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GOMA28

Author:GOMA28
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RAW 少女のめざめ

GRAVE001.jpg

GRAVE/RAW
2016年
フランス・ベルギー

ジュリア・デュクルノー監督・脚本

ガランス・マリリエール、、、ジュスティーヌ
エラ・ルンプフ、、、アレックス(ジュスティーヌの姉)
ラバ・ナイト・ウフェラ、、、アドリアン(ジュスティーヌの親友)
ローラン・リュカ、、、ジュスティーヌの父


Amazonprimeでホラーを立て続けに3本も観てしまった。
かなり疲れた。時間も余裕もないのに馬鹿なことをした。
観たくて見たというより、つまらないから、もっと他にという形で観ることになった結果だ。
「ザ・インシデント」を観て次に「ハイテンション」を観て、この「RAW 少女のめざめ」となった。
この作品が飛びぬけてよく出来ていた。
最初のものは「普通」と「異常」を分ける(人をカテゴライズする)ということの暴力性と危うさは描かれてはいたが、特に相対的な視点の導入もなく精神病患者の捉え方が極端で粗雑でもあった。
二つ目は、ただの狂気の猟奇殺人に想わせ最後にその意外な正体を明かすというひとつの典型か。動機を明かされたところで狂人であることには変わりない。ただの狂気の殺人者の話に過ぎなかった。
どちらも、血飛沫とかは充分なものであり、かなりのえぐさであった。

本作は、自分が変態して行くことに大きな戸惑いと不安に揺れるのは「ブルー・マインド」にとても近く、葛藤しつつも自らの道を進んでゆく姿が丁寧に描かれたものであった。
特にヒロインの苦しく複雑な心境が大変繊細に演じられていて、この女優には今後注目してゆきたい。特に儚げな雰囲気が(西洋の女優には珍しく)素晴らしい。そう、ちょっとエレン・ペイジに雰囲気は似ているか(JUNO/ジュノ)。
また力強い姉の存在も、双方を際立たせる良い相方であった。
(ゲイの親友でもある彼氏も良い味を出していた)。

GRAVE003.jpg

母からベジタリアンとして育てられてきた姉妹であったが、両親から独立するところで、ベジタリアンとして居続けることは大変困難となる。肉一般に対し命に係わるアレルギーで、食したら死ぬくらいの禁止が超自我に埋め込まれていればどうであったか、、、。
ともかく、大学(獣医学部)入学と同時になされた新入生歓迎会でウサギの腎臓だかを無理やり食べさせられたことが、人食いの本性を顕現させるトリガーとなった。
恐らく先に入学していた姉もその形で目覚めたのであろう。
更に両親もこの大学の獣医学部で結ばれたのだそうだ。
(獣医学部とは、他の種に対する差別を持たない~相対化する視座を有する人の集まりとも謂えるか、どうか)。

尚、この血筋は母型のものらしい。
だから母は厳しく肉を避け食事制限をさせて育てて来た過程も分かる。
だが、親の手を離れてしまっては、厳しい管理はもう出来ない。
しかしこの大学、度が過ぎはしないか。
日本の体育大学でもここまで後輩をいたぶる大学~学部もあるまい。
姉はこの洗礼を受けて完全に(本性の)カニバリズムに目覚めたと謂えよう。

そして彼女は、道端で走って来る車を物色し、手ごろなものが見つかると、当たり屋みたいに飛び出し、急によけて道端で激突して大怪我を負ったドライバーを喰ってきたのだ。
一度、味をしめたら元には戻れない。
これは、恐ろしいことだ。
余程旨いのだろう。

GRAVE002.jpg

ヒロインも姉の指を喰ってから、そちらへの趣向が否応なく高まって行くのだが、ギリギリのところで踏ん張って我慢していた。
そして姉は妹の親友でもあり彼氏とも謂える(妹と一緒に寝ていた)ルームメイトを喰ってしまい刑務所に入る。
最初、妹は自分が喰ったと思い込み、大パニックに陥るが、近くに口周りと体中血染めの姉が座り込んでいて誰の仕業か判明する(何かと妹の彼氏にちょっかい出していたのは、喰おうと思って目を付けていたようだ)。
妹は姉を殺そうともしたが、この社会における最大の理解者でもあるため、思いとどまる。

最後に父と二人でレストランで食事中に、彼は母がその遺伝子を継承していることを自分の体中の深い傷をもって明かす。
両親もギリギリのところで関係を保ってきたのだ。
「お前たちに解決策を授けられず申し訳なかったが、きっとお前なら良い方法を見つけ出してくれるはずだ」
父の言葉に感極まる表情の娘であった。
非常に頭脳明晰な彼女である。
きっとこの娘なら良い方法を見つけられるだろう。

こういった題材の映画では極めてよく出来た作品であった。
ガランス・マリリエールは覚えておきたい。







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