、取り巻きの幽霊たちは、周りの人間には見えない。
彼一人にしか見えないことから、彼の幻想(幻視・幻聴)とも受け取れる。但し確実にあるのは、苦悩・苦痛。
つまりそういう病として。こういった映画では両方に受け取れるように描くのもひとつの定石。

どれだけわたしもこうした渦中にあったか。勿論、幽霊ではない。馬鹿だ(リアルだが霊障のひとつとも言われそうだな)。
「北米では5人に1人は幽霊の存在を信じている」とテロップにあったが、鮫と幽霊がホントメジャーなのね。
ホラー好きなのも分かった。キリスト教との関係も深いし。
わたしにはその点は全くどうでもよい。

Piece of Mind002

関りの在った、歌手で成功したいう女子高生が、親や周囲から気持ちを汲んでもらえず自殺する。
彼は、一生懸命希望を持たせようとしたがダメであった。
しかしアル中で親権を争っている往年の女優は彼の励ましにより更生する。

人に寄るのだ。
女子高生の幽霊が、わたしを有名にしないと許さないわよと脅しに来る。
プロモーションは大変難しいので、今彼の働く無料食堂で彼女の生前作ったデモを流す事にする。
そうしたらその霊はニコニコして去って行った。単純な事案もあるらしい(日本ならもっとしつこいはず)。

Piece of Mind004

まあこういった鬱陶しい障害は当人にとり、それに酷く悩まされていることを認めてくれる他者がいるかどうかで大きく違う。
この元画家は職場の同僚の献身的な女性とカウンセラーの方法論の転換により解放~快方に向く。
この同僚とは恋仲となり、カウンセラーは見えないのに見えるわあなたが正しかったのねと彼の苦しみには寄り添う。
抱えている問題を汲み取ってもらえるかどうかの差は天と地の差となる。

下手をすればこの画家も自殺していたかも知れないのだ。
こうした信頼の拠り所があれば、周囲の雑音は然程きにかからなくなる。
薄れて消えてゆく。


共感できるかどうかは、観る人による。
映画の出来は、そこそこ。





AmazonPrimeにて





トウキョウ・リビング・デッド・アイドル

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2018

熊谷祐紀 監督・脚本

浅川梨奈、、、神谷ミク(「TOKYO27区」のセンターメンバー)
阿部夢梨、、、三浦モエ(「TOKYO27区」のメンバー)
尾澤ルナ、、、福井ユリ(「TOKYO27区」のメンバー、リーダー)
星守紗凪、、、如月(上級ゾンビハンター、神谷ミクのファン)
尚玄、、、犬田満男(私立探偵)
中山優貴、、、吉岡(「TOKYO27区」のファンオタク)
山口智也、、、長岡(「TOKYO27区」のファンオタク)
亜紗美、、、手強いゾンビ剣士


小学生でもこれくらいの本なら書ける。
にも拘らず何となく観れる。1時間半くらいで隙間時間に観れる。
そんな映画を探していたのでピッタリよ(小学生の方がもっと整合性のあるものを書くとは思うが)。

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浅川梨奈ファンならきっと愉しく見れるはず。
ファンでなくてもそこそこ愉しく見れるので問題ない(イクちゃんファンのわたしでも)。
噺とか全くどうでもよいので、星守紗凪と(後半)浅川梨奈がゾンビを倒しまくるアクションなどで盛り上がれば良いでしょ。

そう、監督は恐らくアクションを観てもらいたいのだ。
見せ場はそこである。
その他には全く何もない。ゾンビの存在感も薄かった。不気味さも怖さも全くない。

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ゾンビに噛まれて72時間の間に何とかしなけりゃというタイムリミットモノである(よくある定番)。
途中でマッドサイエンティストが開発した血清のあることを知り、それを打てばゾンビ化を免れる為、その血清を持つ監禁された少女を探しに奔走する(特定の少女が持っていたのね)。そこに行き着くまでに手強いゾンビたち相手に戦う、という分かり易い筋書き。だが分かり難い。

何でそうなるの?だらけなので、ストーリーには全面的に目をつぶる必要あり。
ギャグも入るが、どういう意図のギャグだか分らない。
全く意味のないアクションに興じるゾンビも出て来るが、ゾンビの自己満足か監督の趣味なのか。

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意味不明な中、腕をゾンビに噛まれたアイドルグループ「TOKYO27区」のセンター神谷ミクと何とかしてと泣きつかれて同行する探偵の犬田満男がほぼ何の当てもなく血清を求めて彷徨い歩く。血清を持つ少女の存在は情報屋から仕入れるが。
ここで言うのは「血清治療」のはずだが、つまり免疫抗体を持つ対象の血液から血清を分離して投与するもの(遠心分離機を通して)。
しかしミクは探し当てた少女の血液を採取してダイレクトに自分に注射しただけ。これはただの輸血でないの。
そもそも血液型も調べずにいきなり輸血したら、大変な副作用も起きる可能性大。O型ならともかく。フ~これで助かったって何よ。

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この少女に関する情報は、国家の重要機密にあたるもので、政府も深く関与しているみたいなことを探偵も言っていたのだし、街を何となくうろついていて見つかる道理はないだろうが。タイムリミットのある中。しかも思い出の野外舞台に来て歌を唄って思いに耽っている場合では尚更なかろうに。やる気あるのか状態であるが、そこに上級ゾンビハンターの如月が現れ、父に命ぜられたとおりにミクを抹殺処分に処すのかと思いきや、わたしあなたのファンなの、と来てその抗体を保持する少女の居場所知ってるわよ、案内するわと来た。
何なのこれ。ご都合主義とか言う次元ですらない。というところで、都庁の地下に潜り込み、その少女を3人で探すことに。
手強い進化型ゾンビが現れ立ちはだかる(自分の意思を持つゾンビだと)。
アクションだけは力が入っているが、探偵がハチの巣にされたのにまだ生きていて相手の手榴弾を爆破させ諸共に吹き飛ぶとか、剣で刺されたのに、如月は血清でゾンビ化を免れた身である為か(ある意味不死身でもあるってことなの?)、普通に起き上がってミクと少女と共に生還するのだ。探偵は完全に無理だが(ミクの巻き添え以外の何ものでもないが、彼女は助かったと安堵するのみ)。

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突飛な荒唐無稽な筋や設定でも一向に構わないのだが、文脈上納得のいく説明もなく訳の分らぬことを普通にやられても困る。
これはこういうことになっているから大丈夫ということは最低限嵌め込んでおいて欲しい。
それは謂わない約束であったが、どうにも障害となってくる部分はある。
この映画はそれを言い出したらキリがない。いくら元警官だからと言って探偵が銃を撃ちまくれるはずもないとか、、、
あげだしたらキリがないのよ。

見事な剣による殺陣を見せていた星守紗凪女史は、声優で歌手でもある人。
最近、声優アーティストとか言ってやたらと声優さんがステージで歌やパフォーマンスを披露したり劇で俳優やったりが多くなった。
この人も女優でも充分にやって行けると思う。だいたい声優だから活舌が良いし言葉~発声の演技はしっかりしている(当たり前だが)。
もごもご喋る俳優よりずっと何を言ってるかは分かる。

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まあともかく、浅川梨奈ファンには、彼女が始めから最後までずっと出ているので、有難い映画であろう。
わたしも何となく星守紗凪の殺陣を観て愉しめたからよしとしたい。
退屈なラブコメよりも味があると思う。





AmazonPrimeにて










風のない夜

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うちのトラがやけに”オハヨウ”が上手い。
わたしが朝、トラに向け「おはよう」と言うとその音を真似て”オハヨウ”と返す。
どう聞いても”オハヨウ”としか聞こえない。

この猫め。こんな特技を隠していたか、、、
流石は「雲黒斎」。
野望を秘めてるな、と感心する。いや警戒する。

「こんばんは」は一向に謂わない。
企みを感じる。
今夜は全く風の鳴る音がしない。

あやつめ。
そういえばさっき、鼻先でこじ開けるようにしてクローゼットの中のバッグの谷間に潜り込んでいた。
黙々と何をかやっている。

音もなく。
今日は朝からずっと、風が無い。
亀も光る水面に鼻先を出していた。

夜の帳が落ちても、カラッとしたまま。
密かに渦巻くものが無い。
シッポを隠している。

トラが心配。
かつて一度だけ次女の上着にウンチを気持ちよくしたことがあるやつだ(爆。
引き釣り出しに行かねば。

まだ、クローゼットの中で転寝をしていた。
トラのしっぽを掴み、引き抜くが
音のない夜だった。

sun001.jpg




夜風

sun009.jpg

風が強いと体感温度も低く感じる。
気温自体はもう然程寒くはないのだが。
夜は寒い。

とても寒い。
いや冷えるのか。
痛むのだ。

空洞のような鈍痛。
宙吊りのまま動けない。
何処にも繋がらないで時を失う。

今話すことなど何もない。
元々手持ちの札など無いのだ。
いや、気づいたらジョーカーを握らされていただけ。

残っているのは、離れること。
共有可能な何かが焙りだされるのを待って。
地に降り立つ術を。

初めから足場が無いのだ。何処にも。
暗い風だけが吹く。
凍えた鈍い痛み

sun005.jpg


ベイビー・キャッチャー

StillBorn01.jpg

Still/Born
2017
カナダ

ブランドン・クリステンセン監督・脚本
コリン・ミニハン脚本

クリスティー・バーク、、、メアリー(妻)
ジェシー・モス、、、ジャック(夫)
マイケル・アイアンサイド、、、カウンセラー
シーラ・マッカーシー、、、メアリーの母
レベッカ・オルソン、、、レイチェル(近所のメアリーのママ友)
ジェン・グリフィン
ショーン・ロジャーソン
ディラン・プレーフェア


今日は最初に凄いロシアSFを観てしまい、、、途中で放棄してこっちに飛び乗った。
1時間半ちょっとのホラーだ。ホラーには最近重宝している。何も考えずにただ観ていれば良いということで。
先に観たのは、酷く評論家ウケの良さそうなロシア映画であったが、今わたしが観るには余裕がなさ過ぎた。
別の機会にどっしり腰を落ち着けて観てみたい。
飛んでもない通好みの映画であった。如何にも専門家、評論家には好評に違いないというタイプの映画はある。
その典型的なタイプのもの、、、。そのうち書くかも。

StillBorn02.jpg

じわじわ危ういタイトロープの上を渡って来るような映画ではある。
出産時に双子の片方を失ったことから、残った赤ん坊を巡り大きな騒動が起きる。
奥さんにとっては飛んでもないホラーに見舞われているが、周囲には産後鬱としか捉えられない。
カウンセラーに病だと謂われ強迫観念を和らげる薬を飲まされる。まあ通常こういう流れにしかならないが。

だが、このような現実は大変多い。と言うより全てがこういう構造でしかない。
ことばで自分の現実をどれだけ相手に伝えられるものか。
まず無理だろう。それが不条理な事であれば尚更。
そこを突いてくるのはホラーの定石でもあるが、この映画はそこが徹底している。
最後の最後まで悪魔が赤ん坊を狙って来るのか、奥さんの重度の産後鬱から来る幻視・幻聴なのか、定かでないのだ。
この辺は上手い。ただ奥さんの追い詰められっぷりが尋常ではない。

StillBorn03.jpg

但し内容的にずっと引っ掛かり続けるところはある。
何で向うの人は、生まれたばかりの赤ん坊を階の違う部屋~個室に1人で寝かせるのか。
そこに収音マイクや監視カメラを設置して二階の自分のベッドルームで様子を窺っている。
別に問題ないなら余計な口を挟む義理ではないが、生まれたばかりの乳幼児にとり母の心音を直截感じスキンシップを密にして過ごすことは、子供の心身にとり大変重要なものであることは立証されている。生まれたばかりのサルをプラスチック製の作り物の母に抱かせ乳だけしっかり飲めるようにしていても直ぐに死んでしまうという実験があった。
何でもないならともかく、モニタやスピーカーにしょっちゅう奇怪な事態が見出せ、その都度キャーキャー言いながら階段を駆け下り息子の部屋に飛び込むのなら、同じ部屋にベビーベッドを置くとか母親と一緒に寝かすとか、しないのか。
文化~風習・習慣的にそういう例がないにしても悪魔に喰われるような事態が発生していると謂うなら、噺は違うだろう。

StillBorn04.jpg

実に頭の固い連中だ。
それはそれとして、悪魔が前の子は旨かったから、もう一人も喰わせろと言って来て何度も連れて行こうとしたり、旦那とママ友の浮気偽造ビデオを見せたり、監視カメラを観るとこれまた自分が子供を殺そうと画策していたり、と生成AI並みの動画偽造スキルも持っているのか、そうではなく奥さんの病的妄想なのかをどちらとも取れる形で引っ張るのは、噺としては面白い。
(但し旦那のジャックが自分で取り付けさせたカメラにわざわざ写るような構図で浮気をするか、ちょっとは冷静に考える事は出来ないものか。悪魔も甘いが奥さんは単純で思慮が無さ過ぎる)。

旦那は実に優しい気配りの出来る、働き者の旦那であるが、出張が多いことが、悪魔~奥さんに付け入る隙を与える。
ママ友もとてもフレンドリーで話も聞いてくれる面倒見の良い人であるが、浮気ビデオにより奥さんは大きく惑わされる。
更にウェブ上にわたしは子供を悪魔に攫われたという記事を上げている夫人の噺の影響も大きい。
ただし太腿に付いた痣の形が、その夫人の子と同じ形なのだ。この辺も大いに不安を煽る。
旦那も各部屋に監視カメラを像説したのもその痣を発見してからだ(奥さんの他害を疑った部分である)。

StillBorn05.jpg

しかしもっと子供を身近に密に置けばかなりの問題は解消されるはず。
カナダってこうなの?ちょっと驚く。
また悪魔という観念がキリスト教徒の絡みでやはり根深いものなのね。
日本におけるお化けとは、日常の文脈への絡み方が違うことは、これなど見ると察することはできる。
何か良からぬ事があると悪魔の仕業かと思えてしまう人はいるんだろうな。
ここでは双子の片方の流産であった。
全てはここから始まる。

それにしてももっとも大きなとばっちりを受けたのはママ友である。
悪魔の噺~情報から、代わりに生贄を差し出せば、自分の子を助けられるというネタを仕入れてしまった為、もう正気を失った奥さんがママ友の赤ん坊を差し出そうとするのだ。これ飛んでもない自己中な考えであり許されるものではない。
この奥さん、全般的に見て、あまり頭が良くないことは分かる。
赤ん坊を手にかけるすんでのところで、彼女は射殺される。これは仕方ない。その直後に知らせを聞いた旦那が子供を抱き駆けつける。奥さんは既に悪魔に子供は連れ去られたと信じていた。

