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GOMA28

Author:GOMA28
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青空娘

A Cheerful Girl001

A Cheerful Girl
1957年

増村保造 監督
白坂依志夫 脚本
源氏鶏太 原作

若尾文子、、、小野有子
菅原謙二、、、二見桂吉(高校の恩師、美術の先生)
川崎敬三、、、広岡良輔(有子の彼氏)
東山千栄子、、、広岡静江(良輔の母)
信欣三、、、小野栄一(有子の父、会社社長)
沢村貞子、、、小野達子(有子の義母)
穂高のり子、、、小野照子(有子の姉)
品川隆二、、、小野正治(有子の兄、ジャズのトランペット奏者)
岩垂幸彦、、、小野弘志(有子の弟)
三宅邦子、、、三村町子(有子の実母)
ミヤコ蝶々、、、八重(小野家の女中)
南都雄二、、、哲五郎(名言に凝る魚屋)
八潮悠子、、、米川信子(有子の高校からの親友)


まず、ミヤコ蝶々だ。懐かしい。幼少時にモノクロTVで見た覚えのある喋り方の特徴あるおばちゃん女優である。
いや~感慨深い、、、。見るからに人の好さそうな笑顔だ。

ここのところ数本、若尾文子主演映画を観て来たが、これが彼女の人気の訳か、というものが実感できた気がする。
中道を行く人なのだ。
過剰に悲嘆せず、有頂天で燥がず、ほとんどブレず、適度にユーモアとウェットがあり、カラッとして健康的。
綺麗だがお色気など特に見せない品がある。”A Cheerful Girl”~万人受けするタイプだ。
文部省(文科省)推薦映画にもうってつけの女優さんとも謂えるか。
この映画も軽~い映画だが、かるっぱしい映画ではない。
軽やかなエンターテイメントとして、しっかり成り立っている。
そこに若尾文子の果たすところは大きい。

A Cheerful Girl002

まあこの映画でも明るくサバサバしているが、押さえるところでは所ではしっかり押さえる。
夫の不倫相手の娘が転がり込んで来たことから、そりゃ本妻や(彼を取られた)多感で自己中な娘が辛く当たるのも無理もない。
(後はジャズ命のニヒルな兄貴とやんちゃな弟だが、この小僧は喧嘩でねじ伏せると懐いて子分になる)。
有子は女中としてこき使われ酷い扱いを受けるが、諸悪の根源は勿論、父である。
しかしこの父親があっけらかんとしており、あまり自覚がない(罪悪感でもあれば、預けた祖母が亡くなったからと言い、自分の家などに呼べるはずがない)。
もっと悲惨なのは浮気相手(有子の実の母)である。娘には絶対会うなと言われ身を隠して細々と生きている。
このおやじ、相当なうつけであることが序盤のうちに明かされる。

しかし彼女、高校の恩師と姉の片思いの御曹司からは愛され、(父親も身勝手に可愛がってくるし)、女中の八重にも大事にされ、魚屋にも応援される。弟はぺったり懐き、基本他者からは特別な立場の人を除き、とても大切にされる人なのだ。
祖母からしっかり愛され大切に育てられたことが分かる。
人は幼少年期に愛着関係に問題なく、自尊心を育まれて生き生きと育てられさえすれば、大人になって自分の母の件を今際の際の祖母から聞いたとしても崩れるような心配はない)。
結局、何に対しても前向きに快活に対処して行く。
青空を振り仰いで、、、(二見の教えでもある)。

A Cheerful Girl004

何をおいても悲惨なのは、父の愛人で有子の実母の町子であろう。
父はこの女性が実の子に逢えずにずっと身を隠し貧しく暮らしている事への責任など微塵も感じず、社長として優雅に暮らし、妻が厳しくて怖いなどと嘯きずっと平気でいた。飛んでも野郎である。
最後に有子にきつく叱られるが、それで妻に謝り家庭内は何とかなったみたいだ、、、。
そして有子は広岡からプロポーズされ、受け容れる。
二見は恩師という立場上、好きだが身を引く(笑。

A Cheerful Girl003

考えてみれば実に単純な物語なのだが、何故かエンディングまで来て不思議な感動に包まれていた、、、。
空に向けて、お~い!みたいなところも自然に心地よく受け容れていたものだ。
恐らく、これが若尾文子効果なのだ。

他の女優がヒロインだったらこうは行かないだろう。
(ミヤコ蝶々はんも良い味出していた)。
この路線もいいかも知れない(笑。

A Cheerful Girl005













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