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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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ヨーロッパ横断特急

Trans-Europ-Express002.jpg

Trans-Europ-Express
1966
フランス、ベルギー

アラン・ロブ=グリエ監督・脚本

マリー=フランス・ピジェ、、、エバ
ジャン=ルイ・トランティニャン、、、イライアス
クリスチャン・バルビエ、、、ローレンツ
チャールズ・ミロー、、、フランク


「嘘をつく男」のひとつ前の作品であり、これもモノクロである。
主人公も同じジャン=ルイ・トランティニャンが演じる。
特別にアラン・ロブ=グリエ監督に評価を受けている俳優なのか。

イライアスは、麻薬の運び屋の試験を受けている。
三人の映画製作者に列車のコンパートメントで出逢ったことから、彼は主人公として彼らのアイデアに従いこの映画の中で動かされることに。
パリからアントワープへ特急列車に乗って麻薬を運ぶ男というところまでは、設定されていたがその先を偶然目にしたイライアスを元に作って行く。
つまりその3人は、映画の中に出演しながら同時に、イライアスその他(彼ら3人以外のキャスト全て)を好きなように動かすメタレベルの存在でもある。
こういう構造も映画においては成立可能であるということをこの作品で示そうとしたのか。
かなり上手くいっていると思う。実験として面白いが、その結果も愉快である。

Trans-Europ-Express005.jpg

この映画はメタ構造を持った形で進行するが、その基本形式自体は極めて普通?の映画である。
文法的にほとんど変わったことはしていない。
また、性的な表現も極めて大人しい。
アラン・ロブ=グリエの中で最も観易い映画ではなかろうか。

この3人であるが、監督役が何とアラン・ロブ=グリエで、助手のスクリプターが彼の奥さんだそうだ。そしてもうひとりがプロデューサーである。この3人のやりとりも(剽軽で)傑作である。
この3人が決めたストーリーで物語が動くが、ちょっとここは拙いと奥さんからのダメ出しを受けて、プロットが修正されたりする(笑。
映画という視覚芸術で、出来る限りの色々な実験をしてきたことが分かる。

Trans-Europ-Express003.jpg

時折、監督グループの俯瞰的視座が入るが、薬の運び屋候補生のイライアスが警察や身内の監視をかわしながら目的の場所へブツを運んで行くサスペンスストーリーもスリルがあり結構楽しめるものになっている。
それらしき人物と合言葉で情報を交わし合うが、この辺の出会いは少しご都合主義というか上手く運びすぎな感じはしたが、テンポや流れはスムーズで観易い。

ここでもイライアスは身内(組織)の幹部には評価されるが、麻薬の実物を任せる為に、再度テストを反復させられる。

エバという娼婦に見せて実は身内の監視人と同時に警察の密通者である女との逢瀬も監督の趣味が入り何とも言えないモノであった(笑。つまりこの役者が映画の中でそして、監督の映画を通してやりたいことは、しっかりやっている。
色々な意味で、たくさん盛り込んだもの~特に即興性が上手く作用してエンターテイメントとして成功していると思う。

Trans-Europ-Express005.jpg

結局、イライアスは身内の殺し屋と警官に追い詰められピストルで撃たれて死ぬ。
勿論、これは監督グループの次作に向けたひとつの試作かと思うが、この形での実験作としてもしっかりまとまっていて見応えもある。

だが、一番最後のジャン=ルイ・トランティニャンとマリー=フランス・ピジェのコメディ調のエンディングシーンは、ちょっと引いた。

Trans-Europ-Express004.jpg










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