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GOMA28

Author:GOMA28
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー

Rebel in the Rye001

Rebel in the Rye
2017
アメリカ

ダニー・ストロング 監督・脚本


ケネス・スラウェンスキー『サリンジャー 生涯91年の真実』原作
ベアー・マクレアリー 音楽

ニコラス・ホルト、、、J・D・サリンジャー
ゾーイ・ドゥイッチ、、、ウーナ・オニール (劇作家のユージン・オニールの娘)
ケヴィン・スペイシー、、、ウィット・バーネット(コロンビア大学創作文芸コース教授、ストーリー編集長)
サラ・ポールソン、、、ドロシー・オールディング (出版エージェント)
ブライアン・ダーシー・ジェームズ、、、ジルー
ヴィクター・ガーバー、、、ソル・サリンジャー (父)
ホープ・デイヴィス、、、マリアム・サリンジャー (母)
ルーシー・ボイントン、、、クレア・ダグラス(二度目の妻)
ジェームズ・アーバニアク、、、ガス・ロブラノ
アダム・ブッシュ、、、ナイジェル・ベンチ
ジェファーソン・メイズ、、、ウィリアム・マックスウェル


「たとえ見返りがなくても、生涯をかけて物語を語る意思はあるか」
作家は、これに尽きる。
「作家にとって最も大切なものは“声”だ」
確かに個性だ。
コロンビア大学で、人生最初の師ウィット・バーネットと出逢う。
映画は『ライ麦畑でつかまえて』で一躍時代の寵児となった後、彼が何故隠遁生活に入る必然性があったか、その流れを描いてゆく。説得力はあった。ニコラス・ホルトのJ・D・サリンジャーはまさに成りきっていた感じ(笑。

Rebel in the Rye003

わたしは、サリンジャーがどうのと語れる読者では全くない。
いつ読んだかも覚えてないが、書庫に「ライ麦~」「ナインストーリーズ」と「フラニーとゾーイ」はあったはず。
この映画でかなり彼について知ることがあり、その面で勉強になった(勿論、物語の脚色を差し引いても)。

「マディソン街の反抗」から加速しはじめたか。
『ニューヨーカー』お得意の二箇所の訂正を彼は突っぱねる。
結構、初期から一貫して生意気でしっかりしているが、歪さも目立つ。
こじゃれたセレブ御用達のナイトクラブで見染めた劇作家のユージン・オニールの娘と恋人同士になる。
後に恋人とか家族とか友人などという人との付き合いには一切向かない人間だと自己分析するのだが、奇麗な女性を見ると必ずアタックしていたものだ。この辺、微笑ましい。

Rebel in the Rye002

しかし彼は基本、ひたすら書き続ける(だけの)人間なのだ。
太平洋戦争勃発により、戦時下に内容が合わないことから「ニューヨーカー」掲載は延期となる。
こういった時期は悉く、退廃的な側面が感じられる作品は、却下されるものだ。
そういえば、彼の作品は映画化も本作くらいか(生前、映画化の誘いは全て断っていた)。
トルーマン・カポーティは(対比的に急に思いついたが)、随分、映画と絡んで人気を得て来た、、、
『アラバマ物語』では作中人物で人々に知れ渡り、『ティファニーで朝食を』は余りに有名である。
まあ彼の場合、目立ちたがり屋のゴシップ欄の常連で、かなり対照的。幼いころから裕福なサリンジャーと親戚に厄介になりながら転々と過ごしたカポーティ。メディア~社会への出方が余りに異なる。何というかサリンジャーにはカポーティみたいなノンフィクション・ノベル『冷血』のような展開もない。ここが隠遁とも繋がる一要素だろうか、資質的にも、、、突然の思い付きだが。

Rebel in the Rye005

ヨーロッパに派兵されたサリンジャーであるが、どんなときにも小説の執筆は続ける。
そんな折、ウーナがチャップリンと結婚と言うニュースが入り、衝撃を喰らう(帰りを何時までも待つわ、はどうしてくれるの)。
過酷な戦地に送られ毎日が死との隣り合わせで、友が戦死し続けトラウマになっているところで、ダメ押しとも言えよう。
その後、彼の部隊は更に厳しい前線に送られる。
あのノルマンディ上陸作戦にも加わっていたのか?
トラウマ~PTSDに後々まで苦しめられることに。この辺の描写は説得力がある。
特に氷に固められ凍死した親友をスコップで掘り出そうとするがまるで歯が立たないところなど、、、
フラッシュバックで飛び起きたりと、悪夢が止まない。

Rebel in the Rye006

1946年に帰国したサリンジャーは家族にドイツで結婚した妻を紹介するが、直ぐに離婚する。
「選集」の出版をバーネットに託すがうまくいかず、絶交状態になる。
その後、深刻になる精神状態を調整するため禅に救いを求め、瞑想を取り入れる。
この瞑想生活は長く続く。
そんな中で執筆された長編『ライ麦畑でつかまえて』が空前の大ヒット作となり一躍有名に。

「何で僕のこと知ってるんですかあ」などと彼の本を抱えて彼の帰宅を待つ不気味なファンたちに悩まされる。
サリンジャーの小説は、特に青年層にはまるで自分のことを代弁してくれているように思えるものであった。
確かに頑迷な保守層からは睨まれるにせよ、現実世界に居場所を感じられない帰属意識を持ちにくい層には激しい共感を与えた。
心配した父には本に顔写真を載せるなと忠告される。
親としてはそうだろう(彼は親には恵まれている)。

Rebel in the Rye004

彼に稼げる仕事を勧めていた父も作家としての才能を認め応援するようになる。
何と父もピアニストを目指すが父に反対され実業家の道を歩むこととなったのだった。
世間との関りを最小限にしたい彼は、ニューハンプシャー州コーニィッシュに広大な土地を手に入れそこで祈るように書くことを続ける。
クレア・ダグラスと結婚し、娘が生まれるが、サリンジャーは部屋にこもって書き続ける日々が続き妻との生活も限界となる。
基本、外との関係を絶った生活をしていたが、高校生など若者との対話の場は僅かに保っていた。
だが、ある女子生徒の高校新聞のためのインタビューに応えた際、その記事が地元紙に掲載されてしまい激怒する。
彼を大事に思う親友や親には恵まれたが、女性に裏切られることは多かったみたい。
それからは、完全な隠遁生活を送ることとなった(ウィット・バーネットやドロシー・オールディングとも決別し)。
しかしその間も祈るように書き続けていたのであるから91で亡くなるまで未出版の原稿はかなりの量であるはず。
眠った状態のお宝の山、是非とも読みたいものだ。




AmazonPrimeにて










”Bon voyage.”

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