プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
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津波の子供たち



Children of the Tsunami
2012年
イギリス

ダン・リード監督、製作


どうもドラマストーリーが鬱陶しく感じられ、ドキュメンタリーに触手が向いてしまう今日この頃。

この3.11についても、直後から諸説が巻き起こり、何が起きたのか混乱するばかりであった。

このようなことが何故起きたのか、、、
なかには大変、オドロオドロしいとんでもない規模の陰謀によって引き起こされたという実しやかな説もある。
ことごとく、災害や大事故は、陰謀に結び付ける向きがある。
そのような陰謀説には、必ず背後に巨悪が存在し(決まってアメリカの~家であるが)、糸を引いているという。
日米関係において常に日本がアメリカの言いなりになっているという構図だ。
何か基本の骨組みは恐ろしくパタン化しており、いつも一緒に思える。
(ホントにそうした関係なのかもしれないが、、、だとすれば恐ろしいことだ)。

ここでは、起きたこと~自然災害はそれとして受けとめたところから、現状を少しでも良い方向にもってゆく努力を人々が静かに始めている様子が窺える。
流れは、被害者~主にこどもたちの事故(事件)後の気持ち(感情)をインタビューしたもので綴ってゆく。
これもひとつの証言であると思う。
淡々と静かに進む。

印象に残ったものに、、、
揺れと津波の様子を説明する子がいたが、とてもシンプルでイメージとして捉えることが出来た。
話す勇気が沸かずに、日記帳を買ってもらいそこに気持ちを書くことにした幼い女の子。
一番仲の良い子の誕生日プレゼントをしっかり渡すことが出来ず、さよならも言えずにそのままになってしまった女子。
17人のクラスで4人残った一人だけど、いまも友達だから離れたくないという男の子。
明らかなPTSDであろう、災害の後から弟が喋れなくなったと語る兄。
仮設住宅の暮らしにまだ馴染めないと話す子供たち、、、。
まだまだ、大きな進展がなく、身動きのとれぬままに耐えている様子がよく受け取れる。
(前は大きな広いおうちに住んでいたけど、かなり狭い、、、同じ棟が続いているので家の番号を間違ってしまった、、、窓から住んでいた家のあるところがいつも見え、早く帰りたい、、、草木のあるところは放射線在留濃度が高いからコンクリートの駐車場で短時間だけしか遊べないの、、、)
噺の中で子供のだれもが、必ずと言っていいほど、「放射線」を口にしていた。
それは災害の恐怖の記憶~悪夢と今後の生活に対する不安を象徴する特別な何かとなっていた。

しかし思いの外、厳しいトラウマに悩み引きずるような子がいないことに少しホッとしてしまった。
というより、そうした子はここに出ていなかったのかも知れない。

そして、流れとして、将来自分は何になりたい、どうしたいという抱負を述べる。
安全を考える人になりたい。
皆の安全を守りたい
災害の時に助けてもらったから、人助ける仕事に就きたい等々、、、。

何というのか、親や周囲の大人やメディア等の語りの聞きかじりの解釈とマイクやカメラを向けられた構えによって発せられた漂白された内容に落ち着き、彼らの身体的な場から思わず発せられる生々しさや直截性の感じられる言葉は思いの外少なかったように思う(表現力が稚拙とかいうレベルではなく、寧ろその逆で芝居がかった感じの子もいた)。
別に子供だからきっと人を驚かせる文脈を壊すような発言が現れるとかいう幻想を抱いているわけではないが。
邪念のない前向きな表情は愛くるしく、言いたいことは把握できたし共感もするが、、、。

寧ろここでは脇役で、ことばも僅かしか聞けない(或いはまったく無言な)のだが、、、
仕事を辞め、重機で土を掘って所在不明のこどもをひたすら探す父親。
校庭のすぐ傍に高台があったのに、何故助けられなかったのか、と悲痛に訴える子供を亡くした母親。
(保護者対象の事故の説明会では、親は子供たちは学校に殺されたという認識であった。)
日夜探し続けてきた我が子が偶然、海でカモメにつつかれて浮かんでいるところを発見された母の静かな慟哭。
そのお母さんは、重機を自ら操り残りの子たちを探している。
この言葉少ない胸が裂けんばかりの悲しみを湛えた彼らの姿~表情に、ここで起きた現実を感じた。


イギリス人監督の一定の距離を置いて淡々と撮る映像は、過剰な思い入れや演出がなく誠実にこの土地の空気を拾っていたと思われる。



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