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GOMA28

Author:GOMA28
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吸血怪獣ヒルゴンの猛襲

ATTACK OF THE GIANT LEECHES002

ATTACK OF THE GIANT LEECHES
1959年
アメリカ

バーナード・L・コワルスキー監督
レオ・ゴードン脚本


ケン・クラーク,
イヴェット・ヴィッカーズ,
ヤン・シェパード

パッケージを観た時、昭和30年代の日本怪奇映画のような雰囲気を感じた。
アメリカ映画にも似たようなものがあるのか、と興味が湧き見てみた。
文字通り、怖いもの見たさ、、、以外の何ものでもない。


画面が暗くてよく分からない場面が多い。
これだけ暗ければ、ディテールも誤魔化せるが。
バックミュージックが長閑なディズニー調だったりする。
意味のない効果音が気になった。
(ヒルゴンが動いてるぞ、というものなのか)。

雰囲気で察するしかない部分が結構ある。
特に「ヒルゴン」のフィギュアだ。そもそもヒルゴンなんて勝手に名をつけてよいのか?これでわたしも和風映画を連想してしまった。
何だか形態がよく分からない。この映画より古いゴジラがあれほどの雄姿を誇っているに比べ。
よく部分的に見せるだけだったり、わざと霞ませたり、シルエットだけや一瞬だけ見せるようなパタンはあるが、ボコボコ現れているのにその実体が掴めない不定形な形なのだ。と言うと聞こえが良いが、上手く着ぐるみが作れなくて、覚束ない形で見切り発車したみたいな、、、。素材もどういうもので作ったのか(薄手の黒ビニールみたいな)、、、手抜き感が半端ではないものなのだ。

だが、噺自体詰まらないわけではない。ある田舎街の沼地で起きた怪物騒ぎを科学者の父とその娘婿の環境保護管が意見の対立しながら解決して行くものである。
しかし科学者の方は、ダイナマイトで爆発だ、を主張するばかりで、何とも言えない。
ついでに保安官であるが、沼地で死んだり行方不明になった者は皆ワニに襲われたことで片つけようとする。
この沼にはワニは全くいないそうだ。
ともかく正体不明の怪物に怯える者と真っ向から否定する者との間で不信感と不安が募る。

「ヒルゴンの猛襲」と謳っているが、沼に夜とか日暮れ時に入って来た者を引きづり込んで水中に出来た空洞域でチビチビ血を吸っているヒルゴンである。猛襲なんて言うほどガツガツしていない。

結局、威力のあるダイナマイトを沼底に仕掛け、それを環境保護管がレバーを押して、ヒルゴンを退治して終わる。
なかなかあっさりした潔い決着であった。義父と婿の和解も出来娘としてもハッピーか。博士は勿論、満足気であった。

ATTACK OF THE GIANT LEECHES001

ちょっと引っかかるところ疑問点が幾つか、、、ダイナマイトの博士の最初の爆破で、ぽこぽこ3人水面に上がって来た男たちであるが、彼らはその直前までヒルゴンに血を吸われながらもまだ生きていたはず。検死官も行方不明になっていた数日前に死んだのではなく、まだ死んだばかりだという見解を示している。
彼らは博士の仕掛けたダイナマイトで死んだのでは、、、。

とても威力のある二度目のダイナマイトで怪物を吹き飛ばしたが、その前に保護管とお友達が2人水中に入ってヒルゴンとちょっとばかり闘ったりする。そこでかなりの傷を敵に負わせる。
水面に上がってきてから、相当深手を負わせたぞ、とか岸にいる関係者に叫び、更に息の根を止めに行く。
だが、保安官をはじめ、ヒルゴンの存在を知らない、或いは否定している者が多い中、まずヒルゴン~ヒルの突然変異体が実際にいたという報告をすべきだろう。それを巡って、もめもしたのだし。
その際に空洞域から水中に落ちた女性が水上に上がってくる。
彼女も寸前まで生きていたのだが浮かんできたところで、ボートに乗せはしたがその後ほったらかしだ。
真っ先に救急措置を取るべき対象ではないのか、、、。あれでは結果的に死んでしまったかも。

ヒルゴンが、アクティブでなさ過ぎる。仕掛けられて反撃すべきところで、全く何もしない。
ここは、これだけやられた分、猛然と襲い掛かるだろうという期待は全て潰れる。
ここが演出上も不思議なところで、迫力、スリルを削ぐところだ。
推測だが、あの妙なもたつく着ぐるみみたいなコスチュームでマメな動きがとても出来ない事情だったのでは。
水中でダイナミックな動きを出すことは、かなり難しいものだし工夫のいるところだろう。

ATTACK OF THE GIANT LEECHES003

博士はヒルゴンは夜行性なのだ、と言っていたが、昼にも出て来たし、夜に行方不明者捜索隊が一杯やって来ても出てこないわで、夜行性かどうかは結局不明であった。あれは単なる仮説ということでよしと。頭の固い娘婿にヒルゴンの存在を力説してきた功績は大きいものだし。しかしヒルゴン陸に立つともうヒルでも何でもない形であるが、、、。血の吸い方がまさにヒルと言うことなのか、、、

この娘婿だが、危険な正体不明の怪物が出没する沼をボートに乗って探索するときに、妻を相棒に引き連れてゆくものか、、、。
ヒルゴンが全力で襲い掛かってきたらどうするつもりなのか。この危機管理のなさは、全く義父の考えを無視しているにせよ、問題ではないか。


こんなことを挙げてゆくと幾らでも出てきてしまうが、酒場を経営する男とその若い妻と間男の三角関係を全体が短い尺の中にあれほど印象深く挿入するのはどうしたものか。ヒルゴンが若い妻と間男を襲って沼の中に消えたものを保安官が信用せず、浮気された為、怒って妻と男を撃ち殺したと逮捕され、夫は獄中自殺してしまう。この悲惨なエピソードがちょっと重くてヒルゴン噺が褪せてしまうのだが、、、。
周りが化け物をなかなか信用しない、と言うレベルのエピソードならもう少し軽めでよかったのでは。
三角関係のもつれをあの熱量で演じられると何の映画だったか分からなくなる。

それから役者がかなり大根揃いの気がしたが、、、。


色々出てきてしまったものだが、結構面白かった作品ではある。
一回、見る分には良いのでは、、、。


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