雨が降って

蟲師の特別編「日蝕む翳」(2014)も観た。
やはり素晴らしい。スタッフが大したものである。
タイトにこの出来のモノをずっと作り続けられることが、何と言っても恐れ入る。
この作品でも、、、
「話を聴くこと」、「ことばは実現する」、「何事もないこと」に関して考えさせられるものであったが。
流石にもう「蟲師」で引っ張り切れないのでこの辺で終わりにしたい。
噺がどんどんダイナミックに展開して膨らんで行くものではないので、2時間くらいの映画版があっても充分堪能できる世界が描けると思う。
是非そういうものも観たい。
実はその他にも「モノノ怪 」というものも観た。
大変、アートディレクションに凝った作品である。薬屋がモノノ怪退治の主人公であるが、この人自身がグラムロックのアーティストみたいな出で立ちである(笑。サイケデリックなキャラデザイン~作画だけでなく、騙り、所作、物語としての流れにも作品ならではの妖艶な様式美を徹底させていることは分かる。
モノノ怪に相対し薬屋は、「真」「理」「形」を捕らえたところで、はじめて「退魔の剣」が抜けるというもの。
全てがスタイリッシュなのだ。だがその分、自然な流れ~動きの因果関係が掴みずらい。ノイズもない。特にどう祓ったのか肝心な所などよく分からない(笑。顛末などははっきり(説明的には)描かないでこちらに放り出すのは悪くはない。
しかし全体の流れとして演出に気を取られて何がどうなってるのかよく分からぬところはある。独特の世界観は充分窺えた。
その他にもシリーズの一話だけ二作観てみた。それなりに面白かったが、物語の題を忘れた。
観たばかりなのに、全く思い出さない(笑。
内容は雰囲気や印象は残っているが、特にまた続きを観たいと思わないモノはそのまま掠れて消滅するだけか。
ここのところ、インプットばかりが過剰になってしまい、食傷気味であることは間違いない。
創作し出すとブログどころではなくなるかも知れないが、アウトプットは大事である。
ただでさえ、太って来て大変なのだ(爆。
色々な意味で出さないと。
感想も勿論、不可避的に自己表出の一形態であるが、積極的にゼロから捻りだすこともしなければ。
バランス~調和が大事である。
そして「何事もないこと」が一番。
ギンコが何処かで言っていた中道。
さて、今日は良く寝たい。
些か疲れた。
