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GOMA28

Author:GOMA28
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ホドロフスキーのDUNE

DUNE014.jpg

Jodorowsky's DUNE
2013年
アメリカ

フランク・パヴィッチ監督

アレハンドロ・ホドロフスキー 、、、 監督
ミシェル・セドゥ、、、プロデューサー
H・R・ギーガー 、、、建造物デザイン
クリス・フォス、、、宇宙船デザイン
ブロンティス・ホドロフスキー 、、、アレハンドロの息子、ポール役
クリスチャン・ヴァンデ 、、、マグマメンバー、ハルコンネン家の音楽担当
アマンダ・リア、、、ダリの当時の愛人、イルーラン姫役
ダン・オバノン 、、、特殊効果担当、録音音声のみ
ジャン=ポール・ジボン 、、、共同プロデューサー
ニコラス・ウィンディング・レフン 、、、映画監督
リチャード・スタンリー 、、、映画監督、脚本家 
デヴィン・ファラチ 、、、映画評論家
ドリュー・マクウィーニー 、、、映画評論家、脚本家
ゲイリー・カーツ 、、、『スター・ウォーズ』第一作、第二作のプロデューサー
ダイアン・オバノン 、、、オバノンの妻
ジャン=ピエール・ヴィニョー 、、、ブロンティスの指南役の武道家


他にもここには出演はしていないが、”DUNE” に重要キャストとして参加する、ジャン=ジロー・メビウス、サルバドール・ダリ、ミック・ジャガー、オーソン・ウェルズ、ピンク・フロイドなどがヴィデオなどを交え紹介される。何とも凄まじい面々である。

エイリアンブレードランナーもこの「ホドロフスキーのDUNE 」から生まれてきたと聞いていたが、確かに制作ブレインは、ここにホドロフスキーによって選ばれた戦士たちによるものだ。よく分かった。それがどれほどのことを意味するかも。

DUNE013.jpg

”DUNE” を作ることは、枠に閉じ込められている自我と知性を開放する自分のための壮大なる闘いであり、世界(人々の意識)を変える試みでもあった。フランク・ハーバート原作『デューン』のヴォリュームは、不可避的に超大作を要請する。
ホドロフスキーは自分の夢を実現できる彼の謂うところの「魂の戦士」を世界中からかき集め具体化に向けて準備を着々と進めていった。演者もすべて集め、役のための特訓も受けさせた。
その12時間に及ぶ超大作の彼のシナリオ~内容を絵コンテ、キャラクターデザイン等で共有した関係者たちは皆、最も偉大なSF大作になるはずであったと口を揃えて謂う。

そして既存の映画会社の体質から実際の制作にまで漕ぎつけなかった”DUNE”は、その後の多くの映画に影響を与え続けることになる(2年半かけて製作準備を完璧に終えたにも関わらず、中止となった)。
ホドロフスキー は一切の妥協を呑まなかった。
ハリウッドからは、予算の件だけでなく、上映時間を1時間半にしてくれと言われたという。
これでは、ホドロフスキー が怒るのも無理もない。
だがそれだけではない。「エル・トポ」や「ホリーマウンテン」の前衛性にハリウッドが拒絶反応を示したところも大きかったのだ。

DUNE012.jpg

確かに強烈な独創性である。アクは強い(笑。だが、わたしは上記二作と「サンタサングレ 聖なる血」はエンターテイメント性もしっかり確保されており、刺激的で深淵だが重くならず楽しめた。ヨーロッパでは大ヒットを記録している。意表を突く面白さや独特の刺激が人の深層にまで届く何かを確実にもっていることは間違いない。その点での受けは心配はないはずだ。
デューン/砂の惑星」として後に(個性では負けない)デヴィッド・リンチ監督が引き継ぎ発表するが、リンチ自身大変不本意な出来で手放すことになり悔しがっていたとか、、、。

ホドロフスキーはこの映画を見て、あまりの酷さに嬉しくなったという。
「リンチのような優秀な監督がこのありさまだ。製作側の責任だ」と彼は語る。
何故、映画会社は再三にわたりこんな真似をするのか、、、。
何でも以前流れた情報では、3度目の正直で、リメイクを 「ブレードランナー2049」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督に託すそうだが、、、。
ただでさえ稀にみる超大作になる上に、映画会社・製作側との闘いもあり、非常に大変な仕事になるはず。
くれぐれも身体には気をつけて欲しいものだ。

「デューン/砂の惑星」を書いたときに、本作を見る気はない、みたいなことを謂っていたが、実際に見てみるとどれほどの熱量で製作の準備が完了していたかが窺え、愕然とした。
昨日観た寺山修司であるが、彼はホドロフスキーに対してすごく嫉妬していたという(天井桟敷の団員の談より)。
確かに現実と非現実(夢想の世界)が同格で自然に融合しているところなど共通項は多い。
ホドロフスキーも前衛的舞台劇を沢山作ってから映画に転じているのも似ている。

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実際、尋常でない情熱である。狂気も交じっている。彼が映画製作に関するあらゆるパートに深く関与していることが分かる。
(監督でもこれほど全体に関わり細部に至るまで自分の意図を徹底する人は少ないという)。
映画(という表現形式)を異なる次元にまでもっていこうとするかのような憑かれたような情熱だ。
更に噺を聴いていると、彼が仲間~戦士たちから大変魅力的な教祖みたいな存在として敬われていたことも実感できる。
かなりお茶目でチャーミングでさえあるのだ。
彼がダリを皇帝役に誘ったときのエピソードが特に面白い(ダリ自身、変人のなかの変人でもあるが)。
「わたしはピカソと海辺に行き、車のドアを開けると、いつもの砂浜に時計を見つけた。君は砂浜に時計を見つけることがあるか?」と聞いてくると言う。やはりとんでもない変人だ。しかしこれで出演の是非が左右されるのだ。困ったホドロフスキーであったが、直ぐに名案を思いつき「わたしは、時計を見つけたことはない。しかし多くの時計をそこに失くした」と返した。
「なるほど」と答え、ダリの出演は決まった(爆。
監督業は大変だろうが、変わった人相手で、結構面白いものに感じる。

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それらの多くの努力がそのまま実を結ぶことはなかったとはいえ、映画会社に送った素晴らしい出来のDUNE の完成されたシナリオ絵コンテ、イラスト、デザインの本から多くのSFの名作が生まれてきた功績は大きい。
ホドロフスキーのDUNE 無しに、エイリアン、ブレードランナーは存在しなかったかと思うと感慨深いものだ。

85歳でまだ矍鑠としており、これからの活躍を期待したい。
「リアリティのダンス」を観たいのだが、AmazonPrimeで年会費を払っている会員なのに有料というのが気に喰わない。
当分観ることはなさそうだが、必ず観たいものだ。











”Bon voyage.”

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