プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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宮崎 学 アニマルアイズ

miyazaki 001

NHKの「新日美」で、写真家である宮崎学の”アニマルアイズ”を観た。
モノを作る事の意味~必然性について考えさせられるものがあった。
彼は撮る対象によって最も良い撮り方を考えた末、それに最適な機材から常に手作りして対応するようになる。
そして撮影という概念すらも変えてしまう。
無人の自動カメラの設置である。(これに対しては他の写真家からの批判もあったという。自分の指でシャッターを切らないのはどうか、とか)。
しかもどのようなレンズをどうつけるか何処に向けるか等もテーマによって根本的に最適化を図る。
人が撮らないことで見えてくる対象そして世界の即物的な美しさというか、、、。
大変ビビットな映像に魅入ってしまった。
(最近、つくづく思うのが、コンセプトの重要性である)。

他者になる為の装置。
カメラの可能性を改めて実感した。
哲学的(存在学的)であり極めて科学的な姿勢である。

miyazaki 004

道具によって見えるものが変わってくる。これを力説していた。だから彼は作る必然があるのだ。
目線の高さも大きい。
人の目線を避け、動物の目線で撮る。
しかし隠れて構えていると、動物だって身構える。撮影という行為そのものから考え直す。
そこから、全て独自開発の自動仕掛けカメラでの記録に移行した。
これで人間中心主義的な関与は限りなく後退した。

撮る場所~対象そしてテーマによりその都度スペシャル機材を開発して設置する。
(対象により一回ごと、テーマごとに新たな機材を作るのだ)。
そして動物の動きを高い精度で予測する必要があるため何度もフィールドワークを行う。
事前準備で撮影結果のほとんどが決まるためだ。
主に糞と食べ滓から生活空間と行動範囲を探る。
トイレが肝心。そこで彼らは情報交換する。お前何を食べて来たのか、、、どこにあるのか、、、。
彼が歩くと動物の気配が立ち広がるという。
動物の生活圏を見つければ、後は最も良い場所にカメラを仕掛ける。
だが、どういう向きで?

miyazaki 003

テーマによる。
動物の背中越しに遠くの地平に見える人間の営みを記録することもある。
イルミネーションで明るい夜空を眺める狐とか、、、。人間世界の変遷を動物もずっと見つめてきただろうと。
魚眼レンズを上向きに設置した、梢から夜空が覗く円形の枠内に様々な動物の横切ってゆく姿。
その順番にも意味がある。

miyazaki 002

テーマによっては、死後の腐敗してゆく死体がどういう動物にどのように喰われてゆくか、段階的に撮ってゆく。
誕生とか活き活きした姿だけでは、自然いや人間の世界も語れない。死を避けては通れない。
道路~高架下から塩化カルシウムが大量に流れ落ちたせいで、鹿が繁殖した経過も森や崖を歩きながら自ら確認してきた。
産業による自然破壊などという一括りでは語れない流れが幾つもあるのだ。
実際に、彼は足で様々な連鎖を見て来た。
自然と人間の営みの絡み合いは複雑な作用を生む。
自然に対する単純なプロパガンダでは到底把握できない状況がある。


時間を置いて、設置場所に見回りに来て、無人カメラの結果を確認する。
普段観えない、観ない世界が映っている。
これが愉しくて仕方ないのだそうだ。
ホントにリアルに感じられる。
われわれの外部の動物を観た気がする。


清々しい解放感を覚えた。



写真集、、、
『けもの道』、『鷲と鷹』、『ふくろう』、『フクロウ』、『死』、『アニマル黙示録』など多数。
第1回絵本にっぽん大賞、日本写真協会新人賞、第9回土門拳賞、日本写真協会年度賞(1995)、講談社出版文化賞受賞等受賞、、、等受賞。






























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