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GOMA28

Author:GOMA28
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あなたと私の合言葉 さようなら、今日は

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1959年

市川崑 監督
久里子亭 、舟橋和郎 脚本
久里子亭 原作

若尾文子 、、、青田和子(カーデザイナー)
京マチ子 、、、市毛梅子(老舗料理屋のやり手の経営者、和子の親友)
菅原謙二 、、、渡辺半次郎(会社員)
佐分利信 、、、青田伍介(元欧州航路の船長、和子の父)
野添ひとみ 、、、青田通子(スチューアデス、和子の妹)
川口浩 、、、片岡哲(クリーニング店アルバイト、夜間大学生)
船越英二 、、、市毛虎雄(梅子の義兄)


ホントに小津映画みたいだった。カメラワークなど特に。
形式を巧みに踏襲しているが内容(テーマ)も小津の世界に似せているから笑った。
少しセリフの喋り方などに誇張が感じられもするが、監督が愉しんで撮っている感じが伝わってくるような。
佐分利信など小津映画に出ている時とほぼ一緒だ(笑。
途中までパロディとして面白がって観ていたが、、、
一本の映画として、よく出来ていて充分愉しめる。
流石に器用な監督だ。
全体としてコミカルで、キャストも若尾文子の映画に馴染みの達者な人ばかりで、セリフのやり取りも軽妙。
とても魅せる。

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若きカーデザイナー。若尾文子のこれまで見た役では一番素敵な役であった。
眼鏡のちょっとサイボーグ風のできる女。大変凛々しい(ちょっと天然)。
実際に車のデザインをしているところやプレゼンをしているシーンなどが少しでも入っていたらもっと素敵では。
贔屓の京マチ子先生も関西弁をまくしたててずっと和服姿でシャキッとしており、わたしとしては文句なし(笑。
滑舌が素晴らしく、よく喋りまくる(昨日の心は強いが奥床しい奥方とは対比的に)。
佐分利信は小津映画からコピー&ペーストしてきた感じであった。
とても味のあるお父さんだ。
川口浩の役はとても合っていた。これまで見た彼の役の中では一番まともな人である。
船越英二は珍しく三枚目役であったが、コミカル面をしっかり支えていた。

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この映画、女性陣がやたらと粋が良く、男性陣を圧倒し、結局彼女らのペースで流れてゆく。
こんなにすんなり、和子の許嫁の半次郎と彼女の親友の梅子が結婚してしまうとは思わなかった(笑。
和子は半次郎に気が無い訳ではなく、父と離れられないことに、何かと合理的な理屈をつけて誤魔化している面は大きい。
(勿論、仕事も精力的にやっているが)。
そんな父娘の関係も丁寧に描写されている。
父にとり和子は、家事全般を熟してくれる亡き妻の替わりでもあり、幼いところの残る妹の世話役でもあり、父の相談役でもある。
自分が嫁いでしまうと父一人では何も出来ないことから家を離れられないでいるというが、父離れ子離れの問題であろう。
実際上の仕事というより精神的な繋がりが大きいことが後半よく分かって来る。

結局、結婚など眼中にない、仕事が全てみたいなことを力説していた和子と梅子であったが、梅子は和子の許嫁の半次郎に強引に言い寄り結婚してしまい。和子に熱を上げていた哲は、通子に強引に言い寄られこの妹の方と結婚することに。
(実生活では、川口浩と野添ひとみはこの後、結婚したそうな)。
和子は、子離れ(娘離れ)を決意した父の意を酌み会社の勧めを受けアメリカ転勤を決める。
この辺の家族(恋愛~自立)関係は小津と微妙にズレるような、、、。

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女性たちが自分の意志を通してゆく様が描かれていて清々しい。
男性の方も結果オーライみたいで、、、これから頑張りましょうというところか。

この家族劇、まさに小津映画の神髄であり、最後は小津映画とも異なるヒロインの自立と旅立ち~解放で閉じたが、見事な換骨奪胎ではないか。
優れた(コミカルな)オマージュ作品となっていると思う。

若尾文子主演の映画では一番好きだ。


AmazonPrimeにて









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