StillBorn06.jpg

奥さんとそれ以外の人間の幻想が違い過ぎた。
この映画では誰も悪意の人はいない。
旦那もママ友も実に良い人だ。
抱く幻想の違いにより、これ程の悲劇が生まれる。
しかし最後にテープレコーダーの再生により、旦那は射殺された奥さんの生前の現実を垣間見る。
そして赤ん坊は無事にベッドに寝ているのかどうか、それを確かめるところで終わる。





AmazonPrimeにて









自立には遊ぶこと

Moonwalker004.jpg

そろそろ家を出る娘たちは、友達と毎日何処かに遊びに行っている。
コロナ以前は、よく家族単位で出掛けていたが、漸く外に出られるようになったら、親とのお出かけはしなくなった。
昨日は叔父夫婦がお祝いに来てくれた関係で、まる一日家で食事会であったが。
こんなに娘と食事時間を共にしたのも何年振りかという感じであった。
何と言うかコロナ後、初めて人を呼んで談笑しながらの食事会でもある。
その為か妙に疲れた。

今、わたしとしては、彼らが一番噺のしやすい外部の人々である。
2人とも若く、活力が漲っている為、一緒にいて愉しい。
どちらも一流企業で順調に昇進もしている。
この先の不安がない。
何と言うか元気に充ちているのだ。
わたしに最もないモノ。
ここは羨ましいところであり、どうにかしたいところ、、、。

今、娘たちは、今日は映画、明日はディズニーランドとかいうペースで遊んでいるが、独りで外に(長女は寮で)暮らすことに不安を抱えている。期待より不安の方が大きそうにも感じられる。
かと言って何らかの有効な対策を講じる訳ではなく、取り敢えず気持ちを逸らすことに逃げているようにも思える。
せめてゴミの分別処理や片付け、整理整頓を意識するなどはまずは肝心なところであろうが、、、
家に残ったテキストプリント・教科書・ノート類の整理もする気にはなれないみたいだ。
(まだ復習に使う可能性も考えてはいるらしいが。わたしだったら直ぐに捨てる)。

まだ自分で出来る事がほとんどないし、そういった自立に関する訓練をしようと言う意思もない。
生きる力における実質的なスキルを身に付けようという気持ちが特に持てないでいる。
そういう段階ではないという気持ちもあるのか。
それを甘えで括ってよいかどうかも、こちらも判断がつかないでいる。
だが彼女らに、家族と離れて生きたい意思は強い。
「外」というより、まず離れること、であろうか。
生活が出来、周りとの円滑なコミュニケーションが取れるかどうかは置いておいて。
取り敢えず、離れてという気持ちだけで、具体的~実質的に方法や手順などを詰める気持ちにはまだなれないのだ。
確実に自立への一歩とは思う。

だが不安も拭えない。
具体的に実質的なバックボーンがないため。
取り敢えず、こうして毎日のように友達と外に遊びに出ている事だけでも他者との関りは多少は身について行くか。
外に出るだけで、想定外の接触、感覚的な刺激はある。
新たな受容と発動。この契機は外に出なければ生じない。
こちらの思惑と彼女らの気持ちの辛うじて接続する部分だ。

このまま徐々に離陸するしかない。
今日は実に変な映画を二つ観てしまった。例によって書きようがないほど詰まらぬモノ。
詰まらないものに引っ掛からないようにするか、そこにも面白味を何とか見出して行こうとするか、、、。
彼女らもトライ&エラーでやって行くしかないのだろうな。


自分の部屋でやってもらいたいことがひとつだけある。
読書だ。
一時だけでも電子ツール・アイテムから離れ、紙ベースの本を是非読んでもらいたい。
ローッテックにこそハイテクを超える感覚に溢れている実感がある。
他者や周囲との繋がりも基本生身の感覚だ。
そこを研ぎ澄まして欲しい。


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僕の愛しい妖怪ガールフレンド

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2024
Amazon Prime Video連続ドラマ

三木孝浩 監督
ヤルン・トゥ、ザック・ハインズ脚本
水曜日のカンパネラ「たまものまえ」主題歌

佐野勇斗、、、犬飼忠士(ハチ、ゲームオタクの大學生、eスポーツチーム)
吉川愛、、、イジー(伊崇那忌鬼姫、妖狐)
反町隆史、、、犬飼忠義(警部、忠士の父)
北村有起哉、、、天廻(護人に仕える剣士)
アントニー、、、田貫R世凪(タヌキ、忠士の親友ゲームオタク、同じチーム)
吉柳咲良、、、小宮山光(忠士と同じチーム、ハッキングが得意)
桜田通、、、三国紅太郎(忠士と同じチームリーダー)
加藤諒、、、寺内和典(忠士と同じチームチーム)
平祐奈、、、連城ありさ(連城家の一人娘、教授の助手、妖怪ハンター)
石井杏奈、、、鈴木丹子(犬飼忠義の部下、刑事)
栗原類、、、鹿園弘毅(忠士と同じ大学の学生、オカルトオタク、ゾンビ、禁断の書を盗む)
齊藤なぎさ、、、犬飼美沙(忠士の妹)
望月歩、、、一本木将人(5本槍である一本木隼人の従弟)
板谷由夏、、、忠士の母
竹中直人、、、一本木健(一本木建設社長、隼人の父)
橋本じゅん、、、二之宮斎玄(二浄寺の住職、護人、5本槍のひとり)
真飛聖、、、三廻部海運社長(5本槍のひとり)
野間口徹、、、四方田酒造社長(5本槍のひとり)
袴田吉彦、、、連城左近(一本木社顧問弁護士、護人の使い、連城ありさの叔父)
濱田マリ、、、澤田夏子(忠士のゼミの古代民俗学教授)
夏木マリ、、、五郎丸沙織(5本槍会長、忠士の祖母)
藤井美菜、、、妃叉那(伊崇那忌鬼姫の母)
塚地武雅、、、70年代ディスコオタク(天廻の現世での新しい友人、ワゴン車の旅人)
詩羽(水曜日のカンパネラ)、、、eスポーツの大会のMC


アメリカ人脚本家ということで、なかなか笑わせてくれる。きっと彼らもかなりのオタクのはず。そう思わせる内容(笑。
面白い(妖怪オタク)ラブコメだ。かなり安易な。ちょいと禁断の書の呪文を唱えるとひょいと妖怪の召喚に成功する。
キャストも良い。500年越しの復讐に現世に現れた吉川愛の圧倒的ヴィジュアルで魅せる劇でもある。
コミカルな面もかなりあるが、鈴木丹子と鹿園弘毅と田貫が良い味を出していた。
確実にSeason2に繋がる終わり方であったが、当然それも観る!

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このヒロイン、召喚した人間と契りを結ぶことで、この世に存在し続けることが可能となり本来の能力も発揮できるという妖狐らしい。
主人公はその宿主という事になる。
「影の世界」を通りどこにでも行ける。ドラえもんみたいで便利!一緒に連れていかれた人間はジェットコースターに乗った気分だという。
おもろい。

妖怪を500年前に滅ぼし、その後人間の世を5本槍の家系が護人としてその役を受け継いで来た。
イジーは現在5本槍となっている子孫を皆首を斬ってそれを並べて儀式を行い、無間地獄に落ちている妖怪を解放しようとする。
護人である5本槍に仕える天廻とイジーのキレキレの剣バトルアクションはなかなかシャープで良い。
天廻は妖力も使う為凄く手強い。
肝心の5本槍は簡単にイジーにやられてしまう。実に不甲斐ない。ラスボスは敢えて言えば五郎丸沙織であろうが、実際に対峙し闘うシーンはない。
最初から最後まで凄腕剣士の天廻とイジーとのバトルシーンばかりであった(二之宮斎玄とのバトルもあるが)。
5本槍で強かったのは、「絆を変えるには相手に共感することが必要だ」と唱える寺の住職、二之宮斎玄だけで、他は何なのよと言うレベル。
特にお魚に変身したところを首を斬られた剣士、三廻部海運社長は斬られた後の頭も魚のままであった。これウケ狙い以外の何でもなかろうが。

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忠士は折角、凄い美人の彼女が出来たのに、首を次々に斬る為に、何とか別れようと画策するが、どんどん深みに嵌るだけ。
契りを結んだために、永遠の絆が生まれ離れられない運命に。
イジーは同胞にかけられた呪いを解くために5本槍の首を撥ねようとするが、忠士にとりそれは殺人でしかない。
しかし彼女がこの世に来てやるべきことはそれしかないのだ。
彼女に深く惹かれつつ葛藤も激しくなる。恐怖と不安も増すばかり、、、。
自分たちの絆は愛情によるものか呪いなのか。

天廻と鹿園弘毅の関係も面白い。
殺しておきながら何度もゾンビとして蘇らせ、パソコンで忠士たちの行方を捜させたりする。
70年代ディスコミュージックオタクのワゴン車の男とも友達になったりしてちょいと面白い。70年代ディスコにも嵌っていた。
その車を借りてゾンビ軍団を束ねイジーと忠士たちを襲撃したりする。
しかしそんな手間を省くには、そもそも妖怪の宿主を殺せば妖怪も死ぬと謂うのだから、忠士を殺せば全て解決でしょ。
それやっちゃうとドラマお仕舞だから、わざと強い方と闘うのね(ここ無理がある、一番)。

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(純粋な湧き水のある)泉がキーともなっている。
忠士が幼い頃、祖母に飲まされた水(護符と共に)、深手を負ったイジーの傷を快癒させた泉。
そしてその泉を守る寺の住職は5本槍のひとりでもあり。

誰にも見つからそうなイジーの隠れ家を探すが、廃校では電気が使えないと思うが、携帯の充電、マッサージチェアなどどうするのか。
忠士は話し合いで護人である5本槍と解決を図れないかと食い下がるが、それは無理なことは言うまでもない。
この提案の陳腐さが分からないと謂うのは、それこそ話にならない。

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護人探知機の竜の勾玉もポイント。
三廻部海運や四方田酒造などを次々に探し当てるが、最後の最後に忠士に対しても光り出す。
忠士が5人目の護人にされていたのだ。幼い頃祖母、五郎丸沙織によって。
ここはどんでん返しという感じだが、何でよりによって護人が妖狐を召喚するのよ。これが運命なら、、、。
これ典型的なラブコメのロミオとジュリエットとかその線のものじゃん。
地下洞窟でイジーはゾンビの告白を聴いた後、再び天廻と壮絶なバトルになる。当然分かっていたことだが、そこに何故足手まといとなるのに忠士を友人たちと一緒に逃がさなかったのか意味が掴めない。直ぐに引くしかないのに、無駄な事をしている。
まあ、寺の墓と大学の図書館の地下が繋がっていることが分かるが。
如何にもという感じのどや顔の連城ありさがそれ程のやり手でもなく(言うべきことはハッキリ言う度胸もあるが)、結局両親を妖怪に殺害されたという幼い頃の記憶が行動原理になっていたが、叔父の連城左近により否定される。この後この人はどう振舞うのか。

基本的に演出がきめ細かく愉しい。
特に気休めの幻覚を忠士に見せる場面など上手いところ。
吉川愛の存在感が圧倒的。
しかし、彼女が元のところに戻されたはずなのに現世にいて、忠士もそういう確信をもって探すと謂うのはどういうことか。

ともかく、Season2をこれでもかという感じで期待させる流れが後半からタップリ溢れ出す。
期待したい。





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片付けシーズン

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この時期、ガラッと生活形態が変わり大方付けすることはある。
ただ1年から2年へ進級などという場合と、中学から高校へ進学とは随分状況が違う。
特に家を出る場合、ほぼ全てきれいさっぱり片付けないと。
これまでのものは、取り敢えず処分。
その他、生活に必要なものをまとめて持って出る(持って行けるものについては)。

とは言え、独りで住むに当たり必要なものは、山ほど出て来る。
わたしはまず長女用に1週間かけて買い物リストを作り、買い集めた。
個人的な趣味に関わるものについては、当人に任す。シャンプー、リンス、トリートメント、ハンカチ、タオル、バスタオル、カップ、スリッパ等々、、、。その他は新たに買った。
その間、もう必要ないモノ、特にテキスト、プリント、ノート類の整理と処分をやっておくように伝えたが、全く動かない。
要らないものを入れる袋を用意し、ここに入れてと言ってあるのだが、、、。
やだ。の一言。どうするつもりか、これから相談である。

家の女どもは日頃から気になっているのだが、全く整理整頓、片付け処分が出来ない。
何処にも置いたまま、放り出したまま、でいる。
結局わたしがいちいち拾って歩くことに。
洗濯、干しもの、掃除、猫の世話、亀の世話、買い物、これだけで一杯になる場合もある。
それに加え、進学オプション、、、そこにもってきてあまり気の進まぬ映画も観て、、、は考えなければ。
「ゴジラ-1.0」は観たいが。

最近は、何処に置けばよいか分らぬものについては、空いた次女のベッドの一階に置いておくことになっている。
長女は、もう3年前にベッド一階を卒業し、わたしが以前使っていた部屋のキングサイズベッドを遣っていたが、ここほぼ一年は外にマンション借りてそこを全面的に使ってきた。3LDKあれば家族4人でも暮らせるところ。因みに2年間だけわたしが外に借りていたアパートは、ワンルームの天井がやたらと高い、中二階のついた独り者のもの。天井にランプが付けられず5000円支払いつけてもらった。出る時にまた同金額取られるため、置きっぱなしにして出たのだが。LEDのシャンデリアっぽいやつで気に入っていたが家に持ち帰ってもどうにもならないし。
ふたりともわたしのはいっていたところの3倍かかる。これからが大変。食費や上下水道、ガス電気などの光熱費も含めるとどれくらいかさむか。大体の試算はしているが、恐らくそれ以上だろう。

しかし2人がいなくなると家の中は閑散とするのも見えて来る。
大変淋しくなるはず。
だいたい、ピアノの音も聴こえなくなるし。
喧嘩もなくなる。これはホッとする方が大きい。
向うで電子ピアノ弾くから買ってくれとは謂われている。
それは約束だから買うが。
部屋も充分広い為、入れることに問題はない。ヘッドフォンつけて演奏する分には。
ただ片付けが出来るかどうか、家で出来た事がない為、それが心配。
いやそれ以上に、他人の中で如何にやって行けるかである。

