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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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Diner ダイナー

Diner001.jpg

2019年

蜷川 実花 監督
平山 夢明『ダイナー』原作
後藤 ひろひと 杉山 嘉一 蜷川 実花 脚本
大沢 伸一 音楽
DAOKO × MIYAVI「千客万来 主題歌「千客万来」
横尾忠則 美術・装飾
東信 フラワーデコレーション
諏訪綾子 フードクリエイション
名和昇平 彫刻(DIVAボトルウオッカの瓶)

藤原 竜也、、、ボンベロ(天才シェフ、元殺し屋)
玉城 ティナ、、、オオバカナコ(ウエイトレス)
窪田 正孝、、、スキン(殺し屋)
本郷 奏多、、、キッド(殺し屋)
武田 真治、、、ブロ(殺し屋)
斎藤 工、、、カウボーイ(殺し屋ディーディーの彼氏)
佐藤 江梨子、、、ディーディー(殺し屋、カウボーイの彼女)
金子 ノブアキ、、、ブタ男(殺し屋)
小栗 旬、、、マテバ(殺し屋、四天王、東のトップ)
土屋 アンナ、、、マリア(殺し屋、四天王、西のトップ)
真矢 ミキ、、、無礼図(殺し屋、四天王、北のトップ)
奥田 瑛二、、、コフィ(殺し屋、四天王、南のトップ、組織のナンバー2)
菊千代、、、CGブルドッグ(ボンベロの相棒)


「想像力のないやつは、死ね!」
爽快。チョー面白かった!
邦画でこんなに尖ってすっ飛んだものは、初めて見た。
理屈なしに面白い、というより理屈がこれに付くか(爆。
アートにかけた熱量が凄いし、関わったクリエイターとキャストも豪華。
ゴージャスで如何にも金かけてる映画。
誰もが過度の演出と限度を超えたメイキャップとファッションで楽しませてくれる。
(玉城 ティナについてはメイド服は着ているが、ほぼ普通か。元々フランス人形みたいな人である)。
VFXも半端ではない。CGが常に合成されていてアーティフィシャルこの上ない。
ブルドックの菊千代とキッドには感心しながら笑った。

Diner002.jpg

セリフも面白い。「扱いづらい女だ」とか、、、。
気にかけている証拠だが(笑。
藤原 竜也は、監督のお父さんに舞台で随分としごかれていたものだが、やはり才能を買われてのものだろう。
娘の映画でも大暴れで実力フルに発揮である。
「ここでは、砂糖一粒までも俺が支配する」確かにそんな自分の城は持ちたいものだ。
そこで作られる絶品料理特にデザート類は実際に食べてみたい。
横尾忠則が美術・装飾を担当し、東信のフラワーデコレーションにフードクリエーター諏訪綾子の創作料理、更に1億円以上するというDIVAボトルウオッカの瓶ボトルデザインが彫刻家の名和昇平だという。 
そんなダイナー、腕があればだれもが持ちたくなるもの。

Diner003.jpg

窪田 正孝がここでもカッコよい役だ。彼は常に節度ある二枚目役ばかりだが、今回はかなりのこころのトラウマを抱えている。
とは言え、他の殺し屋連中からすれば、とてもまともではあるが、、、
トラウマに触れると、もうどうにもならない。
やはり他者に対する想像力と洞察力は必須だ(特にこういうところでは)。
前提としてまずは良心であるが。オオバカナコは孤独だがとても優しく素直であるところで救われたかも。

兎も角、来る客が皆ピストルでも何でもやたらとぶっ放す。
こんなところにいたら直ぐに巻き添え喰って命がいくらあっても足りない(笑。
まあ、会員制の殺し屋専用のダイナーで一般人には関係ないが。
死体をどう処理しているのかは、心配になる。
(警察が捜索するような人々ではない点は気楽でよいが)。

Diner005.jpg

登場人物(環境も含め)全てが高度に抽象化されており、物語もメタレベルもしくはマルチレベルにあって地上の道理には収まらない。
親に捨てられた孤独で透明人間みたいに過ごしてきたオオバカナコも抽象化の極めて進んだキャラであり、このダイナーには相応しい存在となっている。
そしてここでボンベロの下で働くうちに、メキシコで自分のダイナーを持つ夢を真剣に叶えようと思うようになる。
自分が自分にとって必要な存在になってゆく。
別に人に必要とされなくても問題はないのだ。
ボンベロの謂うように自分に確信があれば。

1日30万円のアルバイトである。
最後にボンベロから店を出すための資金も貰う。
(きっと凄い金額のはず)。
「きっとわたしの店に来てね」と言って喚気口から独り逃げるカナコ。

Diner004.jpg

ボンベロと無礼図とのどちらも不死身かとも思える激戦が終盤を埋め、途中でカナコを逃がしてから彼は意を決し死闘に終止符を打つ。
何年後であろうか、、、
これまた極彩色の箱庭風の人工的な(メキシコの)街で、彼女はダイナーを開いて成功している。
そこへ激戦の最中、死んだかと思った菊千代が現れ、そしてボンベロが姿を見せる。
よく生きていたものだ(無礼図と爆破で同士討ちになったかと思っていたが)。
感激の再会でハッピーエンド。
これがとても気持ち良い。

Diner007.jpg

それにしても本郷 奏多はまともな役では気の済まない役者なのか、、、
いつも突飛な役ばかりだが、今回の役は演技もそうだがCG技術の勝利でもある。昔だったらやろうにも出来ない。
(「赤い風車」のホセ・ファーラーがロートレック役で同様の演出であったが)。
自分で殺しをし易くするため、薬物等使用して体を小学生並みの大きさに保つなんて、、、
(昔のソ連の体操選手とかに似た人はいたが)。
ここまでサイコというのも最高だ。謂うことなし(笑。


Diner006.jpg

わたしの好きなミュージシャン土屋 アンナも女王様風にご登場だ。
とっても振り切れた役だが、真矢 ミキにすぐ殺されてしまった。
もう少し暴れさせてあげたいものだが、、、。

兎も角、この世界観、癖になる。
極彩色にCG絡めっぱなし。
限度がない。
ハチャメチャな噺なのに説得力充分。
音楽もピッタリフィットしていた。
パワーが貰え、こっちまで絶好調だ(爆。

またこの監督の映画は観たい。











”Bon voyage.”

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