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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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民衆の敵

THE PUBLIC ENEMY001

THE PUBLIC ENEMY
1931年
アメリカ

ウィリアム・A・ウェルマン監督
ハーヴェイ・シュウ脚本


ジェームズ・キャグニー、、、トム・パワーズ
ジーン・ハーロウ、、、グウェン・アレン(トムの彼女)
エドワード・ウッズ、、、マット・ドイル(トムの相棒)
ジョーン・ブロンデル、、メイミー(トムの彼女)
ベリル・マーサー、、、マー・パワーズ(母)
ドナルド・クック、、、マイク・パワーズ(トムの堅気の兄)
レスリー・フェントン、、、ネイルズ(トムのボス)
メイ・クラーク、、、キティー(トムの彼女)


ロングアイランド出身のパブリック・エナミーはNWAと共に一頃よく聞いていたお気に入り黒人ヒップホップグループである。
恐らくこの映画~ジェームズ・キャグニーの影響大ではないか(命名も含め)。

まずこの映画で「気づくのは、銃殺(殺害)する場面など、、、自分たちを裏切ったプティー、ネイルズを殺した馬、土砂降りの雨の中での二丁拳銃で乗り込んだ敵陣、トムの誘拐~死体で帰還、、、これら全てその場面は見せない演出である事。
この時代の映画演出の主流なのか、この作品独自の手法なのか、、、その場面をこちらに想像させる上手いやり方だ。
稚拙なVFXなどで説明的に描くよりずっと効果的である。
しかもイメージを限定しないことで詩的な広がりさえ生まれる。

THE PUBLIC ENEMY004

かの大傑作「白熱」そして「汚れた顔の天使」のジェームズ・キャグニーの初主演の映画か。
最初から彼ならではの存在感が映画全体の雰囲気を形作っている。
この時期の狂気を孕んだ個性光る悪役は、この人とピーター・ローエが印象深い。
(ふたりともぎらつく狂気だけでなく妙な甘さもあるのだ。そこの魅力が大きい)。
彼にヒロイックな憧れを覚えることはないが、とても引っかかる人物である。
共同体~社会の無意識により歪められ辺境に押しやられた人格特有のものだ。

THE PUBLIC ENEMY003

体制がどうであれ、人間のいる限り不可避的にこのような人は生れ暗黒街~アウトローも増殖する。
人間のいる限りが余りに曖昧であれば、権力構造がある限り、、、であるか。
トムは、家庭でのママの盲目の溺愛(ある意味、腫れ物に触るような感覚もアリ)、真面目で勤勉・実直な兄との軋轢などから家にはいつかない。マットのように女性とも安定した関係が結べず自分の家庭も持てない。居場所を闇の世界に求めそこで頭角を現すが、金は勝ち誇ってこの世界~家に持ち帰る。最終的にはここで承認されたいのだ。
そういうものなのだろう、、、。

THE PUBLIC ENEMY002

90年前の映画であるが、基本古臭さなどは、微塵もない。
スタイルやテンポも小気味よい。
この作品に触れるとギャング映画は最初から出来上がっていたのかと想えてしまう。
トムたちがボスを失い対抗勢力が一気に彼らを殲滅せんと畳みかける火蓋となった、トムとマットをヒットマンが狙い撃ちするところなど見事であった。
機関銃の音を消す為、石炭車から石炭を降ろす音で油断させるところやビルの端が銃弾を浴びて削れてゆくディテールのリアリティには唸る。
演出の勝利である。

THE PUBLIC ENEMY005

最後の呆気ない死も如何にもという着地であった。
シカゴの暗黒街や禁酒法時代の雰囲気も味わえる映画である。



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