まあ、家からは通えない距離なので独りで頑張ってもらおう。
これを良い機会にしたい。

明日は妻の兄の子夫婦が訪ねて来る。
進学お祝いだ。
前回は外の店で行ったが、今回は家でやることにした。

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悪魔の沼

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Eaten Alive
1977
アメリカ

トビー・フーパー監督・脚本
アルヴィン・L・ファスト、キム・ヘンケル脚本

ネヴィル・ブランド、、、ジャッド(モーテル「スターライト・ホテル」の主)
メル・ファーラー、、、ハーヴェイ・ウッド(クララを捜索する父)
スチュアート・ホイットマン、、、マーティン保安官
マリリン・バーンズ、、、フェイ(ロイの妻)
ウィリアム・フィンレイ、、、ロイ(夫)
カイル・リチャーズ、、、アンジー(ロイ夫妻の幼い娘)
ロバート・イングランド、、、バック(金を持った不良)
クリスティン・シンクレア 、、、リビー・ウッド(ハーヴェイの娘、クララの姉)
キャロリン・ジョーンズ、、、ハッティ(売春宿主)
ロバータ・コリンズ、、、クララ(家出娘)
ベティ・コール、、、ルビー(売春宿従業員)
ジャネス・ブライス、、、リネット(バックの恋人)


やはりホラーが軽いノリで観れるのでわたしには都合が良い。
少し古めのアメリカンホラーにした。
トビー・フーパー監督は『悪魔のいけにえ』で有名。
この映画も独特の風合いがあり、粗目でヌメッと暗い画質も丁度良い。

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セットと一目で分かるモーテルの中とその周囲だけで噺が進むのだが、どうも気温が全く掴めない。
まあ夜だし、雨でなければ天気は気にはならぬが、出て来る女性が皆軽装なのだ。
というか、とてもしっかりした淑女風の人がコートの下は裸であったり、、、。
何だか空気が分からない。

女性陣は皆綺麗で脚線美なのだが、それがシャワーや風呂に入ると言う訳でもなく、分かるのだ。
文句を言うところではないが、1人がそうなのではなく皆が同じ調子なので、きっとアメリカの暑い土地なんだろうと思う。
クロコダイル飼っているのだ。そのモーテルで。寒いはずは無いな。

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出て来る男が皆訳アリで、変というのも面白い。
たまたま1人がそうなのではなく、保安官(これもちょっと怪しい)以外は少なくとも皆、変。
病みまくっているのだ。極端に。
特に病んでいるのがモーテルのオーナー。
汚いことこの上ないモーテルに折角入って来た客を皆、クロコダイルの餌にしてしまう。
だいたい、モーテルのこれ沼なの?池に見えるが、まあそんなモノが飼える水場があるのが、変。
日本だったら鯉だと思う。そういうところは幾つも観たことがある(とても小綺麗で風情があった)。
クロコダイルはこうして育てて来たのね。ここではスヌーピーというアンジーのペットの犬が最初に喰われる。
(この時、鰐がハリボテであることがはっきり分かる。しかし鰐に噛まれればアウトである以上、鰐のスペックではなく、飽くまでもその水に落とされるかどうかの問題となる)。皆、隙だらけなので面白いように落とされる(笑。

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これまでに相当な数の人が行方不明となっているはずだが、、、
で、ちょっと調べてみると、ジョー・ボール事件という1930年ごろにテキサスであった事件を元にしているという。
そういえば、「悪魔のいけにえ」も何とかという事件をモチーフにしていたみたいだが、監督は思い切って自由に作ったみたい。
多分、本作もそうであろう。女性たちの服装がよく分からないのだが、監督の趣味の問題と言うなら気にしない。

しかし、フェイとリビーのギャーギャー騒ぐ声、途轍もなかった。これでは夫のロイがノイローゼになるのも無理もない。
家でも事ある毎にキーキーギャーギャー母娘で騒いでいたに違いない。
これ同情するわ。ホント。
ここでも二人ともフルパワーで騒ぎ続ける。
ベッドに縛り付けられた母のフェイはずっとドッシン・ドッシン暴れ続けるタフさを発揮。
娘のアンジーは床下に潜り込み、キエーキエーと金切り声を発する。ネズミも驚く。
ジャッドもイライラが頂点に達する。
(とは言え彼が鰐に喰わせようとするからだが)。

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この物語、唯一の病気軍団ではない(とは言えまともとも謂い難い)嫌みなキャラであるバックがやたらと金をちらつかして、遊びまくっている。
売春宿で特別待遇で遊んでから恋人のリネット連れてよりにもよって「スターライト・ホテル」にやって来た。
この日の「スターライト・ホテル」は大繁盛だ。次から次に客が来るのだ。
凄い汚いモーテルにも関わらず。
主のジャッドとバックには因縁がありそうで、露骨に彼を嫌っているが、金を握らされ部屋に入れることに。

そしてロイやハーヴェイと同じように鰐の餌となる(笑。この日は鰐にとって満腹と言うより、喰い過ぎの日ではなかったか。
だが、恋人のリネットはほぼ裸のまま逃げ切る。通りかかった車に拾われ。
これで救援が来るか、と思ったのだが全く関係なかった。そういう女ではもとよりない。もう登場もしない。
ずっとフェイとアンジーはヒステリックに助けを求め叫び続け、リビーにも危険が迫る。
せめてあの保安官にと思うのだが、、、
この辺、妙にシリアスではある(笑。

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この物語、モーテルの主人が鰐を飼おうとしたところで、こうなる運命であった。
自分の片足を喰いちぎった鰐を律義に飼うという神経はどういうものか。
鎌を振り回し、義足で素早い動きも出来ないのにせっせと餌となる人間を襲ってゆくのだ。
鰐は彼に感謝すべきだろう。

最後の最後にフェイを襲い重傷を負わせた後、アンジーを助けようとするリビーたちを襲おうとして、自分が鰐の沼に落とされる。
暫くして義足が水面に浮かんできてお仕舞。
クララ捜索に来たハーヴェイとリビー父娘との関りでこの一件の担当となったマーティン保安官が全て終わったところで「大丈夫か」と駆けつける。毎度のことだが。
言っておくが、大丈夫ではない。

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この粗い画面の質感が物語にピタリ合っていた。
観終わってみると、それぞれのひとにとり鰐の洗礼の儀式はどのようなものであったか、、、。
感慨深いものである。
かなり好感のもてる怪作であった。

わたしは一番最初にさらっと犠牲となるクララが生き残るヒロインに相応しく思ったのだが、最後にルビーに借りた金を返しに行く。
それでお仕舞、がすっきりしていて良い。クララには何処かに逃げて身を隠していてもらいたかった。
もしわたしがリメイクするなら、そうしたい(爆。






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変な天気

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雷が鳴るだけ。
少しだけ暗くなったが、雨も何も降らず、ほぼ晴れたり曇ったりだけの一日で、傘の心配もなく買い物出来た。
元々家では外に洗濯物は干さないので、雨の心配はしないが。
その時降っていれば買い物に出ないだけの噺。

クルマを処分してしまって何かと不便になるかと思っていたが、無ければ無いで自転車で事足りる。
大概の事は。
長距離移動の時だけ、タクシーを頼めば良い。
でも最近、道を全く知らない、説明しても分からない運転手に出くわす。
仕方ないから終盤は、そこを右、先の交差点を左とかいちいち教えて近いところに辿り着くというケースも。
そういうタクシーの方が金もかかる。無駄道を途中まで走る為。
まさか知らずに走っていたとはこちらも分からず。
「初めてくるところだったもんですから」って、これでタクシーやられたら堪ったもんじゃない。

そう謂えば、タクシー会社にドライバーが戻らないとか言っていたな。
どこも人材不足の様相を呈している。
近くの薬局もそうだ。レジも処方箋受け付けるコーナーもサービスのレベルが極めて低い。
確かに人による。

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人によって激しく異なる。コミュニケーションスキルも仕事自体のスキルも。
この薬局の特徴的なのは、その担当者が変わってホントにスムーズになり良かったのだが、何と薬の紙袋への正確な印字が出来ないのだ。わたしよりずっと若いのにパソコン音痴なのだ。わたしは30年間職場のIT主任していたこともあるが、そんなことが難しい訳がない。わたしの薬は、朝夕1錠と朝1錠、夕1錠の3タイプあるのだが、それを分けて出力出来ない。その他の担当者の時はしっかりやってくれていた。その男の時だけ、全部朝夕1錠。これ間違って飲んだら大変。薬の数も合ってるのかどうか心配になる。
そのくせ薬の量の調節で数がまばらになると、まさかと思ったがこちらのせいにして、ちゃんと数を間違えずに飲んでくださいと食って掛かる。薬によっては、それを飲んではならない時もあり必ずズレて来るもの(例えば胃カメラ飲む時や歯を抜くとき、傷の治療などが入るときは所謂血液をサラサラにする薬は止めなければならない)。人に文句を言う前にちゃんと印字が出来る程度のスキルをつけろということ。だがその前にコミュニケーションスキルがまるでダメなので、客商売には向いていない。薬剤師としても大いに怪しい。薬の動きの状況が読めないところなど。

まあ、、、客に対して無礼な店は幾らでもある。
一度頭にきてスレをあげたら物凄い人数が見に来たモノがあったが、わたしはどうやらお父さには見えないらしく(笑、物を買う時も独り者に見えるらしい。その割に大量に買う事も少なくないのだが。以前、娘に飲ませようとR1を3本だけレジに出したら、強制的にレジの女が1本だけ残し、他を撤収してしまった。何で?と聞くと1人でも多くのお客に飲んでもらう為、独りに1本としているだと?!連れがいるのならその分は売るとか何とか、そんなに品薄なら店頭に置くな、、、馬鹿か!!!これには非常に頭にきて怒りのほどを消費者センターなどでは何もしてくれない為、お店評のネットにあげた。そこそこ店も気にしたみたいではあったが、その程度。
ただこちらの怒りは収まるはずがない。その後、買い物ついでにR1を箱で3箱1度に購入して帰った。
レジは普通に通過した。当たり前だ。ふざけるな。何なんだ。

相変わらずプロバイダー関係の詐欺電話はかかって来るは、もう変な連中が多すぎる。変な!だ。
もっと変なのは、斜め前に住んでいるが。許せる範囲をはっきり逸脱した奴が。

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それにしても今日は変な天気だった。
どうでもよいが、あまたつさんがとても寒くなりますと注意を促していたがちっとも寒くはなかった。
雨もなかったし、まあそんなものか。
変なものだ。







パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女

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Special Delivery 特送
2023
韓国

パク・デミン監督・脚本

パク・ソダム、、、チャン・ウナ(凄腕配送ドライバー)
ソン・セビョク、、、チョ・ギョンピル(悪徳警官)
キム・ウィソン、、、ペク・カンチョル(特殊配送会社「ペクガン産業」社長)
チョン・ヒョンジュン、、、キム・ソウォン(ドゥシクの息子)
ヨン・ウジン、、、キム・ドゥシク(賭博ブローカー、配送依頼人)
ヨム・ヘラン、、、ハン・ミヨン(国家情報院職員)
ハン・ヒョンミン、、、アシフ(特急車両修理専門家)


カーアクションが何だか分からないが凄い。
トランスポーター」の女性版かと思うと 「レオン」のそれみたいでもあり、ともかくパク・ソダムが圧巻。
そうそう、「ベイビー・ドライバー」もあったな(最近の傑作)。
チャン・ウナ、ニヒルで辛口で、カッコ良いとしか言えない。100%依頼された訳アリモノを送り届けるプロ。
パラサイト 半地下の家族」の長女役で大ブレイクした人(それ以前から賞など貰いまくっているの)だが、その時出ていた少年チョン・ヒョンジュンと再タッグというのも面白い。
この少年がいちいち足を引っ張り彼女をピンチに陥れる。
子供役は兎角そんな役割だ。

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ソン・セビョク演じる悪徳警官チョ・ギョンピルがこれまた悪魔すぎる(笑。
ここまでねちっこいとちょっと食傷気味となる。
しかし韓国映画には悪徳警官よく出るね。
こういう警官しかいないような感覚になるわ。
ここでは完全なギャングのボス以外の何者でもない。

チャン・ウナの愛猫も出て来る。なかなか良い演技である。如何にも猫らしい。地の演技。
彼女は脱北者という立場。
一緒に働くメカニックのアシフはインドからの不法移民らしい。
そういった弱い立場の人間を匿うように雇ってるのが特殊配送会社「ペクガン産業」社長のペク・カンチョル。
味のある温かみのある人だが、チョ・ギョンピルにリンチを受け惨殺される。
まあ、このチョ・ギョンピルの憎ったらしいこと。手下に対しころあいが分からねえ奴だと注意するが、自分が一番分かっていない。

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彼女確かに天才ドライバーであることは分かるが、喧嘩もやたらと強い。
プロの殺し屋にも負けないファイターでもあった。
ただ子供のお陰で不意を突かれ相当なダメージを喰らい満身創痍になって追い込まれる。
何とも凄いのは、海の中に引っ張り込まれ、手錠で脚に敵の躯の腕が繋がれ万事休すと思われたときに鍵が上から落ちて来る。
どうにか自力で水から上がったみたいだが、、、
ここでも国家情報院とか言うのが気が付いて駆け付けるが遅い。少しは助けろと謂いたい。
如何にもやり手のような風情で役には立っていないでないのハン・ミヨン(よくあるパタン。イライラするところ)。

ホントは訳アリ父・息子を秘密裏に出国させるだけの任務であったが、結局、父を殺された子供を守り逃げることに意に反してなる(想定外の荷物)、イマイチその身の隠し方や逃亡方法・手段が杜撰に感じられるところも多々あり。
子供と大金と貸し金庫のキーを預かって逃がすと謂うのは彼女にとり、既に任務を逸脱した行為である。これまでにないパタンであるが、愛猫の心配もしながら全力で挑む。
彼女の心情の変化などポーカーフェイスの中にじわじわ感じられるところはやはり上手い。

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しかしあんなに手当たり次第、車を盗みナンバー付け替え、逃亡するのは勿論スリリングで面白いが、持っていかれたオーナーはたまったもんじゃないわね。
色々な車とその走りっぷり魅せてくれるので愉しいものだが。
捕まったら罪に問われるのは免れないか。

何と言うか、何か書こうと思って書き始めたのだが、ほぼ書くことがないことに気付く(爆。
そんな映画だ。
面白いし役者は芸達者でいろいろやっているが、内容や展開、またはディテールについては、特に言う事もない。
結構詰め込まれてはいるがシンプルで、ちょいと杜撰に思えるところもあり隙のある映画でもある。
だがそこをつついて文句を言う気にはならない。

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パク・ソダムの映画になっていた。
それでよいと思う。
悪が余りに悪く、ちょいとやり過ぎ感もあったが、韓国映画である。これが普通だろう。
脱北者で両親を失ったヒロインは影があり果敢なげだが強い意志を持つ。
飛び抜けたドライビングテクニックと格闘技にも才能もあり、この先もしぶとく生き抜くだろうという事が分かる。
後味は悪くない。
少年については余り感情的には応援する気にはなれなかったが、まあ良いか。

