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GOMA28

Author:GOMA28
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危険な戯れ

Le Jeu avec le feu

Le Jeu avec le feu
1975年
フランス

アラン・ロブ=グリエ監督・脚本


アニセー・アルヴィナ、、、カロリナ(娘)
ジャン=ルイ・トランティニャン、、、フランツ(組織の一員、カロリナの恋人)
フィリップ・ノワレ、、、ルソー(父)
クリスティーヌ・ボワッソン、、、クリスティ
シルヴィア・クリステル、、、ダイアナ
アゴスティナ・ベッリ、、、マリア


『快楽の漸進的横滑り』と『囚われの美女』との間の作品。
アニセー・アルヴィナがここでもヒロインで出ているが、わたしは「快楽の漸進的横滑り」での彼女の方が良い。
役柄が単調で物足りない。
まあ、そういう役なのだから仕方ないが。


館が妙である。
構造的にあり得ないことから、全てがカロリナの妄想にも思えてきてしまう。
(では、彼女は何処にいるのか?)
あのドアを開けて、隣の部屋がオペラ上映できるような大ホールであるはずはない。
実にいい加減な構造の(幻想の)館なのだ。

半面、凱旋門の屋上が妙にリアリティがあって、清々しかった。
ここだけが現実みたいな。
やってること、語っていることは非現実的だが。

富豪に娘を誘拐したと犯人から脅迫電話がくる。
しかし娘は学校からいつも通りに帰ってきた。
誘拐犯に手違いがあったようだ。
だが、美女の強奪が密かにあちこちで進行していた。
父は今のうちに娘を安全な場所に保護しようと考える。
依頼した探偵みたいな男に娘を任せたら、彼が連れて行った安全な場所こそ美女誘拐秘密組織~クラブの運営するサディスティックな饗宴を日夜催す館であった。

ここでは、捕えられてきた女性は完全に物として扱われている。皆薬を打たれて無表情であるため生命感がない。
非日常的にほとんど女性は裸体で過ごす。彼女らは美しいが、ただそれだけ。生きていない人形として戯れの対象となるのみ。
カロリナは鞭打ちには合っても、その他は犬に追いかけられる程度で済むが、他の女性は皆、お遊びが済んだら刺されたり、焼かれたりして処分されている。何と危険で贅沢な娯楽だ。とっても観念的だ。

このような地下組織が存在するのか、カロリナの少女から大人の女性に変わる(何らかの)イニシエーションのイメージなのか、、、
残酷で性的な虐待がなされているようでいながら、全く暴力やエロティシズムが実際に感じられない。
抽象的で脱色され脱臭され人間味はまるでない。全ての行為と女は記号化されている。
館での過ごし方が彼女だけ超越的~余りにも自由自在であることからも、やはり彼女の白日夢なのか。
剽軽な効果音も妙である。

カロリナは結局、組織の人間であり恋人らしいフランツと組んで、父親の用意した身代金100万フランを組織と警察を出し抜いて強奪し、車で逃亡を図る。
父親は、彼女を閉じ込めて走る車が横転して火を噴いたことから、彼女が焼死したと受け取りピストル自殺する。
それをドアの陰から窺う忠実な執事のニヤッとする表情の意味は、、、。
やったぜ!というノリで燥いで走り去って行くカロリナとフランツ。

やはり父の懐から解放されて自立する女性の妄想劇であるか。
アラン・ロブ=グリエ監督・脚本を意識させるような映画とは思えない作品であった。
監督の趣味は形だけは満載であったが、、、。
アニセー・アルヴィナも綺麗なだけで、あまりやる気が感じられないと思ったのはわたしだけか。



字幕もので、字幕をoffにして観てもよいか、、、。




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アラン・ロブ=グリエで再度、見直してみたいのは、『不滅の女』だろうか。
『快楽の漸進的横滑り』と『囚われの美女』も良かったが。
脚本も含めれば、一番は勿論、「去年マリエンバートで」となる。


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