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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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シカゴ

Chicago001.jpeg

Chicago
2002年
アメリカ

ロブ・マーシャル監督
ビル・コンドン脚本
ボブ・フォッシー・フレッド・エッブ原作
モーリン・ダラス・ワトキンス戯曲原作


レニー・ゼルウィガー 、、、ロキシー・ハート
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 、、、ヴェルマ・ケリー
リチャード・ギア 、、、ビリー・フリン(敏腕弁護士)
クイーン・ラティファ 、、、ママ・モートン(殺人棟長)
ジョン・C・ライリー 、、、エイモス・ハー


見事な構成の圧巻のミュージカルだった。
のっけからヴェルマ・ケリー~キャサリン・ゼタ=ジョーンズのダンスに圧倒される。

Chicago002.jpg

劇中の(ロキシーの)妄想から始まる歌とダンスがとても自然でちょっとミュージカルに苦手意識を持つわたしにも全く違和感無いばかりか、テンションをより高めて惹きつけられる形式~演出であった。
唐突に歌が始まるミュージカルでは無い為、それが苦手な人にも、問題なく鑑賞出来るはず。
様々な工夫が凝らされた演出が憎い。噺に丸め込んだ時のマスコミたちが操り人形になっているところなど流石であった。
ロキシーがビリー・フリンのシナリオ通りに喋るところは、彼女が腹話術人形になっていたのにも唸った(笑いながらだが)。
いっこく堂を思い出してしまったではないか。
「目も眩むショーで客を丸め込め」、「歓声にかき消され、真実の声など聴こえない」、「追い込まれたらダンスを踊れ」、「魔法を皆に見せてやれ」、、、等々。
セリフもふるってるし、話の内容も爽快で楽しい。
凄い名曲とまではいかなくても、どれもよく出来たグイグイ惹き込む曲が続き、弛むところがない。
逞しくもチャーミングな収監された女性殺人犯たちの切れの良いダンスと歌がたっぷり堪能できる。

流石アル・カポネの街だと感心する。
スキャンダラスをチャンスに。
犯罪~殺人もショービジネスである!
ヒロイン二人が夫を銃で撃ち殺して裁判の最中。
下手をすると絞首刑にもなり得る。
そんな際どいなかでの敏腕目立ちたがり弁護士も交えての攻防を面白可笑しくスリリングに仕立てたミュージカル。
「それがシカゴ」という決めゼリフには笑う。

Chicago003.jpg

ビリー・フリン弁護士の自信は途轍もない。
「おれを5000ドルで雇っていたらあのキリストも架刑に処されることはなかった」などと罰当たりなことを平気で言い放つ。
その辣腕のお陰でロキシーは、新聞・雑誌・TVなどメディアを通して一躍アイドルになってゆく。
裁判も勿論、有利に運ぶ方向に乗っていた。
しかしロキシー人気が高まった矢先に、浮気夫とその彼女二人の計三人を射殺した女が現れ、衆目はそちらに向き、ビリーもロキシーそっちのけで彼女に関わろうとした。それを見たロキシーが何と妊娠を訴える!
これで再び人々の視線はロキシーに注がれ、臭覚の利くビリーも駆け戻って来る。
これにはヴェルマやママも驚き呆れる。
随分、鍛えられたものだ。その点では、筋が良いというのか。大物の資質を備えている。

このショウマン弁護士のでっち上げ等ものともしないマスコミ操作術や陪審員を味方につけるあざとい手法が見事に実を結び、ロキシーに対する人々の同情は高まり、結局ロキシーもヴェルマも無実を勝ち取り自由の身となる。
だが、その直後、金持ちの娘が夫と弁護士を射殺し、マスコミは彼女に色めき立ち、ロキシーのことなど放置してそちらに向って行ってしまう。
メディアに乗らなければ、人気商売~ショウビジネスはお手上げである。

Chicago004.jpeg

不仲ではあるが、ビジネスのために、”ロキシーとヴェルマ”として二人は手を組む。
この競演ステージは極め付きであった。
何といっても”犯罪者デュオ”で売り出すのだ。話題騒然。
客も集まらないはずはない。
ダンスの小物に銃まで出て来て、ちょっとシャレにならないが。
これで間違いなく成功を収める。

Chicago005.jpg

主演の二人の女優はとても素晴らしかった。
最初は、ロキシーにちょっと物足りなさを覚えたが、徐々にしたたかで蠱惑的な魅力を纏ってきて、ヴェルマと互角にやり合うところに行く頃には、こちらも彼女を応援していた。
冴えない感じの女子がママ・モートンやビリー・フリンとの駆け引きの中で揉まれ、強かな知恵と自信をつけて、このヴェルマの域にまで迫って来たのだ。

最後には、シンクロも鮮やかな本当に息の合った二人のダンスで締めくくる。
これは本番のステージであり、妄想~心に描いたイメージではない。
本当のカタストロフである。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズにとってはこのような役作りは手慣れたものであろうが、レニー・ゼルウィガーがこれだけ踊るのはさぞや大変だったと思われる。ウエイトもかなり落として体を締めて来たことはよく分かる(「ブリジット・ジョーンズの日記」から見れば歴然としている)。
よく頑張ったというところか(爆。
リチャード・ギアも充分に怪しく、本来なら人気取りの高額弁護料をむしり取る悪徳弁護士なのだが、ここではヒロイン二人を助ける出来る男でもあった。
面白い役をきっちり熟していた。
クイーン・ラティファの貫禄と歌も大変印象的であった。

Chicago006.jpg

これは気持ちよく面白い映画である。
ちょっと体調の優れない時に観ると、きっと元気になる映画に思える。








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