Special Delivery004

結局、300億ウォンはどうなったのか。
キーは確か彼女が手にしていたはずだが。
どうも終盤の流れがよく分からないでいる。
愛猫と離れて生活しているようであったが、結局また戻れたのか。
少年とも再会しその後どうするのか。このシーンはない方がよかったな。手紙で彼女の無事を示す程度に収めた方が良い。
何か終わりがよく分からない。あの携帯の写真は、、、学校に送る前に寄ってゆくところがあると。
意味深なところで終わるが、ハッピーエンドとは謂えるようだ。続編の匂いはなかったが、どうなのか。

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イーストウッドの『運び屋』まだ観ていない。それに気づいた。




AmazonPrimeにて





風が強すぎた

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外の風の唸る音が半端でない一日であった。
こんな強風吹き荒ぶ日に外出する気にはなれない。
ということで一日中、娘と焼肉食べたり、TVの録画を見たりしていた。

もう弛み切った人生よ(爆。
TVで断然面白いのは「乃木坂工事中」の 頭NO王決定戦?圧倒的であった。
腹を抱えて笑う事は健康に良いという。
ならば打って付けの番組というかその回である。

珍回答続出で面白くてしょうがない。
ただの誤答ではないのだ。
次元が違うところが素晴らしい。
ただの間違いなどでは、笑えないし。
この突飛な回答は、お笑い芸人のネタを遥かに凌駕している。

面白い演芸観てもここまで笑えない。
今回特に受けたのは、わたし的には弓木さんではなく坂口さんである。
八百屋さんと買い物客の会話を何でもよいから吹き出しに入れよという問いに”I'm tomato.”と書いて、なにそれ、、、。
トマトは確かにスラングもあり娘を指したりもするが、それとは関係ない。
何でトマトなの?と聞かれ吹き出しがトマトの絵から出ていたからと、、、。問題を見ていないのかというもの。
「トマトは話しません。そういうファンタジー問題ではないでしょ」とかもう、こういう珍答が次々に溢れ出て来る。
何と言っても凄かったのは、運動会の「サボテン」組体操の絵を完成させなさい、という問いで、膝の上に乗ってバランスをとる人の絵を描き加えるものだが、流石に池田女史や 賀喜女史は見事な絵を描き加えて体操の形を完成させ皆を感心させていた。だが、坂口さんは「サボテン人間」を支える人に対峙させて描いており、会場をどよめかせた(笑わせるだけでなく怖がらせてもいる)。
これは、ニュースになると言われていたが、ホントに出現したらもうホラーどころの噺ではない。
以前から「画伯」と呼ばれイクちゃんと張り合っていたが、本領発揮である。
(イクちゃんの絵はシュールなだけだが、坂口さんのはホラーテイストが凄い。司会の設楽氏が北欧のシュールレアリストにこういう人がいると以前言っていたがホントよ)。逸材である。池田女史とはまた違った意味で。

この辺、どれも地味な誤答であれば、面白くも何ともないし、それをつついたりしたら人権に触れる失礼な行為にもなりかねない。
だが、これらは全てそれを超越して純粋なエンタメへと昇華しており、単に面白いだけなのだ。
所謂、「天然」とはこのことなのか、と分る。
他に面白いのは一杯あったが、誤答を指摘されてリアクションが面白かったのは筒井さんだ。
何でわたしの答えを違うと謂うの?わたしはこう思っているんだから、という感じで全く動じず、とても良い姿勢を保ったままなのだ。
育ちの良さが窺える。これまで自分を、自分の言ったことを否定されることなどほぼ無く、それもいいわねと全て受け容れられて来た証だ、きっと。グループ内でもこの人と遠藤さんはなにやっても可愛い可愛いで全肯定されて来ている。これからもそのまま行く事は間違いない。

それで、「頭NO王」となったのは、予想通り弓木さんであった。二連覇らしい。
流石におばあちゃんに顔向け出来ない~とか言っていたが、設楽氏に何でも一番というのは凄いことなんだよ、と言われると、そうですかあ~とすぐさま立ち直ってニコニコしていた。
いや~みなさん、自己肯定感が素晴らしい。
まあそうでなければ、あの場所にはいないだろうし。
そもそも乃木坂に受かるはずもない(倍率がゴルフのホールインワンの確率で入って来ている人たちである)。
並みのひとではない。

ともかく企画でこれが一番面白いのは確か。

風が強すぎる日はこういうの観て過ごすのがベストかも。
イチゴでも食べながら(笑。

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フォービア/4つの恐怖

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4BIA
タイ
2008

「孤独」:ヨンユット・トンコントーン監督
アピンヤー・サックジャルーンスック、、、ヒロイン

「報復」:パウィーン・プーリジットパンヤー監督
ライラ・ブンヤサック、、、ヒロイン

「真ん中の人」:バンジョン・ピサンタナクーン監督
ナッタポン・チャートポン

「最後のフライト」:パークプム・ウォンプム監督
ニティワット・タラトーン、、、ヒロイン


これらの監督はタイでは有名なヒットメーカーだそうだ。
それもあってか、よくある新人監督のオムニバス映画とはレベルが違う。
大変こなれている。
全く無駄がなく締まった構成だ。
エンターテイメント作品として申し分ない。

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オチがとてもしっかりしているので、とても観易く面白かった。
全く危なげない堅牢な作りなのだ。
しかも役者が上手い。
この続編というか、次のシリーズもあるらしいが、是非観たい。
もうJホラーとか見る気がしないわ。

ただすべてがスッキリ、バッドエンドなのも清々しいが、、、
何でそこまで酷い目に遭わせるのよというところはある。
情け容赦ない、ソリッドな仕上がり。演出も上手い。BGMも丁度良く。

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「孤独」は、主演女優による、自分の部屋での携帯のやり取りだけのほぼ独り芝居。
脚のギブスで動くのもままならない状態なのだ。
そのなかで徐々に追い詰められて極限状態までに至る精神状態を好演。
いう事なし。
女優さんも、BlackPinkのLISAと同じ国の人なんだなあと何だか感慨深い(笑。
男の幽霊に悩まされるのだが、最後に何故なのかが劇的に分る。
ヒロインが無残にも殺されるのは可哀そうだが、急転直下の結末に説得力あり過ぎ。
お見事と謂いたい。

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「報復」は、虐めがターゲットと定めた対象に対し全く抑制も効かずエスカレートして行く過程がリアルに描かれる。
実際、こういうものだ。これが人間の本性だ。
そして死んだ男の子が報復に出る。殺されて当然の糞屑どもを惨殺して行く様が実に気持ち良い。
最後に悪グループの女子が殺されるのを免れるため、自分の両眼を自ら抉り取る。
これでわたしを殺せなくなったわ、と眼窩からドロドロ血を流しながらその顔で笑う。
韓国以上に生々しく徹底した表現を追求している。面白いねえ。

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「真ん中の人」は、テントで寝る人の位置であるが、俺が死んだら真ん中に寝てたやつに呪いをかけるという冗談に皆が呪文のように囚われる。この死んだらと言った男子が、川に沈んで上がってこなかった友人なのだが、その為に他の三人がこの男子の幽霊に脅かされる流れが描かれて行く、、、。

4人で川遊びで無茶をし、急流に呑み込まれボートから全員が投げ出される。3人が岸に泳ぎ着くが1人溺れてしまう。
友人を救うべく泳ぎの達者な仲間が助けに飛び込み、溺れた男子は浮かび上がり助かるが、助けに行った友人はそのまま上がってこなかった。その友人が夜になって突然テントに還って来る。他の男子は気味悪がる。そしてやはり彼が幽霊であることが分かり恐怖に駆られ逃げ惑うのだが、最後の最後に、最初の救出劇自体も幻想であったことを思い知るに及ぶ。
死んだ幽霊の友人は他のモノたちも既に死んでいることを伝えようとしていたのだ。彼が指さすところには、他の3人の死体も浮かんでいた。つまりボートから落ちた時点で全員流され溺死していたにも関わらず、最初にテントで話した呪いの冗談が彼らのなかに共同幻想を起動させたと謂えるか。彼一人が死んで自分たちが生き残り呪われるという物語。
今でもおれがお前たちの友達だと分るか?に対しそうだ友達だよと皆で死んだことを認める。
最後の締め~どんでん返しが効いて面白かった。

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「最後のフライト」これが何でこのフライトアテンダントを王子妃が虐めるのか、最後の方でこちらも納得する。
そしてヒロインがもうしませんと王子妃の死体に誓うのだが、もう時遅しであった。
こちらとしては、王子妃をはじめ周囲のヒロイン滲めに見え、何でこの人ばかり酷い目に遭うのかと思うが、そう言う事なのね、と分かる。王子とこのヒロインとの浮気が王子妃にバレたのだ。これが死罪に当たるのだからキツイわ。
ちゃんと王子も罰せられないと理不尽であろう。噺は、飛行機で本国に還されるミイラみたいにされた王子妃の死体をたった一人の客室乗務員のヒロインが飛行中見守る間の恐怖に慄く幻想世界である。密室劇の飛行機版で基本独り芝居に近い。
タイは、こういうのが得意なのか。ここでもヒロインは見事に翻弄され殺される。


エンタメに徹したホラーであった。
後味も良い。
この次も観たい。タイホラー気に入った。




AmazonPrimeにて







切ることが大事

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今日は映画を観る日ではないし暇はないのだが、隙間時間にひとつ観てしまった。
文字通り、しまった、である。
「傀儡の家」というの。お話にならない映画だった。ダメだわ。日本の低予算ホラーは。
(低予算でなくてもそうだが)。

ちょっとこの映画の面白いところは、曰くつきの家を借りてホラー映画を撮っているのだが、ある日監督が現場に来ない。
いくら待っても現れないので助監督?が続きを撮り始める。
監督連絡つかないが、どうしたのかなあとふとその家の納屋みたいなところに入ると、そこに監督の死体があるでないの。
それを発見したのが音響担当の若者と主演女優だ。ふたりともやたらと真面目なベビーフェイスなのだが、その死体を前にここは取り敢えずこのままにして撮影の続きをやりましょうと、扉を閉めて行ってしまう。その後はごく普通に映画撮影に入っているのよ。
何じゃこりゃ。そういうところばかりとは言え、ここはとくに、普通死体発見すれば、警察に通報だろ。これは取り敢えずなかったことにして、ってその隠蔽体質何なの?お前ら政治家か?真面目な振りしてこいつら何なんだ、で笑えるホラーなのだ。
でもちっとも面白くも何ともない。またドハズレなのよ(トホホ。噺自体がつまらん。細かいところだけでなく。

その後、娘たちに夕食を作り、ふとエキゾチックなホラーをまた何気なく覗いてしまう、、、これがホントにこれまでにない感覚の、何と言うかソリッドな質感の映像で、そのことばからタイかしらと思って確認すると、そうだった。タイのオムニバス映画であった。
役者も上手いし、噺も無駄なくきりっと締まっているし、予算はかかっていなくともアイデアと撮り方次第でどうにでもなると謂った惹き込まれる作品である。スタイリッシュでもあった。
ただ、今から全部観るのは無理だから、明日余裕があれば観てみたい。二つばかり観たがなかなかのもの。ともかくスカスカの弛み切ったぼよよんとした邦画とは比べものにならない。

しかし何と言うかつまらないものは、ほぼ詐欺的なレベルの出来なのだ。
文化祭での映画部の出しものとかならまだしも、何でこういうものが普通に見れてしまうのか、、、。
単に玉石混交とかいう問題ではない。もっと振り幅が大きいのだ。
詐欺レベル。
詐欺と謂えば、ホントに最近その手のメールや電話がくる。
少し、前はエポスカード。購入履歴に不審点がありましたので使用制限させてもらいます。フォームから入ってご確認ください的な、、、。即削除。使ってないのよ。ここのところずっとね。
それから、NTT詐欺。こちらは電話で来るから時間を奪われる。即切ればよいのだが、せっかく来たのだし、どんな手で来るか取り敢えず聞いてみようと少し付き合うがこれがまた長いのだ。聞かれたことも必要最低限答えるがしょうもないことを聞いて来る。そんなこと電話する時点で何で知らんのと謂うのも含め。そしてもう少し次の出を待つ、が何とこの後、設定の担当者からまた電話しますという。これにはカチンと来て何でこんな時間帯(8時過ぎ)によこしておいて、またかけてよこすのかと聞くと30分ぐらいで済みますからとか。ふざけるんじゃない。ともかく話の内容がこの辺一帯のモデム交換をして回っているとか。1Gから2Gになり通信速度も上がりますよと来た。無料とは言っていない飽くまでも。それにNTTは1Gの上は10Gだが。何だその中途半端な2Gというのは、このボケが。それから電話して来る時間帯だが遅い時間にすれば本社に確認電話が出来ないということもあるのかしらね。
下らない。

以前は頻繁に屋根である。瓦のあそこがちょいと曲がってるでしょ。工事が必要だとか、、、よくあるのは頭領に謂われてきたとか謂うもの。そいつを出せ、とか関わっている暇もないので直ぐに帰ってもらうが。うちは00%建ててもらった会社がメンテを定期的にしてくれるので飛び込みには一切応じない。それから下水掃除をすると言う飛び込み業者に一度それを頼んだことがあったのだが、そのまま何だか上がり込み床下の状況も見るとか言って、全くの嘘ビデオを今撮った画像だと見せ、床下に水が溜まっているから至急措置が必要と言って見積もりを置いて行った。これは完全な犯罪だぞ。家は三日前にいつものメンテの一環でシロアリ対策を床下に講じていて、水など入っている訳がない。だが心配なので担当者に来てもらい観てもらったうえで、写真も撮ってもらったが、先日見たものと似ても似つかない床下構造なのだ。水がどうのと言ったレベルの噺ではない。担当者と一緒にこの見積もりは何だねと笑った。

詐欺業者は日常的に横行している。基本向うから来たものは即断り、悪質なものは直ぐに警察に通報する。
もう何度もしている。
こちらが不便を感じた時に先方に仕事を依頼すればよいだけの事。

Amazonの映画は、星の数では計れないところがあり、観てみて何だこれと謂うのは確実にある。
チョイスに悩む。一度観始めるとこれがなかなか切れないところもある。
切ることが大事。



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ゆびきり 牛抱せん夏

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今日も何となく聴けるというところで、怪奇蒐集者の牛抱せん夏という人の噺を聴いた。
怪奇物は特に感情移入する類のドラマでもなく、ホントの体験談であってもただフウンと聴いていれば良い。
それ以上のものではない。文脈の異なる他人の噺だ。
勿論、わたしも気をつけないと、という部分はあったりするが。

牛抱せん夏という怪奇蒐集者も知り合いの噺や自分の体験談も交え、不条理な噺を女子会で話すような感じでしてくれる。
落ち着いた年齢層の女子会という感じである、飽くまでも。キャピキャピしてはいない(それも面白いかも知れぬが)。

