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GOMA28

Author:GOMA28
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万引き家族

Shoplifters001.jpg

Shoplifters
2018年

是枝裕和 監督・脚本・原案
細野晴臣 音楽


リリー・フランキー、、、柴田治(日雇い労働者)
安藤サクラ、、、柴田信代(治の妻、パート従業員)
松岡茉優、、、柴田亜紀(信代の妹、風俗嬢)
城桧吏、、、柴田祥太(治の息子、治と組んで万引き)
佐々木みゆ、、、ゆり(治が柴田家に連れて帰ってきた少女)
樹木希林、、、柴田初枝(治の母、年金受給)



ゆりが「ごっこ」のヨヨ子の立場と同じであった。孤立している~救いを待っているところを、タイミングよく拾われる、、、。わたしは、その機会を逃したようだ?

是枝裕和 監督のものは、「誰も知らない」、「海街diary」、「奇跡」、「空気人形」、、、などを観て来た。
「空気人形」が一番好きだが、基本、子供を動かす~撮るのが上手な人に思える。

Shoplifters003.jpg

それにしても、リリー・フランキーって人があまりにピッタリ感が凄いので、もう役でやってる気がしなかった。
一口に言って、味がある。
何をするより前に、いるだけで面白い~趣深い人か。
多くを語らないと言うか肝心なことを何も言わないが、「万引きしか俺には教えることがないから、、、」、「物は店に並んでる間は、誰のものでもないんだ」とか、パチンコ店の駐車場から拾ってきた幼い子に自分の本名である祥太と名付けることなどで、自分を騙っている。
信代も籍が入っているわけではなく、治が通っていたバーのホステスであったらしい。
クリーニング屋で客の服のポケットからネコババしたりしていた。
存在感では、他を圧倒するところであった。

Shoplifters002.jpg

しかし、そもそも何でこの人たちは疑似家族を作って過ごしているのか。
何らかの信仰を拠り所に集まっているのならまだ分かるが。
どうやら亜紀以外は皆、万引きをしているようだが、まさか万引きで寄り添う共同体など考えられない。
ただ、皆、拾われて(誰かを待っていて)タイミングよく集まってしまった共同体のようだ。
つまり、元の場では生きてはゆけなかった(少なくとも生きるのに支障があった)単独者が少しでも生きやすい場を形成していたとは言えよう。
そう、レオ・レオニの「スイミー」を祥太が話題に出していたが、まさにその噺に共鳴する。
構造が同じだ。祥太という子は、内部にいながら自分の属する集団からはみ出し分析出来る子のようだ。
ドップリ浸からずに、意識の上で彼らに同意しそこにいる。

他に存在自体が面白いのは亜紀で、彼女は初枝の別れた夫と後妻との間に生まれた息子夫婦の娘であったが、海外旅行中という形で、その家を出て、柴田家の娘に成りすまして風俗嬢をしている。元の家には、妹との関係でいれなくなったらしい。両親からも疎まれているようだ。所謂、犯罪には手を染めていない万引き一家のメンバーである。
初枝はどうやら、前夫の命日?に息子の家に行き「慰謝料」をちびちびと受け取ってへそくりに貯めているようだった。年金やパチンコなど含め貯め込んでいるらしかった。パチンコで人の貯めた球を根こそぎゲットするところなどやはりプロか。
この怪しい老婆も充分面白い。

Shoplifters004.jpg

一番、この家族の構成員でいようと必死であったのが、一番最後に拾われたゆりであろう。
万引きにも積極的に加わろうとして腕を磨いていた。
親のネグレクトと虐待をまた経験したくない。
戻されたら間違いなく再びそれが繰り返されることを彼女は身に染みて知っている。

とは言え、彼らが一枚岩である分けではない。
それぞれの温度が異なりズレている。
肝心なところを語らないのも隠していることがあるからだ。
それは初枝の死体遺棄から始まっている。
それから、構成員もそれぞれ思いを隠しながら微妙に揺らぎつつ持ちこたえては来た。

ゆりが止めるのも聞かず、万引きをしようとしていることを悟り、祥太がわざと自分が身代わりに捕まる。
駄菓子屋で万引きを咎められるのではなく、妹にそれをさせるなと諭され、お菓子まで手渡されたときにきっと彼の気持ちに踏ん切りが付いたのだろう。

彼はある意味、お世話になったその家族を相対化し、違う世界に生きることに決めたのだ。その能力も充分にもっていた。
その決断が、この疑似家族を解体させる。
彼は施設に入るが、学校では成績優秀で将来は開けていることだろう。
全ての罪を背負って信代が服役する。
治は一人住まい。初枝は亡くなっている。亜紀はどうしたか、、、。

だが、映画のラストに映されるゆりは、かつて拾われたベランダで同じように「外」を見ている。

血縁によって構成される家族が理想の共同体である保障などどこにもない。
(それは、わたしが絶対的確信をもって謂えることだ)。











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