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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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幸福の罪

Nevinnost001.jpg

Nevinnost    Innocence
2011年
チェコ

ヤン・フジェベイク監督・脚本


オンドジェイ・ヴェトヒー、、、トマシュ(リハビリ医)
アナ・ガイスレロヴァ、、、リーダ(ミラダの妹)
ジタ・モラヴコヴァ、、、ミラダ(トマシュの妻)
ヒネク・チェルマーク、、、ラダ(刑事、ミラダの元夫)
アナ・リンハルトヴァ、、、オリンカ(トマシュの患者14歳少女)

またもやおかしな邦題。

まさに”Innocence”だ。
オリンカこそロリータだ。
そして15年目のオリンカがリーダであった。
リーダは15年間トマシュを思い続けて身近で待っていた女性であったが、今度はトマシュが刑に服している間の20年ずっと思い続けて待つというオリンカである。
狂気の沙汰。

ある意味、リーダからオリンカへバトンタッチされた。
トマシュは刑務所で卓球していた方が気が楽でよかろうに。
実際、解放感が窺え、楽しそうだ。
外に出たらまた同じようなパタンを繰り返すしかないのだから。

思ってしまうのは仕方のないことだが、何か他の場所を見出したらよいのだ。
それに「あなたは誰も傷付けない主義」とか「何も失いたくなかった」と言われてしまうトマシュの心性は、どうしたって地獄を呼ぶ。
そう、特異な磁場が出来ているではないか、、、。
身近で恋愛感情~関係のある複数の人間が顔を突き合わして暮らしていて、誰ともうまくやっていける訳ない。
少女は少女で、詩的妄想ラブレターを書いては送ってくるし、、、。
そうした感情~性愛が引き寄せられてくる。
オリンカもこれを昇華させ本にでもして売れっ子作家になれば、将来リーダのように湖で溺死することもなかろう。
文才はありそうなので、ラブレターや日記をまとめてゆけばよいのでは。時間はたっぷりあるのだ。
ただ、妄想を日常世界にそのまま撒き散らすと大変危険であることがよく分かる。


物語はとてもよくできている。
最後にそういう形にブーツストラップするか、と感心した。
登場人物の陰影もよく描き出されている。
女性の魔性としたたかさ、アグレッシブなところが印象的であった。
それから独善性も。
男性はラダがひたすら耐える不憫な存在に思えたが、いい人ぶっているトマシュはやはり元凶なんだろうな。


というところで、今日はよく練られた噺の内容には一切立ち入らず、この映画で示された教訓をひとつあげておきたい。
誰をも傷つけずになどという綺麗ごとを言って、何も失わずに済まそうという虫の良い考えは、通用しないばかりか、周りを不幸に陥れるだけである。


このチェコの映画、全体に重く、ユーモアもペーソスに溢れていた。
カフカのチェコである。
一度は行ってみたい。


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