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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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久々に怪談を聴く

azumi002.jpg

「山の怖い話」というのを聴いてみた。
怪奇蒐集者の安曇潤平という人のもの。

山岳怪談というジャンルを開いた人だそうだ、、、
これってホントの噺ならかなり奇妙。
そういうもんだと言われれば、そういうものか、というところだが、、、
山で起きること、というところがミソ。
山ならあるのかも、と想わせる(実際、彼の体験談という形なので法螺話と言う訳ではないはず)。
ちょっとうら寂しく哀しい詩情も感じられる世界を騙る。

村上ロックみたいな奇想天外で哲学的・SF的な鮮烈な世界ではなく、伝統的な怪奇譚に収まるものだと思う。
話し方や佇まい所作などとても地味で静かで落ち着く。
丁度、畑で採れた野菜を届けてくれる叔父が茶を飲みながら何となく世間話を始めるのに近い。

こっちは聞いていても聞いてなくてもどっちでもよいような気になる。
そんななかでじわっと入ってくる話だが、、、
怖さは微塵もなく奇妙で不可思議なものばかり。
彼もその体験に恐怖は全く感じず。、そうなのかと静かに納得する類のものだと騙る。

azumi001.jpg


1顔無し地蔵
登山仲間の3人と安曇氏が山歩きをしていた時、ふと一人が楠に隠れてずらっと並んでいる地蔵を見つける。
それらは、顔のしっかり彫られたものと全く手の付けられていないものとに分れていたという。
帰って暫くして、一人が山から滑落して死ぬ。その後もう一人はハイキング程度の低い山で心臓発作で死ぬ。残った友人が例の地蔵がしきりに気になり行ってみると、何と顔がふたつ増えており、それぞれ死んだ友人にそっくりだという。かなりの腕の彫刻家である。何者かは知らぬが。それに驚いた友人は安曇氏の元に駆け込み、もう二度と山登りはしないと誓ったそうだ。しかし彼もまた交差点で信号無視の車に轢かれて死んだそうだ。山は関係なかった。一緒に山歩きをしていて安曇氏と他の3人の友人を隔てる要素は何なのか、、、よく分からない。それより親しい友人を3人立て続けに失った割に飄々とその経緯を語る安曇氏が面白い。

2リフト
安曇氏はHPで山の麓の美味しいお店を自主的に紹介する食べログの先駆け的存在であるそうだ。
紹介され繁盛した店主にキノコ採りに誘われ、互いに鈴を身に着けその音の聴こえる範囲での行動を厳重に言い渡されていたのだが、マツタケを見つけて舞い上がり、音の聴こえないところに逸れてしまう。山道なら良いが山の中に一度入ると人は迷って出られなくなるという。彼は日の光の射すところへと向かって歩いていくと、大きな斜面に出くわす。かつてのスキー場跡地のような鉄骨が並びリフトが付いていることを確認する。しかしその中にミイラのようになった人が座っているのに気付く。彼は山の奥に戻るより斜面を降りた方が安全だと察し、まさに降りようと試みた時に例の鈴の音を耳にする。きのこ採りの名人にしこたま叱られ、そこを降りたら滑落して死んでいたと脅される。最近も落ちて戻らない人がいたそうだ。あのミイラの姿は消えていた。この安曇氏、見える人のようだ。

3カーブミラー
箱根湯本に雑誌の取材で訪れた時のこと。車に怪談作家の女性と編集者と乗っていたのだが、急カーブを曲がりながら走ってゆくうちに嫌な感覚を覚える。そんな時、同乗していた女性作家が煙草をやたらと吹かし始めた。彼女は煙草を線香の代用として使っていたのだという。あなたも見ました?と聞くので見ましたと返す安曇氏。カーブミラーに映った自転車をこぐ女子中学生と思われる制服を着た少女であった。後で知ることになるが、バスがカーブの際に上手く曲がり切れず女子中学生を轢き殺してしまったのだった。
周りの人は怖い話ですねえと謂うが、未だにずっとミラーの中を家に帰ろうと走り続ける少女の哀しい噺だと締めくくる。
浮遊霊なら成仏させてあげたのだろうか、、、霊能者なのだし。永遠に家に帰ろうと自転車こいでいるのは余りに哀れ。

4綱引き
安曇氏は登山した際は、山木屋ではなく自分のテントで夜を過ごし4日くらい山の生活を楽しみ下山するらしい。
だが、嵐となった際はテントは危険な為、山小屋に駆け込むという。その時はオフシーズンの為、小屋は自分の他におじさんが一人いるだけだった。天候が悪いので明日下山することにしてその夜はおじさんと酒を酌み交わし話に興じたという。
その男はテントで金縛りにあった時のことを詳細に語りだした。身体が全く動かない時に自分の頭上から手が伸びて自分を上に引っ張り出した。テントの外に引っ張り出されてしまうと思ったら何と今度は足を同様に引っ張る手がテントの外から伸びて来たのだ。その力は同等で、ずっと引っ張られているうちにお腹のところから裂けて真っ二つになってしまったという。
安曇氏笑って、だってあなた今こうしているじゃないですかというと、彼はトイレに出掛け、もっと怖い話をしてやろうと謂ったきり戻ってこなかったそうだ。後に滑落死体で体が真っ二つのモノがあったことを知る。だがその死体に登山時の装備は全く付いておらず、別の状況下で二つに切り離されたことが窺えるという件であった。そのおじさんは真相を伝えに現れたのか?確かにそんな事態を想像する人などいる訳がない。

5釜トンネル
これは安曇氏が友人から聞いた話だという。
とても辺鄙な場所でその友人ら2人が、とっても古い苔むした慰霊碑の並んでいるのを見つけた。
手を合わせて夜も更け、帰り道を一人が酷く遅れ出す。疲労からだと思われ、おい大丈夫かと声をかけトンネルの中で待っていると、その酷く疲れた友人の背中に何か得体の知れぬものがおぶさっているではないか。悲鳴を上げそのことを伝えると彼も叫びながらトンネルを走って駆け抜けて行ってしまった。彼も急いでトンネルを出るとその出口に友人はホッとした感じで座っており、もう心配は無いという。除霊を勧めたのだが、トンネルを出る時それは耳元でありがとうと囁き去って行ったという。
つまり碑から何とかその場所まで移動したかったというのか。霊とはそんなに不自由なのか、というよりまだ地上を移動して何やらやることでもあるのか、、、そこが不可思議に思った。

6牧美温泉
ある宿で味わった「鯉こく」の味が忘れられず、次の年にその宿を再び訪れた安曇氏である。
前回はおかみさんと中学生くらいの女の子が明るく暖かく迎えてくれたそうだ。しかもその時は客が彼一人であったそうで、宿を独占する形で伸び伸び過ごしたという。だが今回現れたのはご主人一人である。安曇氏は前回の噺をして「鯉こく」に感動したことを伝えると、そんなはずは無いと返す。おかみさんから聴いていた通り主人はその時、入院していたのは確かだが、その前に妻と娘は交通事故で亡くなっていたのだ。仏壇の写真を見るとまさにその2人であった。
当然昨年は宿を閉めていたのだ。彼が言うにはその「鯉こく」は奥さんにしか出せない味で、どう頑張っても自分には作れない為、メニューから外していたという。彼があの「鯉こく」を味わうことが出来た安曇氏に羨ましいと語ったそうだ。
わたしもその「鯉こく」が無性に食べたくなったわ。

azumi003.jpg

不可思議な噺を仄々聴かせてくれるので、この人の山岳怪談、また聴いてみたい。
山岳奇談のような気もするが。





AmazonPrimeにて





”Bon voyage.”

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