ただ、余りに分らない噺があって、味わうより、何で?が気になりどうにも、、、というのはある。
一番しっくりしないのは、川に遊びに行った噺で、男性がひとり溺死したというもの。
彼が一度川に溺れるが何とか助けて戻って来る。
仲間は彼を含め6人か。
「寒い寒い」を繰り返す彼を車に横たわらせ彼の車で帰って来る。
彼の姿は勿論全員観ておりバスタオルを掛けたり着替えさせたりもしていた。
間違いなく彼は実在している。更に車は彼の車であり行きは彼の運転で渓谷に来たが帰りは体調の関係で他の友人の運転で戻っている。しかも彼の身体が心配なので全員で彼のアパ―トまで送り、近くに住む母親にも知らせ来てもらってもいる。
母もしっかり彼を確認しているのだ。

それでいて明くる日、警察にその彼が渓谷で釣り人により遺体として発見されたと知らされる、勤め先で事情聴取も受けたそうだ。
更に彼の車がその川の付近で発見されたと。
では、彼ら6人はどういう移動手段で帰宅したというのか。
非常事態の混乱のうちにあった場合、独りであれば何らかの取り違えや幻覚も起きる可能性もあろうが、、、
集団で揃って皆が同じ幻覚と取り違いをするなんて、いくら何でも変。

彼らが母に預けて帰った後、息子の姿は消えていたと謂うが、彼らが乗って来た車はどうなったのか。
その辺の経緯が語りからは見えない。もう少しディテールをはっきりしてもらいたい。
息子の霊が実体化し自分のアパートに戻り母に確認してもらうことで昇天したというような捉えはこういう噺ならあるだろうとは思うが、車はどう考えてもあり得まい。6人は何に乗って来たのよ。UFOかい?これ不条理な噺というより杜撰な噺だ。
怪奇譚として受け入れ難い。怪奇と無理の差はハッキリとある。怪奇は霊の文脈でみればあるのかもと納得できる範囲で可能。
人に聞いた噺であるにせよ、もう少ししっかり聴きただして検証したうえで伝えて欲しい。

この人の話し方は、慣れれば聴き易いものになろう。過剰な力みはないので助かる。
(村上ロックの凄さが今更ながら分る)。
「ゆびきり」の噺はその語源や言霊とも謂える力の存在を伝える説得力ある噺であった。
拳万(げんまん)とは約束を破ったら10,000回殴ってもいいよね、という事だとか。約束はせんほうがよいわ(笑。
「ダンプカー」の噺は、リリカルで、如何にもありそうな事に思えた。噺自体の雰囲気も良い。
忽然と現れたダンプの運転席に乗った白ワンピの不思議な女性に声をかけられ、少年はビックリする。そして交通事故に遭うような不吉な言葉を放たれる。とても不安になる少年。
そして実際に車に跳ね飛ばされたのが、その少年の友達であり、それを目の当たりにしてしまう。彼はトラウマを抱えこむというもの。
「紫陽花」は、飛び降り自殺したカップルの場所だけ赤い花となっている噺。
土壌の性質によって花の色の変わる紫陽花は、酸性なら青くなり、アルカリ性なら赤くなるそうだ。リトマス試験紙みたいな花だ。
それで人の血液はアルカリ性なので、カップルが激突した地面に咲く花は赤く咲いていたという噺。そうそう、そこの花を一つ持ち帰って来てしまった為に牛抱せん夏女史のアパートにそのカップルが訪ねて来てしまったそうだ。死んだときの姿で。女性はキレイなままで済んだが、男性の方は身体がグチャグチャになっていて女性に絡みつくような形で発見されたと。そのままの姿を保ち出て来たそうだ。
こりゃビックリするはず。さぞ怖かったであろう。この件も見える人にしか見えないのだろうか。見たくはないが見えぬものにずっと祟られるより、原因がはっきりわかり直ぐにお祓いして元に戻せるほうが良いだろう。

ともかく昨日今日と話を聴いてみて、好んでやばい場所に肝試しに行ったり、何の気なしに拾ってきたりはしないことだと思う。
基本的にしないが。大金が落ちていても(笑。違った意味で厄介な事にもなる。

この女史の噺は他のも聴いても良いような気がした。

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他のモノはちょっと演出キツメな気がする。





AmazonPrimeにて





幻影奇譚

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山田ゴロという漫画家で、霊の見える怪奇蒐集者の話を聴いた。
ほぼ全て自分が直接(または家族が)体験した噺だったと思う。
まさに茶飲み噺を聴いている感覚で、途中で寝た。

怖い話ではなく、霊絡みの噺というだけで、何と言うかこの日常世界と霊界?の交わった場について騙っているようだった。
特に印象的なのは、ただいつも通りに過ごしていて、一緒にいた者(妻であったり)が今誰と話していたの?とかふと聞かれることで、自分しか見えていなかった相手がいたことを事後的に知るというモノ。
なるほどね。そういう事だとしたらわたしは全くそういうものに接したことも見たこともないと断言してきたが、普通にそれとなく見たり会釈した相手が実際にいたのかどうか、一人だけでいる場合は確証不能だ。霊と目が合っていたかも知れぬわ。
とは言え、どうでもよいことだが。
そこに拘る気が無いし。ともかく霊感という受信システムは蟲が関係しているという。人の中にある蟲次第のようだ。蟲のネットワークでもあるのかも知れない。蟲が好かんとか虫唾が走るとか、こういう相互的な関係(通信)でもある、、。わたしはそれを無視して来たみたい(笑。

ただ、普通に見えてしまう人は、何かあれば不可避的に関わることにもなるみたい。
少年時代から、友達のお父さんが最近具合が悪く何かが家にいるみたい、とか言う事があれば、即招待されてそのお客の正体を特定する。そして坊さん呼んでお祓いしてもらい、お父さんはスッキリ元気。友達は大喜び。
結構その方面では役立つ頼りになる人である。わたしの家も見てもらいたいものだ。結構いそうだぞ(怖。わたしの母親には間違いなく10体くらい凄まじいのが憑いている(爆。最強のお祓いをしてもらわなければなるまい(娘で金がかかるから今はちょっと無理だが)。

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ひとに悪さをしている本体を見出し、お祓いで解決するなら、それはベンチャービジネスにも展開できる。
但し、見えなければどうにもならない。見える人はやってみたらどうだろう。結構儲かるかも。
算盤の先生が殺害されたときも、山田君が先生の霊から算盤問題プリントの紙で包まれた馬糞を託された為、厩舎に関係があることが分かり馬糞を処理している穴から半ば白骨化した死体が発見され、行方不明で姿をくらましていた馬方が逮捕となった。
見えるだけではなく実体化したモノも受け取れると謂うのは強い。
この力があれば、商売になるぞ。あくまでもその力があればのことだが。

それから山田氏の謂うには、心霊スポットとかに素人がズカズカはいるものではないということ。
氏もそういうところには行かないことにしているという(以前、一度結界内に入ってしまい酷い目にあったそうな)。
ならば、見えない普通の人が行って良いことがあるとは思えない。
わたしは間違ってもそんなところに行く気はないが。
心霊ものの映画関係者もそこは気を付けてもらいたいものだ。

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また、霊は身内とか親密な者の思いやお札などのアイテムに呪縛される傾向もあるのか。
子供を若くして亡くした親が子供を結婚させてあげたいという思いから、赤い封筒に髪の毛を入れて道端に置いておくという風習がタイとかにあるそうな。旅行者がうっかり日本に持ち込んでしまったことで、その封筒に封印された女のこの霊がとり憑いてしまったというのが、先のお父さんの例である。
その国では、それを拾ってしまった人はそこにお金を入れ、また元の場所に戻すという。酔っぱらったお父さんは何だこれと拾いそのまま帰国してしまったらしい。山田少年がその女の子をはっきり認め、丁寧にお祓いしてお札を破ってあげるととても嬉しそうな表情で昇天したみたい。
亡くなった者をこちらの勝手な思いで束縛してよいはずがない。向こうに逝ったモノは向うのモノ同士でやってゆけばよいのだ。
世界が違うのだから。ホント、普通に生きてるようで全く意思疎通100%不可能な者も沢山いるし。この世という空間も均質ではないのは確か。ルネサンス以前の絵画を観ればよく分かる。遠近法は暴力装置であった。

山田少年は生霊も見えた。友達3人と夜道を歩いている時に、皆から慕われている大地主で、足腰の立たぬおばあちゃんが、彼方からウサイン・ボルトみたいに激走して迫り来ると、あっという間に彼らの傍らを過ぎ去って行ったという。
このまま歩けばそのおばあちゃんの方向に近づくこととなり、どうしたらよいかわからなくなる、、、。
そりゃ怖いわ。もう怖くて怖くて、3人で泣いていると、男性がやって来て安全なところまで導いてくれたそうだ。だがその男性が誰であるか分からないと、、、小さな村なので皆顔見知りなのだが、全く知らない人であったとか。怖い夜であった。

幼い頃、山田少年の家に托鉢の坊さんが2人一緒に現れ、片方は坊さんでもう片方は坊さんというより捕まった荒くれのようであったが、母親には坊さんしか見えなかったようだ。その際に坊さんが、この子には仏が宿っており将来なりたい人になれるものを持っているから大事に育てなさい、と謂われたそうだ。

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その時の体験が元になり今こういう噺をしているという。
出逢いは大切だね。
と言うかそうした出逢いに恵まれるという事が大きい。





AmazonPrimeにて







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さてこれからが問題

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ほぼ思考停止で、、、
毎日、2人の娘の高校に提出する書類書きと寮に入る為の必要なモノの買い出しに時間を割いている。
費用も異様に嵩む。寮の一か月の費用は、わたしが以前2年間だけ外に借りていたアパートの3倍以上かかる。
それが2人と来た。計算すると眩暈がする(嘘。
双子はいつもかかる時には、どっと来る。これは毎度のこと。
最近は特に、オシャレ、ファッションにも急に興味が湧き(自然だが)しょっちゅうその手の買い物に走り、、、
中学時代の友達と別れを惜しんで、映画やディズニーランドやカフェやレストランやお買い物に出歩いている。
別にいいけど、、、。誰もそうしたものだろう。

わたしは、家で昼寝して掃除して買物に行って、最近は皆が外食して来るからここのところ食事は作らない。
乃木坂や桜坂が蓋にプリントされているカップスターを幾つも食べたか、、、。
家族が食事しないのなら、わざわざ作る気力も出ないしめんどくさいからカップものやレトルトもので自分の食べる分は済ませることが多くなった。
カップスターの如何にもカップものという感じのジャンクさ加減にちょっと嵌ってしまった。
何かサイバーパンクな味なのだ?いつまでも止まない酸性雨でスープ作ったみたいな。
蓋の裏側のメッセージも如何にもジャンクものという感じでお気楽。極楽。

娘に作るときは野菜と肉の分量を考え、栄養価の高いものをと心掛けるが(彩も含め)、自分独りでビーフステーキやっても何だかね。
とは言え、ジャンクフード食べていても変な感じがしてくるし、、、
そこでたまたま割と好物のイチゴとメロン、マンゴーなどのフルーツ食べると何やら救われた気がするのだ。
それに気づき、それらのどれかを意識して食べるようになった。
購入しやすさから、イチゴの時が多いが。
何であっても救われたい(爆。

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娘の方も直ぐに、入学前のクラス編成を兼ねた習熟度テストが控えている。
長女はついこの間まで、卒業式の校歌の伴奏練習に集中していたこともあり、今は糸が切れたタコみたいに携帯ゲームを呆けた顔でやっている。これでは、落ちこぼれクラスにならないか。5教科で得意なのは数学だけなのだ。
将来オルガン奏者になりたいらしい。
わたしの以前関わったことのある音大教授が退職時に、3階建て自宅をぶち抜きパイプオルガンを設置したことは知っている(写真で確認しただけだが)。そんなことをするくらいになれば良いが(自分でやってね)。

次女は完全にアニメオタクであり絵を描くのが一番好きだ。
ここはわたしと似ている。
しかし2次元の人間であり、ホントに2次元思考である。
この先、どうなるのかサッパリ分からない。
友人に左右される人間でもある。その分心配。YouTubeに音楽上げている友達のアートワーク頼まれたと言っていたが、その辺から入って行くのも素敵だとは思う。
どうするつもりなのか。国語が得意だから、何とかなりそうにも思うが。


ただ、これからが更にスケールアップして大変にはなりそう。
一所懸命に打ち込めるものを見つけてもらわないと。

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書類書きがめんどくさい。







くだらない。

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先程、投稿フォームを開こうとする前に、AmazonPrimeページを開くといきなり「貞子」と来た。
取り敢えず、暇ではないが、観てみることにした。
大駄作であった。


凄まじい駄作!
観るに堪えない。
とるとこなし(苦。


「貞子」って何だっけ、、、。
そもそも。
どうでもよい。そんなもの。

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ともかくストーリーがまるでダメ!何よこれ?
演出がどうのとか、演技や役者がどうのという問題以前。本がまるでダメ。
これほど下らないもの見たことない。
というモノが、これまでにもいくつかあったにせよ、これは余りに酷すぎる。
噺にならない。
全てが全て。
(強いて言えば、池田エライザの目の演技が印象に残った)。

我慢して最後まで付き合ったが、日常全て我慢の連続であるところに映画で更に我慢してどうなのよ(爆。
いい加減にして。わたしが観たのfだから仕方ないが(苦。
池田エライザ主演だから我慢したが、そうでなければ、途中放棄間違いなし。
(そいえばエライザ女史の監督作品まだ観てないことに気付く。探してみよう)。

しかしよくもまあ、こんな下らない噺をせっせと作るもんだね~。
よっぽど暇なんだな。
全編を通して何でそうなるの、何でそう思うの、何でそう動くの、何でそう繋がるの、、、の連続でポカンとするだけ。
自然に沸く感情、共感、必然性、、、何もない。
貞子の行動原理も含め、主演その他のキャラの動きも全て意味不明。
だから勿論、恐怖にも何にも繋がらない。何にも、、、
ただ何でと、呆気に取られるだけ。

呆れてものも言えない。

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池田エライザはこれからは自分の作品作りに専念し、自分の作品の主演をやればよいと思う。
この映画も「目」の演技の練習にはなったのでは。




AmazonPrimeにて




やはり観たくない

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映画は肌に合わない。
基本的に、、、。
苦手。

いつもの公園でゆっくり過ごし、無理なく絵を描きたい。
それだけ。

これから数日間トイレの時だけ起きて、後は寝ていようと思う。
ブログは手を洗ったついでに書けばよい。

時間を掛ければよいというモノではない。
映画は時間を強要する。そこが嫌いだ。

本なら読みたいところだけ飛ばし読みして閉じればよい。
絵は描きたくなければ描かないだけ。
映画も勿論、観なければよい。

ただ、何もしないことが出来ないのだ。
不思議だが、、、。

明日は卒業式だから一日中寝ているつもり。
式に意味を感じない、葬式なども今後一切出ない、人混みのなかに出て行く気が全く起きないのだ。
そういえば、中学時代はよく絵を描いていた。徹夜もどれだけしたか、、、。

コロナは丁度良かった。
独りで過ごせるチャンスでもあった。
人がどうのではなく、人というコードが。うんざり。

何だか最近この投稿ページがやけに入力しずらい。
インターフェイスが馴染まなくなって来たか。

長年やり過ぎた。
全てどうでもよくなるもの。全てどうでもよくなる。
それは当然。

そう思った時に死んでいるのだろう。
わたしの母は95でまだ生きている。
どういうつもりなのか。

端からこの世界に他者の存在しない人間がいる。
確かにいる。その証明となる存在だ。
究極の他者が死であるから。

いつまでも自己愛に塗れ野放図に生き続ける。
周りの頭の悪い馬鹿共は、周囲に気を遣っているなどと思っているが、全く外など見てはいない。
その振りを演じているだけ。ふざけるのもいい加減にしろ。いつまで続けるつもりだ!!!

