プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
必ずパソコン画面(PCビュー)でご覧ください。


*当サイトはリンクフリーです。

PICKUP
レッド・ファミリー
キューブ CUBE
ドント・ハングアップ
キャット・ピープル
パラサイト 半地下の家族 -2
パラサイト 半地下の家族 -1
ヘンリー・ムーア~彫刻に見る普遍性
911爆破の証拠―専門家は語る 前
9/11:爆破の証拠 - 専門家は語る 後
アポロ 11
シャチ~優しい殺し屋~
ハイヒール
お嬢さん
とうもろこしの島
セールスマン
トラピスト1に寄せて
「労働疎外より人間疎外」によせて
カッシーニ グランドフィナーレ
カッシーニ グランドフィナーレⅡ
シチズンフォー  スノーデンの暴露
スノーデン
レヴェナント: 蘇えりし者
透明な身体性
森羅万象を描く デューラーから柄澤齊へ
ヴィデオドローム2 ~イスラム国 ~アノニマス
見えない重力を描く Ⅱ
美の翳りに寄せて
写真についてーⅡ
午前零時の奇蹟(シュル・レアリスム覚醒の時間)
パーフェクト・デイ ~ルーリード ~ローリー・アンダーソン ~スーザン・ボイル
未来派の画家~ウンベルト・ボッチョーニ
Balthus ~ バルテュス展行ってまいりました。
「ゴールドベルグ変奏曲」 バッハ  ~グールド ~P・オトゥール ~ニーチェ
大昔のスケッチ(詩画集のための試作)
すでに世界は終わっていたのか ~ ヒエロニムス・ボスその1
スヌーズレン002
情報リテラシー  ~華氏911 ~不都合な真実
南伸坊「歴史上の本人」
プラトーン
アリータ
カレンダー
09 | 2018/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

パーソナル・ショッパー

Personal Shopper001

Personal Shopper
2016年
フランス

オリヴィエ・アサヤス監督・脚本

クリステン・スチュワート 、、、モウリーン(パーソナル・ショッパー)
ラース・アイディンガー 、、、インゴ(キーラの不倫相手)
シグリッド・ブアジズ 、、、ララ(モウリーンの亡き兄の恋人)
アンデルシュ・ダニエルセン・リー 、、、アーウィン
ノラ・フォン・ヴァルトシュテッテン 、、、キーラ(モウリーンを雇うセレブ)

面白い内容の映画であった。
勿論、クリステン・スチュワートがヒロインであることで魅せる映画ではあったが。
彼女は多忙で人前に気安く姿を見せられないセレブに、服やアクセサリーを代わりに買って来るパーソナル・ショッパーの仕事をパリでやっている。
時折、禁止されている、ボスの服を内緒で試着することをしてドキドキするところがよかったが、この映画全編ドキドキの心象世界の描写とも謂えるものだ。

アクトレス〜女たちの舞台〜」の監督でもある。
クリステン・スチュワートがメインで出演していた。主演はジュリエット・ビノシュ だったが。
クロエ・グレース・モレッツも鋭い役どころで出ていた。
クリステンとジュリエットとの緊張感溢れる見応えのある映画であった、と思う(もう記憶は薄れているが、、、クリステンは繊細な役であったはず)。

今回の映画も緊張感は充分にあったが、クリステンの相手は基本iPhoneである。
普通のヒト相手には然程の緊迫感はない。
ごく有り触れたやり取りが交わされるだけ。
ただ、彼女の若くして亡くなった双子の兄の影響で、霊の噺の好きなヒトが周囲に多かったが。
兄は交霊術に深く関わっていたようだ(その為、彼女も感化されており霊媒体質とも謂える)。
そして兄の最後のメッセージが死後にサインを送って寄こすというものであった。
兄が今、どうしているのか、何らかの死後の世界は存在するのか、、、これはこころの何処かに常に引っかかっていることだろう。

