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GOMA28

Author:GOMA28
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メアリーの総て

Mary Shelley001

Mary Shelley
2017年

アイルランド、ルクセンブルク、アメリカ

ハイファ・アル=マンスール監督
エマ・ジェンセン、ハイファ・アル=マンスール脚本
アメリア・ワーナー音楽

エル・ファニング、、、メアリー・シェリー(フランケンシュタインの作者)
ダグラス・ブース、、、パーシー・ビッシュ・シェリー:(詩人)
トム・スターリッジ、、、ジョージ・ゴードン・バイロン:(詩人)
ベル・パウリー、、、クレア・クレアモント(義妹)
スティーヴン・ディレイン、、、ウィリアム・ゴドウィン:(父、思想家・文学者、現在書店経営)
ベン・ハーディ、、、ジョン・ウィリアム・ポリドーリ(医者、ドラキュラの作者)
メイジー・ウィリアムズ、、、イザベル・バクスター:(父の親友の娘)


18歳で「フランケンシュタイン」を書いたメアリー・シェリーの御話。

Mary Shelley002

絵の美しい映画であった。
エル・ファニングであれば当然そうなるが。
音楽もよく合っていた。
メアリーの怪奇小説をお墓で読むのは良い趣味だ。
父の影響が大きい。「他人の思想や言葉を振り払え」「自分の声を探せ」と、娘の人格と能力を尊重し自立を後押しする。
継母とは全く相容れないものであったが、、、。
書物に囲まれた生活環境は恵まれていた。義妹もお調子者だが終始味方であった。
父はアナーキズムの先駆者と称され、(実)母はフェミニズムの創始者と崇められ、メアリーはSFの創始者である。
何とも素晴らしい。
特にSFの創始者とはありがたや、、、(拝。

クレアとイザベルが妙に似ていて紛らわしかった。
(メアリーに対する距離感や性格~キャラと顔まで似ているではないか(笑)。
日本でもしリメイクする機会があれば、この役は上白石姉妹にでも頼んでほしい。

Mary Shelley003

自己主張が強いがメランコリックな性格は小説家向きに思える。
おまけに母親譲りの情熱家でもある。
思い込んだら周囲の思惑など蹴散らして突き進む。
シェリーからの求愛にこたえるメアリーであったが、すでに彼は既婚者であった。
子供すらいたのだ。その上、妻と子供を蔑ろにしていた。
義母は勿論世間体から、アナキストの父もその不実さから、強くその恋愛~結婚に反対したが、メアリーはそれを押し切ってシェリーのもとに飛んで行く。
その頃は、まだシェリーは父の財産の後ろ盾があった。

Mary Shelley004

メアリーは、自分の思想を持ち、才能ある男には惹かれるが、常に幻滅を味わうことになる。
特に自由恋愛において。
これは、男女がお互いに実行すると、まず対関係は自ずと解体してしまうのではないか、、、。
それでもメアリーは、泥沼の中でこの関係も繋ぎ止める。
彼女の努力も大きいが、元々魅力溢れる女性であったのだろう(映画ではエル・ファニングである。説得力絶大(笑)。
向こうが折れるのだ。

Mary Shelley005

自分を尊敬して付いて来る義妹が詩人バイロンに自由恋愛のもと遊ばれて軽くあしらわれる。
しかし彼女にはバイロンの子供が既に宿っていた。
メアリーもシェリーとの間に産まれた天使のような娘を失っている。
娘が高熱なのに、ジェリーが差し押さえを喰い、夜中に豪雨の最中、家から連れ出さなければならなかった為だ。
最愛の者を自由な思想~恋愛や放蕩のツケで失って行く。
シェリーは富豪の父から勘当を受けていた。
もう金もなければ希望も失っていた。
これまで味わったことのない喪失感と日々路頭に迷うような生活に追い込まれる。

Mary Shelley008

元々持っていたこの世の闇への洞察と想像力が実際の自由意思による行動によって過酷な現実と悲痛な運命をも引き寄せた。
彼女は悪夢~幻視を見る体質もあったようだ。
生活苦や夫の自由な行動に引きづられ、自分の制作もままならぬ状況が続くなか、、、
取り立てから逃げバイロン邸に逃げ込んだところで、連日の豪雨で籠る事となる。
(丁度コロナ禍の現在のように)。
この機に、バイロンとジェリーとメアリーと医者のポリドーリがそれぞれ小説をひとつ書くということになる。
メアリーの鋭い目が輝く。
これまでの艱難辛苦を経て彼女の中に時熟したものがあった。
それが堰を切って溢れ出す。

Mary Shelley006

彼女は当時の科学に惹かれていた。
その中で生体電気を利用し死者を蘇らせる方法などに深い興味を示していた。
これまでに身を引き裂かれ、最愛の者を失ってきたことにそれは深く結びついていただろう。
こうして死者の体を繋ぎ合わせて作られたクリーチャーの物語が完成をみることとなる。
父である博士は心血を注いで作り上げた息子を全く受け入れることが出来なかった。
怪物は絶望と究極の孤独から悲劇を呼ぶこととなる。
フランケンシュタインの草稿を呼んだシェリーは、とてもよく出来た傑作だが、もっと人の為に希望と美に満ちた明るいものに出来ないかと意見する。
この時点でもう終わってるとわたしは強く感じたが、、、

Mary Shelley007

まさにメアリーは現実を直視し、想像力を駆使し、ありのままの姿を克明に描いたのだ。
それを描く他になかった。これはシュルレアリスムの先駆けでもあろう。
一切の虚飾や欺瞞を排し夢や希望など何処にもない世界の在り様を描いた結果、グロテスクな怪奇小説となった。
多くの出版社が若い女性がこれを書いたと謂うことだけで拒絶する。
結局、出版を受け付けた会社も作者の名を伏せることと序文をシェリーが書くことを条件とした。
当然、それではシェリーが書いたと世間は思ってしまうはず。彼女は悶々として過ごしていた。
父や母が闘った当時と何も変わっていない現実と彼女も闘うこととなる。
しかし「他人の思想や言葉を振り払い、自分の声によって書き上げた」傑作を父はいち早く評価する。
義妹もわたしのようにこの小説に深く共感する人は思いの外多いはずと彼女を励ます。
父もシェリーも著者は彼女であることを声高に告げ、第二版から彼女の名が冠されることとなる。

彼女と共に小説を書いたジョン・ウィリアム・ポリドーリは「吸血鬼ドラキュラ」を書いて出版するが、これもバイロン作であろうと噂され遂に正しい著者の名が作者名として本に記されることは無かったという。
ポリドーリは失意の中、鬱病となり25歳で自殺してしまった。何と言うことか、、、。
初めて知った。驚いた。



AmazonPrimeにて









”Bon voyage.”

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