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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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大統領の執事の涙

Lee Daniels The Butler001

Lee Daniels' The Butler
2013年
アメリカ

リー・ダニエルズ監督
ダニー・ストロング脚本
ウィル・ハイグッド「A Butler Well Served by This Election」原作

フォレスト・ウィテカー 、、、セシル・ゲインズ
オプラ・ウィンフリー 、、、グロリア・ゲインズ
ジョン・キューザック 、、、リチャード・ニクソン
ジェーン・フォンダ ナンシー・レーガン
キューバ・グッディング・Jr 、、、カーター・ウィルソン
テレンス・ハワード 、、、ハワード
レニー・クラヴィッツ 、、、ジェームズ・ホロウェイ
ジェームズ・マースデン 、、、ジョン・F・ケネディ
デヴィッド・オイェロウォ 、、、ルイス・ゲインズ
ヴァネッサ・レッドグレーヴ 、、、アナベス・ウェストフォール
アラン・リックマン 、、、ロナルド・レーガン
リーヴ・シュレイバー 、、、リンドン・B・ジョンソン
ロビン・ウィリアムズ 、、、ドワイト・アイゼンハワー
クラレンス・ウィリアムズ三世 、、、メイナード
ヤヤ・アラフィア 、、、キャロル・ハミー
ミンカ・ケリー 、、、ジャッキー・ケネディ
ネルサン・エリス 、、、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
マライア・キャリー 、、、ハッティ・パール
アレックス・ペティファー 、、、トーマス・ウェストフォール

「リーダニエルズの執事」ってどういうこと?

フォレスト・ウィテカー繋がりで。やはり演技が際立つ。あのアミン大統領は圧巻だったが、どれも良い。彼ならでは。
昨日同様、法は黒人を守らず、白人が勝手に黒人を殺す蛮行に対し、裁かれることはない。法は逆に黒人に牙をむいた。
ガンジーの手法がここでも現れるが、相対化する黒人運動家も出てくる(マルコムXなど)。
ハウスニガーという屈辱的立場から大統領が信頼を寄せる執事へと、、、こんなこともあるのかと物語のなかの彼も観ているわたしも思い(訝り)つつその展開を追った。
物語は、ウィテカー演じるセシルの内なる声を彼自身がナレーションしながら進む。
とても分かりやすい流れを呼び、観ることにほとんど抵抗は感じない。

セシル・ゲインズは、白人の経営する農園に囲われた黒人一家の息子として幼少期を過ごすが、農園の主の白人に目の前で父親が射殺されてしまう。その後、農園のハウスニガーとして作法を教え込まれ過ごすこととなる。しかし命の危険を感じそこを出ることを決意し、都会に当てもなく単身で飛び込むが、何処にも自分を受け入れてくれる所はなく、寝る場所すらなかった。
ある晩、空腹に耐えかね店のショーケースを破りケーキに食らいついたところを使用人の長に見つかり、結局そこに職を得ることとなる。
何が幸いすることになるか分からぬものである。その時の黒人の使用人が人格者でなければ、彼の人生はそこで終了となっていたはず。

Lee Daniels The Butler004

その店で、所謂白人客用の顔と言葉遣いを持って洗練したサービスを提供する技術を徹底して習得する。
「相手の目を見ろ。」「相手が何を望んでいるか直ぐに察すること。」「会話は聴くな。何も反応するな。」「存在を消しその場の空気となれ。」「政治的関心を示すな。」等々、、、。しかし彼はしっかり客の会話は聞き取っていたが。
やがて、セシルは有能な執事を探していたホワイトハウスの事務長の目にとまり、所謂ヘッドハンティングされる。
ホワイトハウスでも卓越した給仕や接待の技術から頭角を現し、人気者となった。
結婚もして息子も二人いるしっかりした家庭を築くに至る。
息子二人を大学に出し、車も乗り回す独立した黒人として豊かな生活を営むことになった。
彼は何とホワイトハウスで7人の大統領に仕えることとなる。
(アイゼンハワーからオバマまで、である、、、)。

しかし安定したセシル一家に不安と心配事が侵食して来る。
如何にも利発そうな長男は、世の在り方に対し懐疑的で批判的な姿勢を見せていたが、豊富な知識を得、大学入学と共に黒人の人権を主張する政治的運動にのめり込んでゆく。(わざわざ遠い南部の大学を選んで入学したのだ。自覚犯である)。
これは命を危険に晒す行為に他ならない。
あのシドニー・ポアチエをくそみそに批判するのだ。一筋縄ではいかない息子に育っていた(笑。

Lee Daniels The Butler002

演出も父のホワイトハウスでの執事の仕事~要人のパーティの洗練されたテーブル準備と、長男の大学のゼミの実践でレストランの白人席を占拠し罵詈雑言を浴びながらそれに耐える政治活動の様子を交錯させ映してゆく。こうした対比の場面が幾つも交錯して見られ進んでゆく。
息子は父が執事であることを体制に迎合していると捉え恥じていたがそれに対して、彼の尊敬するキング牧師は、「彼ら執事は勤勉に働き、信頼を勝ち得て白人の黒人に対するイメージを変えて来た。高いモラルと威厳ある振る舞いで人種間の憎しみや軋轢を溶かしてきたのだ。従属的に見えて彼らもまた戦士なのだよ」とルイスに諭す。キング牧師もまた、優れたディベートの人なのだ。

とは言え、息子は繰り返し逮捕されながら、フリーダムライド運動などの更に激しい運動に身を投じてゆく。
キング牧師は、ベトナム出兵に反対の立場であったが、国の為に働きたいと自ら志願してベトナムに発ったゲインズ家の次男は戦死してしまう。
こうしたことから妻はアルコール依存症になり家庭状況は不安定さを増す。
そしてセシルと長男のルイスとの仲も次第に険悪となり、会えば必ず喧嘩となってしまい、ついに父は息子を勘当することになる。

ただ、息子の過激な公民権運動に反対する父も職場において、巧妙な説得術で黒人の給与の是正を図り、それに成功を収め、同僚から更なる信頼を得ていた。彼も息子とは違う形で黒人の人権向上には一役かっていたのだ。ただ仕事を忠実に丁寧に行うだけではなかった。
(反目しながらもやはり知らず影響は与えあうものである。息子もただ過激なブラックパンサーからは足を洗っている)。
しかし、その功績を大統領夫人に認められ、執事ではなく晩餐会の来賓としてホワイトハウスに夫婦で招待を受けてから、セシルは迷い葛藤し始める。自分が執事として働いていた時には全く感じなかった虚無感を味わったのだ。
そしてルイスの活動を評価する書籍を何冊も目にしそれを読むことで、息子の活動の意味と価値を認識する。

Lee Daniels The Butler003


彼は執事の仕事に集中できなくなり、レーガンに惜しまれつつ仕事を辞める。
セシルは息子の演説の場所に姿を現し、和解して共にデモに加わり一緒に逮捕される。
これで、家庭はまたひとつのまとまりを呈することとなった。
だが、最後にサプライズが訪れる。
ついに黒人大統領であるオバマ政権が誕生したのだ。
父子が感動して彼の演説に聞き入る。
そして、セシルは再びホワイトハウスに呼ばれてゆくのだった、、、。

相当詰め込み、荒唐無稽な面はあるにせよ、フォレスト・ウィテカーが感動の大作にしてしまった。
これは、ハリウッドお得意の、「父と息子」の映画である。
既視感はバリバリだが、それでも充分に説得力もある内容で、キャストのお陰もあり一息に観てしまった。







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