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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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ボイス・オブ・ムーン

LA VOCE DELLA LUNA

LA VOCE DELLA LUNA
1990
イタリア

フェデリコ・フェリーニ監督・脚本
エルマンノ・カヴァッツォーニ原作。脚本
ニコラ・ピオヴァーニ音楽
トニーノ・デリ・コリ撮影


ロベルト・ベニーニ、、、イーヴォ(詩人)
パオロ・ヴィラッジョ、、、ゴンネッラ(元知事)
ナディア・オッタヴィアーニ、、、アルディーナ(片思いの相手)
アンジェロ・オルランド、、、ネストレ(友人)
マリーザ・トマージ、、、マリーザ(ネストレの妻)


ソラドミ、、、これってそれほど不吉な音になるだろうか、、、悪魔を呼ぶという。
自分でもフルートで吹いてみた(笑。

世界全体を満たす寂寞と郷愁。
月の声が微かに生々しく響く。
夜の静寂に映える草原に、、、。
「もう少し静かだったら、皆も静かでいたら、、、何か分かるかもしれない」
これがフェリーニ最期の呟きか。

LA VOCE DELLA LUNA001


イーヴォは月の声が聴こえた。
井戸からも聴こえる囁き、、、。いや井戸から月の声がするのだ、、、。
確かに(その町の)夜はずっと月の音色に包まれていた。
そして昼間も。
月に支配されている(憑かれている)ような人々が次々とイーヴォに寄ってくる。
(同じ音色、同じ律動をもって共鳴するのだ)。
そして月夜に相応しい噺に興じる。その噺で構成された映画である。
「生きるより 思い出す方 が好きだ、、、 どちらも同じだけど」
フェリーニ自身もそうではないか?
(全体を底でまとめるような筋書きはない)。

しかしイーヴォはアルディーナに惹かれている。
手紙を届けに深夜彼女の家に訪れる。
アルディーナの寝姿を扉の傍で窺っていたら、彼女に見つかり靴を片方投げつけられ酷くののしられる。
彼はその靴を懐に忍ばせ帰って行く。
アルディーナとは何か?
少なくとも不正と卑劣な策略を張り巡らせる体制側の人間に思えるが、、、。
彼の側の人間には想えない。
それとも、、、

LA VOCE DELLA LUNA002

イーヴォの純粋さが痛々しくもユーモラスである。
イーヴォとは何か?
この世界における道化であろうか。
素直で哀愁があり周辺に追いやられている人たちに可愛がられる。
ネストレとの屋根での想い出噺には魅惑された。
そして、世の全ては虚偽であると信じるゴンネッラにも気に入られ連れまわされる。

イーヴォはアルディーナに片方の靴を返すことを口実に近づくが、彼女は彼を逮捕させたいと謂う。
イーヴォはショックを受ける。ゴンネッラは彼のことを「体制による不正と卑劣な策略の犠牲者」と言って同情する。
ニョッキを食べる祭りで、アルディーナが小麦の女王に選ばれる。
イーヴォは感動の面持ちで、彼女をパーティの群衆の中に探すが、彼女は何と男とダンスをしながらキスをしていた。
彼は落胆し相手の男の頭にニョッキを擦り付け、会場から逃走する。
そしてゴンネッラと合流し彼の右腕に任命された。

LA VOCE DELLA LUNA003

花火が上がる。
その後、周囲は異様に静まり返る。
ゴンネッラは静寂の素晴らしさを説く。
しかし彼らの前には、巨大な廃墟のようなライブハウスが開かれていた。
そこでは、何とマイケル・ジャクソンのサウンドで踊る若者たちの姿。
ゴンネッラはそのサウンドが認められない。

一方「やっぱり 女は男の知らないことを知っている」とイーヴォ。
彼はそこにいる女たちに片っ端に懐の靴を履かせてみる。
「この靴は君のものだ」
どの女もその靴がピッタリ合った。
「この靴は君のものだ」
君たちは大勢いても一人なのだ。
皆がアルディーナなんだ。

アルディーナとは月か?

LA VOCE DELLA LUNA004

町の蛇口や水道管修理をしている3兄弟が、月を捕まえる。
(確かに彼ら以外に月を生け捕り出来る者はいまい)。
町の中央広場に月はロープで繋がれていた。
夜が昼間のように明るくなっている。

その月を見に、ローマ枢機卿も訪れる。
「月には何の秘密もない。全て明かされている」と彼は述べる。
それに対し「我々は何故生まれてきたのだ。我々に何を望んでいるのか。我々は何をしているのか」と男が問いかける。
その男は答えろと拳銃を月に向けて撃つ。
現場が騒然となる。
町は混乱する。

月は元の位置にいる。

沈黙が支配する。
「まるで 僕の一生が 今夜一晩のようだ」
妹夫婦がイーヴォを連れ帰る。
家に戻ったイーヴォの幸福そうなこと。
井戸の傍で月の声に彼は耳を澄ます。


主演のロベルト・ベニーニが素晴らしかった。
「月」の映画につまらないものは、ない。
フェリーニの遺作である。







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