プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
必ずパソコン画面(PCビュー)でご覧ください。

*当サイトはリンクフリーです。

PICKUP
ハイヒール
お嬢さん
とうもろこしの島
セールスマン
トラピスト1に寄せて
「労働疎外より人間疎外」によせて
カッシーニ グランドフィナーレ
カッシーニ グランドフィナーレⅡ
シチズンフォー  スノーデンの暴露
スノーデン
シャイン
鑑定士と顔のない依頼人
英国王のスピーチ
やさしい本泥棒
末期の目
レヴェナント: 蘇えりし者
透明な身体性
森羅万象を描く デューラーから柄澤齊へ
ヴィデオドローム2 ~イスラム国 ~アノニマス
見えない重力を描く Ⅱ
美の翳りに寄せて
写真についてーⅡ
午前零時の奇蹟(シュル・レアリスム覚醒の時間)
パーフェクト・デイ ~ルーリード ~ローリー・アンダーソン ~スーザン・ボイル
未来派の画家~ウンベルト・ボッチョーニ
Balthus ~ バルテュス展行ってまいりました。
「ゴールドベルグ変奏曲」 バッハ  ~グールド ~P・オトゥール ~ニーチェ
大昔のスケッチ(詩画集のための試作)
すでに世界は終わっていたのか ~ ヒエロニムス・ボスその1
スヌーズレン002
情報リテラシー  ~華氏911 ~不都合な真実
南伸坊「歴史上の本人」
プラトーン
カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

かもめ食堂

onigiri.jpg

荻上直子 監督・脚本
群ようこ 原作
主題歌 井上陽水「クレイジーラブ」
近藤達郎 音楽

小林聡美 、、、サチエ(かもめ食堂店主)
片桐はいり 、、、ミドリ(サチエを手伝う人)
もたいまさこ 、、、マサコ(自分の荷物に確信が持てない人)
ヤルッコ・ニエミ 、、、トンミ・ヒルトネン(日本アニメオタク)
タリア・マルクス 、、、リーサ(夫に逃げられ不安定な夫人)
マルック・ペルトラ 、、、マッティ(サチエの店の前のマスター)


フィンランドのヘルシンキが舞台。
そこで「かもめ食堂」をはじめたサチエとそこに集まる人々を巡る話。
(フィンランドでお洒落な日本食レストランという趣味は良いなと思う)。
おにぎりがメインメニューだと。
マイペースで、客がいなくてもしっかり毎日のルーチンを熟す。
店を閉めると決まってプールで泳ぐというのも良い習慣だ。
そうしているうちに、「ガッチャマン」の歌詞を覚えている女性ミドリが店の手伝いを始める。
(ミドリは「ムーミン」に詳しい。彼女もアニオタであろう。だからか少しトンミと気が合う)。
彼女は、店にあまりに客が来ないことを心配し新メニューなどを提案するが、、、。

おにぎりはやはり「梅、シャケ、おかか」だと思う。
「トナカイ、ニシン、ザリガニ」を具にしたらもはやおにぎりではない。
いくらフィンランドの定番食材だとしても。
そこで、彼らの定番食のひとつであるシナモンロールを出したら客が集まってきた。
正しいメニューだ。
そこへ、かつあげ定食みたいな日本メニューを入れると食いついてくる。
お箸の日本食も定着してくるだろう。
最初から、おにぎりだけを売り物にしていたら、ハードル高いはず。
客が一人も来なかったというのも極端だが。

kamome001.jpg

のんびりした風景や間はよいのだが、トンミ・ヒルトネンという日本贔屓の青年が何とも浮いている。
自然さがない。まるで変なロボットみたいなのだ。
最初に「ニャロメ」Tシャツで「ガッチャマン」の歌詞をサチエに聞いて来たところまでは、なるほどジャパニーズアニメオタクか、と思ったのだがその後が続かない。アニメオタクなら、その他にもコアな情報を収集したり、語り合いたい事があるだろうに(分らぬことはウェブ上で探せばよいことだが)。
でなければ、わざわざ日本人経営の食堂に頻繁にやって来る必然性もあるまい。
特に何かがあるでもないのに毎日のように「かもめ食堂」にコーヒー飲みに来ることが分からない。
その不自然さを想ってしまうのが、彼の存在自体の抽象性である。
日中に自転車に乗って来るのである。大学の授業はもう終わったのか。講義の合間なのか(あれ、学生ではなかったのか)。
いつも何故独りなのか。学生なら時には同じゼミの友達(またはオタク友達)と来ても良いだろう。
妙に愛想が良いが、喋らない時の演技がスイッチを切られたアンドロイドみたいなのだ。
(この人、ホントに向こうの俳優なのか?北欧の俳優は芸達者が目立つ。もしかしたら素人か)。

kamome002.jpg

わたしの好きな曲に「お弁当を食べながら」(菅野よう子&清浦夏実)がある。
食べるときに作ってくれた人のこと(優しい手のこと)を愛おしく想うという曲だ。
特定のひとに作って貰うことで、その料理が特別な意味~価値を帯びる。
われわれがお気に入りの店に行くのも、そこで(そこのマスターが)「作ってくれる」料理に惹かれてゆく。
その店のマスターの「淹れてくれる」コーヒーが旨い。それでいつも通ってしまう。
先ほどのトンミ・ヒルトネンもそうなのか。
マッティもサチエも言っている「作って貰うから美味しい」と。

確かにお気に入りのバーなどまさにそれだ。
このバーテンダーの作るカクテルだから好き、とか。
店が流行るというのは、店主とかに客が惹かれてゆくことで生まれる付加価値が大きい。
勿論、目玉メニュー(商品)が美味しいということが前提ではあっても。
何というかブランディングは、その商品とその製作者~売り手とこみであるように思う。

このサチエもシナモンロールと美味しいコーヒーから客を引き寄せ、人柄からも信頼を高めて「かもめ食堂」がフィンランド人で満席になる店になって行く。
プールで皆に拍手される演出は面白い。

ここでは、もたいさんが周囲から浮かない役で、ピッタリと要所を締めるちょっと不思議だが充分親和性のあるパーソナリティでとても好感がもてた。
(このひとは、癖の強すぎる役が多く、妙に浮いて違和感だけ覚えることが多い)。
リーサもマッティもセリフを必要最小限に切り詰めて演じるなかで個性が描き出せていた。
ちょっと危なっかしい感じもあったが、淡々としたよい空気感の映画になっていた。





フィンランドはムーミンとオーロラであろう。

破格の値段で5つ★ホテルと豪華な食事の愉しめる旅を! 東京オリンピックまでに自由を手にする無料動画



検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: