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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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悪の華

redon.jpg

2019年


井口昇 監督
岡田麿里 脚本
押見修造「惡の華」原作
福田裕彦 音楽
リーガルリリー「ハナヒカリ」主題歌


伊藤健太郎、、、春日高男
玉城ティナ、、、仲村佐和
秋田汐梨、、、佐伯奈々子
飯豊まりえ、、、常磐文
北川美穂、、、クラスメイト
佐久本宝、、、クラスメイト
田中偉登、、、クラスメイト
松本若菜、、、佐伯の母
黒沢あすか、、、仲村の母
高橋和也、、、仲村の父
佐々木すみ江、、、仲村の祖母
坂井真紀、、、春日の母
鶴見辰吾、、、春日の父


昨日は全ての物語性を拒否して庭仕事をしていた(爆。
多肉を沢山間引いた。
(しかし程々であり、スッキリするまでいかない。壊滅的なまでに過激に行かなくては事態は変わるまい)。

「悪の華」懐かしい。題に惹かれて観ることに、、、。
これはこれで、面白かった。
玉城ティナが思い切って振り切れている。
こういう役を綺麗な玉城ティナがやること自体に象徴的に大きな意味がある。
若い女優で、これは凄いと思うひとりだ。
(小松奈々、浜辺美波、山田安奈も凄い、、、若手女優はこれほどメジャーでなくても実力派が目白押しである。層が厚い)。

akunohana001.jpg

ルドンの例の「目玉」~正式名『起源』がボードレールを象徴するCGとして機能していたのが面白い。
見るものと見られるものとの照応関係であろうか、、、ボードレールと謂えばコレスポンダンス。
ルドンは文字通り『悪の華』という版画集を出版していた(実際、親交もあったはず。ボードレールやマラルメとは)。

とは言え直接ボードレールの「悪の華」ではなく、押見修造原作のコミック「惡の華」(未読)の映画化なのだが、作中の人物がルドンの起源を装丁にしたボードレールの「悪の華」の古本を大切に読んでいるので、当然思想的関連はあろう。
よくムンクの絵が装丁の本を見たものだが、確か堀口大学訳のものだと思う。
それでは全くボードレールが伝わらないので、他の訳者のものが良い。これ(元本)は誰のであろうか、、、。
この装丁も、堀口大学訳のようだ。残念。
早速、ボードレールの「悪の華」を探しに書庫に入ったが、最近長女に荒らされていて、本が見つからない、、、。
時間もないので取り敢えず、ボードレールは棚に上げて映画の感想にとどめることに、、、。
象徴の森やコレスポンダンスに拘らずに観る(すでにルドンの目玉がグロテスク=美の構図となってはいるが)。共感覚(感覚の通底)などが感じ取られれば詩的な映画となろう。  

akunohana002.jpg

仲村佐和は、片田舎の町の山を越えた向こう側に行きたがっている。向こう側は物理的な意味での向こうではない。
春日高男は、この田舎町の内にとどまり中に外を作ろうとする。
しかし実際に森とまでは行かない林の中に掘っ立て小屋を作って共に語り合う場とする。
わたしらが少年時代にこしらえた秘密基地もこれに通底していたことは気が付く。
だがそうした場は部外者によって直ぐに解体される。
ここでは一度はミューズとして祭り上げ熱を上げるが、体操着を何故だか持って帰ってしまってからギクシャクしどうしの佐伯奈々子によって燃やされてしまう。床に落ちた体操着を単に棚に戻せばよいところを持ち帰ってしまうところからこの物語が始まる。

仲村佐和の苛立ちは元々実際の社会的なレベル~規範・道徳などにはなく、ことばの化学反応の欠如に対するものだと思う。
だから詩的な世界~ボードレールの言う万物照応の世界が必要であったのだ。
あの森?の掘っ立て小屋ではなく象徴の森が春日高男によって作り上げられればよかった。
つまり春日高男がボードレールになればよい。

akunohana003.jpg

だが、ボードレールどころではなかった。
彼は詩人ではなかったのだ。だから折角カップルになった佐伯奈々子に愛想尽かれる。
そして必死ですがりつくが仲村佐和にも振り捨てられる。だが追いすがるを繰り返す。
女子から何かと大事にされ好意を寄せられるも結局捨てられるタイプ(爆。
だが、仲村佐和にはなかなかの変態野郎だと認められ夏祭りの櫓を占拠しTV放映のなか心中を図る。
ちょっと太宰っぽい(笑。
ここで佐和は高男を放り出し、自分独りで逝こうとするが父に阻止される。

akunohana005.jpg

問題を起こした高男一家は引っ越し、都会で高校生活が始まり文学少女の常磐文に出逢う。
ここでも彼は受け入れられ、もてることはかなりもてるのだ。
やはり太宰っぽい。
だが彼の総元締めの仲村佐和にお参りに行かなくてはならないこととなる。
そうしないと新たな一歩が踏み出せないのだ。かつての恋人奈々子はしっかり地に足の着いた生活を始めていた。
そして彼女から現在の仲村佐和の住所が送られてくる(ホントに女子に気をかけてもらえる男だ)。

akunohana004.jpg

特に印象的なのが最後のシーン。
春日高男が常磐文と共に分かれたままになっていた仲村佐和を訪ねるクライマックス?のところだが、、、
想定の範囲内でやりあいと打ち解けの予定調和となり、仲村が二人の仲を取り持つ流れで春日に別れを告げる。
(この辺でもう普通の人の関係~忖度である)。春日高男だけでなく仲村佐和も普通の人となって生きるのだろうが、、、
仲村佐和が浜辺から踵を返して母の待つ家に戻ってゆく時にオーバーラップする形で浜辺に座る制服の女子高生に、そのルドンの目が見開かれるのだ。
それまでの彼らのエネルギーは保存され、この誰とも知れぬ女子高生に引き継がれるのだきっと。

akunohana006.jpg

しかしそうなると、このボードレール~ルドンの「悪の華」は思春期特有の一過的な流行り病なのか?
それでは、あんまりだ。
この詩集、キリスト教に対する冒涜においても有名であるが、この映画に(前提として)初めから流れ充満する憂鬱~場所と時代~物語そのものへの根源的憎悪は、反抗期と共に消え去るようなものである分けがない。
だが、春日高男と常磐文はもうそれなりに幸せな安定した生活をしてゆきそうである。
めでたしめでたし感が溢れ出ていた。

物語として、生き難さとしての前提から始まることは、了解である。
ここに説明や注釈はいらない。
ただどのように糞虫どもを跳ね除け、叩き潰して突き進んで行くかにせよ、自らの中の糞虫に対しどう対処してゆくかにつけても、、、破壊と解体の後の詩的関係性であろう。
コレスポンダンス自体、対立するもの矛盾するものの一致でもある。
悪を詠うことは美を詠うことである。
悪が善となる契機が描かれてゆくか、どうか。
最後は仲村さんの神聖な輝きであろうが。その表現~演出はとても弱い。
臭覚~香りなどの感覚動員もほぼなかった。

どうもこころがざわつくような感覚までいかなかった。
もっと詩的な関係の深まりが欲しい。
閉塞感に苛立つ青春のやんちゃな逸脱物語にはしたくはないが、、、
せめて原作アニメでも観て確認はしたい。
娘が観るようなら借りるつもり、、、。




AmazonPrimeにて










”Bon voyage.”

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