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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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サラブレッド

Thoroughbreds001.jpg

Thoroughbreds
2017年
アメリカ

コリー・フィンリー監督・脚本


アニヤ・テイラー=ジョイ、、、リリー(上流のお嬢様)
オリビア・クック、、、アマンダ(リリーの幼馴染、問題児)
アントン・イェルチン、、、ティム(麻薬の売人)
ポール・スパークス、、、マーク(リリーの継父)
フランシー・スウィフト、、、(リリーの母)


ウィッチ」、「スプリット」、「 モーガン プロトタイプL-9」、「ミスター・ガラス」のアニヤ・テイラー=ジョイが主演であれば、まず何であっても観る(笑。

効果音がとても印象的。
間と不協和音の作る緊張感が絶えない。
独特のリズムとセンス。そう、ズレのセンスか。
カメラのフレーミングにしても、スタイリッシュである。

Thoroughbreds003.jpg

最初は対照的な2人に見えたが、どちらも闇は深かった。
リリーの方は義父の高圧的な支配に相当なストレスを覚えており、彼女なりの反抗はしていたが力の差は歴然としていた。
(一流校は退学となり、企業のインターンも辞めていた)。
アマンダは感情を喪失していた。
自分のサラブレッドが足を骨折したため、自ら殺処分したという。それがトラウマとなっているようだ。
また周囲からも動物虐待の目で見られているという。
(リリーとは、乗馬友達なのか。リリーの豪邸にも彼女が白馬に乗っている写真が飾ってあった)。
薬を年下の高校生相手に売り捌いているチンピラのティムも基本、誰にも信用されておらず、まともに相手にされない。
将来は大物になりこの辺一帯を仕切るみたいな法螺を吹いてる。
リリーが義父の殺害に彼を利用しようとしたが、小心者であるティムは逃げてしまう。

このトリオの社会からのはみ出し様が如何にもありそうなもの。その落ち着き先も完全なお嬢様であり刑務所の囚人でありホテルボーイであった。何とも。


Thoroughbreds002.jpg

まずは、アマンダの母がリリーに勉強を教えてくれるように頼み、アマンダは謂われた通りにリリー宅を訪ねる。
久しぶりの再会となるらしい。

リリーのママの影は薄い。何でもマークの言いなりのようだ。
マークは日本刀も所持しており、筋肉トレーニングを毎日欠かさない硬派の男だ。
トレーニングマシンを使っており、その不気味な轟音が殊更彼の存在を邸内に際立たせている。
オマケにこの義父は、彼女を問題児ばかりを扱う全寮制の学校に入れる手続きまで勝手にしてしまう。
母は手厚い指導が受けられるのよと、マークには意見など出来ず、全く娘の意思は無視である。

リリーにとっては中学生の時、父を亡くしてからは、闇を溜めこむ生活が続いていたようだ。

Thoroughbreds004.jpg

アマンダの挑発によってリリーのマークに対する殺意が次第に意識化される。
そして実際に作戦を練り実行に移す運びとなった。
チンピラのティムをそそのかし、実行犯をやらせ、自分たちはその日は旅行などに出掛けてアリバイ作りをする。
しかし尻込みしたティムはピストルだけ取って逃げてしまう。
マークがスパまで母を迎えに来たのだ。失敗に唖然とするリリー。
その後、ティムは姿をくらます。

リリーの自宅プールでアマンダと潜水で遊んでいる時、リリーはもう息が残っていないのにそのまま潜り続けて溺れかける。
アマンダに助けられるが、彼女のなかでなにか箍が外れたような契機となった感がある。

Thoroughbreds005.jpg

ティムに愛想つかせた2人であるが、アマンダはすでに冷静になっており、計画自体の取りやめも考えていた。
しかし逆にリリーは何としても自分たちでマークの殺害を実行しようとしている。
2人はよく、古い白黒映画を観ながら相談をするようになっていた。
この役者たちはもうみんな死んでるわよね、とか、、、確かにそうだ。

びっくりしたのは、リリーがアマンダの飲むオレンジジュースに睡眠薬を入れていたことだ。
アマンダが飲み始めた時に、直ぐにそのことを打ち明け飲まないように言うが、、、。
あなたが眠っている間にマークを殺してそのナイフをあなたの手に握らせようと思ったの、と正直に告白する。
アマンダはそれを聞き、敢えて全部飲み干し忽ち眠りに落ちてしまう。

Thoroughbreds006.jpg

アマンダの意思も酌んでか、リリーは刃物を持って二階に上がり、トレーニング中の義父を襲いに行く。
暫く後、マシンの轟音が止まり大きな物音が数回した。
戻って来たリリーは全身血まみれ。
アマンダの手や身体にも返り血を塗り付け、鼾をかいて眠っている彼女に添い寝するリリー。


後に、リリーはお嬢様として落ち着いて暮らし、アマンダは事件当時の記憶を喪失した患者として更生施設?にいた。
ティムが務めるホテルに、リリーが高級車で乗り付けて来て偶然出逢う。
ティムはバツが悪そうにしながら、彼女に義父やアマンダの話を向ける。
アマンダからの手紙が届いたという。しかし、彼女は全く中身は読まなかったらしい。
アマンダのいる部屋には、リリーと彼女がそれぞれの馬に乗る写真が飾ってあった。
悪くない所と評し、淡々として作業に就いている。

親友同士ということか、、、。恐らくそうなのだ。
双方に解放感が窺えた点で、ハッピーエンドの映画であったと謂える。


Thoroughbreds007.jpg


アトランティスのこころ」、「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」のアントン・イェルチン。
これが遺作というのも寂しい。









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