幾つか観たが

今AmazonPrimeで「KADOKAWA対象作品」というのを見始めた為、そこから選んで書こうと思ったのだが、、、
「穴」(1957)は流石に書くに書けない。ヒロインのルポライター京マチ子(長子)大活躍の噺だが、はっきり言って無茶苦茶な内容のブラックコメディで何が面白いんだか、、、というモノ。もう少しストーリー、いやプロットがしっかりできていれば入り込めたかも知れぬが、、、。
京マチ子が勿体ない(もう少し仕事を選んで欲しかった)。
空振りドタバタ劇であった。
それでは、新しいものをと、「傷だらけの悪魔」というのを観てみるが、女子高校生の虐めを扱っているにしては、余りに雑で不自然で無神経でついて行けない。
初めから唐突な展開で突き放されるが、どんどん観てはいられないモノになってゆく。ヒロインが可哀そう過ぎてとかでは全くない。
単に噺そのものが粗雑、人の描写自体が粗雑過ぎて人間関係どころではない。
テーマからして行動、行為、(繊細な)内面描写のリアリティ、必然性は重要な要素だが、それが微塵もない。
ヒロインが最も変。この女は何を偉そうにしているのか。感情移入の要素ゼロ。
ともかくヒロインが憎たらしい。
「手討ち」も見始めたが、こういった時代物を観る気分ではない、、、。
何というか、先も見え見えで、めんどくさくて気持ちが沈む。
(はっきりと悲劇が見え見えのモノはどうにも観ていられない)。
課金されるからと言って(何でPrimeの料金払っていて、こんなものに更に払うのかと思うのだが、、、そこが引っかかるのだ)、無理やりKADOKAWA作品を観ることもあるまいと思って、たまたま見放題で目に付いたのが「グッドボタン」であった。
SNSにかまける女子高生間のカースト争い、、、らしいということで。取り敢えず最後まで観てみた。が、これもヒロインが変過ぎる。
あの愛情深い母親をもって、この娘?というメンタルだけ強い自己本位な女なのだ。高校生にはどうにも見えないのも引っかかる。
問題を起こす娘の方は分かる。家庭環境~毒親のせいで、このようなパーソナリティを持ってしまう子は確かにいる。
酷い里親の間をたらい回しにされるうちに培われた生きる(身を守る)為のスキルが身体化されたのだ。
これこそ社会~大人が救うべき存在なのだが、変なヒロインたちが良い目だけみる噺。
最後は問題児は逮捕され、ヒロインは彼氏と着飾ってプロムに出る幸せ一杯というころで大ハッピーエンドときた。
(直前にいつも絡んでいた友達を自分たちの無謀な遊びに巻き込み死なせているにも関わらず。直接的に死なせたのは問題児であるといっても)。
家庭環境~母親が良いと娘が自己中だろうと幸せな生活に恵まれ、それが悪いと子供はどんどん悪循環の中に貶められてゆく。
ブラックコメディである。が、いじめ、子供の育成問題を扱うにあたって、このようなコメディは合わない。どういう神経なのか。
ここではSNS自体はさして問題でも何でもない。幼稚な悪態は何処でもついてる。それにしても高校生とは思えぬ精神年齢。
(2つの女子高生ものは、単なるアホ映画であった。にしてもこうした感性や認識がかなり蔓延しているのかも知れない)。
子供にとって親は絶対的存在である。完全に受け身の無力な子供にとって親は100%の責任を負わなければならない。
親の愛情、保護能力、教育力如何で子供の将来が決まると言っても過言ではない。
この件において、おちゃらけてる場合ではない。
しかしいつもアメリカの映画を観て思うのだが、何で玄関が皆ガラス製なのか。
かなりの豪邸もそうである(少なくとも映画で見る限り)。
賊がガラスを肘で割り、簡単に鍵を開けて入って来る。
このパタン何度見たことか、、、。
問題のある家など、銀行の金庫くらい分厚い扉にしたらどうか。
バズーガ砲でもビクともしないくらいなら安心だ。
鍵も生態認証が良い(しかも死んだパーツは不可というもの)。
明日はアニメにしよう。
いよいよ寒くなった。外の多肉をビニルハウスに入れよう。