ということから、彼女は常に霊界~異界を意識する心的傾向の強い状況にある。
これは物語の前提となる。
ポイントは、相手が「不確か」な何かであること。

異音や物陰に絶えず彼女は兄~霊の徴を見ようとする。探ろうとする。
実際にエクトプラズムが現れこちらもびっくりするのだが、、、。
彼女の世界はそのような言語~物語により編成・変容されていると受け取れる。
つまり、そのエクトプラズムは、彼女の期待通りに現象し彼女を恐怖に高揚させたとも謂えるのだ。
兄のメッセージを受け取ったら落ち着いて、自分の穏やかな生活に戻れると考えていた彼女は、それを受信することに焦ってもいたとも謂える。
(兄からの解放も内心望んでいただろう)。
意思(意志)が表象を作る。

iPhoneに知らぬ相手から何から何まで筒抜けのようなメッセージが次々に送られてくる。
大体、見知らぬ相手からテクストが送られてくること自体かなりの高ストレスを覚えるものだろう。
(彼女は兄と同様に心臓疾患も抱えている様だ)。
このiPhoneメッセージが、彼女の内面の何でも見透かしており、しかも送信者が彼女のいる場所に迫って来るのだ。
ある意味誰もが少なからず経験するNet~SNSに抱く不安とストレスではあるが、この状況~イメージは極端すぎる。
TVで欅坂の平手女史が、スマフォのテクストメッセージにおける自閉的関りを述べていたが、それによって人と結びつくというよりその相手へのイメージを自分流に膨らめる(解釈する)作用は大きい。

このメッセージに多少なりとも頓珍漢で不透明な呼びかけがあれば、現実味があるが、、、これに関してはちょっと違う印象を持つ。何より、禁止されているキーラの衣服の試着をしたいという彼女の内心を知っていること自体、不思議である。そしてそのメッセージに刺激を受け、実際に大胆にボスの服を着て、そのままベッドに寝込んでしまうのだ、、、。
このメッセージの発信者は兄か?という以前に、果たしてこのようなメッセージが実際に来ているのか、、、。
である。勿論、彼女の世界においては来ているのだが、、、。
ほぼ統合失調症の急性期における症状に重なるような表象~幻想に取り巻かれてゆく。
ここまで来るとかなりきついと思う。しかし禁制を破り解放感も味わったことは、よい状況に運んだともとれる。
メッセージ相手からホテルのキーも送られてくる。
この辺が何ともこちらを混乱させるところであるが、着飾って行ってみるが誰も来ないし、誰が予約し金を払ったかも掴めない(彼女の名で予約し、前金の現金払いであった)。

Personal Shopper002

だが、そのタイミングで、彼女のボスに頼まれたアクセサリーを自宅に届けたら、何と彼女は惨殺されていたではないか、、、。
かなり恐ろしい音も聞こえてくる。
音はともかく、この殺害は幻ではない。
彼女は警察に疑われるが、キーラはインゴに殺されたことが分かり事件も解決する。
メッセージもホテルの仕掛けもどうやら一度彼女に会ってキーラを巡り噺をしたことがある、インゴの仕業であったようだ。
しかし、どこまでが彼のよこした内容であったのか、どうか、、、。

この事件で彼女が混乱しパニックになることもなく、しっかり気持ちを保ち、彼氏のいるオマーンへ出かけることになった。
パリにいる必然性も無くなり、転地して気分を変える良い機会でもある。
しかし現地で、またコップが宙に浮き下に落下することが起きる。これは、ララの家でもあったことだ。
彼女は、霊に対し質問を投げかける。しかしYesなら一回ドンね、とか申し合わせているわけではないのに、その方法で答えて来る。そして最後に、あなたは誰?と聞くと何ら反応もなく、「全て気のせい?」と聞いたところで、ドン!
、、、ときて彼女の表情の緊張が解けてゆく、、、。

画面が白転してエンドである、、、。
はっきりと霊がいたとか、全て自分の空想に過ぎなかったとか、結論しないが、現実とはもともとそういう在り方であろう。
、、、そういうものだと思う。
ここで彼氏とのんびり暮らせば、それまでの不安など全て忘れてしまうだろう。
彼氏は死後の世界など全く信じないタイプの人だし、、、。








検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

SF PickUp