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GOMA28

Author:GOMA28
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ティム・バートンのコープスブライド

Corpse Bride003

Tim Burton's Corpse Bride
2005年

ティム・バートン、マイク・ジョンソン監督・製作
パメラ・ペトラー、キャロライン・トンプソン、ジョン・オーガスト脚本

声)
ジョニー・デップ、、、ヴィクター・ヴァン・ドート
ヘレナ・ボナム=カーター、、、コープスブライド (エミリー)
エミリー・ワトソン、、、ヴィクトリア・エヴァーグロット
リチャード・E・グラント、、、バーキス・ビターン卿
クリストファー・リー、、、ゴールズヴェルス牧師
マイケル・ガフ、、、グートネクト長老


ジョニー・デップ繋がりで、、、いや死後の世界繋がりか、、、。
これはストレートに感動を呼ぶ作品だ。
ストップモーションということで、1時間20分に満たない映画だが、まさに労作という感じである。
ティム・バートン~ジョニー・デップ~ヘレナ・ボナム=カーターの相変わらず(鉄壁)のタッグである。

よく作り込んでいるが、話はスッキリ分かり易く、人形世界はディテールまで稠密に、ユーモラスで細やかな動きも実現している。
歌もミュージカル調に時折入るが、ヴィクターとエミリーのピアノの連弾など特に素敵であった。
ああいった場面、もっと見たい。
(ヴィクトリアとの最初の出会いもピアノであった。この辺の微細でセンシティブなところは、よい)。

噺は、19C.のヨーロッパが舞台で、魚屋で繁盛し財を成した一家の息子ヴィクターと没落し路頭に迷う寸前の貴族の娘ヴィクトリアの両家の間の政略結婚(片や社会的名誉、片や経済を得る為の婚姻関係)であったが、実際に2人が初めて逢ってみると直ぐに惹き合う相性の良さであった。お互いに結婚式を楽しみにしていたが、ヴィクターが式の練習で間違いを連発し牧師が怒って式を延期してしまう。その為、ヴィクターは独り森に入り式の練習をして、誓いの言葉を間違えずに言えたとき、それを闇の中で承諾したのがエミリーであった。そのさなか、結婚詐欺師のバーキスが持参金や宝石目当てに式の客としてエヴァーグロット家に入り込んでいた。
その頃ヴィクターは死者の国のパーティに圧倒されている、、、。
死後の世界の方がずっと楽しく美しく見える(笑。

Corpse Bride001

物語のポイントは、異界~異形の者たちとの関り。それによる生・死を超えた存在の解放である。
生者と死者がヴィクターの婚姻を契機に強張った接触~邂逅を果たす。
そこには恐怖も拒絶も対立も生じることなく、ただお互いにとっての悪ははっきり明確になる。
だがそれも死者の世界に吸い込まれて解消~昇華してしまう。
生者は彼ら死者と自分たちを隔てている時間をまたぎ、驚きつつも抱擁し合って再会を歓ぶ。

死者の世界は懐が深い。
そして色鮮やかで、楽しそうである。見たところしょっちゅう唄って踊りのパーティばかりしているようだ。
それに引き換え、生者の世界のモノトーンの息苦しさ物悲しさ。
「死んだら戻る気なんて起きない」のもよく判る。

Corpse Bride002

そして死者の心残り~怨念からの解放である。
これは恐らくヴィクターみたいな人だから、彼を触媒として可能となったと謂えよう。
邪心のない優しく素直な人間。
これは彼のホントの婚約者のヴィクトリアも、成り行きでそうなった死者のエミリーも同様である。
ヴィクトリアが他の男と結婚することを知らされたヴィクターはエミリーと死者の国で一緒になることを決める。
教会では死者と生者の結婚式が始まろうとしていた。
そこにはヴィクターの身を案じたヴィクトリアも忍び込んでいた。
エミリーはその時、ヴィクトリアを狙って教会に乱入してきたバーキスこそ、かつて自分をたぶらかして殺した犯人であることを知る。
結婚を約束して自分を殺害し金品を奪った男であった。
しかしその男も自滅し死者の国へ。


エミリーは今更自分の夢を叶えるために人から夢を奪うことなど出来ないことを悟り、身を引く。
ここはとても切ないところだが、彼女の身体は解放され、たくさんの蝶となって夜空に飛んで逝くのだった、、、
本当はわたし(たち)としては、3人とも自分の本懐を遂げてもらいたかったところだが、この形がやはりベストな在り方であろう。
充分に共感できるところだ。

Corpse Bride004

人形の造形、特に主人公たちの容姿が、「アナと雪の女王」を思い起こす、とても親和性のある愛らしさで自然に同調してしまうものであった。
人形劇では噺の内容・演出と同時に大変重要なポイントであると思う。
であるから、最後の流れに至って率直にこちらも感動できた。

ティム・バートンらしさのよく出たアーティフィシャルな映画であったと謂える。






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