ともかくうんざりする。



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そろそろ娘の卒業式

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わたしにとりイチゴが一番栄養になるみたい。

こちらが何をやって来たかどうか、分らぬが、それなりに育って来たようだ。
何にしても全てはなるようにしかならない。
ではなく、すること全て予め決まっているのだから、われわれには追認しかない。
起こってしまっていることをわざわざ確認することが、生きることか。

ただ、わたしは卒業式がどんなものか、その日にならぬと分らない。
全てはその身体性における規制によるもの。
全てが一度に起きたのなら、時間など必要ない。
何故こんなめんどくさいことをするのか敢えて。

何故こんな下らないことに付き合うのか。
どうして追認するのか何を思い出すというのか。
いやそもそも思い出ではない。
出来事とは何か。

何が一体起きたと謂うのか、、、、、、、、、l
何も起きてなどいないのだ。
この幻想は何処から来るのか。
ただ脳内で何をしているのかわれわれは。

”Epitaph”を聴いている。
古典ロックが今更身に染みる。
いや他に聴く曲がないのかも。
別にサティの”ソクラート”でもグレツキの”交響曲第三番”でもフォーレの”レクイエム”でもよいのだが、、、
フォーレのはちょっと美し過ぎるか(モーツァルトでは何故か元気が出てしまい困る)。
そしてクラフト・ワークは暴力的過ぎる。
やはり歌詞で”Epitaph”を聴いてしまう。

The wall on which the prophets wrote
Is cracking at the seams
Upon the instruments of death
The sunlight brightly gleams
When every man is torn apart
With nightmares and with dreams
Will no one lay the laurel wreath
When silence drowns the screams
Confusion will be my epitaph
As I crawl a cracked and broken path
If we make it we can all sit back and laugh
But I fear tomorrow I'll be crying
Yes, I fear tomorrow I'll be crying
Yes, I fear tomorrow I'll be crying
Between the iron gates of fate
The seeds of time were sown
And watered by the deeds of those
Who know and who are known
Knowledge is a deadly friend
If no one sets the rules
The fate of all mankind I see
Is in the hands of fools
The wall on which the prophets wrote
Is cracking at the seams
Upon the instruments of death
The sunlight brightly gleams
When every man is torn apart
With nightmares and with dreams
Will no one lay the laurel wreath
When silence drowns the screams?
Confusion will be my epitaph
As I crawl a cracked and broken path
If we make it we can all sit back and laugh
But I fear tomorrow I'll be crying
Yes, I fear tomorrow I'll be crying
Yes, I fear tomorrow I'll be crying
Crying
Crying
Yes, I fear tomorrow I'll be crying
Yes, I fear tomorrow I'll be crying
Yes, I fear tomorrow I'll be crying
Crying

    *ピート・シンフィールド

酔う為に。
既にわれわれはアルコールなどで酔える身体ではなくなっている、、、、、、、、、、
時にはルー・リードであり、時にはピーター・ハミルであり、、、。
酔ってやり過ごして来たと、いい加減に吐いてもよかろう。
、、、吐くにせよ何にせよ、、、

新しいのは聴かない。
”詩=死”が足りない。

こんなものを終わらせなければ。
もううんざりだ。
反吐が出る。



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煩わしい物語

Great Attractor001

一日中目まぐるしく生活していると、ボウっとして来る。
歳のせいもあるが。

映画を観て書かない時は、ブログには15分以上はかけない決まりにしている。
しかし今日は、投稿ページを開けた時、何故か横になりたくなり、なった瞬間眠ったらしく、3時間後に目を覚ます。
疲れているのだ。
きっと。
何に?

物語にだ。
様々な物語の重圧に耐えながら生きている。
それぞれの自我と言い換えても良いが、心理学的過ぎる。
やはり(暴力的な)物語の交通事故だ。

よく物理的な距離を保てばかなり事態は沈静するとは謂われるが、物語が消滅するわけではない。
それは野放図に進行している。
突然こちらの静寂を破り乱入して来る。

猫がいなくなる。
暗証番号がエラー入力で無効になる。尻拭いをすることに。
採寸を今日にした。
書類が明日必要。
突然の買い物。

等々、
人と会う約束をその日の30分前にカレンダーで知る。
(またリマインダー使うか、はともかく)。
色々な思惑、要求、予定に乗り切れない。

至る所に空白が生じる。
ここがもっとも大きな問題。
突然の事故と空白~飛躍が重なると大変な問題にもなりかねない。
細かく明滅しながら持続するわたし。
しかしそれは実にフラジャイルで、容易にあらぬ方向に逸れてしまう。
巻き込まれることばかり、罠が妙なタイミングに仕掛けられている。

軌道は修正しつつ、出来る限りの対応は試みるが、やはり乱されることの不快は大きい。
とは言え、ランダムな動きをしながらもわれわれは何処かに向け吸い寄せられている。
余りの明るさ、その密度に目がくらみ理論も立てられなくとも。
グレートアトラクターは厳然とあるのだと、、、。

観てみたいね。
少なくとも気分は爽快になる。
娘にだって見せたい。
関係より構造を。

超脱したい。
チャネリングするひとなどそうなんだろうな。
わたしはいつでも準備OK(爆。





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今日はすき焼きやってからイチゴをたらふく食べてしまった。
妙な取り合わせだった、、、。








都市と都市

The City the City003

The City & the City
2019
イギリス

チャイナ・ミエヴィル原作
トム・シャンクランド監督
トニー・グリゾーニ脚本

デヴィッド・モリッシー
マンディープ・ディロン
マリア・シュラーダー
クリスチャン・カマルゴ
ロン・クック
ロバート・ファース
ララ・パルヴァー


バルカン半島あたりの噺か、、、よく分からないが。
1~6話までの50分枠のイギリスのTV版ドラマである。
かなりアクロバティックな設定であったが、受け容れて入りこむことは出来るものだ。

The City the City001

幼少時からの教育の徹底だろうか。北朝鮮でもここまではいかないだろう。
看板隔ててお隣くらいの場所が隣国とは言え「見えない」のだ。
”ぺジェル”と”ウル・コーマ”という二国間ははっきり分かれているのだが、地理的・物理的に分離しているというより精神的・心理的に別れている。お互いを否定し合うのだが、侵略して相手を滅ぼそうという意識は双方になく、ただ否定し合って共存しているような関係。
見てはいけないと謂われ、そのルールに準じて生活を送っているが、そちら側を意識いや認識した途端、「ブリーチ」という謎の組織が出現し葬り去ろうと迫りくる。
超自我であろうか。間違いなく心理規制における超自我的存在である。
極右勢力の国粋主義者の団体もそこに絡む。

The City the City005

そんな環境であるからか、当然外部に向けた超脱意識も芽生える。無意識的にも夢見る。極自然に。
日常の平板な関係に対し垂直的に遺跡発掘によって発見された新合金と共に”オルツィニー”という第三項にあたる知られざる国が架構される。
発掘に当たりながら、過去の文字の解読、3つの国に関する学説なども公には認められないが学生や研究者の間で情報は共有される。そこに魅了され失踪する人も出てきて、事件にも繋がって行くことに、、、
恰も無意識の突き上げのように。

遺跡発掘から謎の国”オルツィニー”に深く関わる発掘者でもある女子大生が殺され、タフな刑事が犯人を捜し真相を追う形で展開する。
結構スリリングに進んでゆくのだが、国の境のところや片側から向うを見ると映像がボケていてそちらに目を向けると耳鳴りがするとか、境界表現のVFXが何とも微妙であった。もうちょっとすっきり魅せる解決法はなかったか、、、。
謂いたいことは分かるという感じで見てゆく部分も多い。

The City the City004

途中、その”オルツィニー”に繋がるような期待や映像なども仄かに見られもするが、、、
政治家の裏取引や悪巧みも進行して行く。
例の合金も組成が調べられ科学的に合成できることが検証され、ユートピアだけが宙吊りされる。

もう全くの国粋主義者のような演説で市長になった男が裏で他の国と通じて利益を得て巨大な企業の経営もしていたりする。
飽くまでも古代の伝承・記録を紐解きながら”オルツィニー”を求めて行った先に見えたのが、その巨大企業の姿であったことに幻滅する研究者の女性(の演技)は印象的であった。まさに夢破れるとはこのことだろう。
主人公の失踪した妻もこの国を信じて、その存在を吹聴するカリスマ博士の元に走ったのだが、結局それが全くの幻想であり実在しないことを知り、海に身を投げ自殺していた。

The City the City006

主人公は失踪した妻の真相を知りたいが為、この境界線上で起きた女子大生の殺害事件を追って来たのだが、妻の最後の在り様を知り絶望する。救えなかった自分に対しても。
彼は結局、境界を守る組織「ブリーチ」に命を救われることとなった。
「ブリーチ」だけは双方を自分の意思で行き来出来る存在なのだ。
そして彼は、二国間の排他的な独立を維持するルールの監視組織の一員となっていた。
魅惑の第三世界は最初からなかったということのよう。

The City the City002

ちょっと無理は感じるが、面白い世界観と言うか、われわれもこの閉塞感のなかで無意識的に抱く葛藤や不安が独特の設定の下に描かれている。
観て損はないシリーズものと謂えようか。




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トラ一日お出かけ

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またもや母の部屋から昨日外に出て、丁度一日かけて戻って来る。
今回、外に一切、ご飯を置かなかったためだ。
お腹が空いて戻って来た。

いくら部屋の窓を開けっぱなしにしないよう言っても、空気の入れ替えだと言って止めない。
網戸をすれば何の問題も無いのだが、決まって網戸も開けてしまう。
何のための網戸なのか分らない。
ある意味がない。

ともかく、猫は空いているところを見つけると自動的にそこから素早く外に出るのだ。母親の視界を掠めて。
そういう機械なのだから仕方ない。
外も過ごし難いと言う訳でもなさそう。
ただ餌は捕れない。(というか心配して玄関先に餌を置くからそこで食べるのが早いというだけか)。
以前、ネズミが家の書庫に入ってきたことが一度あったが、結構ネズミは何処かに潜んでいるのだとは思う。
だが、それを捕れるかどうかのはなしである。

いや案外捕れるかも知れない。運動神経~身のこなしは抜群だ。
今回、一日だけ外遊して帰って来ただけなのだが、やけに野生化している。
こちらのいう事を聴かない。普段もきくわけではないが。
前からそうとは言え、今回特に拒否が凄いのだ。グワ~とかいって威嚇してきて、、、どういうつもりかという感じ。
もう少し外で遊びたかったのか。何なのか。

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ちょっと手が付けられなかったから洗面所前に追い込み閉じ込めて暫く置いておいたら、長女が風呂場に入れ後は頼むと。
そこまでお膳立てされては仕方ない。
逃げ場のないところで、シャワーを全身に浴びせ、顔も当てるとブルニャンとか怒るが、構わず全身を満遍なく流し、次はボディソープつけて洗う。
そして泡を流すころになるともう何となくこの事態に慣れている。
ちょっと、丁寧にソープ成分は洗い落とし、バスタオルでよく拭く。母親のバスタオルで(笑。

そしてドライヤーかけてふっくら仕上げと来る。
特に気持ちよさそうでもないが、不快そうでもない。
すると長女がやって来て抱っこしてゆく。
その後、膝から降りて暫くまた気配を消す。
普通はこちらがニャ~と言えば機械的にニャ~と返し、居場所が知れるのだが、全く返事を返さない。
どうしたのか、また母の部屋の隙間から脱走したのか、と訝っていると、妻が帰って来て彼女のベッドの掛け布団を見るとその中で寝ていたようだ。ホント自分勝手なやつだ。

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この猫、何と言うか、こちらとの関係性を一向に更新しない。
学習がないのだ。
確かに日頃、こちらの指示性にまったく反応せず、注意も向けない。
別のところを見ている。
ご飯を上げる時でさえ、こちらの手元は見ない。
ただ、器に餌があることのみに意識を向ける。
こちらがやってあげることに興味がないのは娘も同じだが、、、。

やつにとり器に突然、餌が現れるのか。シュールな世界だ。
相変わらず触られるのは好きではないし、爪は出す。その時の気分で噛むこともある。
元々野生~固有時に閉じ篭っているのだ。
それでいてしょっちゅうニャアニャア声はかけてくる。
お腹が空いていてもいなくても、何かあるのだ。それが何なのか。
少しでも物音がするとその方向に飛んで行く。
行動は何かに反応している場面はあるが、基本一方的なもの。自分の興味~世界に居続ける。
それが猫なのかも、、、

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いやこれまでに一緒に過ごした猫は、違ったが、、、。
歩み寄りが確かに在った。
対話が存在したものだ。
トラはおやつをもらう時だけ、そのおやつのパッケージにはついて来る。
ニャンチュールが何であるかは素早く察知して。

トラは常に変わらずトラでいる。
これも面白い猫とは謂えるか。
何とも言えない他者であり続ける。







リサと悪魔

Lisa e il diavolo001

Lisa e il diavolo
1973
イタリア

マリオ・バーバ監督
マリオ・バーヴァ、アルフレード・レオーネ脚本
カルロ・サビーナ音楽

エルケ・ソマー、、、リサ/エレナ(観光客/アリダの息子マックスのかつての妻、2人は瓜二つ)
テリー・サバラス、、、レアンドロ(従者、悪魔)
シルヴァ・コシナ,、、ソフィア(若妻、お抱え運転手と浮気)
アリダ・ヴァリ、、、伯爵夫人(盲目)


