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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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十三人の刺客

13sikaku001.jpg

1963年

工藤栄一 監督
池上金男 脚本
伊福部昭 音楽

片岡千恵蔵 、、、島田新左衛門
里見浩太郎 、、、島田新六郎
内田良平 、、、鬼頭半兵衛
菅貫太郎 、、、松平左兵衛督斉韶
丹波哲郎 、、、土井大炊頭
嵐寛寿郎 、、、倉永左平太
西村晃 、、、平山九十郎
月形龍之介 、、、牧野靭負
水野浩 、、、三州屋徳兵衛
丘さとみ 、、、おえん
三島ゆり子 、、、牧野千世
藤純子 、、、加代
河原崎長一郎 、、、牧野妥女
水島道太郎 、、、佐原平蔵
加賀邦男 、、、樋口源内
沢村精四郎 、、、小倉庄次郎
阿部九州男 、、、三橋軍次郎
山城新伍 、、、木賀小弥太


昨日の「大殺陣」の監督の一年前の作品。脚本も同じ人だ。
道理で噺も世界観も内容も絵や撮り方も似ているはずだ。
わたしでも知っている豪華キャストが揃っていた。
音楽が何と伊福部昭である。
セリフはちょっと聞き取りにくい。

今回は、将軍の弟である暗愚で残虐な明石藩主松平斉韶を暗殺する刺客13人の噺である。

松平斉韶の悪政を訴え切腹して上位に訴える家老であったが、それが何らかの形でとりあげられることもなく、家老の家族も全員捕らえられ斉韶本人により無残に殺害されてしまう。
こんな男がやがて幕府の中枢に座るとなれば世も末である。
そこで乗り出すのが丹波哲郎演じる老中土井大炊頭であり、腹心である島田新左衛門に暗殺を命じることに。
この若すぎる丹波哲郎が見る角度によりアランドロンに見えたことは収穫であった。

それにしても片岡千恵蔵という人は浮世絵の侍そのものだとつくづく思った。
顔がである。
どう見ても偉い侍の顔である。
この人に頼まれたら断りにくい。ましてや三味線であんな腕前を魅せられては、、、。
放蕩していた新六郎も叔父のライブを観た夜に、侍に戻る決心をする。

13sikaku002.jpg

今回の話も、待つ間の緊迫感はかなりのもの。
まず、島田新左衛門の動きを察した鬼頭半兵衛が島田の屋敷に訪ねてくる。鬼頭自身誰よりも松平斉韶の馬鹿ぶりに悩んでいたが、自分の仕える主君でありそれを守るのが武士の務めである。全く対立しあう立場~関係となってしまった武士同士、昔の噺などを暫くしてから「また会おう」に対し「しかと!」と答えて、戦場で相まみえることを確認し、別れる。
両雄とも周到な計画を練り、ひたすら準備を進め、その日を迎える。
ただ島田は、参勤交代で帰藩して来る斉韶一行を襲うに際し、宿場町を丸ごと買い取るという太っ腹ぶり。
頭だけでなく金も湯水のごとく使う。それにより斉韶らの動きをかなり封じ込めるが、鬼頭も心理戦に持ち込み島田らをじらし混乱させようとする。ここは策士でもある平山九十郎が刺客の内輪揉めを一喝し乱れを治めてひたすら待たせる(ここは動いた方が劣勢になる)。

集まった剣士は皆かなりの腕がありそうである。
勿論、すでに人を真剣で切る世の中ではないにせよ、腕を磨き続けて来た平山九十郎のような剣豪もいる。
結局、13対53の対決となるが、これなら結構行きそうである。
そして双方の知略と駆け引きもなかなかのもの。
この辺、とても魅せる。

しかし、いざ決戦が始まると様々な仕掛けを作ってそこにうまく追い込んだのに、いまひとつ肝心の仕掛けが機能しているのかどうか、、、よく分からないゴタゴタの状況になってしまうのだ。
高い柵で囲った狭い迷路状の路に誘い込み、上から弓矢と長い槍で(横からも)集中攻撃をする。これは優れたアイデアである。数に差があってもこれなら圧倒的に有利に闘いを進められるはず。
だが、見ていると幾らでも狭い空間で狙い撃ちが出来るのに、余り当たっている様子がない。槍もそれほど効果が見られない。
更にこともあろうに、自分から飛び降りて切りかかり、逆に切られたりする刺客もいたりする。
何の為の罠なのだ。

迷路の中の出入口を鬼頭に見破られもするが、普通そここそが一網打尽にする誘い口にするだろう。
だが、そうもなってはいない。上に巨大な丸太を置いており、それを落とす仕掛けもあったが、今一つタイミングも取れずにほとんど空振りとなっている。とてもよく出来た仕掛けのようでいて、その運用の拙さから効果的に敵の戦力を削ぐことが出来ず、焦って自ら切り込んで行っている感もあった。

まあ、物語上、そう簡単に相手を倒したら噺にならない。
だが、ちょっとちぐはぐな感じは否めず、何でこんなに効率が悪く、刺客側が無駄死にしているのか、とイライラして来る。
どうも集団の闘いの難しさ、指揮系統の取りにくさの問題もあろうか。
この時、大将の島田新左衛門は宿の間にあって、静かに作戦地図を眺めて戦況を把握するに留まっている。
そこへ、ひとり逸れた松平左兵衛督斉韶が転がり込み、何やら威張って虚勢を張るが、クールにお命頂戴という感じでバスっと切り捨てられる。ここは爽快であった。
確かに切り殺すのは、この島田新左衛門でなければなるまい。(だが状況から見てたまたまそうなったに過ぎない)。
そしてそこに遅れて駆け付けた鬼頭半兵衛との一騎打ちも、なるほど武士とはこういうものかとは思い、取り敢えず納得はした。

だが、最後の平山九十郎の死に方はさっぱり分からない。
果たして剣豪が剣を失うとあのような姿になるものだろうか。
彼は闘いのなかでも自らの刀を敵に投げつけ、すぐさま敵の刀を拾って見事に応戦して大活躍をしていた。
独り敵を次々に切り倒す剣士であった(であるからやはり凄腕の鬼頭も彼を避けて隊を動かしていた)。
なのに、何故今剣を手放しているからと言って、あれほど戸惑うのか。少しばかり走れば直ぐに死んだ敵の刀を奪い応戦できたのでは、、、。未だによく分からないままである。
後に斉韶は参勤交代から帰還した日に病死したことで処理されている。
この暗殺の件でお咎めはないはずで、生きてさえいれば、そのまま元の生活に戻れるのではないか。


この監督は集団劇が好きなようだ。
そして権力の圧政に立ち向かうこころある武士の死にざまを描くことに美学を見出しているのか。
そういう趣味らしい。

時代劇も面白いがセリフが何とも聞き取りにくい。
わたしが聞き慣れないせいであろうか。



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