バンブルビー

Bumblebee
2019年
アメリカ
トラヴィス・ナイト監督
クリスティーナ・ハドソン脚本
タカラトミー・ハズブロ『トランスフォーマー』原作
マイケル・ベイ・スティーヴン・スピルバーグ製作
ダリオ・マリアネッリ音楽
ヘイリー・スタインフェルド、、、チャーリー・ワトソン
ジョン・シナ、、、バーンズ(セクター7の隊長)
ホルヘ・レンデボルグ・Jr、、、メモ(チャーリーを好きな男子)
ジョン・オーティス、、、パウエル博士
ジェイソン・ドラッカー、、、オーティス・ワトソン
パメラ・アドロン、、、サリー(母)
スティーヴン・シュナイダー、、、ロン(母の再婚者)
リカルド・オヨス、、、トリップ・サマーズ(気にしている男子)
グリン・ターマン、、、ウェーレン司令官
レン・キャリオー、、、ハンク(廃品屋のおやじ)
「マルハナ蜂」
1987年のカリフォルニア。
いきなりザ・スミスが目覚ましで鳴り出す。センス良い。
この映画、選曲が良く、気持ちよく観られる。
メカに強い18歳の女の子、チャーリーとトランスフォーマーのバンブルビー(B-127)が暴れ回る噺。
「パシフィック・リム: アップライジング」でもメカに強い影のある女の子が大活躍であったが、ここでも似た感じのチャーリーが物語を果敢に引っ張る。

わたしは、トランスフォーマーのシリーズは全く観ていない。
しかし、これを観るのに予備知識は必要なかった。
「サイバトロン星」とか「ディセプコン」とか「オプティマス」とか「オートボット」とか、分からなくても、だいたいの見当はつき、問題なく観れる。
ちょっと、「アイアン・ジャイアント」や「チャッピー」を観た時と似た雰囲気を味わう。
主人公の女の子とエイリアンとの友情を描くが、キャスト全体の関係性が絶妙である。
日本映画でこれを作ったらちょっと、気持ち悪くなったかも。

チャーリーがバンブルビーと名付けたトランスフォーマーは、記憶と声を失っている為、彼の事情が分からないとこから始まる。
黄色い昔のフォルクスワーゲンの形体は、彼が命からがら地球に逃げてきたときに身を隠すためにスキャンし擬態したもの。
それにしても、この車から本体への素早い変身メカニズムの流れるようなプロセスは素晴らしい。
これは、ホント、タカラトミーのアイデア(とCG)の勝利であろう。
(最近ではマンネリになって来たとか言われているが)。
ただしコミュニケーションはそれなりにとれるところが、面白い。
ワーゲンに内蔵されるカーステレオのラジオの曲の歌詞を切り取って、意思の疎通は図れる。
曲のコラージュみたいで、楽しい。
(この時期のヒット曲がかなり聴ける)。
しかし、外宇宙から来て、直ぐに「ことば」が分かってしまうのか(野暮な感想だが。
その辺の物分かりの良さが今一つしっくりこないが、それは良しとする。
丁度、チャーリーより年下の少年という設定だろう。その仕草や表情から言っても。
それにしても、軍が余りにおバカではないか。おバカな科学者の言いなりになって衛星システムの中枢にいきなり訳の分からぬエイリアンを招き入れるなんて、まずあり得ないことではないか。危機管理意識ゼロである。
何度か手酷く敵にやられて、どうやら記憶システムが戻ったようで、バンブルビーは本来の力を発揮できるようになったらしい。
仕草も、これまでの子供じみた感じではなくなり精悍になる。

二体の追って来たディセプコンとの闘いはまるで、プロレスを観るような感じであった。
かなり激しく、あんなにやられては壊れてしまうではないか、と思う程。
だが、双方ともに非常にタフなのだ。
そして周囲を観て、戦況を有利に導く機転が働くのは、バンブルビーのようであった。
(この辺は、ジャッキー・チェンみたいである)。
敵のやたらと強い方を船で潰してしまうとは、やるもんである。

バンブルビーはお別れの時、シボレーカマロをスキャンして颯爽と去って行く。
なにこれ、こんな車にもなれるの、、、である。それまで、もうオンボロのフォルクスワーゲンだったのだ。
凄まじく速かったが。
チャーリーは、車で彼女を軍から守った新しい父とも和解し、健やかな笑顔を取り戻す。
必ず、家族の葛藤と和解は外せないようだ、、、。
最後は、亡き父の残したシボレーコルベットを修理し、軽快に乗り出すチャーリーの姿で終わる。
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