ともかく迷路のようなパステルカラーの街並みが御伽の国みたいで素敵。
その路上で、先程壁画で観た悪魔そっくりの男が、等身大の紳士の人形を担いで歩いているのだ。
道に迷ってその男に公園は何処?と聞く。これはまさに魔界ファンタジーとしか言えない。
雰囲気はバッチリ。こういう空間には魅せられる。

Lisa e il diavolo004

何だか分からないが夜更けになり、完全に道に迷ったリサが、通りかかった車に拾ってもらう。
しかしエンジンが故障し古い伯爵の御屋敷に泊めて貰う事に。
厳粛な食事の席で、気難しい伯爵夫人が、もう一人客が来ているわねという。
招かれた客は運転手のジョージ(旅行客の老紳士フランシスの若妻ソフィアと浮気中)のことだと察したが、夫人はその他にもう一人来てしまったと言うのだ。誰だか分らぬがそれを聴いただけでも気味悪い古い屋敷である。
この屋敷には、カルロスというかつて、夫人の息子マックスの妻エレナと浮気した男がいた。
嫉妬に狂ったマックスに二人とも殺された経緯がある。

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詰まりエレナにそっくりなリサが来たので、カルロスも実体化したみたい、、、?そして助けに来たみたい。
ただ彼は不活性な状態の時は、そっくりな人形としてレアンドロに運ばれたり、修繕されたりしている。
ともかくリサにとっては自分にそっくりなエレナという女性の為に周囲が寄って来るが、自分にとっては知らない人ばかり、のはず。
だが、君を守りに来たとか言って近づくカルロスを怖がり警戒して遠ざけ、マックスにはべたべた懐く。何で?マックスのことも知らないはずでしょ。
まあよく分からぬままに何となく進む。

Lisa e il diavolo002

そうするうちに若妻ソフィアは気味の悪い御屋敷から早く出たい。
すると車の故障が直った知らせが来たために直ぐに飛びだしてゆく。
だが、車の中にはジョージの無残な死体が、、、。
この物語、一応ホラーなのだが、怖くはない。そしてBGMもラブロマンスのものなのだ。
だから、この死も不幸な事件に巻き込まれたみたいという雰囲気。
何と言うかイタリア映画特有の質感があって心地よい。
絵を構図も考え美的に撮っている。

Lisa e il 。diavolo005

エルケ・ソマーとシルヴァ・コシナがとてもこういう雰囲気に合っていて犠牲となる主役美女の典型となっているような。
(勿論、その他大勢の犠牲となる女優については特定のタイプとか何もないと謂えるが)。
わたしはどちらかというとちょいとはすっぱな感じの役柄のシルヴァ・コシナに主役的な魅力は覚えるが。

ともかく運転手が殺され、葬儀など任せて直ぐにそこからとんずらしようとしていた旦那に切れ、ソフィアが直ったばかりの車で旦那を轢き殺してしまう。何もそこまでやらなくても、と思うが。じゃあこの若妻は独りで運転して帰るつもりだったのか。
リサの方は、もう帰って来たかつての妻扱いで、マックスが離さない。そして何故か彼女もその気なのだ(そこが一番の謎なのだが)。そして終始気難しい伯爵夫人マックスの母は、息子のサイコ振りをよく知っている為、早く引き離してリサたちを逃がそうとしていた。

Lisa e il diavolo003

だが、息子が本性を露わにして、逃げようとしていたソフィアを惨殺する。
その上で、最大の障害となる母も殺してしまう。
自分が殺した今や白骨化して横たわるエレナの隣にリサを眠らせ横たえる。
「今度こそ上手く行く」などとかなりサイコなことを口走っており、母はこれを最も恐れていたようだ。
だがその息子もレアンドロのトリックで窓の下に落下し命を落とす。
詰まり生きているのは(いや初めからどうかは不明だが)レアンドロと漸く目覚めたリサだけとなる。
彼女は何とか屋敷を逃れることに成功。

空港に着き、飛行機に搭乗し彼女は胸を撫でおろす。
しかし最後にどんでん返し。
その飛行機には彼女以外乗客はいない。
機内を探し回ると何と今回の件で死んだ者が皆特異な形相で座席に座っているではないか。

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パニックになって最後に機長のいる操縦室に行くとそこには、例の死者の魂を連れて逝く悪魔、レアンドロが機長となっていた。
彼女はそれを知った途端、人形のように崩れ落ちる。

何と言うか雰囲気タップリのイタリアホラーであった。たまに観るには悪くない





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ある男

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2022

石川慶 監督
平野啓一郎 原作
向井康介 脚本

窪田正孝、、、谷口大祐(X、死刑囚の息子)
安藤サクラ、、、里枝(離婚を機に故郷の宮崎で文房具屋を営む)
坂元愛登、、、悠斗(里枝の長男)
眞島秀和、、、谷口恭一(大祐の兄、老舗温泉旅館後継ぎ)
妻夫木聡、、、城戸(弁護士、在日三世)
小籔千豊、、、中北(城戸のパラリーガル)
柄本明、、、小見浦憲(戸籍ブローカー)
でんでん、、、小菅(ボクシングジムの会長)
清野菜名、、、美涼(谷口大祐本人の恋人)
仲野太賀、、、谷口大祐本人(老舗温泉旅館の次男)
真木よう子、、、香織(城戸の妻、親が資産家)
河合優実、、、茜(ボクサーのXに想いを寄せる女性)


いきなり冒頭にルネ・マグリットの作品「複製禁止」が現れる(マグリットの絵はよく映画に出るね)。
まさに複製して人生を生き直そうとする人を追った映画だ。ラストにもこの絵は暗示的に出現する。
大変見応えがあった。Xが出てきてもそのXに説得力がある。
豪華キャストも見事に嵌っていた。
よく出来た映画であった。

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主人公は「戸籍交換」を繰り返し、人生を生き直す。
Xが今回も出て来る。窪田正孝演ずる謎の男である。
謎ではあるが実体であり強度の高い存在である。
彼は名前を、小林誠=>原誠=>曾根崎義彦=>谷口大祐と変えて来た。
まず少年時代に父が殺人を犯し死刑囚となる。その子供というレッテルがついて回り、母方の姓である原を名乗る。
ここでボクシングジムに入り才能が開花し、新人王の挑戦権を得るが、辞退してボクシング自体止めてしまう(自分は日の当たる場所には出れないと)。
そして現在服役中の戸籍ブローカー小見浦憲男に出逢い曾根崎義彦と戸籍の交換をしてもらう。
しかしそれでも過去はついて回ったのか、最後に老舗温泉旅館の次男である谷口大祐と交換となった。
谷口自身、家族から厄介者扱いされて家にいられなくなった身分であったようだ。

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出て来る周囲の者たちの差別意識がありありと窺える設定。
城戸の義理の父。谷口恭一。等々。
谷口大祐は、宮崎にやって来て林業の仕事に就き、ふと立ち寄った文房具店の里枝と結ばれる。
人生で初めて満ち足りた幸せな生活を送るが3年9か月で断ち切られることに。
倒木に圧し潰されたのだ。
そして一周忌に現れた谷口恭一の一言で、驚愕の事実を妻の里枝は知る。
「これは大祐ではない。他人だ」。

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里枝が、離婚の際に世話になった弁護士、城戸に相談してから噺がスリリングに展開し始める。
Xとなった死んだ夫が誰なのか、調査をお願いする。誰なのかを最も知るのは里枝と長男であることは当然だが、それでも夫であった男の素性~アイデンティティを本名を知りたいのだ。知ってどうするのと思うが、ある意味、彼の辿ってきた苦悩を少しでも共有したい気持ちもあってか。
これまでに見たこともないタイプの流れで面白い。
題材~内容的には実に過酷で残忍ですらあるXの人生を騙るものだが、共感できるリアリティある物語なのだ。
もしわたしが彼の立場なら、親なんて知ったことかと飛んでしまうと思ったのだが、身体性に深く絡む深いトラウマが彼を苛む。
父と見た目がそっくりなのだ。鏡を見ただけでパニックになるほど、、、。これはキツイ。だが戸籍交換でもこの点の解消は別だ。

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結局残った毛髪などからDNA鑑定で谷口大祐とは全く別人で、死刑囚の息子、小林誠として生を受けた人物であることを知る。
それからの遍歴も全て知らされることに。
だが、彼に取り里枝と長男との生活は救いと癒しの時間であった。共感と親和性に包まれた時間が彼を実に優しいかけかえのない人にしていた。家族にとっても木こり仲間にとっても。Xが、そこに辿り着いて死ねたのは幸いである。
奥さんの里枝は最後に知らなくてもよかったことだった。と言い、夫への気持ちが変わらぬことを長男と確認していた。
再確認となるか。調べたことは無駄にはならない。
長男は、父があんなにやさしかったのは、きっと自分が父にしてもらいたかった事を僕にしてくれたんだね、と母に語ると、いえ、あなたの事がホントに好きだったからよと返す。
更に長男は、再婚後に生まれて来た妹に対し、時が来たらぼくから伝えるよと語るのだ。これには泣けた。

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弁護士の城戸は在日三世であり普段はそれを全く意識せず暮らしていたが、小見浦憲に出自を観抜かれ、過剰に意識する機会が生まれて来る(妙な悪循環である)。そんなパタンは確かに在るもの。
それもあって彼はXに寄り添う事で自らの癒しも求めていた。それは彼自身をも徐々に変えていた。
終盤、妻の浮気に気づき、彼自身のアイデンティティも希薄化してゆく。
彼はこの過程がXを追いながら進行していた為、もはや妻の浮気を追求するような場にはいない。
超脱の境地に来ている。

城戸は、バーで出逢った男とグラスを傾けながら、明らかに木こりの谷口大祐の噺をしていた。
そして別れ際に自分の名前を騙るところで、映画はブラックアウト

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小見浦憲のような人を操るようなタイプの曲者は、相手のアイデンティティを揺るがすような所を突いて不安に陥れる。
アイデンティティから解かれる事が何よりも大事である。
これからの世を生きるには。
そんなものは糞である。






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隣人X

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隣人Xとか言う映画を観た。大変忙しい中。無理やり観た感じ。
原作があり、かなり映画は変えてあるそうだ。
その表現形式の違いから来るものというより、登場人物や筋・設定も変えてあるようだ。
飽くまでも映画を観た範囲で。

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難民異星人を既にアメリカが受け入れているとかで、日本もその方針で、受け容れることにした、とか。
どういう経過を辿ってそうなったのか、人々の反応を見ると唐突に決まったように窺えるが。
異星人が潜り込んでいた事実も初めて知ったみたいな。そんなアホな。
人間には害をなさない異星人だと謂うが、何の根拠から?
トレースしてその人間になり切るって全く意味が分からない。
オリジナルを残して擬態したもう一人の自分が新たに出現するの?
そとれとも元を乗っ取るのか?だとしたら害どころの噺ではない。元の人間は消滅という事だ。立派な殺人。
トレースして普通に混ざってずっと何の支障もなく溶け込んで生活しているってどういう形で?
オリジナルを残してという事なら、戸籍や住民票やらマイナンバーから就職時に書き込むような全ての事柄~経歴などどうなっているの。オリジナルを乗っ取っているのならよくある恐怖のSF映画。

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何だか基本設定が分からないままラブロマンス風に進展して行くが、XでもYでもよいが、そのトレース版がどういう形で日常文脈に嵌めこまれているのかサッパリ分からない。ずっと気づかれずに普通に過ごして来て今回の政府の発表らしいが。
そんな大事な事を或る日いきなりこうなったなどとアナウンスして、そうですか、で済むはずはあるまい。
そして、生理的に違和感を覚える一般大衆がざわつき異を唱えるのも当然、メディアも政府のやり方に抗議するなら分かるが、いきなりXを炙り出し吊るし上げる行為に出るのはキチガイ沙汰であろう。まさに魔女狩りだ。

ここでは国大出て36まで独身のコンビニと宝籤ブースでバイトしている女性と台湾から地震予測の勉強に来ている女子留学生の2人が、主人公記者の担当するX候補者となる。彼女らに張り付いて写真を撮り接触して噺を聴いたり物的証拠を探ってゆく。
全くのアウトローの世界かい?普通こういったとてもナイーブな問題はキチっと細かいガイドラインが政府から下ろされ国民周知のものにされて然るべき。ただ宇宙難民を受け入れたよ、でお仕舞はない。
メディアにX個人を吊るし上げる自由など端から与える訳はない。
もう何なのという感じで進むから、上野樹里がニヒルで素敵とか思っても入って行けないぞ。

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おまけに同列で台湾の女史も言葉がまだ拙いことから差別や虐めを受ける。だがそれも実に不自然。
日本は自分と異なる者への差別意識は強いとは言え、言葉の分らぬ外国人をあからさまに馬鹿にするようなことはない。
異星人も外国人も外部から来た他者という扱いで差別し異様な目で見ると謂うのは無理がある。そんな単純な反応ばかりではないもの。特にマスコミがあれでは酷すぎる。集団リンチではないか。
しかもまだ「容疑者」ですらないのだ。何の確証もなくでっち上げられただけの対象にあそこまで踏み込むこと自体あり得ない。
まずこの段階で、週刊誌の記事として成立しない。実際に記事を書いた主人公が、これはフェイク記事ではないかと怒っていたのはどの部分だったか。編集校正の段階で何やら売れ線の煽情的で刺激的な面白記事にでもされたのか写真が違うモノへ差し替えまたは修正でもされたか。何にしてもアウトローの世界にでもなったのかい、という感じ。

4人の中心人物で、かろうじてリアリティを保持していたのは上野樹里くらいか。母がいい加減結婚しなさいというよくあるパタンの娘である。後の主人公の記者や台湾の女子学生、彼女と彼氏となったロックミュージシャンはそれぞれ変。チグハグで何で?といちいち言ってしまう(笑。特にロックの彼は何で女子学生とバイト先が一緒なのに彼女の扱いが悪いと抗議してそこを辞めて独りにさせてしまうのか、この仕打ちにはびっくりした。ちょっと真面目に見れなくなってしまうのよ。
主人公が上野のお父さんの毛髪が欲しいからって、髪の毛を一本ダイレクトに抜くってするか?普通の映画なら洗面所からブラシに付いた毛髪をそれとなく拝借して行くぞ。何かこうわざとらしくてぎこちなくて思慮が無くて、、、そうそう主人公が上野を食事に誘うところから極めて不自然だったし。あの距離の詰め方自体ないわ。
それはないわで、もうひとつ。記者が既に(各自で)調査を進めている段階でバカリズムが対象のDNAを鑑定しろと。皆そうだそうだって、そんな思い付きみたいな形での提案をその都度加えてゆくの?最初にどのような形で調査を進めてゆくか会議は無いのか。トレースした人間の形でいても飽くまでも中身が異星人であるなら身体の構成情報は異なるはずでしょう。乗っ取り同化しているのでなければ。

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テーマは多様性の時代、自分と異なる他者を受け容れてゆきましょうみたいなもの?
最後に本好きな上野が、「星の王子様」の絵本を子供たちに読み聞かせ、「大事な事は見えない。こころの目で見ないと」とかで締めくくっていたが、ちょっとね。こころの目が問題なのよ。こころで観るからそうなるのだし。見えるものとはこころ自体の反映でしかないのだから。
思考形態が変わらないと。その人間のことばが変わらないと。


ともかく他にも色々あり過ぎでいちいち挙げてゆく気もしない。
いくら上野樹里だからと言ってお勧めは出来ないな。

それで自分を裏切り傷付けた者を最後に許すって、、、スクラッチカードを絡めて粋に決めたかのような終わり方であったが、小学生がスクラッチやってるか?そのカードをお礼に上野に渡すと謂うのも変だけど。ポケモンカードならともかく、、、。

もう辞めよう。「心霊もの」が飽きたとか何とか言ってしまったが、これなら「心霊もの」の方が余程リアルで面白い。
上野樹里は出るモノ選んでね。




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心霊物が思いの他多い

shinrei 201

谷口猛 監督

心霊アベンジャーズはともかく、「心霊物」がアマプラの中にも溢れている。
こんなにあるの?と思った。
つまり需要があるということ。

一部のマニアというなら分かるが、結構好事家がいるようだ。
そもそもわたしは「心霊」自体に全く興味はない。
存在自体認めない。とは言え「呪い」の効能には興味ある。とっても(爆。
今日、「心霊マスターテープ -EYE-」全六話と同じ監督による映画「心霊 x カルト x アウトロー」というのも観てみた。
もうお腹いっぱい。当分いらない。何故心霊なの?という根本的な疑問。
「映画」を撮りたいと謂うなら分かるが、、、。
テーマ~拘りが、そこ?

