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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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ワン・フロム・ザ・ハート

One from the Heart005

One from the Heart
1982年
アメリカ

フランシス・フォード・コッポラ監督・脚本
トム・ウェイツ音楽
ヴィットリオ・ストラーロ撮影


フレデリック・フォレスト 、、、ハンク
テリー・ガー、、、 フラニー(ハンクの彼女)
ナスターシャ・キンスキー、、、ライラ(サーカスの美女)
ラウル・ジュリア 、、、レイ(フラニーの浮気相手)
レイニー・カザン、、、マギー(フラニーの親友)
ハリー・ディーン・スタントン、、、モー(ハンクの親友)

随分前に一度見ていたはずだが、ほとんど何も覚えていない。

トムウェイツとクリスタルゲイルのミュージックビデオみたいな映画でもあった。
主人公ふたりの場面や個々のシーンが交錯しながら進行するところで、彼らの内なることばを歌詞にしたような曲が唄われてゆく。
歌が実に饒舌に場面のイメージを豊かにしていた。
(基本的に、登場人物はほとんど歌らしい歌は唄わないミュージカルである)。
そしてその絶妙なセットである。
ビビットな色彩と光の織り成す奥行きの深い舞台劇を想わせる映画が展開する。
全て監督所有のスタジオでセットを作り撮り切ったという。
(前作の「地獄の黙示録」のロケに余程懲りた部分もあったか)。

One from the Heart001

そのセットは見事であった。
とても人工的でアーティフィシャルな箱庭的~ジオラマ的なもので、すこぶる良かった。
(わたしはこういう人工的なものにはときめいてしまう質なので、掴みはOKであった)。
しかも、しかもである。
このジオラマ的セットに、ナスターシャ・キンスキーときた!。
サーカスの花形スター(恐らく)であろうことから、もういうことなし。
と謂いたいところなのだが、余りに彼女の出番が短い。
ショーでワイングラスに入っていたり、廃車工場の敷地で綱渡りしてみたり重力感覚を失うほどに魅了されるシーンが見られるのだが、如何せん、出番が短い。
出来れば、彼女が出ずっぱりでいてほしかった。
噺は変わってしまうかも知れないが、元々あってないようなどうでもよい噺である。
物語よりナスターシャ・キンスキーが見たいことは言うに及ばぬ。
大変このアーティフィシャルな容れ物に、ナスターシャ・キンスキーはピタリと収まる。

One from the Heart004

この限られた空間における撮影もかなり工夫が凝らされているようであった。
耽美的で郷愁に溢れる無時間的な空間。
そこにトムウェイツとクリスタルゲイルの歌~曲が反復して絡んでゆくのだ。
それだけで抽象的で渋いファンタジーに酔えるではないか、、、。


ただし、問題もある。
噺がつまらない。
ほとんど、どうでもよい噺に終始していた。

倦怠期でブルーな気分の主人公たちとは言え、そのふたりがつまらない。
ほとんど、華がなく共感ももてず、感情移入などしようもなかった。
「この夢から覚める方法はないの~?」

One from the Heart002

このつまらぬ夢から脱する意味でも、ナスターシャ・キンスキーを主に出してくれれば世界は飛躍的に美しく覚めたはず。
この秀逸なセットのなかを優れた撮影技術をもつカメラマンが、魅惑的で自動人形のようなナスターシャ・キンスキーの動き回る姿を撮った方が、幻想的で芸術性も高い映画になっただろう。勿論、その際にはトムウェイツには光景に合った曲に書き換えてもらう必要が生じるが。
そんな試みも充分面白いと思う。
全く異なるテーマ(さしづめ、ベガスのサーカス?!)の別な映画となろうとも。
(わたしはそっちの方が良い)。

噺の内容的には、ただグダグダ倦怠期のカップルの終わりそうで終わらないやりとりが引き摺られてゆくだけのものである。
というより、コッポラはよくこれだけつまらぬ話でベガスの街を自分のスタジオに作るほどの大変な作業をしたのだろう。
スタジオ内でどれ程の街空間(飛行場まであるスケール)が創造~再現出来るかを実験してみたかったのだろうか。
そうした部分もあると想う。

One from the Heart003

確かに、2人のそれぞれの部屋での様子を交錯しながら映すところやこの街丸ごとのセット化による独特な時空間の現出など当時としては実験性の高い試みであったに違いない。
ボラボラに旅行したいとずっと言い続けていたが、このふたりは結局このジオラマの外に出られるのか?


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