やはりこの手の噺なら、物語的によく出来ている「心霊マスターテープ1,2」や「村上ロック」の御話聴いている方がよい。
純粋に面白いし。
そう、問題意識を前面に打ち出すのはよいが、ちょっと極端か。
勿論、この作品かなり映画を撮り慣れている感もありオシャレにスマートにまとめている。
オープニングなどもそうだ。キャストも泥臭さが無くなって、如何にも都会的(死語、な雰囲気。

shinrei 202

「心霊マスターテープ -EYE-」は、カメラを持てば自分は世界~文脈に対しメタ存在になれ、何の責任からも逃れられ、編集した作品をその世界~文脈に戻すことに対しても、作者の自由という自分たちを特権的超越者として括っている。
こんな勘違いを基盤に主人公たちが訳の分からない欲動と使命感を持って熱狂的に「心霊」現象とその周辺~経緯などを追って行く。何処に行くにもカメラを回して。バディと共にヒロイックな気分で突入して行く。よりによって亡くなった娘の仏壇まで調べに。

傍観者は同罪だという感覚のない者が、物語~作品を作って共感を得るのは無理だろう。
(これと同じ趣旨の発言はディレクターもしていたが。彼らもこの若者たちが何をやらかすかという興味を優先する)。
傍観者は当事者より悪質であることは多い。これは彼女も指摘していた。
傍観者と言ってもカメラを持って編集して世に出そうとしている者は、当事者よりも積極的にその意図に加担している。
対象が日々虐めを受けて自殺した女子高生なのだ。
ふざけるにも程がある。

shinrei 200

だが自分たちは、カメラを持って困難にも屈することなく頑張って撮影してきた、というプライドさえも持ち罪悪感の欠片もない白痴 。
噺にならないアホども。だがこの手の輩が確かにいる。この近辺にもそんな糞屑どもは、、、。
最後に彼女も愛想が尽き「もう連絡よこさないで、死ね!」と謂われてお仕舞。
当たり前。
だが、それでも勇猛果敢に撮りに行くのだ。何なんだこいつら。何なんだお前ら!おいお前だ。
で、2人とも死ぬが、それでなんだ、というもの。
変なとこで「シュレーディンガーの猫」を出すのはどうか。ファッションか。

shinrei 301

それから、何だっけ、、、「心霊 x カルト x アウトロー」というもの。
監督のもっと若い頃の作品のようだ。これはテーマ以外に面白いと言うか微妙なところがあり気になった。
最後、お父さんに叱られて映画の撮影はめでたく中止となる。
死なないで良かったね、というところか。

途中資金が尽きてクラウドファンディングで金を集めて取材~製作(撮影)を続行する。
だが、作品の収益がなければ、協力者(資金提供者)に何の返しも出来ない。
まあ、暴漢に襲われるまではしつこく頑張ってはいたように感じたが。

面白いのは、出て来る人が皆ヤンキーなのだ。ヤンキーもいる、ではなく全てヤンキーというところが新鮮であった。
ここは、他の監督も使ってみてはどうか。
ああそういえば、ヤンキー同士の抗争を描いた映画があったな。珍しいものではなかったか。
ともかく、ヤクザ映画の凄みは無いが、ヤンキーの緩めのアウトサイダーぶりが微妙で面白い。
仲間同士では妙に愛想もよく。
カルト臭はほとんど感じられなかったが( -EYE-」には多分にあった)、「心霊」に憑りつかれたヤンキー心霊アベンジャーズはそれはそれで味がある。

shinrei 300

やってることは、何だか分からなかったが、ヤンキー友達が次々に現れ、タイミングよく向うから情報くれたり、仲良し振りが充分に窺え、結構仲間内で盛り上がって愉しそうであった。
最後にお父さんに大目玉喰らって、エンドというのも良い。
自分たちが猪突猛進することで不可避的に生じる他者(更に仲間)への被害の感覚の無いことを特に指摘される。
しかしお父さんにブチ切れられて終わり、、、ここが斬新なところだったか。
真似は出来ないかもね、流石にこのパタン。

どちらも監督が抱える問題意識は充分伝わるところはあるが、、、
「心霊」は飽きた。

「心霊マスターテープ4」が出たら観るかも。





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心霊マスターテープ2 〜念写〜

shinrei2 001

2020

寺内康太郎 監督・脚本
佐上佳嗣 脚本


杉本笑美、、、「Not Found ネット上から削除された禁断動画」 古賀組 アシスタント
涼本奈緒、、、「心霊マスターテープ 」アシスタント
古賀奏一郎、、、「Not Found ネット上から削除された禁断動画」ディレクター
岩澤宏樹、、、「心霊玉手匣」ディレクター
永友春菜、、、ヨネ/シノミヤキリ (キャバ嬢、念視、千里眼の超能力者)/小田原家の使用人、超能力者)
花乃まみ、、、小田原志津江 (念視者)
寺内康太郎、、、「心霊マスターテープ」 ディレクター
大迫茂生、、、獅童仁平 「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」、「限界戦慄ファイル ヤバすぎ! 」ディレクター
久保山智夏、、、市山果穂 「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」、「限界戦慄ファイル ヤバすぎ! 」カメラ
川居尚美、、、「心霊ドキュメンタリー」スタッフ
菊池宣秀、、、心霊ディレクター
井川広太郎、、、「境界カメラ」ディレクター
徳丸大介、、、「心霊〜パンデミック〜」ディレクター
金井倫子、、、「心霊〜パンデミック〜」スタッフ
谷口猛、、、「心霊×カルト×アウトロー」ディレクター
夏目大一朗、、、「心霊調査ビッグサマー」ディレクター
西川千尋、、、「心霊調査ビッグサマー」アシスタント
中村義洋、、、心霊ディレクター
金田萌黄、、、「ほんとうに映った!監死カメラ」カメラ
鳥居康剛、、、「ほんとうに映った!監死カメラ」ディレクター
佐藤あずさ、、、「心霊曼邪羅」ディレクター
舞城モアサ、、、「心霊盂蘭盆」スタッフ


今日は、あまり意味ない為、1~6話それぞれの粗筋的なことは記述しない。
ボリュームは、ヨネの登場により前作より更に上がった。
登場人物の幅も広がる。犠牲となって消えるメンバーも多い。

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今回はパワハラが入って来る(笑。怖がらせ方が違うぞ(爆。
金属バット振り回して、怒鳴りまくって、どつきまくって脅すと謂うのもホラーと絡むと微妙。
「心霊アベンジャーズ」とか言って真面目なのか冗談なのか、、、その割にメンバーよく死ぬ。
「見ると死ぬ念写写真」を巡る騒動である(魔除けのお札にグルグル巻きされた念写の写真であり、見た者は死ぬ)。
そこに「ヤバすぎ!」という狂暴な配信者たちが加わりその念写の争奪戦となり、厄介なことに。
「作り手の覚悟」もテーマとして横たわる。
この”2 〜念写〜”でも伏線回収はしっかりなされていた。

福来友吉教授が行った千里眼実験で小田原志津江の念写は成功したのだが、結局失敗と判定され郷里に戻ってから地元民に詐欺師呼ばわりされ迫害を受ける。その末に、一家心中してしまう。これほぼ同様の実話がある。
御船千鶴子や長尾郁子らによる千里眼実験が有名で、明治の末の超心理学の実験で話題を集めた。
カード実験などで審査員が「的中!」とか言って印象に残る(古い録画フィルム見たことある)。御船千鶴子も実験を問題視され世間で騒がれマスコミの取り上げ方もあり、彼女は自殺に追い込まれている。
東京帝国大学の福来友吉や京都帝国大学の今村新吉らの教授が中心に行っていた。福来友吉まんまでないの(笑。
「念写」は長尾郁子がパイオニアだが。彼女も変な騒がれ方をして病死している。

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さて本作の話だが、、、一作目は、劇中劇という形で(力技で)終わり、さあこれからも皆で頑張りましょうという決起集会から始まる。
ここで基本的な心霊配信(と製作)に対する理念の相違から中心人物、古賀と岩澤の二人が仲違いし、殴り合いの喧嘩をもってどちらも離脱してしまう。生死を扱う物語に対しもっと真剣に取り組む必要を訴える岩澤とことの真相をもっと広める為商業的なアプローチを求める古賀との立ち位置である。最後の方で、やはり力を持ったこの2人は和解して戻って来てしっかり仕事は果たすが、古賀はインスタ念写術に嵌りビルの屋上に誘われ消されてしまう。他にも有能なメンバーが何人も消されてゆく。煩い「ヤバすぎ!」ペアも余りに煩い為消される。

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この諍いは危うい心霊ものを世に送り出す苦悩がちょっと分かる場面ではある(この監督自身が抱えているものであろう)。
こうなると俄然統率力を発揮して来るのが、前作の始めではとても頼りなさ気であった涼本奈緒女史である。
一番落ち着いており冷静に物事に対処出来、分析力もある。
それにこの人、周りの関係者が次々に死んだり消えたりしている中、運よくずっと生き残っている。
こういう仕事が合ってるみたい。

そして何より本作の魅力的なキャラはヨネである。
まあ超絶的な存在ではあるが。荒唐無稽とは言え実際にいそうな説得力も備える。
千里眼で捉えた対象をインスタにドンドンアップしてしまうのだ。そして追い詰める。凄すぎる。
インスタ映えとかは特に気にしないようだが。
彼女の千里眼は鋭く、この件に深入りして来た者の携帯に恐怖と苦痛で歪んだ恐ろい形相の顔を念写して送りこんで来るのだ。
一種のマーキングの意味もあるようで、皆それからは携帯の待ち受け画像がこれになる(トホホ。

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心霊チームで一番冴えている涼本の分析で、超能力者として話題となった小田原志津江には実は能力は無く、家の使用人であったシノミヤキリこそが能力者であり、彼女を利用して念写などを成功させていたという洞察には説得力あった。更に度肝を抜く推察が、シノミヤキリ=ヨネであるというもの。他のメンバーはその顔が酷似していることから(写真が発見されて)キリの能力を受け継いだ末裔であると断じていたのだが。涼本はその超能力から彼女は100年以上も容姿は変わらず若さを維持し強力な能力を発揮しているのではないかと謂う。わたしは、こちらに一票。
しかしこの容姿をずっと維持できるなら、こうした超能力者は女性に人気の職業になるのでは(職業という問題ではないな。持って生まれた特性~資質だ。自閉特性とかいうような。

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そしてヨネが敵陣~心霊マスターテープ本部にやって来て、彼らが捜していたお札に巻かれた呪いの念写を自ら差し出し、これを本当に見る覚悟があなたたちにあるのか!と迫る。これは良いとか悪いとかを超越した命がけで作った作品であると。モノを作ること、作ったものに対しての覚悟を知りたい、わたしはそれをしっかり見届ける。もしそれを見せたなら残りの人間の命は救ってやると謂って写真を置いて去って行く。凛々しくカッコよい。

アベンジャーズは籤引きで観る~犠牲となる人間を決めるが、いつも言動に味のある杉本笑美が大当たり。
やはりその役はわたしがやるという岩澤の申し出を断りカメラの前で彼女はお札を剥がしてゆく。
モニタ越しで観る人間には問題は起きないがダイレクトに見た者は目から血を流して死ぬのだ。
強がっていた彼女であるが遂に途中で泣きが入る。やはりやめようと岩澤が止めようとするが、そこに入って行ったのがエース涼本である。彼女がその念写写真を見る。するとどうだ、そこに映っていたのはオドロオドロシイ恐怖の絵ではなく、小田原志津江とシノミヤキリが笑顔で仲良く写っている写真なのだった。そして裏にあの念写は小田原志津江によるものと書かれていた。
彼女が死ぬ前に恐らく生涯でただ一度、全身全霊で念写した呪いの作品であったのだろう。
(金田萌黄が懲りずに可能性を信じ、ずっと写真を撮り続け、ついに心霊写真の撮影に成功したことにもリンクする)。
ここでメンバーが想像していた志津江に超能力を利用されていたシノミヤキリの小田原に対する復讐劇は無かったこととなる。
怖い待受け画像が全ての携帯から消えていることに気付く。
皆の表情が緩み安堵するが、では肝心の呪いの念写はどうなったのか?
それは、ヨネ=キリが呪いの念写を持ち逃げした者の子孫の少女からもらい受け、海に封印して投げ捨てていたのだった。
(中村義洋監督の携帯に念写されたVHSテープの整理番号のモノを再生してみると、その光景が録画されていたのだ。ヨネにとり時間とは何であるのか。少なくとも線状的な一方向性を属性とするものではない。寧ろ空間化している)。

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最後の海辺の光景は、とても爽やかであった。時制が掴めないが。相手は女子高生でヨネの年齢は掴めない(笑。
このヨネの存在がこの作品の格をあげた(少なくともわたしのなかで)。
Jホラーもので唯一気に入った作品




AmazonPrimeにて





”Bon voyage.”

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